負け犬ヒロインの育て方 7(ラス前)   作:きりぼー

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第一章

「・・・倫也先輩が・・・恵先輩に・・・殺されました」

「何やってんのよ?あのバカ恵!」

「こちら霞ヶ丘詩羽。全員、現行のプロットを破棄。英梨々と美智留はさっさとそっちの世界の@メインヒロイン型を倒してしまいなさい。表世界は紅坂さんに対処してもらうわ」

「了解」「了解」

 

無線にノイズが走る。

 

※※※

 

【表世界】

 

 紅朱企画のオフィス。

「てめぇ・・・」

朱音が後ろから、恵に心臓を突き刺されていた。

「不意打ちに弱いって、最強キャラとして、なんだかなーだよ?」

朱音の死体が床に転がる。

「それに、健康に目覚めるアラサーって・・・もう少しマシなキャラ立ちなかったのかな?」

 

※※※

 

【裏世界】

 

 英梨々の呼び出した『屈強な男たち』がふんどし一丁で、マシンガンを撃ちまくっている。

 

「弾幕切らさないでね!」

 

そこに美智留が現われる。

 

「よっ。澤村ちゃん」

「早い召喚でごめんなさいね」

「なんか、最終段階で呼び出すはずだったのでは?切り札的に」

「そうもいってられないのよ」

 

屈強な男たちが次々と@メインヒロイン型に消されていく。

 

「何も効果を上げないのよね・・・想いの強さなんでしょうけど」

「じゃあ、割りばし銃みたいな方が効くかもよ?」

「あー。そうかもしれない」

 

英梨々が指をはじく。次々と『屈強な男たち』が現われて、マシンガンを打ちながら突進していく。

 

「アーデルハイト。幼き日の憧憬。少年の憧れ・・・」

 

数十メートルの2連式割りばし銃が設置される。

 

「おおっ、いい感じなんじゃないのー」

「じゃ、お願いね」

美智留が割りばし銃のトリガーの前に立つと、そこを思いっきり蹴った。

 

巨大な輪ゴムが飛んでいき、メインヒロイン型を吹き飛ばす。転倒するその顔にもう一本も当たった。

メインヒロイン型が顔を抑えて痛がっている。

 

「利いたわね・・・」

「痛そう・・・」

 

英梨々はさらに指を弾き、モグラ型爆弾を複数取り出す。

 

※※※

 

「紅坂朱音が負けました・・・」

「出海これは罠だ。もう通信するな。霞センセのことも気づかれた。澤村さん聞こえる?」

「聞こえる」

「タイミングだけ最後に連絡してくれ 以上」

「了解」

「お兄ちゃん・・・」

「大丈夫だ、加藤さんは・・・完勝して終わらせるつもりのようだよ・・・」

 

※※※

 

【表世界】

 

 不死川ファンタスティック社内。町田苑子がデスクワークしていた。

 

「町田さん・・・」

 

そこに恵が立っている。

 

「あら、いらっしゃい?どう調子は?」

「すみません・・・」

「いいのよ。あなたの想う用にやりなさいと前に言ったでしょう?」

 

音もなく、苑子の首が落ちる。

恵がオフィスの壁を切り刻む。

壁が崩れ落ち、着物を着た詩羽が現われる。

 

「・・・」

「私も狙うってことは・・・伏線勝負でも勝つつもりかしら?」

 

詩羽の首も落ちる。

 

「全員消していくだけです」

 

 

(つづく)

 

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