銀色の悪魔…8th Stage   作:SilviaSilvermoon

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数日後…(―――美奈子side―――)

 横川の真子のお店に手伝いに行った帰り…S13で秋名の方を通って帰ると…

後ろから勢いよく追いかけてくる奴が。

ちょっと見てみたら赤のEG6ですか。わざわざ秋名に潰しに来たって訳ですか。

まぁ、この車目立つからねぇ…。

 

さつきかあたしかも判らない所からノーブレーキで突っ込んで来る辺り…

よほど腹に据えかねてる?あるいは…”殺意”でも沸いてるのかしら?

ま、あたしにすら勝てないって煽ったのも事実だしね…。

遊んでやっても良いけど、そう簡単にやられる美奈子さんではないのですよ。

次のコーナーでわざと大きめにドリフトしてみますかね。

 

ギュキョキョッ!ボァアアアアンッ!

大きめにお尻を振り出してみたら…それこそ猪突猛進って言うか、

壁に突き刺さりそうな勢いでツッコんで来ましたよ。

単純って言うか解り易いって言うか^^;;;

 

何度も同じ手に引っ掛かるってそれこそ”何とかの一つ覚え”ってヤツじゃないの?

 

 

その状態からクラッチを蹴っ飛ばして更に振り角を大きくして

直線に出る所では早めにアクセルを開け、直ドリ気味にしながら

立ち上がると届かなかったって事で、フルブレーキを掛けてる分、

こっちは加速体勢に入ってて逃げられるって訳ね。

あはは。悔しがってるねえ。あ、性懲りも無くまたフル加速して来るんだ…

でもね、この車、SR20VEがベースのハイカム、ハイコンプのエンジンだから

加速勝負じゃ負けないんだよねw

 

フル加速に入って今度は最小舵角でドリフトして綺麗にクリアしていくと

離れていくEG6。下まで下って自販機でジュースを買ってたらやっと来たわよ。

”妙義のFR潰し”が。

 

 

庄司「あれ?お前…この前沙雪と居た…」

 

美奈子「あぁ、誰かと思ったらFR潰しの人ね。何か用?」

 

庄司「今、S13で下りてたのってお前か?」

 

美奈子「だからこの前言ったじゃん、そんな姑息な手を使ったって

あたしにすら勝てないよって。今はNOTEと取替えたんでこの車のオーナーは

あたしですけど?一応言っとくけど神奈川ではそこそこ知られた存在だったんでね。

真子や沙雪は都市伝説みたいな感じで知ってたけどね。」

 

庄司「そんなに知られた存在なら名前言ってみろよ。知らねぇヤツだったら

車ブチ壊してやるからな。」

 

美奈子「じゃ、逆に聞くけどさぁ…神奈川で有名な走り屋…思いだしてみ?

それこそ都市伝説化する位の…」

 

庄司「都市伝説化してる走り屋だぁ?”銀色の悪魔”と…あっ!

”漆黒の闇に浮かぶ銀色の幽霊(ゴースト)"ってまさか…!?」

 

美奈子「ま、随分前に言われた名前だけどね。その呼ばれ方は銀/黒のAE86の2ドアに

乗ってた頃に呼ばれてたんだけどね。ま、あたしはまだあんたに負けるほど

腕が鈍っちゃいないんでね。

これでも2代目ImpactBlueのドライバーに任命されてた訳だし。

あの2人はあたしも入れてこそのImpactBlueだって言ってる位だからさぁ。」

 

 

この前の妙義の一件から言われたい放題の庄司。

 

 

美奈子「FR潰しとか姑息な事やって無いで真面目に練習して上手くなったら

再戦に応じるわ。それまで無駄に悪あがきしてみな。折角のシビックが泣くぞ?

