はやく秀吉を出せ~とか、
ムッツリーニは?とか、
まだ全然出てないとか……
いろいろ思うことはありますが。
今話も新キャラは出ません(苦笑)
では、どうぞ!!
「………平和ね」
「こんなにも平和なところがあるんだね」
井伊谷に帰ってきてから数日が経った。それまでこちらの世界に来てからというもの何かに追われていたから、今の何もない生活がとても穏やかだ。
「この平和がいつまでも続くといいけれど……」
「現実はそうはいかないわ。そろそろ招集がかかってもおかしくない頃よ」
「そうだけどさ……」
「アタシたちはあくまでこの世界では異端者。早めに脱出方法を見つけ出さないと大変なことに繋がりかねないわ」
確かにね~こちらの世界を長く味わっていたいという気持ちもあるけど、早くあちらの世界に戻りたいという気持ちもある。良晴や颯なんかもそんな感じかな。優子さんをはじめ他の人はすぐに帰りたいだろうけど。
「明久様~」
「見回りでござるか~」
「こちらを持っていきくだされ」
「うまいですぞ~」
平和だよね。領内だけを散歩しているとこんな感じ。少し遠くに行くと緊張感であふれていたんだよ。
「お2人でお散歩ですか~」
「お似合いですぞ~」
「はよう夫婦となりて
『はっはっは』
『拙者も見とうござりまするぞ』
違う意味で平和がぶち壊された。
「ほっほっほ……お主ら、みなもこう言うておることじゃしの」
「なんてことを言うんですか!」
いつの間にか僕たちの前にいた直虎のおばあさんまで言ってきた。
「な、な、なんでアタシがこんなやつと!?」
「お、落ち着いて優子さん! 悪気はないんだと思うんだ」
「それならなおさらタチが悪いわよ!!」
「まずその怒りを鎮めてよ!」
優子さんがキレている間も、領民は笑顔で作業をしていた。
「これはどういうことかしら吉井君」
「どうもこうも僕が知りたいよ!!」
「アンタここの長でしょ!?」
「そんなときにだけ都合よく使わないでよ!!」
『夫婦喧嘩もそこまでに ー 』
「「誰が夫婦だ!!」」
『息もピッタリではないか』
「「ぐ……」」
直虎のおばあさん、からかいにもほどがあるぞ。僕はまだいいとしてこういうのにあまり態勢がない優子さんがどうなるか ー 。
「いいからなんとかしなさい!」
ほら……思考を放棄して僕になすりつけたよ。
「これは明久様は尻に敷かれるの」
「かかあ天下じゃ」
「わしも同じく……大変じゃぞ」
やばい。そろそろ優子さんが姫路さんや美波並のオーラを発して。
「まあまあみなさん、その話はこれでおしまい」
「なるほど。家に帰ってゆっくりなされい」
「わしらはお邪魔でしたな」
「ここでお別れですな」
ま・ず・い。
「行くわよ! ここにいても ー 」
「えっ?」
僕が何か言う間もなく、優子さんに腕を引っ張られていった。
『やはりお似合いじゃの~』
いい加減黙ってほしい。
☆
「はーはー……」
「こんなとこまで走ってこなくても」
あの後、ノンストップで領内の果てまで来ていた。
「アンタが悪いんでしょうが!」
「それはあんまりすぎる!」
僕だって被害者だ。
「なんなのここの領民は!」
「そこは怒らないで」
「長がしっかりしてないからでしょ」
「無茶言わないでよ」
こっちの世界に来て右も左もわからない中、なんやかんやで今まで生きているんだから。
「もういいわ……」
「よかった」
「せっかくだし、この先の未開の地へ足を踏み入れましょう」
「思いつき!?」
そこから先は僕たちの領内じゃないから怖いんだけど。丸腰だし。
「領外だから怖いとか思ってるんじゃないでしょうね」
「おお思ってない! ただ危険があった場合どうしようって」
「逃げる」
「追いつかれたら?」
「闘う」
簡単に言わないでよ。僕だけならまだしも。優子さんを傷つけないように闘うのは難しいよ。
「優子さんの身に何かあったら ー 」
「アンタが守ってくれるんでしょ」
「それはそうだけど、集団で来たらどうすんのよ」
「任せるわ」
どうしたんだ優子さん。いつもならば危険を冒すはずないんだけど。
「何かあった?」
「何もないわよ。ただ、このままでいいのかと思ってんの」
「それでも、いつもの優子さんなら安全に安全を重ねるよね。家臣連れてきたり」
「いつの間になれなれしく下の名前で呼んでいるわけ?」
…………………いつの間にか口に出すようになってた。名字だけだと親近感わかないし、本人がいないところでそう呼んでいたのは確かだけど。
「ご、ごめん……口に出してるつもりはなかったんだ!!」
「アタシがいないところでは呼んでいたのね」
「そ、そうともいう……」
「いい気にならないでちょうだい吉井君」
また怒らせてしまったよ……
『吉井様ですか』
「「えっ?」」
近くまで人が来ていることに気づかなかった僕らはビックリした。
『姫からの伝言です。明日、浜松の城まで来てほしいと』
「浜松? 場所わからないよ」
『拙者が案内いたしまする』
「わかった」
いよいよ、この平和な時間にも別れを告げて、慌ただしく動かなければならないんだね。
「ぼーっとしてるんじゃないわよ。井伊谷の領主!」
「そ、そうだね」
「急いで帰るわよ。
「う、うん! 待って!!」
明日の準備をするために、走って優子さんと競争しながら城に帰った。
どこかで入れないとまずい話。
ちょうどいいタイミングだったのかな?
明久がいつの間にか優子さんと呼び名を改めてたこと、
優子が怒っているときに、下の名前で呼んだが優子は気づかなかったこと。
みなさん気づいてましたでしょうか?
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