銀色の悪魔…8th Stage   作:SilviaSilvermoon

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BA1の乗り方に悩み…もう1人に自分、美奈子を頼って練習に来たレイカ。

秋名の峠で乗り方を掴んで帰ろうとしてる時に現れた”妙義のFR潰し”と言われる
庄司 慎吾。性懲りもなく手あたり次第潰そうとしてる様だが…
今回の相手はもう1人の”美奈子”でもある”レイカ”…だが、
さつき、美奈子だけでなくレイカにもコテンパンにやり込められ…

完全勝利を収めるレイカ。この事で自信もついたようだ。

頂上に美奈子のNOTEを取りに行き、そのままCafe”Blue-Moon”に向かって居る…


講習会(セミナー)1日目終了(^^♪

1日目の講習会(セミナー)を終えたレイカ&美奈子は今日はスタンドが休みで

お店番をしてると言うさつきと…

姉と呼び始めた美奈子を強引に引っ張ってきてしまった為に急遽、

本社から呼び寄せてお店を手伝ってる沙雪と…

2人には物凄く迷惑を掛けちゃったなって思って居たりする。

 

 

そんな事を考えながら携帯の通話をスピーカーに設定して

美奈子の指示通りに運転していたらあっけなく着いた…通話を切って外に出ると…

 

初入店のCafe”Blue-Moon”にGo!

 

 

美奈子「レイカ…ここ!ここがあたしが店長をしてるCafe”Blue-Moon”よ。

今日はスタンドが休みだって言うからさつきが通しで出てるし…

それで回らなければ沙雪を呼んでって言ってあるし…。」

 

カランッコロンッ!!ドアに吊下げられたベルの音が軽快にレイカ達を迎え入れた。

 

 

さつき「おっ!レイカちゃん来たね?BA1は乗りこなせるようになって来た?」

 

レイカ「あっ!さつきさん、ご無沙汰です。何とか形になって来ましたよ^^

沙雪さんもすみません…あたしのわがままで沙雪さんにも

被害が及んじゃったんですね^^;;;」

 

沙雪「まぁ、良いじゃないの^^美奈子の言う事が1番解り易いでしょう?

美奈子としても自分の解る様に…って考えれば答えが出るんだもん。」

 

美奈子「ねぇ、レイカ…もうあたしの事”姉さん”呼びするの飽きちゃったの?」

 

レイカ「いえいえそんな事無いですよぉ。^^;;;

いきなり”姉さん”呼びしたら2人がびっくりしちゃうでしょう?」

 

さつき、沙雪『「へっ?姉さん呼びすることにしたの?/

あぁ…自分だし…でも、美奈子さんじゃ…よそよそしいしねぇ~。

まぁレイカちゃんにしたら”姉”みたいなもんだよねえ?

自分だけど、トリップしてきてる分いろいろ経験して来てるし。」』

 

 

確かに…そう言われてみれば、妙に説得力があるのも事実で…。

レイカはザッハトルテをごちそうになりつつ、明日以降の事を考えていた。

 

 

 

(※―――ここからレイカsideで進行します―――)

 

一夜明けて2日目の朝を迎えたけど…何?このホノボノ感(^^♪

 

 

結局宿も決めずに押しかけたため、そのまま小長井家に泊まる事に。

そして翌朝…目を覚ますよもう全員起きてる!?え、嘘…早くない?

時間は…6時って。

 

あ、そっか…あたしは普通に本業の仕事に間に合う時間に起きてるけど、

姉さん達は仕込みとかあるから早いんだっけ…。

あたし自身料理はできない訳じゃないけど…Cafeを開くほどできる訳でも無くて…

う~ん、同じあたしの筈なんだけどなぁ。この差って^^;;;

 

 

美奈子「あ、レイカ起きた?ちょうどご飯の用意できたから顔洗っといでw」

 

レイカ「あっ…は~い。(もう”自分”とか”姉”より、ほとんど”お母さん”みたいに

なっちゃってるじゃん^^;;;)」

 

 

洗顔を済ませてダイニングに戻ると…実家の朝ごはんより豪華な感じにまず驚いて、

それにみんな朝から凄い食欲で…でも、太ってる感じしないし。

仕事がそれだけハードなのかな…?