あたしが言いたいのはそんだけ。」

 

 

そう言い終わるとS13に乗り込み走り去った。これで変わるかどうかは

あれの頭の中身の良し悪しで変わって来ると思うけど…

 

あたしの予想に反してまたスピードスターズの面々や他のチームに絡みだした様子。

妙義に行く頃から池谷君、健二君、樹君などの主だったスピードスターズのメンバーには

ツッコまれそうになったらお尻話更の振りだす練習をさせて

少しずつだけど出来るようになってきてるから…被害は最小限に食い止められるはず。

 

ここまでは何となく予想できる範囲だったから対策してきたんだけど…

予想を大きく超える事ってなかなかね^^;;;

 

あたしが手厳しく言い放って2週間経った。パートさんが夕方上がってしまった為に

仕事帰りに沙雪が立ち寄ってくれて一緒に店の閉店作業をしてたら、携帯が…

 

ピリリリリリ…ピリリリr…ピッ

 

 

美奈子「はいはい、もしもし?」

 

レイカ「あ…もしもし美奈子さんですか?レイカです。」

 

美奈子「あ、ひさしぶり~♪元気してた?珍しいねえ?あたしに電話なんて。

あ…もしかしてヘルプの依頼とか?」

 

レイカ「いえいえ。ヘルプの依頼ならGODかQueen、雅さんの3人からでしょ?」

 

美奈子「ああ…まあそっか。仕事絡みじゃないなら群馬に遊びに来る感じ?」

 

レイカ「ん~、お姉様方3人は切り離してあたし個人の事で。

BA1の乗り方でちょっと悩んでるって言うか…でね、美奈子さんに

相談に乗ってもらおうかと^^;;;」

 

美奈子「あぁ、そ~言う事ね。OK、じゃあいつごろ来れる?

予定に入れとくから詳しい日程が決まったら連絡頂戴ね。

は~い。あ、お姉様方には極秘だよね?

言ったら絶対”うっそ、群馬に行くの?あたし達も行くから!”

って大騒ぎになっちゃうと思うし。」

 

レイカ「あ~、思いっきり想像できますね^^;;;じゃ、他言無用って事で…」

 

そこで電話を切った。

数日後…朝からやってきた”レイカ”こと、もう一人のあたし…

何でそんなにBA1の乗り方で悩んでるのかと思って聞いてみた。

すると…こんな答えが返ってきた。

 

 

レイカ「美奈子さん…つまり自分な訳でしょう?何でこんなに乗りこなせてないんだ?

あたし…ってね^^;;;で、あたし、お店が3日休みで、本業の方を年休取って来たんで

修行させてもらおうかと。」

 

美奈子「おおぅ。意気込みが凄いな^^;;;じゃあ…疲れてない?疲れてないなら

早速秋名の山でも行って走ってみますかぁ。(そう言ってさり気無くNOTEの鍵を掴んだ。)」

 

レイカ「よろしくお願いします!頼りにしてます姉さん。」

 

美奈子「!!!姉さんか…まあ、トリップしてきてる分あたしの方が

人生長く生きてるから…ま、いっかぁ。」

 

NOTEとBA1で家を出発して…徐々に山の方へ。何で今日はS13ではなくNOTEだったのか…

レイカは何となく解ってる様子。同じ駆動形式のFFなら行く途中からでも

乗り方の観察ができるし、参考になれば…と言うこっちの意図を感じ取ってるみたい…。さすが自分。言わずにわかるってメッチャ楽。

 

普段はあんまりNOTEではやらないFドリに今回は拘って行こうと思う。

 

上り始めてまず左の1コーナーでガードレールすれすれに寄せつつ

軽くお尻が出る感じで…脱出後に来る右コーナーに頭を向ける為、

軽いフェイントモーションで頭をクリップに向けつつFドリ開始。

 

何となく初めのうちにリズムを掴んでもらって…と思ってミラー越しにBA1を見れば、やってるやってる。リズムを掴みだしたようであたしにきっちりついて来てる。

5連続ヘアピンを溝落としでクリアして…S字状になってる低速コーナーを

うまく速度を殺さず、お尻を振り出す勢いで慣性力を逃がすって言う荒技を繰り出す。

レイカがギョッとして見てる…。そっか、こういうのがまだできないんだね。

こっちとしても出来るものと出来ないものを見極めて行かないと教えるにしても

順序が変わって来るしねぇ…。

 

スケート前のストレートを越えて最初の高速コーナーで思いっきり振り出して見せる。

BA1が進入ルートを合わせて続く…出来てるじゃん。

って事はもう低速コーナーでお尻を振り返す勢いを使って

慣性力をうまく逃がしながら前に進めるのさえ覚えれば問題解決ね。

あたしの中で組み立てが出来始めていた。

頂上に着いて一旦NOTEを端に置いて、BA1の助手席に乗り込む。

 

