VOICEROIDの子達と友達になるお話   作:キョウヤ

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前書きです。
3月から書き出したお話も無事に最終回を迎えることが出来ました。
私自身が読みたいと思って書いてきましたが、小説を書くこと自体初めてで、表現力の足りないところや文章力の拙さが顕著に出たなぁと感じる作品になりましたね…
拙い文章でしたが最終回まで書いてほしいと言うコメントを頂けたり、アドバイスなどもして頂きとても嬉しかったです。
最終回を書き終わった後は外伝を少しづつ更新して行きたいと思っています。またお時間ある時や目に止まった時は流し見程度でも見て頂いて時間潰しにでもなってくれたら幸いです。

最終回始まります。


最終回 VOICEROIDの子達と友達になるお話

会議が終わって皆で教室に戻る

響夜さんと咲夜さんに説明するか悩んだけれど

これからの事を考える大事な話だから話をすることにした。

 

「おかえり!会議はどうだった?今日は会議も長引いて皆疲れてるだろうからってセイカ先生が午前中で帰宅してもいい事にしてくれたよー」

 

「そうなんですね、それじゃあ会議の内容も長かったので家の広間でお話しましょうか」

 

「そんなに長い内容だったんだね…お疲れ様、それじゃあ帰ってご飯食べたらお話聞かせてね、先に帰って仕込みしておくよ」響夜さんは一足先に帰宅する

 

「ゆかりちゃん達、疲れたの?何か心配そうな顔してるけど大丈夫?」咲夜さんが心配してくれる

 

「大丈夫ですよ、少し話の内容が衝撃的だったので…」

 

「そうなんだーじゃあ少し飲み物でも買ってから帰ろっか!」

 

「そうだね、私も喉乾いたし賛成!」

「ウチも飲み物飲んで帰ろうかな」

 

「私は食事の手伝いをしたいので先に帰りますね」

「私も帰って響夜さんの手伝いをします」

「とーほくが帰るならウナも一緒に帰る〜」

 

マキさんと茜さんは飲み物を買って帰る事に

それ以外のメンバーは食事の手伝いをすることにしました。

 

 

帰宅して食事も終わり片付けも終わったころ今日あった会議の内容を響夜さんと咲夜さんに伝えました。

 

「そっか…昔の人の技術からそんなことまで出来るようになってたんだね…手術まで2週間はあるみたいだし皆で思い出作りでもしようか!話を聞く限り楽しかった記憶とか沢山あればあるだけ良い方に向かって行きそうだからね!」

 

「そうそう!みんなの出生が私と違っても今ここにいる皆は間違いなく私と響夜の家族なんだからね!2週間でたくさん楽しい思い出作ろうね!」

 

それから私達は沢山遊んでお話もしました

動画や写真も沢山撮って手術後の回復に使えるかもという事で自分への手紙など沢山書いてみたりしました。

 

そして手術の前日の夜、本当に手術を受けるのか個人個人で考えることにしました。

 

マキさんside

 

「明日はいよいよ手術だね!マキちゃんにしばらく会えないのは寂しいけど、響夜と2人で待ってるね!」

 

「そうだね、もしもなんだけど私の記憶が戻らなくて咲夜ちゃんの事や響夜君のこと思い出せなかったらやっぱり、私の事嫌いになっちゃうかな?」

 

「んー?なんでー?もしも記憶が戻らなくても私に出来ることならいくらでも協力するし、無理ならまたお友達からよろしくね!ってまた最初からお友達になることから始めるよ!もしかしたらその過程で記憶が戻るかもしれないからね!」咲夜ちゃんは笑顔で答えてくれる

 

「やっぱり私は咲夜ちゃんと友達になれて幸せだよ、手術終わった後は必ず咲夜ちゃんの所に帰って来るからね」

 

「うん!待ってるよ!マキちゃん!戻ってきたらまた響夜にラザニア作ってもらって一緒にたべよ!」

 