 

 

沙雪「あれ?レイカちゃんは食が細いのねえ?朝って苦手な感じ?」

 

美奈子「あ、確かに。あたしもキャバ嬢時代は朝からこんなに食べられなかったかも。

完全に朝型の生活でリズムが作れちゃってるからかな…体調も良いし、

食べ過ぎて太るとか…最近はあんまり考えて無いわね。」

 

レイカ「姉さんはよく解ってくれてると思うんですけど、あたし、元々食べると

すぐお腹がいっぱいになっちゃって、動くと気持ち悪くなって…って言う

”食べられない子供”だったんで給食とかホント苦手以外の何物でも無くて…」

 

さつき「まぁ…キャバ嬢とか事務員から離れてリセットしたくなったら

ここで暮らして体調を整えるのもアリだとは思うけどね?

ただ…美香姉~(※美香=美奈子の実のお姉ちゃん)が結婚して子供が…

ってなった時に側に居ないといけなくなるかも知れないしなぁ…」

 

美奈子「まぁ、キャバの状況も多少ずれはあったしね…レイカの置かれる状況が

そこまで一緒かどうかは解らないけど、あたしはそう言う感じでお姉ちゃんが結婚、

出産する頃に大工の旦那がパチンコ狂いで金を使い込んで…で、離婚になって、

こっちに子供を引き取ってしばらくしたら美香姉~がガンで4年ちょい闘病したけど

亡くなってさ。そこもあり得るって事を頭に入れて行かないといけなくなるしねぇ…」

 

レイカ「あ、でもそしたら家族連れてこっちに引っ越して来ちゃうって言う手も

ありますしね。そしたら沙雪さんにお願いして事務員さんで雇ってもらえたりしません?^^」

 

沙雪「あっ、そっか。それも良い案ね。前向きに考えとくわ(^^♪」

 

 

こんな何気ない会話でもほっこりする…ホント、良い所だわぁ。

 

朝、そんな会話をして沙雪さんは事務所へ。さつきさんはスタンドの早番で店開け。

美奈子さ…姉さんは店の仕込みをしてその後あたしの為に休んでくれて…

急遽呼び出された真子さんとこんちゃんにバトンタッチすることに。

 

真子「レイカちゃん…この前悩んでたのをそのままにしておかないって

良い事だと思うよ♪仕事終わったらあたしも合流して良い?」

 

レイカ「あ、ホントに?大歓迎ですけど?ねえ?姉さん。」

 

こんちゃん「今でも充分凄いと思うのにその先を目指しちゃうんですね^^;;;

すごすぎるぅうう。」

 

美奈子「ん?ん~じゃあ、さて問題です。こんちゃんや茂木ちゃんには新人教育の時に”美奈子様”とか”悪魔モード”と真子にもドン引きされる位でしたが、

レイカはどんな風に思ってたでしょうか?」

 

真子「ん~美奈子って教える時に甘えを一切許さなくなるから…

悪魔モードの”美奈子様”の感じが4割で残り6割が…自分の事だし、

あるある的な感じ…かなぁ?」

 

こんちゃん「ん~でも意外と美奈子さん=レイカさんだし…天使モード全開だったりして…んな事たぁ無いか^^;;;」

 

美奈子「じゃ、レイカ…正解は?」

 

レイカ「え?皆さん、姉さんの”悪魔モード”とか”天使モード”とか…そんな風に

意識してるんですか?あたしはそう言うの全然思って無くて…

雅さんとかなぎささん、優子さんもそうですけど、怒られるって自分が出来ないから

それだけ一生懸命教えてくれてる証拠だって思ってましたし、

姉さん=自分だし性格上厳しくなるのはあり得るなって。

キャバで後輩に教えてる時、多分あたしも同じ事してると思うし。」

 

真子「…やっぱり美奈子と同一人物だねぇ~。恐怖に思わないって所が

非凡な才能だと思うわ^^;;;」

 

こんちゃん「たぶん、俺達はお客さんだったって事もあるかも知れないですけど、

天使モードの美奈子さんしか知らないで、そこから入っちゃってるから…

そこのギャップで新人教育の時、思わず”美奈子様!”って思っちゃったんですよね

^^;;;」

 

真子「多分、ここに茂木ちゃんが居たら同じ事言うと思うわ^^;;;」

 

