うわっ……サブタイトルから誰が出てくるかわかるよ(苦笑)
途中の☆でsideが変わります。
いよいよ2人目の仲間となるか!?
では、どうぞ♪
「申し上げます。今川のお館が西上を開始いたしました」
「想像してたより遅かったわね。あのお姫様は優雅に行くことを望むようね」
「僕としてはもうちょっと待ってほしかったんだけどね」
「そうも言ってられないわ」
「出陣か。みんな行こう!」
僕はこの出陣を取り下げたかった。良晴や颯ほどではないけど、僕だって戦国時代のゲームをやっていた。
この戦いがのちに言われる、桶狭間の戦いであることはほぼ確かだ。だが……断るわけにはいかない。
木下さんは留守番として、僕がしっかり無事で帰ってこないと。
「行きましょう。おそらくこれが桶狭間の戦いだとしても」
「木下さん!?」
「アタシだってね、Aクラスよ。戦国時代詳しくなくても今川義元西上=桶狭間の戦いだと思うわよ」
「それもそうだけど、戦に来るつもりなの!?」
「ええ。元の世界に戻るカギをあなたがなくしたらいけないもの」
それにしても……戦争に連れていくとなるとなおさら安全に慎重にいかなければならない。
「僕が何言ってもついてくるんでしょ?」
「そうね。言っても無駄よ」
「わかった……行こう」
僕たちには戦の経験がない。危ないのは承知だ。一つだけ優っているものがある、それは戦国の世の結果をあらかじめ知っているということだ。ともかく今川義元本陣の近くにはいかないでおこう。
「この戦に徳川家康が参加していたはずだよね」
「え、ええ……名前は松平元康、だったかしら?」
「確か本隊とは離れ別行動をしていたはず。そちらのほうに上手く軍勢をやれないかな?」
「今川と松平両方に使いを送りましょう。今川には井伊谷は松平と軍勢を共にする旨を、松平にはそれを受け入れてくれるようにする旨を」
木下さんがいるとはかどるなあ。助かる。
僕らは早速使いの手配をして連れていく軍の準備に取り掛かった。
☆
ったく……ババアの実験なんかに付き合うことはなかったのだ。
またひどい目にあった……
あの光は一体なんだったんだ……
「何やつ!?」
「殺せ殺せ」
あの光から解放されたと思って目を開けると、刀を持った野郎共に囲まれてるぜ。
何があったんだよ。何はともあれまずはこの危機を脱出せねばな。こいつら腰が引けてるぜ。俺の中学時代の名を知らないのか。悪鬼羅刹だぞ。
「雑魚どもが」
一蹴した。武器をしっかりと奪って反撃できないようにした。
しかし、寝こみ?を突然襲ってくるとはいいやつらじゃねえな。
「恐ろしい! 松平の殿様にお伝えせねば!」
「に、逃げろ!!」
松平の殿様? そういえば刀とか持って襲い掛かってくるっていつの時代だよ。身を守るのに必死で気づかなかったが、普通おかしいな。
「おい待て。ここはどこだ」
「ひぃっ! 三河国です。助けてくだせえ!!」
三河……おいおい冗談じゃねえよ。何でタイムスリップしてんだあのババア。
今度会う時一発ぶんなぐる。
「何やってんだ~!!」
向こうのほうから馬を飛ばしてやってくる人が。近づいてくるなり俺は驚いた。
馬上の主は女の子だった。女性、ではない。女の子だ。見るところ中学生高校生って感じか。
島田の妹よりかは身長は高いが、あるべきところが限りなく無に近い。
「な、何やら怪しいやつが!」
「ほうっ! 怪しいというは貴様か!」
馬を下りて俺のほうに向かってくる。手には体不相応の槍。こんな大きな槍ちびっこに扱うことができるのか?
「その槍は飾りか?」
「何をっ!? この蜻蛉切の錆にしてくれようか!」
「待て待て落ち着け!」
ぶんぶん振り回すさまを見て、あの槍は伊達じゃない。本気であれが獲物だ。使い慣れてやがる。
蜻蛉切? どこかで聞いたような。
「俺は道に迷っただけだ」
「その身なりはなんだっ!」
制服……そうか。タイムスリップしてるのだったらこんな恰好おかしいものな。
「何かお偉いさんか?」
「ハチの名前を知らないのか!?」
「はち? それがあんたの名前か」
自然と見下げる格好となるから目線を合わせるためにしゃがんだが、向こうはそれが気に食わないらしい。
こいつ堂々としてやがるから、下手すりゃさっきの雑魚どもより圧倒的に強いな。
どこか名のあるやつか?
さあ、流石に「ハチ」だけじゃ難しいと思い、ヒントを出しておきました。
「蜻蛉切」これでわかった方は多いのではないでしょうか?
オリキャラです。
わからない方は楽しみに次話待っててください!
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