 

美奈子「さて…じゃああ、まずは50%位で流してみようか。」

 

レイカ「よろしくお願いします!頼りにしてます姉さん。」

 

 

 

(※――ここからレイカsideで進行します――)

 

 

だんだんもう1人の自分の美奈子さんの事…呼びにくく感じてきちゃって…話の流れで

”姉さん”と呼んでみた。…すると、

 

 

美奈子「!!!姉さんか…まあ、トリップしてきてる分あたしの方が人生長く生きてるから…ま、いっかぁ。」

 

意外と好感触♡良かったぁ…自分なのに”気持ち悪い”って思われたらどうしようって…昨日の夜から実はドキドキしてた^^;;;

秋名で練習しようと姉さんはさり気無くNOTEの鍵を掴んだ…。ん?S13じゃなくNOTE!?あ、そっか…駆動形式がFFで、この家にあるもう1台のK11よりパワーがあるから…

って事は同じFFなら行く途中からでも乗り方の観察ができるし、参考になれば…

と言う姉さんの意図かぁ。すご…(自分なのに感心してしまう。)

 

 

上り始めてまず左の1コーナーでガードレールすれすれに寄せつつ軽くお尻が出る感じで…脱出後に来る右コーナーに頭を向ける為、軽いフェイントモーションで

頭をクリップに向けつつNOTEがFドリ開始していく。

 

 

初めのうちにリズムを掴んで行かないと。1回走ってると…ん?今、何か…。

何かを掴みだしたかも。姉さんの作り出したリズムにきっちり乗っていけてる。

 

5連続ヘアピンを溝落としでクリアして…S字状になってる低速コーナーを

うまく速度を殺さず、お尻を振り出す勢いで慣性力を逃がすって言う荒技を姉さんが

繰り出した。あたしはこんな技を今まで1度も見た事が無くて…

ギョッとして凝視してしまう…。

あぁ、そっか。こういうのがまだ今のあたしに足りない部分なんだね。

何となく違い…みたいな物が解ってきたところで、頂上に着き、姉さんが一旦NOTEを端に置き、

BA1の助手席に乗り込んで来た。バタムッ!そして出た言葉が…

 

美奈子「さて…じゃああ、まずは50%位で流してみようか。」

 

あ、これって徐々に慣れて行って車を壊す事無く全開で走れる様にって言う配慮よね…?

 

どうしてこんなに気が回るんでしょ?って自分の事だし、

性格は誰よりも知ってるわ^^;;;

 

 

この前の時みたいにいきなり全開じゃ無く…まずは1往復。

 

すると、この前気が付かなかった様な事が気になりだしてきた。

 

そっか…今の自分の実力を知らなきゃ何もできないか。

 

 

前回の時のタイムアタックの時のコーナーの入り方で基本はOKなはずだけど…

ゆっくりな分、基本動作が雑だとアラが目立つって言うか…。

ん?あ、そっか。”ゆっくりなペースで基本動作をきっちりできるようにしておく”

って事ね。

 

何となく閃いたので、コーナーの入り口で減速するときにブレーキのタイミングとか

ステアリングの切り方をもう1度、神奈川ではない…ここのコースに併せて

もう1回タイミングを煮詰めなおす作業をしながら走る。2往復した所で姉さんから…

 

 

美奈子「ん~じゃああ、今度は60%で行ってみてくれる?」

 

 

とだけ指示が入る。大きく”ここはこう…こんな感じで…”みたいな

具体的な指示は無い。

でも、60%にペースアップの指示が出たって事は

それなりにステップアップしてるって考えて良いのかな…?

 

若干の不安もありつつ、60%にペースアップして下り始める。

1コーナーは大丈夫。2,3コーナーと高速コーナーが続く。

ここはまあ今まで通りで大丈夫そうだけど…

 

多分、あたしの考えではこのまま下ってストレートの先の5連続ヘアピンの手前に

存在してるセクションで姉さんの見せた”S字状の低速コーナーを

うまく速度を殺さず、お尻を振り出す勢いで慣性力を逃がす”って言う荒技…

あれをモノにできなきゃあたしのスキルはここで止まっちゃう。

 

振りだすのにブレーキは踏んでいないから、サイドブレーキできっかけを作って

慣性力をうまく逃がすのかそれとも…あ、でもタイヤが不自然にロックしてる感じも

無かったし…きっとサイドブレーキは使って無い。

多分使ったら速度を殺しちゃうことになるんだわ。

あっぶなっ!これで速度が落ちたら回復させるのに余計に時間掛かっちゃう所だったわ…

ん~、でも慣性力で振り回すとその後のコントロールがシビアになって来るだろうし…

何か解決の糸口って見つけられ無いのかしらね???