レイカ「感じ方もまた人それぞれって言いますしね。それだけにあたしもお店で

気を遣う部分ではあるんですけどね…ただ言い方がきつくなってるかもって言う瞬間は

あるんですよね^^;;;

実際に、お店で”レイカさん言ってる事はド正論なんですけど、

もう少しオブラートに包んだ方が…(良かったんじゃね?)”って言われたことあるし。」

 

 

※この言葉に乾いた笑いしか出てこない3人…(美奈子、真子、こんちゃん)

 

さて今日はどうしようか…(意味ありげな雰囲気を感じるけど…。)

 

ここで一旦真子さんとこんちゃんにバトンタッチした姉さんはあたしのBA1で一旦家に帰ってS13に乗り換える。

そして今日はFFのBA1でFRっぽいラインを取りつつ、

より速く効果的にコーナーを脱出するためにFR車を持ち出した…

って考えが合ってるのだろうか…?

 

S13を運転する姉さんのペースが昨日までより一段と速い…

ピークスピードは同じ位なのに…コーナーが確実に速い。

このコーナーワークをFFのBA1に生かす方法って…

あたしは色んな事を悶々と考えながら姉さんのS13をひたすら追いかけていた。

そのうちに考え事が吹き飛んでしまい、ただただ夢中で追いかけていた。

こんなに無心に追いかけてるのって何時以来だろう…。

 

何本か往復し、自販機で飲み物を買い、休憩した後…再度、より確実なモノにしたくて

自主練をする為コースイン。すると…反対側から上ってきた車が居た。

ん?深緑の2代目のユーノスロードスター!?

ぐんぐん近付いて来て張り付かれた。

ハードトップを装着してて相手の顔が見えにくいけど…

姉さんに教えてもらった技がどこまで自分のものになってるのか…

試してみるのも悪くいないよね。

 

一気にアクセルを踏み込んで突き放しにかかる。確かにロードスターは軽いけど、

確か130PS位なはずだし…そんなに無茶苦茶速いってイメージも無いし、

ナーバスにならなくても良いんじゃないかなって思いつつ1コーナーへ。

クリッピングポイントにしっかりバンパーを合わせる様にしてクリアすると…

FR独特のラインでドリフトしながらくっついて来る。

あれ…結構腕の立つドライバ―なのかしら?

着かず離れずでどんどんコーナーを抜けて行く。

けっこう今日は昨日より”乗れてる”と思うんだけどなぁ…

”地元スペシャル”的な感じなのかしら?

マジですか^^;;;この分だと姉さんに匹敵する位の腕の持ち主って事になるんじゃ…

5連続ヘアピンも溝落とし出来てるし…次の低速コーナーで教えてもらった上手く荷重を逃がしながら頭の向きを変える…あのテクを駆使して…うぇええええ…

これでも付いて来るの?

嘘ぉおおおお!群馬にそんな腕の人が居るの?

そこまで来ると文太さん以上に思えてしょうがないんだけど…。

 

ゴールの手前の複合コーナーであたしの取ったラインはドリフトで相手のラインを

潰しながら自分はクリッピングポイントをうまく拾って…

立ち上がると…え?うわっ!メッチャピッタリ張り付いてるぅううううう…

そ、そんな一体何が起こってるのよ!!助けてぇえええええ!!

 

(レイカの顔に焦りの色が色濃くにじみ出ている…)

 

結果としては”これで抜かれたら教えてくれた姉さんに申し訳が立たない”と思って

必死に今、自分ができる全てを動員してどうにか抜かれずに済んだんだけども…。

う~ん…抜かれはしなかったけど…パワーの差とか考えるとビミョーだわ^^;;;

 

で・も・ね…そんなんじゃあたしの”漆黒の闇に浮かぶ銀色の幽霊(ゴースト)”って

呼ばれてる走り屋としてのプライドが許さないんですよ…。

 

しかも、再戦(=2本目)を申し込もうと思って車を止め…外に出ようと思ったら

止まらずに走り去った。もう!何なの?ムカムカしてるのに怒りの向ける先が無い。

頂上に姉さんを置き去りにしてるので一旦スタート地点に戻ると…

何やら電話してる様子。

 

 

美奈子「…うはっ!それえげつないわぁ…え?そんな事してんの?っかぁ~

何ちゅ~悪趣味^^;;;ん~まぁ、フォローはするけどさ…

あんまり虐めるの止めてあげてくれる?可哀想なんで。うん、じゃ、はいはい。…」

 