「うん、約束!今日は咲夜ちゃんと一緒に寝てもいいかな?一緒に寝るっていう思い出が欲しいんだけど…」

 

「いいよー!マキちゃんは甘えん坊だね!えへへーマキちゃん暖かい」

 

「ありがとう、咲夜ちゃん…咲夜ちゃんも暖かいよ」

 

2人は同じベッドでゆっくり夜を過ごした。

 

 

 

琴葉姉妹side

 

「なぁ、葵ー?」「なーに?お姉ちゃん」

 

「明日の手術の後ウチはちゃんと皆のこと思い出せるんか不安になってな…葵は怖くないん?」

 

「私も怖いよ、もしもお姉ちゃんの事を忘れてしまったら、もしも響夜さんや咲夜さん、友達の皆を忘れてしまったらって考えたら逃げたくなっちゃう…だけど響夜さんと咲夜さんが沢山楽しい思い出を皆で一緒に作ってくれたから、この先もっと楽しい思い出を作ることが出来るかもって思うと手術も頑張ってみようって思えるんだ」

 

「葵は強くなったなぁ昔はウチの後ろで良く泣いてたのになぁ、これも響夜君のおかげかな?」

「っ!な!なんで、響夜さんが出てくるの!?」

「ん?違ったんか?響夜君のおかげでお姉ちゃんっ子じゃなくなったからそう思ったんやけど、もしかして響夜君に惚れとるんか?」

 

「っ!響夜さんのことは確かに大事な恩人だし色々なこと教えて貰ってるけど好きかどうかはまだ分からないというか…」

「そっかぁホンマに好きなら頑張らんとなぁゆかりちゃんは強敵やでぇ」

「もう!お姉ちゃん!明日も早いんだからそろそろ寝るよ!」

「はいはい、葵ちゃんは可愛いなぁ」

 

琴葉姉妹の夜は賑やかに更けていく

 

 

ずん子、きりたん、ウナ、あかりside

 

「今夜はとーほくとお泊まりだ!楽しい!」

「音街、少し大事な話をするから落ち着いてください」

「私もお泊まりさせてもらってよかったんですかね?」

「あかりさんも家族ですから大丈夫ですよ」

 

東北家にはウナちゃんとあかりちゃんが泊まりに来ている、明日の手術の事と今後のことでイタコさんも交えて話がしたいとの事だ

 

「それじゃあ本題に入りますけど明日の手術は誰が受けますの?」イタコさんが皆に質問する

「私は受けたいです、これから先あやつり人形みたいにならないとも限りませんし、響夜さんのお店の手伝いも、もっと身長とか伸びたら手伝い出来ることも増えるでしょうから」

 

「ウナはとーほくと一緒に歳をとったり成長したいって思ってます!」

 

「私も受けようと思います、このまま歳も取らないというのも面白そうですけど、私は響夜さんと咲夜さんと一緒に歳を取りたいなって感じるようになったからです。」

 

「私は受けるのを辞めようと思います」ずん子さんはそう言った

 

「ずん姉さまは受けないのですか!?」きりたんはびっくりする

 

「私なりに考えて見たんだけどもしも私も手術を受けたらイタコ姉様が1人になってしまうもの、それにきりたんがもし記憶が戻らない時の手助けが出来る人員がいたらきりたんも安心して手術が受けられるでしょう?」

 

「そう…ですね、一緒に歳を取れないのは残念ですけど、何かあれば姉さまを頼ることにします。」

 

「そうね、一緒に歳は取れないけど可能な限り手助けするわね?ウナちゃんやあかりちゃんも私とイタコ姉様を頼ってね?」

 

 

「わかりました!」「りょーかいです!」

 

「それじゃあ明日の手術の成功に願掛けして何か美味しいものでも食べましょうか!」

 

東北家の夜は団欒の中過ぎていく

 

 

ゆかりさんside

 

「明日は手術でしょ?ゆかりさんは寝なくても大丈夫?」

 

