「・・・倫也先輩が・・・恵先輩に・・・殺されました」
「何やってんのよ?あのバカ恵!」
「こちら霞ヶ丘詩羽。全員、現行のプロットを破棄。英梨々と美智留はさっさとそっちの世界の@メインヒロイン型を倒してしまいなさい。表世界は紅坂さんに対処してもらうわ」
「了解」「了解」
無線にノイズが走る。
※※※
【表世界】
紅朱企画のオフィス。
「てめぇ・・・」
朱音が後ろから、恵に心臓を突き刺されていた。
「不意打ちに弱いって、最強キャラとして、なんだかなーだよ?」
朱音の死体が床に転がる。
「それに、健康に目覚めるアラサーって・・・もう少しマシなキャラ立ちなかったのかな?」
※※※
【裏世界】
英梨々の呼び出した『屈強な男たち』がふんどし一丁で、マシンガンを撃ちまくっている。
「弾幕切らさないでね!」
そこに美智留が現われる。
「よっ。澤村ちゃん」
「早い召喚でごめんなさいね」
「なんか、最終段階で呼び出すはずだったのでは?切り札的に」
「そうもいってられないのよ」
屈強な男たちが次々と@メインヒロイン型に消されていく。
「何も効果を上げないのよね・・・想いの強さなんでしょうけど」
「じゃあ、割りばし銃みたいな方が効くかもよ?」
「あー。そうかもしれない」
英梨々が指をはじく。次々と『屈強な男たち』が現われて、マシンガンを打ちながら突進していく。
「アーデルハイト。幼き日の憧憬。少年の憧れ・・・」
数十メートルの2連式割りばし銃が設置される。
「おおっ、いい感じなんじゃないのー」
「じゃ、お願いね」
美智留が割りばし銃のトリガーの前に立つと、そこを思いっきり蹴った。
巨大な輪ゴムが飛んでいき、メインヒロイン型を吹き飛ばす。転倒するその顔にもう一本も当たった。
メインヒロイン型が顔を抑えて痛がっている。
「利いたわね・・・」
「痛そう・・・」
英梨々はさらに指を弾き、モグラ型爆弾を複数取り出す。
※※※
「紅坂朱音が負けました・・・」
「出海これは罠だ。もう通信するな。霞センセのことも気づかれた。澤村さん聞こえる?」
「聞こえる」
「タイミングだけ最後に連絡してくれ 以上」
「了解」
「お兄ちゃん・・・」
「大丈夫だ、加藤さんは・・・完勝して終わらせるつもりのようだよ・・・」
※※※
【表世界】
不死川ファンタスティック社内。町田苑子がデスクワークしていた。
「町田さん・・・」
そこに恵が立っている。
「あら、いらっしゃい?どう調子は?」
「すみません・・・」
「いいのよ。あなたの想う用にやりなさいと前に言ったでしょう?」
音もなく、苑子の首が落ちる。
恵がオフィスの壁を切り刻む。
壁が崩れ落ち、着物を着た詩羽が現われる。
「・・・」
「私も狙うってことは・・・伏線勝負でも勝つつもりかしら?」
詩羽の首も落ちる。
「全員消していくだけです」
(つづく)