~花咲川女子学園~
「バイト先も見つかったし、最近調子いいな~」
「あ、おはよう白夜ちゃん」
「おはよう!彩ちゃん」
「何かあったの?」
「昨日、新しいバイト先が見つかったの!それにね。友達がアイドルになるかもしれないんだよね」
「へぇ~その子もアイドル目指しているんだね」
目指している…のかな?日菜の事だし、飽きたらすぐ辞めてそうだけど…うん?その子も?
「もしかして彩ちゃんもアイドル目指してるの?」
「う、うん…実は今週末にアイドルバンドの話が持ちかけられて…」
今週末?あれ確か日菜もアイドルバンドのオーディションがあるって言ってたような
「彩ちゃんその審査って…」
「立花さん、丸山さん。そろそろ時間です、席について下さい」
「え⁉」
時計を見るともうすぐ授業が始まる時間だ
「彩ちゃん。また後でね」
「うん」
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~昼休み~
「あれ?白夜ちゃん。紗夜ちゃんとお昼取らないの?」
「今日は風紀委員の仕事もあるから、向こうで食べるってそれより、さっきの話なんだけど」
「どうかしたの?」
「私の勘だと、彩ちゃんはドジしなかったら合格できるよ」
「うぅ…酷いよ白夜ちゃん!それじゃあ、いつもわたしがドジってるみたいじゃん」
「だって、さっきも古文でも噛んでいたでしょ?」
「うぅ…」
「でも大丈夫。緊張したときは深呼吸して、上手くいくって念じればいいよ」
「うん、ありがとう。白夜ちゃん」
「よし!助言もしたし、彩ちゃん…」
「うん?」
「明日の小テスト教えてぇ~~‼」
「わぁ!お、教えるから落ち着いて~!!」
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~放課後~
「教えてくれてありがとう!彩ちゃん」
「こちらこそアドバイスありがとう。白夜ちゃんはいつも元気だね」
うん?急にどうしたんだろう
「どうかしたの?」
「実は…」
話を聞いてみると実はアイドル研修生で、今まで色々アイドルの審査を受けてきたけど、上手くいってなく、次のチャンスがなかったら辞める気だったみたい。
「それで今回が最後なんだ…」
「白夜ちゃんは、いつも前向きだからすごくうらやましんだ」
「そんなことないよ。私だって普通の人間だよ!彩ちゃんとそんなに変らないよ」
そう。私は普通の人間…紗夜ちゃんや日菜ちゃんみたいに才能はない。ただの人間…
「じゃあ、今度の審査が上手くいったらパーティーしよう!」
「パ、パーティ-?」
「うん!彩ちゃん、スイーツ好きだよね?だから、お祝いでスイーツパーティーしようよ!」
「いいよ!昨日いいお店見つけたんだ!」
「立花さん。少しいいですか?」
あれ?紗夜ちゃん。どうしたんだろう?
「じゃあ、彩ちゃん頑張ってね」
「うん!ありがとう白夜ちゃん」
さて、彩ちゃんを見送ったところで…
「どうしたの?紗夜?」
「あなたに頼みがあるのですが…」
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~帰り道~
「ふ~ん…メンバーね~」
「最低でも、あと三人ほしいところね」
三人ねぇ~紗夜ちゃん達に合う人なんていないような…
「でも、どうして私にそのこと話すの?そういうことはボーカルの人と話せば…」
「湊さんと話してみたけど、貴女は私達と違って顔が広いから…」
う~ん…確かにいろんな人と会っているけど…
「今までそんな人いなかったよ。ごめんね…力になれなくて」
「本来は私達が探すことだから気にしないで…」
紗夜も日菜もいろんなことに挑戦しているな
「それに比べたら私は…」
「何か言ったかしら?」
「ううん。なんでもないよ!今日バイトだからこっちに行くね」
「えぇ、気を付けて…」