Enger Freund   作:hirag

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6話

~翌日~

 

日菜の事はどう伝えたらいいのか…

 

「白夜、大丈夫?」

「うん。熱も引いたし、咳も何とか治まっているよ」

 

「それなら良かった」

 

あの後、Pastel*Palettesについて調べてみたけど、検索には引っ掛からなかった

 

それもそうだよね。まだ、活動してないのだから

 

「白夜。私はこれからより一層ギターに集中したいから…」

「私に構っている時間がない でしょ?大丈夫、私もバイトで忙しいから別に問題はないよ」

 

「そう…」

 

~花咲川~

 

「あ!おはよう白夜ちゃん!体の方は大丈夫?」

「おはよう。ただの風邪だから…」

 

「それなら良かった…あ!聞いて白夜ちゃん!私オーディションに合格したよ!」

「良かったね!他のメンバーは誰か分かる?」

 

「えっと…」

 

彩ちゃんから他のメンバーの事を聞いた。

 

やっぱり、嫌な予感は的中した。彩ちゃんのアイドルバンドの中に日菜がいた

 

「そっか…彩ちゃんこのことは他には…」

「え、白夜ちゃんにしか話してないよ」

 

「分かった。この事は誰にも話さないでね」

「う、うん」

 

「ねぇ、今日転校生が来るらしいよ」

「へぇーどんな子なんだろう?」

 

何やら隣のクラスが騒いでいる。転校生…誰なんだろう

 

「立花さん。立花 白夜さん 至急、職員室に来てください」

 

「じゃあ、彩ちゃんまた後でね」

「うん。またね~」

 

_________________

 

~職員室前~

 

呼び出された理由は、課題の再提出と…

 

「転校生の子を校内の案内してほしいの。頼めるかしら?」

「大丈夫ですけど、授業は…」

 

「一限目の体育は休んでいいよ。体育の先生には話しておくから。湊さん入っておいで!」

 

「失礼します。あら、立花さん」

「朱音ちゃん!やっぱり、そうだったんだ!」

 

「知り合いなの?それなら大丈夫そうね」

「任せ下さい!さぁ、ここを案内するよ」

「はい。お願いします」

 

_________________

 

「ここが生徒会室、あまり来ることはないと思うけど」

「そうですねところで立花さん。貴女は何か隠していますね」

 

「どうしてそう思うのかな?」

 

「貴女は先ほど、授業を休むと聞きました。確か、この時間は体育だったと思います。それを休むってことは体に何か問題があると」

 

どうしてわかるのかな?

 

「朱音ちゃんだけに話しておくよ。私の体は胃潰瘍に蝕まれている。少しのストレスでも胃の表面が削られる状態で少し運動控えるように言われてるの」

 

「成程…もし私に何かできることがあれば協力します」

「うん、ありがとう」

 

 

~屋上~

 

朱音ちゃんを体育館に見送った後、私も見学しようとしたけど…胃がキリキリ痛みだしたから誰もいない屋上に逃げてきた

 

「薬を二錠っと…」

 

ふぅ~血の味もしないし間に合ったかな…

 

「うぅ…まだ胃が痛い…」

「はい…分かりました。えぇ、では午後に…はい」

 

屋上に一人の女性がやってきた。私は急いで薬の容器をポケットに入れた

 

「あら、ごめんなさい…誰かいると思わなくて…」

「いえ、大丈夫です。もしかして…千聖さんですか?」

 

「えぇ、そうよ。貴女は?」

「立花 白夜です。」

 

「白夜ちゃんね。授業中なのにどうしてここに居るのかしら?」

「少し気分転換でここにいるだけです。貴女は?」

 

千聖「私はお仕事の電話をしに来ただけよ。そろそろ時間だから失礼するわね。貴女もサボるのは程々にね」

 

そう言い残し、千聖さんは屋上を後にした

 

「サボりね…あの人も何か抱えてそう…」

 

はぁ~(*´Д`)

 

_________________

 

~放課後~

 

「ありがとうございました~」

「さ~した~」

 

あの後、教員には見学中に抜け出したことを怒られた。

 

「ふぅ~レジ打ち難しいね」

「すぐになれますよ~」

 

「そうかなぁ~あ、いらっしゃいませ」

「シャイ~ン」

 

気の抜けた挨拶が聞こえた気がした

 

「そう言えば、白夜さん。この前一緒にいた人は誰ですか?」

「紗夜の事?」

 

「日菜先輩じゃなくてですか~?」

「日菜のこと知っているの?」

 

「学校でも、天才って噂になっていますから」

 

天才か…やっぱりそんな噂が立つよね…

 

「あと、日菜先輩からこれを白夜さんにって…」

 

モカちゃんが持っていた封筒を受け取り中身を見る

 

「チケット?」

 

来週末に行われるPastel*Palettesのライブチケットが入っていた

 

これは…どうしたらいいのかな?

 

「ありがとうモカちゃん」

「白夜さん大丈夫ですか~?」

 

「うん?どうしてそう思うのかな?」

 

「少し顔色が悪いような…」

 

「大丈夫だよ!少し疲れただけだから…」

 

_________________

 

そして…来週末に行われたPastel*Palettesのライブ当日…

 

「最前席って新鮮…」

 

いつも紗夜のライブには一番後ろの席で聞いてたから一番前は何か落ち着かない…

 

「こんにちはー!!私達!」

 

「「「「「Pastel*Palettesです」」」」」

 

♪♪♪♪~

 

あれ?なんかおかしい…みんな楽器から音が聞こえないような…気のせいかな?

 

それと微かに彩ちゃんの声だけが微かに聞こえる気が…

 

そして事件は起こった。

 

「音が止まった?」

 

機材トラブルにしては、いきなり全部の音が止まるのはおかしい。

 

彩ちゃん達も想定外だからか焦っている。

 

そう言えば不審な点が幾つもあった。

 

まず一つ今日学校で彩ちゃんにライブを見に行くって伝えた時に暗い顔をしていた

 

二つ目はライブをするにも時間が短すぎるような···

 

これは経験者に聞いてみた方がいいかも

 

こうして、彩ちゃん達Pastel*Palettesの初ライブは最悪の形で終わったのであった

 

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