Enger Freund   作:hirag

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5話

「ハクちゃ~ん!起きって~」

 

今日は日菜が起こしに来てくれたみたい…

 

身体を揺さぶられて、吐き気が…

 

「う~ん…ごめん日菜…私…風邪気味みたいなの…」

「そうなの⁉大丈夫?」

 

「大丈夫…ちょっと、咳が出るだけだから…ゲホゲホ!」

「無理しないでね!」

 

「うん、明日ぐらいには元気になってると思うから」

「そう…」

 

「日菜ちゃん、学校遅刻しちゃうよ」

「え⁉もうこんな時間!じゃあ、ハクちゃんまた後でね」

 

「うん…」

 

日菜は慌ただしく部屋を出て行った。

 

うん?また後で?放課後に来るのかな

 

「いいの?言わなくて」

「うん、日菜も紗夜も頑張っているから、邪魔したくない」

 

私なんかのために、寄り道をしてほしくない

 

「じゃあ、病院に行ってくるね」

「気を付けてね」

 

_________________

~病院~

 

「昨日、カフェで血を吐きました」

「それで?」

 

「ここ最近、鳩尾が痛いです。特にお腹が減っているときです」

「ふむ…CT検査で少し調べてみましょう」

 

 

数分後

 

「検査の結果が出るまで、待合室で待っていてください」

「はい…」

 

仕方なく待合室で、スマホを見ていると彩ちゃんから大量のメッセージが届いていた

 

『風邪って聞いたけど大丈夫?』

『放課後お見舞いに行っていい?』

「寝ているのかな?」

 

など色々メッセージが届いていた

 

『いま、検査待ちだよ』

 

さて、情報取集しよっと…うん?いま、見覚えがある人が…

 

「こんにちは湊さん」

「――?何処かで会いましたか?」

 

白髪で髪を後ろに括っている女性が、右手に包帯を巻いていた

 

「えっと…あの夜CiRCLEで会いませんでしたか?」

「すみません。その…CiRCLEって何処ですか?」

 

あれ?なんかおかしいな?湊さんは、羽丘女子なのに、花咲川の制服着ているし…もしかして

 

「人間違えならすみません。湊 友希那さんですよね?」

「いえ…友希那は従姉妹です。私の名前は湊 朱音(あかね)です」

 

朱音さん…ホント、友希那さんと見た目が似ている…

 

髪の色も、顔も…違うところは…頬に少し、傷があるぐらい?

 

「貴女は?」

「あ!ごめんね。私は立花 白夜」

 

「立花さん…よろしくお願いします」

 

なんだろう…この子の話し方まるで紗夜みたい

 

「どうかしましたか?」

「ううん…何もないよ。貴女は花咲川の生徒だよね?」

 

「はい。本当は今日転校してきたのですが…昨日の試合で少し…」

 

「そうだったんだ…」

「貴女はどうかしたのですか?」

 

「私は…」

『立花さん…立花白夜さん。第二診察室に来てください』

 

「呼ばれちゃった…ごめんね。また今度。学校で会おうね」

「はい、よろしくお願いします」

 

 

診察室

 

「お待たせしました」

「診断の結果は?」

 

「胃潰瘍です…」

「胃潰瘍?」

 

「胃液によって胃の組織が剥がされています。原因としては喫煙やアルコールなどですが、立花さんに考えられるのは ‘ストレス’ でしょう」

 

「ストレス…」

「心当たりは?」

 

心当たり…ここ最近忙しかったからそのせいかな

 

「初期段階なので薬で対処しましょう」

「分かりました」

 

_________________

 

~立花家~

 

医者に処方された薬を飲み、布団に戻る

 

はぁ~このまま悪化したら、私どうなるんだろう…

 

「ハクちゃん…調子どう?」

「咳も収まったし、調子もよくなってきたよ」

 

「良かった!ねぇねぇ、聞いて!この前のオーディション上手くいったよ!」

 

「良かったね。それで、何時からお仕事なの?」

「う~ん…まだわかんない。今は何かギターの練習してって」

 

「え?ギター?」

「うん!そうだよ!ズガガーン♪って音がるんっ♪てきたんだよね」

 

これも運命のいたずらなのかな。よりによって紗夜と同じギターを手にするなんて…

 

「日菜…もう楽器って換えられないの?」

「うん!もう決まっちゃったよ。どうかしたの?」

 

「ううん…何でもない」

 

私はどうしたらいいんだろう。この事を紗夜に話すべきなのか。それとも秘密にした方がいいかも…

 

アイドルバンドって言っても、テレビとかに出演するまでまだ時間はある

 

その間に、二人の関係を何とかすればいい。例え、この命を使ってでも…

 

「ハクちゃん?どうかしたの?」

「ううん…風邪のせいかな。少しボーっとして。それより、風邪がうつるかもしれないから今日はもう帰ったほうが…」

 

「別にうつっても問題ないよ」

「ダ~メ。アイドルになるんだから体を大切にしないと」

 

「ちぇー…」

「じゃあ、何か分かったら私に教えて、紗夜より先に!」

 

「なんで?」

「日菜はあまり話すタイミングないでしょ?だから、私が代わりに伝えるよ」

 

「そんなことないけど…うん!分かった。じゃあハクちゃん!またね」

 

紗夜にとって都合がいいことだけを伝える。これが最善の方法

 

Pastel*Palettes 日菜から聞いたバンド名…後でゆっくり調べておこう

 

もし、花咲川の生徒もいるなら、少し注意しないと…

 




今回は提供されたオリキャラを採用してみました
改めて提供された方有り難うございました!(^^)!
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