翌日、私はスマホの画面に"花巻先輩"と登録されたメールを見てつい笑みをこぼしてしまう。友達って、私と花巻先輩が……!
ピコン
「っ!?」
気を抜き、変なことを考えているとスマホの通話が鳴る。まさかの花巻先輩だ。
"急だけどゆめちゃん、お昼の時間空いてる?"
"は、はい。空いてますけど……。"
"良かった!じゃあ食堂まで来てくれないかな?"
"わかりました"
そう返事をすると花巻先輩は「ありがとう!」と言う可愛いスタンプを送ってきた。食堂で一体何するんだろう……。疑問を抱えながらも、私は次の授業を受けに教室に戻った。
〜お昼〜
「あっ!ゆめちゃ〜ん!」
遠くから私の名前を呼ばれ周りを見渡すと、花巻先輩が手を振りながら自分のいる場所に誘う。
「花巻先輩、こんにちはってぇ!!」
花巻先輩の近くまで早歩きで向かうと、目の前には花巻先輩含めたPhoton Maidenのメンバーが座っていた。
「あはは!やっぱりびっくりしちゃうよね〜。ノアがどうしても見てみたいって言うから呼んじゃったけど大丈夫?」
「は、はい……平気ではあるんですけど……。」
「……。」
「初めまして、えっと中等部三年の花咲ゆめです……。」
「……。」
うっ……なんか何も返事されないしなんか睨んできてるような気がする。やっぱり部外者が来るべきじゃなかったかなぁ……。
「どうノア?ゆめちゃん可愛いでしょ!」
「か……。」
「か?」
「可愛すぎでしょ!!何この子!?」
「え、えぇ!」
さっきまで剣幕な雰囲気だったのにそれが一転、目がまるでハートになってるかのように私を見つめる。
「肩甲骨まで伸びたピンク色の髪に綺麗な空色の目、それでいて若干タレ目なのも良いしお人形さんみたいな可愛らしい容姿……いやでも乙和みたいに外見だけど中身が残念ってパターンもあるし……。」
「……///」
「はっ!その恥じらいの顔……やっぱり可愛い……!!」
「でしょー?そこまで語られるとは思わなかったけどゆめちゃん、すっごく可愛いんだよ。」
「あ、あの花巻先輩……これってどう言う状況ですか?」
「あぁ〜ごめんごめん、昨日のレッスンの時にゆめちゃんの話をしたらノアがどうしても見たいって聞かないから、お昼の時に合わせようかなって思ったの。」
「へぇーあなたが乙和の言ってたフォトンのファンって子の……。」
私と花巻先輩の会話を割り切るように新島先輩が声を出す。
「は、はい!花咲ゆめです!えっと、いつも応援してます!」
「ありがとう!ほら、咲姫もお礼しなきゃ。」
「ありがとうございます!」
「そんな!感謝なんて私がしたいくらいですよ!まさかこんな間近でフォトンの方たちとお話できるなんて……!」
「ふふ、大袈裟よ。同じ学校なんだからいつでも近づけるでしょう?」
「そ、それはそうなんですけどやっぱり話しかけづらいと言うか、私なんかが話しかけちゃっていいのかなって……。」
「ファンの子なら大歓迎だよ!それに、ゆめちゃんは友達だしね!」
「乙和の言う通りよ。私たちも認知されてるんだって嬉しくなるからいつでも話しかけていいのよ。」
新島先輩も花巻先輩もフォトンはやっぱり良い人ばっかりだ……。
ドカッ!
フォトンの方たちに見惚れていて少しボーッとしていると、通行人の人とぶつかってしまう。
「ご、ごめん。大丈夫?」
「は、はいすみません!こちらこそこんなとこで立ち止まっちゃって。」
ってピキピキの犬寄先輩と清水先輩だ……。私が謝ると、「それでこの前、響子と和が〜……」「へぇ〜あの二人でねぇ……」などと再び話をしながらこの場を去っていった。
「ゆめちゃん、ピキピキと話したのにあんまり興味無さそうだね?」
「い、いやピキピキさんも大好きですよ!でもフォトンさんの方が私は大好きなので……っ!?」
正直にそう言うと、花巻先輩が頭を撫でながら抱きついてきた。
「ピキピキより私たちの方が好きなの!?ほんとに良い子だ〜!!」
「言われたことはあるけど、改めて面と向かってそう言われちゃうとなんか恥ずかしいね……。」
「ゆめさんの色、一切嘘はついてないみたいです。嬉しい……!」
「はぁ、可愛い……。」
「むぐぅ、苦しい……。」
一人だけ違う反応だった気がするが、お昼の時間いっぱい私は、フォトンの方たちに謎に愛でられ続けたのであった。
徐々に間接的コラボして行こうかと思うので、ぜひ探してみてください。ちなみに今回は「犬寄しのぶと幼馴染くん」の和也がちょっとだけ出てきています。