ピッ…(電話を切ってから何か考え込んでる様子の姉さん…声、掛けにくいわぁ。)

暫く固まってると、姉さんがあたしに気が付いた。

 

 

美奈子「あ、レイカどうだった?見た感じ結構できそうな感じだったけど…

もしかして抜かれたりとかは…?」

 

レイカ「あっ、そこは死守しましたけど…もう1本って言おうと思ったら

そのまま止まらずに走り去ったんですけどね…。

地元スペシャル的な感じなんですかねえ?」

 

美奈子「ん~、あんまり見かけて無いんだよね…

ロードスターでここ(秋名)で目立ってる走り屋って。

そんなに目立ってる存在なら…あたし知らない筈無いんだけどねぇ…」

 

レイカ「今日見かけたなら明日も来る可能性がある…かも?」

 

美奈子「ん~でも、明日最終日だし、その後仕事じゃないの?」

 

レイカ「あぁ…明日まで休みを取ってるんで朝、姉さんが店で仕込みをやってる頃から

ここに来て張ってみようかしら…」

 

美奈子「あぁ…もしかしたら走ってる時間帯があたし達とずれてるから

知らないだけかも…って事?」

 

レイカ「えぇ。それに、ギリ抜かれなかったってだけで、ぶっちぎれなければ

”勝ち”ではないと思うし…。」

 

美奈子「モヤモヤしてるなら時間の許す限り待つ…って言う選択肢もアリだとは

思うのよね…。」

 

レイカ「うん、じゃあ…あたし、ここで朝からここで待ってみます。」

 

美奈子「解った。でも、次の日に響くようなことにならないようにね^^;;;

あたし的にはそこがやっぱり心配だしね…」

 

 

姉さんはどこまでもあたしの事を気にかけてくれていた…

 

あれから真子ちゃんと合流してさっきのロードスターの話をして…

あたしが先行で模擬バトルを繰り返して対ロードスター対策を必死に練り上げた。

あまりに熱中してて、沙雪さんが心配して様子見に来るぐらい…^^;;;。

のめり込むと時間とか関係なくなっちゃうあたしの性格…

何度も直そうと思って努力してみた事もあったけど…結局直らないんだよね^^;;;

 

その後、沙雪さん、真子ちゃんに姉さんを巻き込んで走りまくって

ガソリンが無くなって来た所で真子ちゃんと別れてスタンドで給油してから

小長井家に戻って…お風呂から出てから姉さんの部屋でお布団を敷いてから

イメージトレーニングをしてみた。その後、ギラつくテンションを押さえ込んで

強引に就寝…でも何度も目が覚めてしまう。

ほぼ1時間おきに目が覚め…現在の時刻は午前3時半。

暗闇の中…目を開いてると、隣で寝てる姉さんの携帯のアラームが。

 

そして悶々としたまま最終日の幕開けとなった…

 

(※その時同じ敷地のシャッタ付きのガレージの奥に入ってるはずのK11が

無くなっていて、代わりに深緑のロードスターが置かれている事に全くと言っていい位

気が付いていなかった…。)

 

 

美奈子「う~ん…もうそんな時間かぁ。起きなきゃ…」

 

 

姉さんの独り言を聞きながら布団の中でもぞもぞ…あたしも着替えを始めていた。

先に着替え終わった姉さんがとりあえず起きるかどうかは別として声を掛けてくれた。

 

 

美奈子「あっ…そうだ。レイカ~どうする?あたし仕込みに行っちゃうけど…

ホントに待つの?」

 

 

この問いかけにあたしは布団をめくりながら答えた。

 

 

レイカ「はい、もう準備してますから^^あとは靴下を履けば出られますよ。」

 

美奈子「おっ、やる気がみなぎってるじゃん。リベンジぶちかましといで♪

結果はあたし、お店で待ってるから報告よろしくね。」

 

レイカ「了解です!さて…じゃあウォームアップしながら頂上を目指しますね。」

 

 

軽い食事をとってから2人は別方向に出発する。

 

 

