VOICEROIDの子達と友達になるお話   作:キョウヤ

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前書きです。
少し突発的な内容になるかもしれませんが最終回に向けて進めるために書きます
最終回まで書き終わったら1話から自分で読み返して
次に書くお話に活かせるようにしたいです。


第24話 告げられる真実

体調も良くなったある日、いつものように皆と学校に登校すると理事長から校内放送で呼び出しがかかる

 

「おはようございます、今から呼ぶ生徒は会議室まで来てください、結月ゆかりさん、弦巻マキさん、琴葉茜さん、琴葉葵さん、東北ずん子さん、紲星あかりさん、東北きりたんさん、音街ウナさん、以上の生徒は9時に会議室まで来てください。」

 

俺と咲夜以外の皆が呼ばれる。

「私たちだけですか…」「そうみたいだねーなんだろう?」

「ウチなんか悪いことしたんかな?」「特に悪いこととかはしていないと思うから何か別の用事じゃないのかな?」ゆかりさん達は頭に?が浮かんでいる

「でも、響夜さんと咲夜さんが呼ばれてないなら私たちに共通してる何かじゃないかしら?」「髪の色とか?」「私や音街も呼ばれていますから髪の色じゃないにしても私たちに関係あることですよね。」「とーほくも一緒だし皆もいるから多分大丈夫だよ」ずん子さん達は何となく推理している

 

「9時からだったよね?授業は俺と咲夜2人で受けるのか、なんか寂しいね」「でも響夜と2人ってなんか久しぶりな気がするねー!」「咲夜はいつもながら気楽だな、とりあえず皆が帰ってくるまで気楽に授業受けておくから皆も会議終わったらどんな内容だったか教えて欲しいな」「分かりました、会議の内容次第ですけどなにかあれば共有しますね」

 

そんな事を話していると時間が近付いてくる

「じゃあ、そろそろ会議室向かいますね、行ってきます。」「行ってらっしゃいー」俺と咲夜で皆を見送る

 

「じゃあ授業始めますねー」セイカさんの授業を2人で受ける。

 

会議室

 

会議室の中には理事長と白い長髪の男性がいた

「急に呼び出してごめんなさいね、みなさん、ひとまず好きな椅子に座ってね」

皆が椅子に座る

「今日集まってもらったのは皆の事で話しておきたい事があるからなの」前回の会議の時よりも真剣な理事長の顔つきに私は凄く緊張してしまう。

「皆はVOICEROIDという言葉は知っているかしら?」

 

VOICEROID 生前生きていた女の子を忘れないようにその子の見た目、声、性格等をそのまま生き写しのように再現した人造人間、ある一定の時期になると成長が止まり歳も取らず、病気にも掛からない、事故などに巻き込まれない限り死なない作られた子どもたち私達もVOICEROIDだと昔から教えられて今まで生きてきた

 

「私たち全員が当てはまっている言葉ですね。」

「そうだねー昔から髪の色が違うのもそのせいだって教わって生きてきました」

「ウチらが当てはまっとるとして、今日ここに呼ばれたんはなんでですか?」「もしかして響夜さんや咲夜さんにも何か関係が?」ゆかりさんは至って冷静に、マキさんは気楽な感じで理事長に答えを返す

茜さんは少し不機嫌そうに、葵さんは自分より友人の心配を

 

「そう、やはりみんなは昔からそう言う風に教えられているのね?」

 

「やはり…と言われるとは理事長はなにか知っているのですか?」ずん子さんが質問をする

 

「ええ、今日はその話をするために集まってもらったの、隣の男性は解説役として来てもらったわ」

 

「はい!理事長、解説役の方の名前を聞きたいです。名前も分からない人からいきなり説明されても信憑性がありませんので」あかりさんが男性の名前を尋ねる

 

「そうね、それじゃあ紹介させてもらうわ」「自己紹介ならワシからしよう、初めましてお嬢さん達、ワシはナツというものじゃ、本名は故あって名乗れなくての、気軽にナツ爺とでも呼んでくれ」そこまで言うときりたんが質問する

「質問です!ナツ爺という割には見た目がお爺さんには見えないのですが、それについてなにか理由とかありますか?雰囲気が響夜さんに似ているくらいには若く見えますけど…」「ホッホ、お嬢さん響夜の友達かね彼奴も咲夜以外にも友達が出来たんじゃなぁ」「とーほくだけじゃなくてわたしもここにいるみんなが響夜さんの友達だよ、もしかして…」「おっと、ワシの身の上話はここまでにしようかの、お嬢さん達みんなが響夜と咲夜の友達と知れてワシは満足じゃ、これからも2人をよろしくな」

