吉井明久の野望R   作:いくや

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 戦闘シーン?
 もちろん全カット。
 そんなん面白くもない。
 本当の歴史小説なら別だけど。

 だからといって他のところに力を入れているというわけでも(苦笑)

 では、どうぞ!



第8話 胸と美人と狂う歴史

 

 大高城を攻略し終わった松平軍のもとに飛び込んできた報せ。

 

 

  ~今川義元、織田方に奇襲を食らい拘束された~

 

 僕と雄二、木下さんはその報せをもとに緊急の会談を開いていた。

 

 「どうも俺らの知ってる歴史と違うな」

 「桶狭間ならば死なないといけないはずだもんね」

 「今後、あまりアタシたちの世界の記憶を頼りにしないほうがいいかもしれないわね」

 「せっかくのアドバンテージなのに!?」

 「少しずつその歴史が変わっているのだとしたら取り返しのつかないことにもなるかもな」

 よくわからないけど、この2人が言っているのだからおとなしくそうしたほうがいいのだろう。

 

 「お主ら、そろそろ話してもらうぞ」

 「ハチちゃん! 話すって何を?」

 3人の会話がちょうどいいくらいに止まった時に、見計らったように部屋にやってきたハチちゃん。

 

 「お主らの正体じゃ。この戦の謎も含めて」

 「言ったろ? 俺たちは未来人だ。この戦いで今川義元は桶狭間で敗れるというのは知っていた」

 「ほう。では、相良良晴という名もない人間が今川のお館を殺さずして、捕虜にしたというものもか?」

 『相良良晴っ!?』

 いた。この世界にやってきたと思われる人、その4。

 織田軍に入って活躍しているようだ。

 でも不思議だな……あいつ僕以上に戦国時代詳しいはずなのに。

 

 「あいつ、バカだな……」

 「吉井君、その相良君というのは戦国時代に詳しかったんじゃなかったのかしら?」

 「えーっとね。そうなんだけど……」

 「あの野郎、今川義元が美人だったから殺せなかったな」

 なるほど。それならば納得がいく。

 

 「歴史が変わる…今後どう響くかしらね」

 「織田信長の天下に近づけなくてはいけないのには変わりないだろう」

 「織田の当主は信奈という姫武将じゃよ」

 ハチちゃんが不思議そうな顔して僕らの会話に入ってきた。

 

 「誰それ?」

 「そういうとこもちょっとずつ変わってるんだな」

 「何でもありね……」

 そういうこと言わないの木下さん。

 

 「お主ら、その相良とやらとも知り合いか」

 「うん、そうだよ!」

 「今から殿のもとへ参る。ついてまいれ」

 「とくが ー 松平元康のもとにか?」

 そこには返事をせずにすたすたと歩いて行った。

 てっきり同じ大高城内にいるものと思ったら、全く違う場所へと向かっていった。

 

 

 

    ☆

 

 「ハチさん~この方々が先ほど言っていた~」

 三河の岡崎城まで帰ってきたよ。遠かった~

 

 「はい。何でも未来から来たと。先の戦の勝敗を存じておりました」

 「すごいです~」

 たぬきっ娘? おそらくこの時代珍しいメガネに、たぬきのしっぽもついているし。

 ハチちゃんと同い年くらいの小ささだし。

 

 「松平元康です~」

 「あ、井伊谷の城主、吉井明久です」

 「木下優子です」 

 「坂本雄二だ」

 名刺代わりのあいさつもすんだところで……早速向こうから質問が。

 

 「では、私の行く末はどうなるです~」

 「えっと……」

 「やはり聞かないでおくことにします~」

 なんじゃそりゃ……

 

 「未来のことを知っても、それに振り回されるのは嫌ですからね~」

 ううむ……最初から決まっている道など歩きたくもないということなのかな。

 

 「信奈様もそうおっしゃられるはずです~」

 「同盟を組むのか?」

 「なぜそのことを~」

 雄二がたたみかけるように話す。

 

 「織田は西にいき美濃、近江、そして京へ進むが第一。対する松平は、今川から独立をし三河を確実に手中にしたのちは遠江駿河と旧今川領を固めると思ったまで」

 「すごいです~ハチさん、この方々を私のもとへ~」

 「おおせのままに」

 なんか真剣な話をしているはずなのに調子狂うな……

 隣で木下さんはずっと黙ってたし。

 

 「数正さん~どこですか~」

 「ただいま帰りましたよ。元康様」

 「そうでしたね~尾張に使いを頼んでいたのでした~」

 「織田方も早速同盟を組みたいとのことでしたよ。ぜひとも清州城に来てほしいと」

 「わかりました~そういえば~お互いに紹介しておきますね~」

 誰だろこの人という僕らの視線を感じたのか、たぬきさんは紹介してくれた。

 

 「数正さん~こちら未来人の方々です~」

 「井伊谷の吉井明久です」

 「木下優子です」

 「坂本雄二だ」

 さっきから一緒のことしか言っていないよ……でもなんもないよね。

 

 「はあ……織田軍の相良良晴と名乗られたご仁と似たような方々ですね」

 「知り合いだそうですよ~」

 「なるほど。申し遅れました。石川数正です」

 う~ん……よくは知らないけど、なんかすごそう。

 たぬきさんやハチちゃんの隣にいると、お姉さんという感じがする。

 出るとこ出てるし ー 。

 

 「あいたっ!」

 突然叩かれた。隣、つまり木下さんから。

 

 「何鼻の下伸ばしてんのよ」

 「そそそそんなことないさ!」

 「ずっと一点を凝視してたわよ」

 す、するどい……でも仕方がないじゃないか。目がそこに行ってしまうんだから。

 

 「明久、お前バカだなあ」

 「雄二こそ男としてどうなの?」

 「あのな……この世界にいても翔子が飛んでやってきそうなんだ」

 ……ごめん。

 

 「全く……どうして男っていうのは胸にしか興味がないのかしら」

 「そんなことないさ!! 胸にも興味があるんだ ー いてっ!」

 また叩かれた。ホントのこと言ったまでなのに。

 

 「どうせ大きいほうがいいんでしょ……」

 「え、なんか言った?」

 「な・に・も!」

 なんか怒らせてしまったようだ。どうしてかな~

 雄二はちょっと離れたとこで悟ったような顔をしてるし。

 

 「ともかく、元康様、どうなされます?」

 「清州城に行きましょう~お供は数正さんとハチさんにお願いしますね~」

 「「承知しました」」

 「半蔵さんもどこかで聞いてるのでしょう~」

 「これに」

 突然現れた黒装束。まさしく忍者!神出鬼没でびっくりする。

 雄二は相変わらず何考えてるかわからない顔してるし、木下さんは一瞬だけびくっとなった後変化なし。

 

 「後3人さんも来るです~」

 ということで、少ない手勢で尾張:清州城へと向かった。

 井伊谷の人たちは先に帰らせた。農作業もあるからね~

 





 はい、新キャラ。

 石川数正。
 史実でも尾三同盟の橋渡し役を務めています。
 古参の武将ですが……最後には秀吉に寝返るという。
 謎の人物。理由があったのかはたまた?とやはり謎。
 まあ、今回はイメージCV考えてませんわ(笑)
 今後想像してみますね。

 まあ、優子と明久と雄二……
 今んとこまだ微妙やな~

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