一方その頃…怪し~い人物がいつもと違う服装に、ご丁寧にカツラやサングラス、

それにマスクなど…怪し~いカッコで…ロードスターを暖気させながら

身支度を整えてシャッターを開けて準備していた事をレイカは知る由もないまま…

秋名山の山頂を目指していったのを確認してから出発。

別の場所でもう1人やっぱり変装してる怪しい人物を拾ってから

レイカが待っている秋名山に向かって山を反対側から上って行くロードスター。

 

 

(※―――ここからは―?1sideで進めて行きます――(※一応ネタバレさせるまで

人物名を伏せる関係で。))

 

(なお、この怪しい2人の人物の会話では”?1”と”?2”で表記します。)

 

 

ボボボボ…グゥオオオオ~ンッ!キィ~ッ…とある家の前で前日の別れ際にこの時間と

指定した通り…軽く手を挙げて?2を拾い…そのまま秋名山に向かって行く。

 

?2「で、お遊び用に年式の割には安く出てたから買ってはみたものの…

この車見た目的には良くても実際に中身の状態的にはどうだい?」

 

?1『ん~まあ、昨日1日預かって慣らしを含めて各部点検してみましたけど、

特には変な不具合とかは見つからなかったし…

良い買い物出来たんじゃないですかねえ?』

 

?2「まさか、前回のあれでワクワクして中古で何かお手頃のFR車でMT…って探す事に

なるとは夢にも思って無かったんだけどな。」

 

?1『ま、これで練習して振り回せるようになったら徐々にCPUやマフラーを

変更するだけでもパワーアップできますしね。ま、そう言う手間を省くなら

他の車に乗り換えるなり…していけばいいでしょうけど、

まずは130PS位で肩慣らしして良いと思いますよ。

純正でビルシュタインのショックが入ってたりストラットタワーバーが入ってるから、

そこそここのままでも腕は磨けるはずなんで。』

 

?2「まあな…ウデさえあればあのレイカ君のプレリュードにくっついて行けるって

昨日で証明されてるしな。」

 

?1『そう言う事です。しっかり練習してくださいね。普段あんまり会社のボンゴとか

ADバン以外にMTに乗る事も無いでしょうから。』

 

 

まずは頂上のちょっと手前で折り返し、レイカの待ってるコースと逆側の方で

MT&幅と長さに慣れる、それに総合的な運転をチェックしてみる事に。

 

?2「ふむふむ…クラッチも重く無いし、

これなら俺でも慣れるのに時間掛からなさそうな気はするけどなぁ…

(クラッチを踏んでローギヤに入れてスタート…)」

 

ボォ~ウッ!ボァアアアアア~ンッ!ボァアアアアア~ンッ!

 

2速、3速…とポンポン加速して…

シフトダウンの回転数をヒール&トゥで合わせるのをちょっと練習しなきゃいけない

だろうけど、教習所でやるレベルはできてる感じ。まぁ、基礎ができてるのなら

そこにつけ足すだけなので次のステップに移る。

コーナーの入り口で確実の速度を落とす事とシフトダウン時に回転数を合わせる練習を

お手本を見せて練習してもらう。

 

 

ひとしきり走って休憩を入れる事に。その休憩を利用してレイカの相手をしようと

言う算段で…頂上の待避所にある数少ない自販機に行って飲み物を買ってると…

気が付いたみたいですねぇ…

殺気を漲らせてでも、足音は一応消してるのね^^;;;

飲物を買って車に戻り…話しかけられる前に”知らなかった”体で

レイカのBA1の置いてある方の道へ。そっちの下の駐車場で?2に待っててもらうとする。

 

レイカが凄い勢いでBA1に戻っていくのを横目で見ながら観光バスをやり過ごして

本線に合流。その頃、レイカはBA1に戻ってエンジンを掛け、

こっちに向かって爆走開始。さて…追いかけっこの始まり始まり~ってね。

 

ギュキャキャキャキャッ!ボッ!ボォオオ~ンッ!ボォ~オオオオンッ!

ズッキョ~~~ォオオオオ!!!