 

 

そんな事を悶々と考えながらストレートを下り切ってコーナーの入り口…

スパッと切ってじんわり戻すいつものステアリング操作を仕掛けた時…

姉さんが口を開いた。

 

美奈子「ん~それでも良いんだけどさぁ…それだと若干タイムロスするんだよね…

ここの低速コーナーって。こういう所って神奈川だとヤビツの奥とか

虫窪の複合コーナーでも同じ事が言えると思うんだけどさぁ…

こういう時の処理ってさっき見せたみたいな低速コーナーで振りっ返しでの

お尻を逃がす動作をした方が速度が落ちにくいと…

ま、これはあくまでもあたしの個人的な感想だけども、そう思うのね。」

 

じゃあ…その動作に持ち込むには…?

あ…言われてみればそんなコーナーが確かにヤビツにも虫窪にも存在してるわ…^^;;;

 

そんな事を思ってたら、急に姉さんが、

 

 

美奈子「レイカ…ちょっと車を止めてさっきのストレートの初めまで戻ってくれる?

1回お手本を見せた方が解り易いと思うわ。

あたしがどうやってあのセクションを切り抜けてるのか…横で観察して。

その方があんたの場合、速く覚えるわ。自分の事だから置き換えてみて思いついたわ。」

 

 

って事でUターンしてさっきのストレートの頭まで戻って運転を変わる。

 

 

美奈子「じゃ、準備良いかな?じゃ、美奈子流セミナーのスタート…」

 

 

グォオオオオオオ~ンッ!グァアアアアアアアアアアア!!!

 

ストレートをさっきあたしが下ってた位まで加速させてシフトダウンしながら

コーナーに入っていく…

 

ブォオオオンッ!ブォオオンッ!ギュキャキャキャキャッ!

 

確かにシフトダウン以降サイドもフットブレーキも使ってない。

それなのに荷重移動を起こすためにする事って…

 

レイカ「あッ!シフトダウン直後に一瞬逆ハン切ってから振出しに合せてカウンター量を調整してるぅうう!!!これかぁあたしに足りなかったものって…」

思わず口に出ちゃった^^;姉さんに笑われてる…

 

美奈子「そ、足りなかったのはこの動作って訳よ。後はあたしの見る限り

きちんと出来てるから、この部分が出来ちゃえばBA1が乗りこなせてないって

変なプレッシャーを感じなくて済む訳。

じゃ、まずストレートの頭からゴールまでを繰り返して60%→70%→80%…って

ペースアップしてくから。またペースアップのタイミングは言うから

そこまでまず60%で肩慣らしね。」

 

レイカ「はいっ!了解です!!」

 

やり方が解れば後は練習のみ!やっと飲み込めた。で、モノになってきた頃…

 

 

そこからは意外と早くて2,3往復するごとにペースアップして…90%まで行った所で

 

 

美奈子「じゃ、今までの経験を踏まえて1回トータルで往復してみようか^^

それで出来てれば今日の練習は終わり。明日また記憶が鮮明なうちに練習すればOKよ。」

 

レイカ「よっしゃ!じゃあスタート位置に戻りますね(^^♪」

 

 

90%位でガンガン上っていく。

頂上で折り返してると…奥の方から1台の車が。

 

 

レイカ「あっ、姉さんあれ…赤のEG6行かせちゃってから出た方が良いですよねえ?」

 

美奈子「あっ、あの車…妙義のNightKidsってチームのヤツで”FR潰し”って言われてるタチの悪い奴だよ。さつきにもあたしにも”FR潰しの技”が掛けられなくてスピードスターズの子達にちょっかい出して来てるんだわ。まあ、レイカはFFだから…

あ、でもこの動き見たらFRって一瞬勘違いするかもね。」

 

レイカ「じゃ、わざと前に出てあたしの運転見せて…罠にかけます?」

 