「ありがとうございます、何か寝つけなくてつい考え事をしていました…」

 

「やっぱり記憶が戻らなかったらとか沢山考えちゃう?」

 

「そうですね、手術自体は成功しても肝心の記憶が戻らないとなると、今の私は居ないことになってしまいますからね」

 

「確かに、今ここにいるゆかりさんとは会えなくなっちゃうね、でもそうならないように出来る限りのことはしたからね…」

 

「もし…もしもですよ?私の記憶が何をしても戻らなくて打つ手がなくなったら響夜さんはどうしますか?」

 

「んー…難しい質問だね、俺に出来る全ての事は並行して試しながら、またゆかりさんと友達になろうとしようかな」

 

「それはまた何でですか?」嬉しくて目に涙が浮かぶ

 

「今ここで泣いている女の子の為ってのもあるけど、ゆかりさんが大切だからかな、言ったでしょ?ゆかりさんが俺の助けを必要とするならいくらでも手を貸すよって」

 

「だから、明日は自信を持って手術受けてきてね、もしも記憶が戻らなくても俺は何度でもゆかりさんに手を伸ばすからさ」

 

「ありがとうございます、響夜さん、話したらスッキリしました、今から寝てみます、おやすみなさい」

 

「うん、おやすみゆかりさん」

 

2人の夜は静かに過ぎていった

 

 

手術の日皆を見送って咲夜と学校に行く

 

「今日から2週間は皆が居ないのか」

「そうだねーやっぱり寂しい?」

「寂しいのもあるけど咲夜と2人で学校行くのも久しぶりだなぁって思って」

「確かに!入学式以来かな、なんかすごい昔に感じるよ」

「それほど皆と過ごした時間が大切で楽しい時間って事だよな。」

「響夜もそう思う?私も思うんだぁ皆と友達になれて良かったって」

「皆が帰ってきたらパーティでもしようか」

「賛成!じゃあ学校終わったら準備とか話し合いしよっか!」

 

皆が帰ってくるまで2人でパーティの準備や段取りを決めていた

 

日は流れ手術後の病院side

 

「無事に手術も終わりみなさん記憶も問題なく戻ったことを嬉しく思います、ただゆかりさんだけはまだ少し入院が長引いてしまいますね」ケイさんは皆に伝える

 

「ゆかりんはなんでまだ入院なんですか?」マキさんが尋ねる

「ゆかりさんはまだ目が覚めて居ないのと記憶の混濁が重たいためもう少し時間が必要と判断しました、でもマキさんを始めてみなさんはもう意識も記憶もハッキリと回復に向かっているので退院許可がでた感じですね。」

 

「ゆかりさんの退院はいつ頃になるんですか?」

「まだなんとも、意識が戻り次第記憶の確認をして異常がないなら退院という方向ですね、響夜君と咲夜ちゃんには僕から連絡しておくから皆はゆっくり体を休めてね」

 

皆が退院している中ゆかりさんだけはまだ入院することになっていた。

 

ゆかりさんの記憶の中

 

「ここは?…私、手術を受けてそれから…」

 

「あれは?」目の前には周りからの暴言や暴力を受けて泣いている女の子、女の子を庇うように1人の男の子が周りに立ち向かっている

 

「誰でしょう?泣いている女の子は私…?じゃあ助けてくれている男の子は?」

 

場面が変わりショッピングモールのフードコートで周りの大人に暴言を浴びせられて泣いている女の子、その女の子を庇うように大人達に反論してくれている男の子がいる

 

「私は…?何か大事な事を忘れているような…」

 

生きるために仕事をする、仕事相手の男性からは仕事の内容で沢山ダメだしをされる、そして暴力や暴言を振るわれる辛くて逃げ出したくなって誰かに助けを求めた

その時助けてくれた男の子がいたはず

 

「っ!どうして、どうして私は大切な人のことを忘れていたの!私の事を3回も助けてくれたあの人を、辛くて苦しい時にも手を差し出してくれたあの人を」

 