 

 

ほぼステアリングを切るタイミングやアクセルを踏み込むタイミングなどが重なり…

いかにもデッドヒートの様相を見せている。

 

 

?1『しっかしまぁ…1本走っただけでもうタイミングを掴んじゃって

極めちゃってるじゃん…この”追いかけっこ”で確実にレイカは進化している。

すっげぇわ。』

 

 

そして差はほぼなくなり、張り付かれる状態に。

FFとFRと言うそれぞれの駆動形式の関係上、どうしてもアクセルを踏み込むタイミングが

微妙に異なってはいるものの、ほぼ互角に下り切った。

下の駐車場で?2を降ろしていると、レイカが駐車場の外で車を降りずに待っている。…”絶対に逃がさない!!”と言う無言の圧力。

 

ロードスターはゆっくり駐車場出口に向かうと…右にウィンカーを出し、

山を登る意思表示。レイカはそれを見てちょっと前に出してからサイドブレーキを

引いてスピンターンをぶちかます。

レイカのBA1がスピンターンをしてこっちに頭が向き直ったのを確認して

ロードスターのアクセルをドカッと音がしそうな勢いで踏みつけ、

クラッチを一気につなぎ…上りが始まる。

正直アンダーパワーなロードスターには厳しいんだけどね…。

 

露骨にBA1が差を詰めて…バンパー同士の差は10Cmも離れていないんじゃないかと

思うほど。それだけ”自分が突っ込んでしまう事は無い”という自信が無きゃ

この距離には詰められないし、それと共にバトルする相手が

”よっぽどの事が無い限り取っ散らかる様な運転をすることが無い”と

確信が持てなければできない事ではある。

 

ルームミラーを見ながら?1がフッと薄く笑い…アンダーパワーゆえに

このロードスターではシフト以外ではスロットル開度が2/3を割り込むことが無い。

 

そして無駄な減速の一切無い上りのアタックをこなしていく。

BA1の運転席に座っていて、レイカは楽しさとともに、抜かそうと思っても抜けない、

それなのにコーナーワークでも、差を広げられないようにするだけで

突っ込みも立ち上がりも負けてはいないけど勝てない悔しさも思い知っていた。

 

レイカ心の声「(ん~なかなか抜けない…ホント厄介だわぁ…考えなきゃ…

こんな時姉さん(=美奈子)ならどうする…?ん~加速に入るタイミングを弄っても

これ以上ロスを減らせそうも無いし…じゃあ原則をもっとタイミングを変えるか

制動距離を減らす…って言ったってこれ以上削れないし…)」

 

試行錯誤の結果は…

 

?1「おほっ、来てる来てる。間違い無く昨日の事…根に持ってるって感じだぞ?

こういう時って女の子の方が怖いってよく聞くけどな…。

ま、今回のミッションは頭に血が上ってる状態でも確実に正確無比なコーナリングが

できるか…運転レベルはもう出来上がってると思うんだけどね。

レイカの悩んでる内容からして手足の様に扱えるって言うのは基本で、

そこにどんな状況でも…って言うのが追加になってるからねぇ。

そこを学ぶためのペースメーカーの役(陸上競技とかではこういうペースメーカー的な

役割の事を”ラット”(=ねずみ)って言うらしいけど)なんだからね。

そこが美奈子の狙いでもあるみたいだしね。」

 

そう。実は前日…レイカが戻ってきた時に

 

美奈子「…うはっ!それえげつないわぁ…え?そんな事してんの?っかぁ~何ちゅ~

悪趣味^^;;;ん~まぁ、フォローはするけどさ…あんまり虐めるの

止めてあげてくれる?可哀想なんで。うん、じゃ、はいはい。…」

 

って話してた相手…はこの?1なのである。

 

?1「お~しっかし凄ぇ~な。毎回見てもFFのプレリュードがFRみたいな動きでドリフトって…ナンパ車の代名詞的なアレでってインパクトあるよな^^;;;」

 

パワーの無いロードスターをうまく使うには、あんまりオーバーなアクションをせずに、最小舵角でカウンターを当てながら最短距離を流していくのが正解だと思う。

すると…そのペースに乗せられてきたのか、BA1のペースが上がっている。

見た目で解る位、進入時の舵角が小さくなってきた…という事になる。

その分、タイヤの前に蹴飛ばすグリップ力が増えるので立ち上がりに鋭さが増したという事。

うんうん、確実にレイカさん、ステップアップしてるねぇ。

 

※レイカ自身も気が付かないうちにペースアップしてる…。一般のドライバーだと自分の普段のペース以上に出すと取っ散らかって最悪事故…なのだが、果たしてレイカの場合はどうなるのか。

 

 

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