美奈子「ま、今のレイカなら心配ないとは思うけど、突っつかれそうになったら

サイドを引っ張ってわざと大きめにお尻を振り出して届かせないようにしないと

やられるからね。そこは頭に入れてね。」

 

レイカ「了解ですっ!!」

 

 

そうとなれば、わざと急ブレーキを掛けそうなタイミングで割り込んでみる

。あ、お怒りモード炸裂してるねえ…ホーン鳴らして怒鳴ってる様子。

 

クラッチを蹴飛ばして…

 

 

レイカ「さぁ、ついてこるかな?美奈子様直伝のあたしのBA1に。フフフ…」

 

 

自然と口角が上がって黒笑みになってる。”2人の美奈子”が速度を上げて

コーナーに差し掛かる。そして華麗なる4輪ドリフトで突き放しにかかる。

 

 

庄司「何だぁあ?BA1のプレリュードってFRだったっけか?まあいい…ついでに

潰して解体屋に送ってやるぜぇ!!」

 

 

必死に追いかけて来るけど…ちょっとずつ差が開き始める。

重量的にはプレリュードの方が若干重いし2人乗り。

パワーもノーマルのままなのでグロスの160PS…と言っても実際はもうちょい出てると

言われてるので、ネット値換算で約145PS位。

それに対してEG6のB16AのエンジンはVTEC装備で170PS。

普通ならEG6のパワーで並べるはず…なんだけど。

相手がレイカなんですね…運が悪いね^^;;;=美奈子だもん。

負けるはずも無く…覚えた低速コーナーの処理もバッチリうまく行き…

ぶっちぎってやった。

 

自販機の前で停車。カルピスウォーターを2人で買って出口から取り出し始めた頃…

来ましたよ。例の勘違い野郎が。

 

 

庄司「おい!お前らっ!」

 

美奈子「ん?レイカ~何か聞こえた?」

 

レイカ「ん~、あたしにはFRにも、FFにも勝てない負け犬の遠吠えが聞こえた様な…」

 

美奈子「ん?おお!進歩の無いダメ人間じゃん。そんなとこで何してんの?」

 

庄司「だ~!!腹立つ!」

 

レイカ「ホントの事言われて腹が立つ…進歩の無いダメ人間…いや、クズですねぇ。」

 

庄司「んだと!てんめぇ~ら…」

 

美奈子「こんなバカを相手にしてもしょうがないから、レイカ~ウチのお店で

ケーキでもご馳走してあげるわ。あ、一旦頂上まで行ってくれる?

あたしの車取って来なくちゃ。」

 

レイカ「しっかし、EG6に乗っててBA1、しかもFFのプレリュードにすら

勝てないなんてねぇ…プッ!クックック。」

 

美奈子「たぶん、この分だと今日乗って来てるNOTEでも勝てる気がするわ。アハハ~。」

 

 

殴りかかろうとするが、その攻撃をササッと2人にかわされ…

壁際の自販機に拳を強打して蹲ってる庄司を冷ややかな視線で無視して

BA1に乗り込み走り去った。

 

頂上に着き、NOTEのエンジンを掛けて…美奈子はゆっくり本線に向かって進む。

対向車をやり過ごしてヤツ(=庄司)が頂上に着く前に少しでも差を広げておこうと

ここから一気にクラッチを蹴飛ばして加速。

これにレイカのBA1が続く。BA1よリパワーの無いNOTEでも

美奈子は同じペースで走れてしまう。そしてレイカに教えたコース取りを

そのまま再現しながら下っていく。

追いかける為なのか上り始めた庄司とすれ違ったのはとてもUターンなどとてもする

スペースの無い5連続ヘアピンとスケートリンクの間の低速コーナー。

しかも2台が同じように”S字状の低速コーナーをうまく速度を殺さず、

お尻を振り出す勢いで慣性力を逃がす”って言う荒技を見せつけて去っていった。

今から引き返した所で到底追い付くはずも無く…

またしても3度も小長井家の面々にしてやられた形に。

しかもこれが何処から広がったのか噂となって波及し…、

とてもじゃないけど恥ずかしくて表を出歩ける状態ではなくなった様で…

 

これ以降、庄司慎吾と言う”FR潰し”を秋名で見た者は居ないと言う…

 

 

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