「はぁ~退屈だ~~」
午前中は朝起きては錠剤とバランスのいい病院食…それが終われば問診と···
テレビを見ても全然面白いものもない…
はぁ~彩ちゃん大丈夫かな?学校で会っても中々目を合わせてくれかったし…助けてあげたいけど、私がちょっかい出せないし…
紗夜も音楽で忙しそうだし…見守ることしかできないのかな?
日菜もギター始めたし…みんな新しいことに挑戦してるね…
それに比べて私は…何やってんだろう…二人を仲直りさせるって言いつつ何にも進展ないし…胃に穴を空けちゃうし…
はぁ~」
「どうしたの?ため息なんておねぇさんが何でも聞くよ?」
「最近、友達が大変なの…」
「大変って?」
「ある友達の話だけどね。目標のために頑張ってるけど…最近、体調管理行きとどいてるか心配で…」
「うんうん…」
「妹の方は少し変わってて…姉の真似をするけど直ぐに飽きちゃうし…最近その子アイドルバンドに入ったんだよね。二人共新しいことに挑戦してて…なんだか私だけ置いてけぼりくらってるみたいで…」
「不安なんだね…」
「うん…って!リサちゃんいつの間に⁉」
「今更⁉ついさっき来たばかりだよー」
気が付かなかった…情けないところを見せちゃった
「さっきの二人って紗夜と日菜の事だよね?」
「うん。二人は私にとって大切な友達なんだ…けど」
「仲が良くないっと…」
「昔はね。よく三人で笑ったり泣いたりしてたんだけど…中学生の頃だったかな」
紗夜が日菜に冷たくなったのも、日菜が紗夜を避けるようになったのも
全部あの時から始まった…あの時私が日菜を守る為に紗夜を裏切り、二人の仲を引き裂いた
「……や!白夜!」
「え⁉な、なに?」
「大丈夫?ボーっとしてたけど…」
「うん。大丈夫だよ…薬の所為かな?少し眠たくなってきたよ…」
「じゃあ、アタシは帰るね」
「お見舞い…ありがとう…zzz」
□□□□□□□□□□□□□□□
「またあの子一人だよ」
うるさい…
「可哀想~妹の方は頭いいのにねぇ~」
うるさい…うるさい
「でも妹の方も無神経じゃない?」
うるさい…うるさい…黙れ!
二人の事を悪く言わないで!
「いつも二人に引っ付いてる子も変っているよね~だって···」
「わたしだったらあの二人には関わらないけどね」
「あの子も少し□□だよねぇ」
消えろ!消えて!
「氷川って少し生意気だよな」
「少しわからせてやろうぜ」
やめて!紗夜に手を出さないで!やめて!
「なら、お前がアイツらを――」
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「やめて!はぁ…はぁ…」
どうして…今になって昔の夢を見るの…もう三年前の出来事なのに···
忘れようとしてたのに…
外を見ると日が沈まりかけていた。
足元を見てみると紗夜と日菜がぐっすり眠っていた
「二人共同じ体勢で眠ってるし、こういう時だけは双子みたいね」
二人を起こさないようにこっそり…布団から抜け出し談話ホールに向かおうとしたとき、テーブルに手紙が置いていることに気が付いた
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白夜へ
馬の世話や牛の世話で忙しく会いに行くことが出来ないのでこうやって手紙を書かせて貰いました。
最近の事をおかあさんから聞きました。わしも昔胃に穴をあけることがあったよ、だからしんどい気持ちはよくわかるよ。
そんなときは、あまり無理せずに消化にいいものを食べてね。あと、胃の穴が塞がっても油断はしないように、おじいちゃんは再発して死に掛けたから注意
追試、元気になったらまた、紗夜ちゃんと日菜ちゃんと一緒に来なさい。美味しい牛乳を用意しとくからね
あと、ツバキも待ってるからね
祖父より
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~談話ホール~
「おじいちゃん…ありがとう」
一枚の写真が同封されていた。写真には一頭の葦毛の仔馬が写っていた
この子の名前は”ツバキ”半年前に産まれたばかりの女の子
退院したら絶対会いに行こう。おじいちゃんところの牛乳美味しんだよね
「白夜。ここにいたのね」
「あ、おはよう紗夜…ぐっすり眠ってたね。日菜は?」
「まだ寝ているわ。あの子いつの間に来たのかしら。その手紙は何だったかしら?」
「これ?これはおじいちゃんからの手紙だったよ。今度来るときは二人も連れて来てって」
「そう…白夜、この前言っていたあの時って…」
「その話はまた今度でいいかな?今は話したい気分じゃないの…」
悪い夢を見た後だから余計に話したくない…
「そう···ごめんなさい…」
「紗夜が謝ることは無いよ。それより、学校の方はどうなってるの?」
「皆さん貴女が居ない事を寂しがっていまるわ。特に丸山さん」
「彩ちゃんが?」
「会って謝りたいと言っていたわ」
そう言った紗夜は手が少し震えてるように見えた
「そうなんだ…ねぇ、紗夜」
「なに?」
私は紗夜の手を握る
「あまり思い詰めないで…辛いことがあったら何でも話してね」
「あ、ありがとう…///」
紗夜は頬を少し赤くしながらそう言った
「あ~おねえちゃんだけズルい!あたしもハクちゃんの手握る~」
「ちょ、ちょっと日菜…」
談話ホールにやって来た日菜が私の右手を握って来た
ああ…懐かしい…こんな時間が永遠に続けばいいのに
~数分後~
面会時間が過ぎ、病室に戻って見ると病院食が置いてあった
「はぁ…おかあさんのごはんが恋しいよ」