「見つけた、古龍の王」
俺の目の前に幼女がいた。コイツどうやってこの島に入ってきた?古龍災害がいくつも乱立して他の生物が入れる隙なんてないのに。
「お願いがあってきた」
あそう、たぶんそのお願きけないと思うけど話だけは聞いてあげるよ。
「我、オーフィス。我と一緒にグレートレッドを倒して欲しい」
適当に聞くだけ聞く俺。何がグレートレッドだ、俺はそんなのごめんだね。俺は、生態系に何らかの影響がないと、動かない主義なのでね。
「ねぇ聞いてる?ねぇねぇ」
すごいなこの子、そんな小さな体なのに俺をぐわんぐわん揺らしてきやがる。
もうわかったわかった。真剣に聞くから。
俺は幼女に向き直り、話を聞くことにする。
「我と一緒に、グレートレッドを倒してほしい」
俺は嫌だと首をふった。
「どうして?」
俺はつたない日本語を地面に書いて説明した。
『俺はこの世界の自浄作用を担ってる。生態系に影響が出ない限り俺は動かない』
「じじょうさよう?」
『知らない?世界に何らかの異常が起きた時に、それを止める役割を担ってる』
「我が追い出されたことは異常じゃないの?」
『ない』
「そうなの」
しょぼんと顔をふせ、帰ろうとするオーフィス。
『どうしてグレートレッドを倒したいの?』
「我、静寂がほしい。だから次元の狭間に戻りたい」
『静寂って楽しいの?』
「楽しい?」
『静寂なんて、ただなにもせずボーッとしてるだけじゃん。そんなの楽しくないよ。もっといろんな所に行って、いろんな物を見て食べて、その方がずっと良いし楽しい。俺なんて長い間生きて自浄作用を担ってたからいろいろなところに行ったよ。ホントにいろいろなところにね』
「楽しかった?」
『もちろん』
「・・・我もやってみる。自浄作用」
『自浄作用をやってるから楽しいんじゃないからね!?』
「うん、わかってる。でも自浄作用をやればいろいろなところに行ける。それが楽しいんでしょ?」
『まぁそうだけど』
「だから我もやる、自浄作用」
『やりたいならやればいいけど、自然の異常とかわかるの?』
そうオーフィスに聞くと、回りを飛び回る古龍達を指差して言った。
「教えてもらう」
『アイツら知能は高いけど言葉はわからないからね!?』
「じゃあどうすれば良いの?」
『うーん、まぁやっていけばわかるんじゃない?』
「わかった」
オーフィスはトコトコと走っていき、飛んでいった。
大丈夫かな~。
俺は心配になりながらも、見守ってみることにした。
彼が俗世に疎いオーフィスを心配している最中、悪魔、天使、堕天使の三種族は、古龍島への上陸作戦を練っていた。
どれと戦わせる?
-
ダラ・アマデュラ
-
バルファルク
-
666
-
北欧神話の海に潜む謎モンス