IS×AC ガチタンが行く リメイク版   作:ガチタン愛好者

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第3話~背負うモノ~

「成功だ!」

 

誰がいったかその言葉を皮切りにその場は歓声に包まれた。客観的に見ればただ待機状態のISを起動しただけ。しかし前代未聞の男性が無事起動できたというのはとても大きい

 

「さて、時間がない。フィッティングやらをちゃっちゃと済ませようか」

 

とはいえフィッティングといってもやることはISを装着したまま異常がないかデータを眺めるだけ。操縦者にISが合わせるためにやることはない。ほどなくして

 

「よし、フィッティング終了。解除して」

 

「はい」

 

シュイン

 

光と共に腕時計に戻るIS。質量保存の法則はどこへやら

 

「さて、後はこっちで武装の搭載やらをやっておきます。あなたはシミュレーションで訓練をしておいてください。それと…………」

 

「?」

 

「専用機ですし名前、大事ですよね?どうしますか?」

 

「名前か…………」

 

そこいらの大量生産品ならいざ知らず唯一無二の隆彦の専用機。有澤らしい名前を考えた結果

 

「KAZAWAだ」

 

「成る程、有澤らしいですね。ではその名前で登録しておきます」

 

 

 

専用機を持ち帰った後はシミュレーションを使った訓練に移行した。シミュレーションとはいえそこは技術力がトンチキな企業連。リアルさは折り紙つき。更に指導役に抜擢されたのが幸か不幸か鬼指導で有名なセレンということもあり

 

「動きが単調だ。良い的だぞ!」

 

「装甲に頼りすぎだ!回避を覚えろ!」

 

「何だその構えは!狙いが雑で無駄弾が多すぎるぞ!」

 

時間がない為に死んで覚える方式でしごかれた結果

 

「オカシイ…………KAZAWAってこんなに脆かったっけ…………実弾相手なのに…………」

 

「少々相性が悪い位で倒せると思ったか?」

 

「すんません。思ってました」

 

専用機を手にして思い上がっていた気持ちを粉微塵に粉砕された隆彦は結局一度も勝てないまま訓練を終えた。片付けを済ませて帰ろうとするとセレンから

 

「結局のところISで一番重要なのはイメージだ。隙間時間でイメトレをしておけ。最後の方はマシな動きになっていたぞ。次会ったときに腕が落ちていたら許さないからな」

 

「イエスマム!」

 

 

 

シミュレーションでの訓練が終わり家に帰った隆彦だが彼に休みは無い。遅れに遅れているISの知識を叩き込む作業が続く。唯一の救いはIS以外の学力は人並みだったことだろうか。しかも僅かな隙間時間は専用機を使うためのイメトレを行う。その結果数日で

 

「くぁwせdrftgyふじこlp………………」

 

立派な廃人が出来上がった。本来ならば何年もかけて行うISの基礎知識を数週間で叩き込んだ上に僅かな隙間時間はイメトレで埋まる。その姿を見た父隆文は

 

「まあ、そうなるな。こればっかりはどうにもしてやれん。出来ることといえばこいつの完成を急ぐこと位か…………」

 

飯時でさえも虚ろな目で飯を食う息子を見た隆文の手元には複数の設計図が握られていた。それには巨大な大砲のような何かが書かれていた。

 

 

 

企業連side

「有澤の息子さんはあの後どうなった?」

 

「専用機のアセンも終わって訓練も終えました」

 

「教官は?」

 

「インテリオルの……………」

 

「あっ(察し)」

 

「当然その後は廃人になってましたがね」

 

「あの人は優秀なんだがスパルタが過ぎるのがな」

 

「まあそのお陰で企業連パイロットもある程度の地位を確保してますし」

 

「だな」

 

一応男ばかりの企業連にも少なからず女性は存在し、当然ISのパイロットも存在している。彼女らは全員が国家代表並みの技量を有しておりそのお陰で男ばかりの企業連は世界である程度の発言力を有している。出回っている全てのISに関わっているというのもあるだろう。そんな彼女たちの指導役がインテリオル出身のセレン・ヘイズだ。

 

「あれだけしごかれれば学園でもある程度の地位を確立できるでしょう。あそこは強さがあればどこまででも上り詰められます」

 

「そうなれば当然」

 

「ええ、我々の力も更に増すでしょう」

 

 

 

入学式前日

「終わ………………た………………」

 

ギリギリではあるが入学式までに済ませておくべき全てを終わらせた隆彦は死にかけだった。無駄に技術力の高い企業連全面協力の下極限まで睡眠時間を削ったスパルタ突貫教育。しかしその効果はあった

 

「これなら………なんとかなるかな?」

 

シミュレーションでのISの戦闘は代表候補生程度であれば三回に一回の確率で勝利できるようになり、IS学園に入学する生徒の平均程度の学力を手に入れた。今まで一切ISに関わっていなかったことを踏まえると驚異の結果である。最も兵器関連の基礎知識はあったが

 

「そうなんだ。俺は企業連の代表だ。恥をかかないように気を付けないと。戦闘での結果を出しつつデータ取りも…………」

 

彼に課せられた企業連代表という肩書きは少年が背負うには重すぎるモノだった。

 

 

 




トレーナーを始めた上にリアルが忙しくなったので更新が遅れます。申し訳ありません。
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