「本題に入ろうかの、まずお嬢さん達はVOICEROIDだと産まれた時から教えられて生きてきたんじゃな?その事についてなにか違和感とか覚えたことはないかの?」ゆかりさんに向けてナツは質問する

 

「私ですか?私は幼少期ずっと髪の色や瞳の色で虐められていました、マキさんや幼少期に助けてくれた男の子がいなかったら今ここにはいませんでした、違和感は最近になって覚えてきました、でも正体を確かめようとすると酷く頭が痛むので答えは出ていませんが」

 

「ほぅ、中々優秀なお嬢さんじゃな、そちらの金髪のお嬢さんはどうじゃ」マキさんに質問先を変える

 

「私は余り気にしてないかなー咲夜ちゃんとも話してたんだけど私がVOICEROIDであっても普通の一般人であっても必ず友達になってたよ!って言ってくれたからね、もしこれから先成長もしない歳も取らないって事になっても咲夜ちゃんの友達でいようと思うから」

 

「ふむ、お嬢さんはとても強いのぉ、咲夜をよろしく頼む」

 

「お二人さんとも答えや違和感は何となく感じたり、覚えたりしとるみたいだのぉ」「他の皆はどうじゃ?違和感を覚えることはあるかの?あれば全部教えてくれると次の話が少しスムーズにいくのぉ」茜さんと葵さんが答える

 

「ウチなずっと不思議やったんよ、ウチや葵の髪の色は中々ないけどマキちゃんの金髪までイジめの対象になるんはおかしいなって、その事考えると頭が何故か痛くなるんよ、その正体を今日教えて貰えるって考えてええんですか?」「お姉ちゃん…やっぱりお姉ちゃんもなんだ、私も自分自身の事とかなんでいじめられるのか考えると頭がとても痛くなるから最初は病気かと思ってました、でも違う理由があるならそれを知りたいです。」ずん子さんとあかりさんも続く

 

「私はいじめよりも世間の目が辛かったです、姉様は世間の目に負けずいたこ業を続けて私たちを学校に通わせてくれました、でも私が買い物に行く時周りの目はとても冷たくとても辛かったです。その理由が今日分かるのなら教えてください。」

 

「私がよく食べるのはVOICEROIDであるからって思っていました、私自身食べることが好きでそう言う風に作られたからだってずっと思っていました、でも響夜さんや皆と一緒に生活してご飯を食べているとなにか違う感情がお腹の底から出てくる感じがしました、その正体を知りたいです。」

 

「やはりみんな、何かしら思うところがあるんじゃな、では話をするかのVOICEROIDという存在するの真実を」

 

「これは100年くらい前の話になるかの、この国が戦火に包まれた時に戦火に包まれ仕事も生きる希望も失ってしまった人々の所に歌や劇をして回る一団がいたんじゃ、その一団の中に声がとても綺麗だったり、ご飯をみんなに配ってそれを一緒に食べたり、小さい子達の遊び相手になったりと皆の希望とも呼べる子達がいたんじゃ、だけどその一団も迫ってくる戦火に飲まれ無くなってしまった、それを悲しんだ人々は残っていた科学力でその子達が未来で平和に過ごせるようにとその子達のDNAと遺伝子工学を後世に残したんじゃ、だけど何処かで歪んでしまって遺伝子を上手く弄ると病気にも掛からない、見た目も好きに選べる、身体能力も一般人より高い人間が作れると歪んだ技術になってしまったんじゃ」

 

「私やVOICEROIDという存在は歪んでしまった科学の犠牲者ということになるわね」理事長が寂しそうに呟く

 

「本題じゃが遺伝子をいじった人達にいざ反乱などされると一般人や科学者は手も足も出ないからの、頭の中に針と呼べるものを仕込んだのじゃ」

 

「針…ですか、確かにそれなら頭が痛む理由として想像はつきますが…」「唯の針じゃないぞ、幼少期からずっとVOICEROIDだと強要する事で成人する頃には言いなりの人形に出来る酷いものじゃ、もっともここにいるお嬢さん方はほとんど針の支配からは抜けているようじゃが」きりたんとウナちゃんが質問する

 

「針自体は私や音街にも埋めてあるんですか?私は余り頭痛など感じたことはないのですが」「ウナもそんなに頭が痛いってなったことはないぞ!」「お嬢さん方はまだ若いのもあるんじゃが、早々に心の支えや人間でありたいと無意識に感じるようになったからじゃな、子どもは柔軟な思考を持てるし周りの環境もよかったのかもしれんの」

