池波作品のあれこれ   作:ぴちかー党

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 色々な著書に書かれていた某団体が見たら怒りそうなお話


閑話休題「シャム猫とウィスキー」

 色々な著書に度々登場する飼い猫のお話が出てくる

一例をあげてみよう

 

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 ところで、私が飼っているシャム猫は、清酒が大好物だ。

 深夜。のこのこと書斎へ入って来て、ひとりで机に向かっている私のひざへ乗り、しきりに鼻を鳴らす。

 

 酒がほしいのだ。

 私の書斎には、酒の仕度ができるようになっている。

 

 いまも、私のひざで鼻を鳴らしている。小皿へ清酒をついで、彼女がピチャピチャとたのしむところをながめるとしよう。

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 そういえば、実家のぶち猫も父親の酒ビンに鼻を近づけ「ヒクヒク」と嗅いでいた時があった。

あのときは、面白がって父親が手のひらに数滴垂らして、ぶち猫に近づけていたが見事に逃げられていた。

 猫は「酒」を本当に飲むのであろうか?

 

「猫」と「酒」に纏わる話で先生がかかれた著書でもう一つたしか、面白い説が書いてあった。

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 夜ふけて、飼猫のゴン太が書斎に入って来て、ウィスキーをねだる。

 小皿にウイスキーを入れ、水で割って与えるとピチャピチャとのんでしまい、酔っぱらって、私のベッドの裾で眠り込んでしまう。 日本猫は決して酒をのまぬ。

 シャム猫は辛抱づよくしつけをすると、ウイスキーをのむようになるのだ。

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 「日本猫」は「酒」が飲めないが「シャム猫」は「酒」、「ウィスキー」が嗜めるとは・・・

正に青天の霹靂である。

 

 だが、「猫」にアルコールを接種させて大丈夫なのだろうか?

気になって調べてみる。結果は、まあ予想通り「猫」とって「アルコール」摂取は毒以外の何物でもない。

数敵の摂取でも命に関わるため絶対にさせてはならない。と書かれていた。

 

 理由については色々と書かれていたが、一番の原因として「猫」は「アルコール」をほぼ分解できないため「毒素」を体内に溜め込んでしまう。かららしい。

 

 

 まあ、先生の定期的に更新されている日記を纏めた「銀座日記」では時たまその「シャム猫」が元気そうに活動しているところが度々記録されているので、人間同様に個体差があるのだろう。

 

 しかし、よく考えると現在の人気作家がこんなことを書こうものなら、恐らく「色々な団体」から相当数のバッシングを受け、訂正なり謝罪なりするのは火を見るよりあきらかだと思う。

 あの時代だからこそ、こういう自由な表現が許されていたのではないだろうか?

 

 いや、もし著者が現在でも存命していたら、例えこのようなバッシングを受けていても「我流」を貫き「古きよき日本」をそ知らぬ顔で書き続けているかもしれない

 




 著書の中の「シャム猫」は大体出てくると「酒」をなめさせらている。
 

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