IS×AC ガチタンが行く リメイク版   作:ガチタン愛好者

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リメイク版ということで本文はほぼ書き直しです。


第1話~始まりは突然に~

ざわ…ざわ…

 

ある日のこと。とある建物は暑苦しい野郎共で賑わっていた。

 

「フハハハハ!俺は選ばれし者となる!」

 

「頑張れよー」

 

集められたのは16歳前後の少年。何故こうなっているのかは数日前に遡る。

 

 

 

IS(インフィニット・ストラトス)。それは天才科学者である篠ノ野束が開発したマルチフォームパワードスーツの総称である。その圧倒的な性能は既存のあるとあらゆる兵器を旧式化させた。しかしISがもたらした影響はそれだけではなかった。なんと女性しか扱うことができなかったのだ。それ故瞬く間に世界は

 

既存のあらゆる兵器を凌駕するISは女性しか扱えない=女性は男性より偉い

 

という馬鹿げた思想の下に女尊男卑の世界へと変貌した。今や女性は男性より偉い。これが常識となった世界にひとつの楔が打ち込まれた。ブリュンヒルデという称号を持つ世界最強の女である織斑千冬、その弟である織斑一夏がひょんなことからISを動かしてしまったのだ。調べてないだけで他にも動かせる者がいるかもしれないと世界中で彼と同い年の16歳前後の少年を対象に適性検査が行われているのだ。因みに何故16歳前後に限定してるかというと、もし適正があった場合に無理矢理入学させるIS学園は高等学校の扱いであるからだ。あまりにも年齢がかけ離れていると適正がある者も生徒にも悪影響を及ぼすと判断されたからである。

 

「次の方どうぞー」

 

適性検査といっても機械に触れるだけだ。回転は速い。ちなみに万が一何かの間違いで適性があった場合は混乱を防ぐために後日連絡される。

 

「これでいいのか?」

 

「ありがとうございます」

 

「さてと、さっさと帰るかね」

 

有澤隆彦もこの騒動に巻き込まれた中の一人だ。一応進学先は決まっている16歳だが国の命令とあってはしょうがない。

 

「どうせ適正なんざ無いだろうし帰って武器設計の続きと洒落混むかね」

 

彼の家は日本で、というか世界でも知らぬものはいない企業連を構築する企業の一つ、有澤重工だ。大昔から続く老舗で現在の社長である有澤隆文は43代目となる。その一人息子である隆彦は若さゆえの自由な発想を生かしてロマン溢れる様々なIS用武器を設計していた。

 

「もし、万が一何かの間違いで適性があったなら自分で考案した武器をこの手で使えるのかねぇ?まぁ取らぬ狸の皮算用って奴だろうけどな!」

 

人はそれをフラグという

 

 

 

適性検査から数日後のこと。有澤重工にスーツ姿の男女数名がやって来た。隆彦も父である隆文に社長室に呼び出され

 

「有澤隆彦君。単刀直入に言わせてもらおう。今回の一斉検査で唯一君にISの適性が見つかった。ランクは最低のEだが適性は適性だ。というわけで君はIS学園に入学してもらうことになる。拒否権はない。まずは入学までにこれらに目を通しておいてくれ。以上だ」

 

「えっと……………はい」

 

混乱する隆彦の前に分厚い広辞苑並の参考書が置かれる。必読と大きく書かれたそれのタイトルは

 

[IS学基礎]

 

とあった。

 

「それでは質問は入学してからにしてくれ。こちらも手続きやらで忙しいんだ。重要なことは他の書類に書いてある」

 

それだけ言い残してスーツ姿の男女、IS学園の職員は去っていった。

 

 

 

「さて」

 

彼らが退室してから沈黙を破ったのは父である有澤隆文

 

「私も混乱が隠せないが結果だけ纏めるとお前は適性が見つかりIS学園へ入学することになった。ここまではいいな?」

 

「ああ」

 

「でだ、取り敢えずお前はこれらの書類に目を通して参考書の内容を頭に叩き込め。恐らく他の女子生徒は基礎知識は身に付けている筈だ。学習も彼女らに合わせたレベルだろう。置いていかれない用に頑張れ。出来る限りのサポートはする」

 

「分かった」

 

「それとだ。企業連初のIS乗りということで十中八九テストパイロットになるだろう。これから激動の人生が待ってるぞ。出来る限り楽しみなさい。でないと持たないから」

 

「分かった。それじゃあ」

 

それだけ言って隆彦は自室に戻った。

 

 

 

自室にて一時間ほど放心状態だった隆彦は徐々に現状を飲み込み

 

「いよっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!夢じゃないよな!?ああ!目の前のうんざりするような本の山がこれを現実だと教えてくれている!」

 

叫んだ。はしゃいだ。当然だ、夢にまで見たISを自らの手で動かせるのだから。因みに無骨過ぎて女性受けの悪い企業連にとっても悲願だったりする。

 

「さて、はしゃいでもやる量は変わらない。追い付けずとも足を引っ張らない程度にはなっておかねば」

 

その後しばらくの間彼の部屋からは明かりが消えることはなく、たまに発狂した彼の叫び声が聞こえることとなった。

 

 

 

有澤重工社長室

「うむ、なにやらヤバい叫び声が聞こえるが私には助けてやれん。頑張れ息子よ」

 

社長室にて隆文はそうぼやく

 

「やれることはやってやろう。それが親としての、社長としての務めだ」

 

隆文は電話を手に取り

 

「私だ。既に知っているだろうがうちの息子に適性が見つかった。コアを一つ融通してくれ…………ああ、分かっている……………ああ、そのつもりだ。よろしく頼む」

 

ガチャ

 

「ふう、私に出来るのはこれくらいだ。頼むぞ…………」

 

 

 

企業連side

「有澤重工の息子さんが適性があったらしい。社長からコアを一つ融通してくれとのことだ」

 

「容易いな。当然………」

 

「ああ、データ取りは任せていいらしい。遠慮なくやってくれとのことだ」

 

「なんと!?遂に女性受けが悪く埃を被っていたあれやこれやが陽の目を浴びる日が!」

 

「そうだ。思う存分やって企業連の素晴らしさを世に知らしめよう!」

 

企業連はISパーツを世に広く送り出している。しかし構成する社員の大半がリストラされた男性職人であり、製造する武器やISパーツが無骨過ぎて女性受けがすこぶる悪いのだ。辛うじて細かいネジやファンブレードといったパーツ類の製造で成り立ってはいるがデュノア社や倉持技研と比べると影が薄い。企業連にとって有澤隆彦は希望の星だった。




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