巨戟を背負う龍   作:競馬好き

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伝承

あるところに、二頭の龍がおりました。

 

赤い龍と白い龍。

 

その二頭はどちらも喧嘩をしておりました。

 

その喧嘩は、悪魔、天使、堕ちた天使をも巻き込み、巻き込まれた三種族はそれを止めようとしました。

 

しかし、その喧嘩を止めることは出来ませんでした。

 

そこに、とある黒龍が現れました。

 

その黒龍はその二頭の龍をあっという間に倒してしまいました。

 

その黒龍はゴグマジオス。

 

この名は、口に出すべきものではない。

 

 

 

 

 

「あの時に現れた、あの龍は一体なんだったんだ?」

「わかりません、伝承にも神話にも記述がない未知の龍としか言いようが・・・」

悪魔、天使、堕天使の上層階級のもの達は頭を抱えていた。現文明で最強と名高かった二天龍を軽く打ち倒し、あの巨体を持つ生物がいては、いつ何時国が襲われるかわかったもんじゃない。自分達が築いてきた金儲けの城を、自分の言葉ひとつで思いどおりになるこの世界を破壊されては困るのだ。それに、この存在が世間一般に知れ渡れば大パニックとなる。とても不都合な存在だった。

「隠すとしよう」

「はい?」

「その調査書、編纂書に火を付け、あの存在はいなかったことにしようと言っておるのだ」

「で、ですが!」

「私達や一般市民を守るためだ、やむを得ない」

そう言って彼らは数少ない黒龍に関する書物を焚書としてしまった。こうして、かの存在は歴史から抹消された。しかし、黒龍の存在は伝承やおとぎ話として語り継がれることとなった。

 

 

 

二天の龍が現れしとき、かの者は現れん。

 

地を揺らし、漆黒の闇を放つその者は、二天の龍を打ち倒す。

 

あらゆる龍は恐怖した。かの者こそ王であると。

 

邪龍も、かの者のまえでは無力であった。

 

あらゆるものを破壊せしその黒龍は、現れん。

 

かの二天の龍が現れしとき。

 

かの者の名はゴグマジオス。

 

口にしてはいけない者である。

 

 

 

まぁ、そういう本人はそこまでの恐怖の対象にはならないものではあるが。

今も硫黄を食べ、眠りにつく。次はいつの時代に現れんのやら。この世界の黒龍伝説は始まったばかり。まだ先が見えぬ伝説である。禁忌となった彼が、また何をするかは我々にもわからない。だが、彼が人類や、文明を破壊しようとする意思はない。彼は自分の思いに従い、風の向くまま赴くまま自分のゴグマジオスという新たな生を進んでいくだけである。それを我々は、見聞きし楽しむだけである。さて、今日はここまでといたしましょう。黒龍の伝説を見聞きする時間です。さぁおやつを用意し、椅子に座り、のんびりと楽しみましょう。では、私はこれで。

 

どれと戦わせる?

  • ダラ・アマデュラ
  • バルファルク
  • 666
  • 北欧神話の海に潜む謎モンス
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