STR&AGI極振りで某近接悪魔を目指そうと思います! 作:リン・オルタナティブ
第一話どうぞー。
______ただの偶然。
一言で済ませるなら彼女、
頑張り屋で周りの人達にお節介を焼く優しい人、それが周りの人達から見た京谷の評価だった。
だが京谷の裏の顔を知っているものはごく僅かに限られ、その実態は凶悪極まっていた。
その裏の顔とは________、
「.....フフフ、やっぱり
中学生でありながら
綺麗且つ凛々しく整えられた顔は今現在、ポッ〇ーをポリポリと齧りのほほんとしたお気楽ムード。顔はトロンとし、普段は見せない
テレビに映るのは謎に背中から
京谷は女子が一切見なさそうなガンダムという作品を熟知した文字通りの重度なガンダムオタクだった。
「_____こっちなのよねー」
そう言って食卓に飾ってある力作ガンプラ達の中から持ち上げたのは
真っ白な機体色に大型化された腕、両手に揃うマニュピレータは黄金色でさながら狼の爪を彷彿とさせる。
腰に懸架されているのは二倍近くまで巨大化したメイス。
そしてバックパックに装備された尻尾のような武装が化け物感をより一層引き立たせている。
そんな異形なガンダムの名は“ガンダムバルバトスルプスレクス”。
『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』の主人公機の最終形態でありながら、その見た目から劇中敵対したパイロット達から“悪魔”と恐れられたその機体は、京谷の心を掴んだ。否、文字通り
“一度でもいいからバルバトスのようなメイスプレイをしてみたい”
京谷にそんな願いを抱かせた張本人ならぬ、帳ガンダムであった。
そんなバルバトス病(仮)を発症している彼女は
ソフトの名前は『
_____閑話休題。
その大人気ゲームとそのプレイに必要なハードが揃って今日届いたのだ。
テレビを消して寝室に入ると、ベットの上には既に初期設定を済ませたハードが。
「.....ムフフ、楽しみぃ。わくわく」
変な声を出しながらヘッドデバイス型のハードを頭に装着し、ベッドに横になる。
「...それでは!NWO第二陣、京谷。行きまーす!」
流石はガンオタ。セリフをしっかりと言ってから電脳世界にダイブしたのだった。
「(......はっ!理沙ちゃんに連絡入れるの忘れてた!)」
特に意味もないことを考える、締まらないVRの始まりとなってしまった。
◇◆◇◆◇◆
京谷が再び目を開けると、青いホログラムが敷き詰められた空間に立っていた。
「おぉ。まずは安定のハンネ*2決めだね」
そういうとちゃちゃっと入力しては、
「......むむむー。なんか納得いかないなぁ....」
あーだこーだ言ってまた再入力し、また考えて入力し直す行為を繰り返した結果。
「.....うん!これがいいね!」
『ミカ』と入力した時に納得したのか“OK”をクリックする。
察しのいい
ウインドウが切り替わり、初期装備を選択するらしく、武器のホログラムと初心者のための説明文であろう内容が載せられたウインドウが出現する。
「次は初期武器ね。あるかなぁ?あるかなぁ?」
剣、大盾、杖、弓、斧.......種類豊富な武器達を半ばノリノリなテンションでウインドウをスライドしていき、
「.......勝った!」
そう言って選んだのは_____どんな敵をも破壊しつくす最強の武器(笑)『メイス』であった。
現実世界でのメイスは、殴打用の武器であり
メイスに憧れ、メイスを調べ把握しつくした京谷はメイスのプロパティウインドウを読み、
「いよっし!これで勝つる!」
女性らしかぬ声を上げ腕を高々と突き上げ、喜んだ。
『メイスは高い攻撃力を持つ反面、要求
形は書いてないがそれでいいのか。京谷は暫く喜びの舞を5分程踊っていた。
今度はステータスポイントを振って自身のステータスを決定するらしく、最初に貰えるステータスポイントは100。そのポイントをHP、MP、STR、AGI、VIT、DEX、INTの七つに振り分ける。
HPとMPはド〇クエを知っているだろうから省略するが、それぞれの役割を持っている。振り方次第で吉と出るし凶とも出るが、モノは考えようでもある。
「.....次はステータスポイントを振るのかぁ。よし、“二極振り”にしてやろうそうしよう」
そういうと京谷はメイスの補正値も加味しつつステータスポイントを振り分け、OKを押す。
「姿は.....そのままでいっか」
アバター作成をスキップし、全ての設定を完了させると体が輝き光に包まれる。
目を開けると、そこは最初の町となる広場。ここがリスポーン地点になるようで、多くのプレイヤーが行ったり来たりしていた。
「さてさて
そんなことを一人で言いながらもステータスを確認するためにウインドウを出現させ、確認する。
====================
【Name】ミカ
Lv.1
HP:35/35
MP:35/35
STR:80《+20》
VIT:0
AGI:40
DEX:0
INT:0
【装備】
頭 【空欄】
体 【空欄】
右手 初心者のメイス
左手 【装備不可】
足 【空欄】