記憶の混濁がなくなってやっと大切な人の事を思い出した

 

「響夜さん、ありがとう今思い出しました、私が苦しい時いつも助けてくれたのは貴方だったんですね」

 

目の前の景色が晴れていく、その先にはいつもの喫茶店

 

「今、行きます待っててくださいねみなさん」

 

長い悪夢が今終わりを告げた

 

 

病室にて

 

「ここ…は…?」目の前には病院の天井

「良かった、目が覚めたんだね」隣から聞き馴染んだ声が聞こえる

 

「おはよう、ゆかりさん、悪夢はもう覚めたかな?」

「おはようございます、響夜さん、みなさんのおかげでこれからはいい夢が見られそうです。」

 

 

ゆかりさんが目覚めてしばらくして皆も病院に到着した

皆より1週間遅れて目覚めたゆかりさんは後遺症がないかの検査でもう1週間入院することになった

なのでゆかりさんの退院に合わせて退院祝いのパーティをすることにした

 

1週間後のノワールにて

 

「ゆかりさん、退院おめでとうー!」

「大袈裟ですよ、みなさん」ゆかりさんは恥ずかしそうだ

 

「ゆかりちゃん!本当に心配したんだからね!でも無事に帰ってきてくれて嬉しいよ!」

「そうそう!ゆかりんだけ目が覚めないって聞いて皆びっくりしたんだからね!」

 

「ごめんなさい、ご心配をお掛けしました」

「今日はゆかりちゃんが主役やからな!ウチのエビフライも分けたげる」

「私のチョコミントパフェもどうぞ!響夜さんと作った自信作ですよ!」(/>_<)/

 

皆がゆかりさんの事を心配して退院を心から祝っている

俺は少しだけ席を外して外の空気を吸っている

 

「響夜さん」後ろから声をかけられる

「今日の主役が外にいてどうするんですか?ゆかりさん」

 

振り向くとゆかりさんがいる

 

「私が起きることが出来たのも、こうして今幸せ時間を過ごせるのも響夜さんのおかげですからね、お礼を言いに来たんですよ」

 

「俺は俺に出来る事をしただけですよ、でもゆかりさんが幸せなら嬉しいかな」

 

「思い出してみたら私は3回も響夜さんに助けて貰ってるんです。なにか恩返しをしたいのですけど、何か出来ることはありますか?」

 

「そうですね、ゆかりさんに俺自身助けて貰っている事も多いですからね、これからも一緒にいて欲しいです」

 

「それくらいなら喜んで、これからもよろしくお願いしますね」

 

「あー!響夜いたー!ゆかりちゃんもいる!主役が居ないとパーティがもったいないでしょー!早く帰って来て!あかりちゃんの大食いバトル全員参加型バトルロワイヤルが始まるよー!」

 

ゆかりさんと顔を見合わせる。これからもまだまだ楽しい時間は続きそうだ。

 

「じゃあ戻ろうかゆかりさん」「そうですね」

「まだまだこれから先も楽しい時間が過ごせそうで楽しみだよ、ゆかりさんや皆と友達になれて良かったよ!」

「私もですよ響夜さん、これから先も楽しみにしていますね!」

 

これはVOICEROIDの子達と友達になって楽しく過ごしていくお話

 

 

 

 

 

 

 

 




後書きです。

最終回という事で完結させていただきます
伏線とかしっかり回収出来ていたかと言われたら微妙だし、キャラクター増やし過ぎて話が上手く纏めることが出来なかったのも課題ですね

ゆかりさんとのんびり過ごしたいという願望だけ先走った感じになりましたが
これからは不定期で番外編をちょくちょく更新していきたいですね

初めて書いた小説なので賛否両論あると思いますが私の中では60点くらいの纏め方には出来たと思います
また番外編で出会うことがあるかもしれませんがその時はまた、あぁ初心者なりに頑張ってるなと生暖かい目で見てやってください。
後書きまで読んでいただきありがとうございました!

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