 

「さて、VOICEROIDという存在の真実はこれで全てじゃ、かなり重い話でショックも大きいだろうけど何か聞きたいことはあるかの?」ゆかりさんが尋ねる

 

「もし、頭の中の針を除去できたら私も歳をとって人間として生きていくことは出来ますか?もし出来るなら私は人間として生きたいです。」

 

「ふむ、病気にもかからず歳も取らない身体を捨ててまで人間になりたいと」「はい、見た目じゃなく私自身を見てくれる友人が見つかりましたからね、これからの人生をせっかくなら私はその友人と一緒に過ごしたいと思いますから、可能なら人間として生きたいです。」

 

「ふむ、針を除去出来れば人間になることは可能じゃ、それに針を除去する設備もある、だがリスクもある、先にリスクの説明もしないとダメじゃの」

 

「手術自体の成功率は100%じゃ、ただ手術する部位が脳ということで手術が終わった後記憶が無くなる記憶の辻褄が合わなくなるという症状が見つかっておる、何人かのVOICEROIDの子達も手術して欲しいと言われて手術したんだが、やはりみんな記憶の辻褄が合わなくなっておった、中には自分自身のこと全て忘れる子もいたんじゃ、それでも手術したいかの?」

 

「はい、そのリスクがあっても私は手術を受けたいです。」ゆかりさんの答えに皆が賛同するように返事をする

 

「ゆかりんカッコイイね、やっぱり響夜君の為かな?私も咲夜ちゃんの為に手術してもらおうかな」

「マキさんもなんだかんだノリノリやん、ウチも手術してもらおうかな」「お姉ちゃんが受けるなら私も!」「ゆかりさんには負けないもん」ボソッ

 

「記憶の症状の所もノートやメモにしっかり残しておけば何とかなりそうですね、私もゆかりさんや葵さんに負けませんから、手術受けたいです」「きりたんまで…後で姉様にも相談しましょうね?」「とーほくが受けるならウナもー!」「食欲とかにはあまり影響無さそうですから私も受けたいです、響夜さんと咲夜さんのご飯まだまだ食べたいですし。」

 

「ホッホ、皆強いのぅソラさんももっと早くこの子達に会えたら少しは気楽だったかのぅ」「確かに、昔ならとても助かりましたけど、今は貴方が傍に居てくれますから大丈夫です。」

 

「じゃあ皆の覚悟や考えは聞かせてもらったからの、先の話の纏めをするかの」

 

1つ VOICEROIDは遺伝子工学により作られた人間

 

1つ 脳内に針を埋め込まれているため成人する頃には周囲の人間のあやつり人形になる

 

1つ VOICEROIDである限り歳は取らない、病気や寿命で死ぬことはない

 

1つ 手術で針は除去出来るが記憶に障害がでる

 

「こんな所かの、以上の点を踏まえた上で皆は手術を受けると言うんじゃな?」

 

「はい、よろしくお願いします」皆は声を揃えて返事をする。

 

「分かった、では手術の日取りを決めよう、準備に2週間程度かかるのと術後1週間は入院してもらうことになるからの、記憶の整理用にノートに書き起こしたり、映像として残しておくのもいいと思う、実際1ヶ月は学校とかには帰れないからの、準備は念入りにしておくんじゃぞ」

 

「今日の会議はこれでおしまいね、それじゃあ準備ができたらまた連絡するように手配しておきますからね、それじゃあみなさんお疲れ様。」会議はお開きになり皆が会議室を後にする

 

「響夜と咲夜はいい友達をもったのぅ、ソラさんは手術受けなくても大丈夫かの?」「えぇ、貴方が帰ってきてくれましたからね、長年のツケちゃんと払ってくださいね?」

「それは重々承知しておるよ、まだ時間はたくさんあるからのゆっくりお返しさせてもらうよ」

 

 

 

真実を教えてもらったゆかりさん達VOICEROIDとして生きるのかそれとも人間として生きるための手術を受けるのか次回最終回で明らかに

 

 




後書きです。

とうとう次回最終回です。
3月から書き出して拙い文章ですけど沢山の方の目に止まって多少なりと読んでいただけた事にびっくりしています。
最終回の更新も1週間以内を予定しています。もう少しだけ作者の自己満足小説にお付き合いいただけたら嬉しいです

後書きまで読んでいただきありがとうございました。
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