靴 【空欄】
装飾品 【空欄】
【空欄】
【空欄】
【スキル】
なし
====================
「ほうほう。AGIは25くらいが一般的...と。あれ?やっちゃったか?」
京谷はゲーマーだがあくまでもFPSでの銃撃戦がメインのゲームの達人であって、RPGには
とは言え今更キャラクターを作り直す気も起きず面倒くさいので、京谷改め____ミカはあたりをきょろきょろと見まわす。
広場はどこを見ても人、人、人。だが重大なことに気づいてしまった。
「(誰もメイスを持っていない......だと!?)」
ほとんどの人は片手剣や大盾、杖などRPGを知らないミカでも知っているようなものばかりで、メイスを持っている人は全くいなかった。
「とにかく。今はレベリングにいくゾー!」
ルンルンと普通のプレイヤーからすれば走っているといってもいいスピードでスキップし、西の森にある狩場....ではなく
_______ご
◇◆◇◆◇◆
「......西の森ってどこだっけ?」
広場を出発して数十分経った頃にミカはリスポーンした。
東のフィールドについて高レベルモンスターに追い掛け回され、ワイバーンらしきモンスターが吐いた炎の状態異常と翼脚振り下ろしでHPが一瞬で溶けたのだったが、逃走の際他のモブモンスターを何体か
「.....とは言ったものの、西の森は一体どこなのさ.....」
ブツブツとそう言っていると、
「どうしたんだ?独り言を言って」
そう声を掛けられる。ミカが視線を地面から声のするほうに向けると、そこには赤い鎧と鎧と同色の大きな盾を持った男性プレイヤーが立っていた。
「えっと....貴方は?」
「俺か?俺はクロム。見ての通り大盾使いだ」
クロムの話では東のほうに向かったミカを目撃しており、方向が違うと呼び止めようとしたのだが間に合わず、帰ってくるだろと思い待っていたと言う。
「それを早く言ってよ......」
「いや、すぐスタスタ駆け出したミカも悪いだろ」
西の森に向かいながらそう肩を落としたミカにクロムが的確な突っ込みを入れるのだった。
◇◆◇◆◇◆
「折角会ったのも何かの縁。一緒に狩りません?大盾使いがソロは効率悪いですよ」
西の森に到着した二人だったが、ミカの提案から二人でパーティーを組み戦闘していた。
「(体格に合わない両手持ちのメイス......。STR寄りのステータス振りか?)」
西の森に入って20分ほどミカと一緒にモンスターを狩っていたクロムだが、エンカウントしたフォレストクインビーをミカが一人で戦いたいと言い出した為フォレストクインビーをミカに任せ、遠くからミカの戦い方を観察しつつ考察していた。
ミカの戦い方は素早いスピードで肉薄し圧倒的なパワーで敵を殴る文字通り近接物理特化型。多少敵に囲まれたとしても離脱しつつ戦闘を継続することが出来るアドバンテージがある。
クロムがそう思っていると、ミカはフォレストクインビーへ自身のメイスを投げ、隣にあった大木に足をかけ、フォレストクインビーの頭上に飛び上がる。
フォレストクインビーはメイスを針で弾くと、ミカへ毒をかけようと針を向けるが、ミカの姿が消えたことで明らかに動揺しているが、ヘイトを離れて代わりに居たクロムへ針を向け、突撃してくる。
「俺をターゲットにしたか!」
盾を構えたクロムがそう叫ぶが、頭上から迫っていたミカが、フォレストクインビーへ両手で持ったメイスを叩きつける。
その一撃でフォレストクインビーのHPを削りきったのか、フォレストクインビーはクロムの盾へ針をぶつける直後に体を消滅させた。
「おお、
メイスを地面から引き抜きながらそう言うミカはクロムに合流する。
「........ヤバイな、メイス」
歩み寄ってくるミカを待ちつつもクロムはそんなことを呟いたのだった。
◇◆◇◆◇◆
【NWO】 ヤバイ鈍器使いがいるらしい
121:名無しの大剣使い
kwsk
122:名無しの短剣使い
kwsk
123:名無しの片手剣使い
めっちゃ気になるんだが
124:名無しの大盾使い
とりあえず事の発端を話すか。そのメイス使いは小柄で短めの髪の美少女なんだが、初心者のはずだが東のフィールドに向かって早々にリスポーンしていた。んで訳あって一緒に狩ることになったんだが、フォレストクインビーを叩き潰したんだよ。
125:名無しの大剣使い
124>
ドジっ娘属性......いいなぁ
126:名無しの弓使い
通報したぞ
て言うか叩き潰した?使い勝手悪いはずだろ?
127:名無しの短剣使い
126>
その筈なんだがなぁ、合う奴は合うんだよなぁ?
128:名無しの大剣
といってもトッププレイヤーになってきたら自然と名が上がってくるだろ。
129:名無しの片手剣
何かあるまで、俺達は見守ってあげるかー。
130:名無しの短剣使い
129>
そうだな、見守るとするかー。
131:名無しの大盾使い
情報持ち合わせている奴は今後共有って言うことで。
132:名無しの片手剣
いいともー!
133:名無しの短剣使い
いいともー!
134:名無しの大剣使い
いいともー!
135:名無しの弓使い
いいともー!