池波作品のあれこれ   作:ぴちかー党

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 とある著書を読み思わず「なるほど」思いました


閑話休題「兄妹とは」

 今回紹介する一篇は「男の作法」という著書にかかれていたものである。

 その著書では、「嫁と姑」間での夫はどのようにたち振る舞えばよいのかについて記されていた。

 そして読んでいてこれは「兄妹」についても同じことが言えるのでは?とふと考えさせられた一篇であるので以下に紹介する

 

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 自分の母親を叱りつけることはできないでしょう、君たちは。それは叱りつけなくても済むような母親だったら叱っちゃいけないけどね。

 

 ぼくの母なんかずいぶんわがままだから、ぼくは叱りますよ。

だけど、母だけ叱っていたら、家内の鼻がすごく高くなっちゃう。だから、一方で母を叱ったら、もう一方で必ず無理にも家内を叱らなきゃいけない。

 

 逆に、家内を叱ったときは、やっぱり母親は少しいい気持ちになっちゃうから、母親も同時に叱る。そのバランスを取っていって、十年もやればね、いまはもうほとんど二人にはぼくは叱らないで済んでいますよ。

 

 それをぼくが口先だけで言ってるんじゃないということは、ぼくのところへ長く来ている編集者達がみんな実際にみているから、わかっていますよ。

 だからぼくは母が脳溢血で引っくり返って入院したとき、絶対に見舞いにいかなかった。全部、家内にやらせました。

 

 そうすれば、うちの息子はきてくれないけれど、嫁は来てくれる。

 

 ということでしょう。当然、いくらかでもその機会に気持ちが結ばれるということになるわけですよ。嫁と姑のね

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言われてみると本当にそう思う。私には妹が一人いるが、子供の頃などよく妹だけが怒られていると、「そらみたことか」と著書の言い方を借りるなら「鼻が高くなってしまっていた」ように思い返される。

 

 そしてこれは恐らく、逆でもそうおもっていたのではなかろうか?

 

 血の繋がった兄妹でさえそう思うのだから、嫁姑間ならなおさらだろう。

 

 紹介に抜き出した著書「男の作法」のこの一篇、兄妹・嫁姑そして人間関係全般に使えるのではないかと私は考える。そして、今後の生き方の一つの大きな参考になるではないかと思う

 

 しかし最後の入院したとき云々の部分はあれが本当に正しいのかどうかはわからない。(気の弱い夫なら恐らくこのようにうまくはいかないのではないかろうか?どちらにしても未だに未婚の私にとってはなかなかピンと来ない問題であるのは残念なような嬉しいような・・・)




 

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