Fate/√knight  【ムラサキノウエ】   作:わが立つ杣

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1週間ではマスター全員は書ききれず・・・2回に分割することになってしまいました。


後書き ~登場人物総括~ マスター編①

初めてこういった物語を書いたので、受け取るだけの頃とは違った思い入れを各キャラに抱くことになりました。

そんなわけで、後書きを兼ねて本作での登場人物について思ったことをつらつらとメモしてみました。

先ずはマスター側から並べていきます。ちなみに「あいうえお」順です。

 

 

 

1.イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

 

●概要

 冷静に事象を説明したり、ツッコミ役となったり、キャスターを諭したりというシーンが殆どでした。

 聖杯としての役割については受け入れているつもり。しかし、心底では誰かに助けて欲しいという思いを抱えているのだと思いますが、本作では士郎との関係が薄いため感情的になるシーンが少なかったですね。

 

 本作のヒロイン度を順番で並べると、①ライダー②キャスター③桜④凛⑤イリヤ⑥セイバーという順番になるので、正直、構想時点から影が薄くなるだろうなと思っていました。

 案の定、序盤の戦闘後は中盤までほぼ出番がないという状況に。

 本作は聖杯の謎を解明するとか、兄と妹などの家族関係などをテーマとしたものではないため、イリヤのポジションは「バーサーカーのマスター」、「アインツベルンの当主」、「聖杯」となるわけですが、正直、体のいいお便利道具という感じです。

 そんな中でもキャスターとの絡みは幾つか入れるよう気を配りました。そうしないとキャスターの願いを叶えるところが完全に機械的なものになってしまうので・・・

  

●ツッコミどころ

 自分で書いていて言うのもなんですが、2日目以降はいったい何をしていたのでしょうか・・・

 彼女が本気になっていれば、士郎陣営は崩壊していたはずです。

 

●印象深いシーン

①14日目 

 最後のキャスターとのやり取り。イリヤのほうが不幸度は高いのですが、キャスターに手を差し伸べる彼女の純真無垢さが書いててキツかったです。

 

②11日目

 キャスターに眠らされた後、士郎とライダーに対してツッコミを入れるところ。

 

③9日目

 ギル戦。渾身の「やっちゃえ!バーサーカー!!」。イリヤはやっぱりこれです。

 

 

  

2.衛宮士郎

 

●概要

 正義の味方であるか否かに拘らず、彼が主人公たりえるのは、常に体を張っているからだなと改めて気付かされました。本作でもどれだけ、自ら流血することを選んだことか。ぶっちゃけ早死にするのが当たり前です。本作では30代半ばでお亡くなりになるわけですが、士郎の場合、そこまで生きられればもはや天寿を全うしたと言ってもいいようにも思えます。

 人としては歪でも、その在り方は有無を言わさない説得力を生み出してしまいます。だからこそ、ライダーやキャスターという本来悪寄りの人達でも、彼に承認されれば免罪されてしまうわけで。まさに化物ですね。

 

●ツッコミどころ

 モテ過ぎですね。アブナイ男は女子を引き寄せます。

 

●印象深いシーン

①15日目 

 アーチャーとのラストバトル。ああいうふうに書こうと思ってたわけではなく、二人で勝手に盛り上がってました。

 本作のテーマは「我欲」なので、端的に表現できて良かったです。

 

②14日目

 キャスターとの契約場面。士郎のカッコよさと、キャスターの人間臭さが表れた場面です。

 

③9日目 ライダー救出

 いくらライダーを救うためとは言え、現代人がハラキリできるものでしょうか・・・まあ、士郎ですから。

 

 

 

3.葛木宗一郎

 

●概要

 でしゃばり過ぎず、引っ込み過ぎずと、ちょうどいい感じに活躍してくれました。構想初期はお亡くなりになることも考えたのですが、そうするとキャスターの願いは彼の蘇生になってしまって、彼女の幸せには繋げられないので没となりました。それに本編では生存率0%ですから、なんとか生かしてあげたかったです。

 結果的に普通に活躍して、綺礼と絡ませてあとは流れで、と思ってました。ランサー戦、アサシン戦、綺礼戦と戦闘シーンでもかなり活躍しています。

 葛木と綺礼の絡みは当初構想時からやってみたかったことで、特に車中という閉鎖空間で語らせたいと思っていました。何も持たない綺礼が形のないもの「自分が何者であるかの答え」に囚われているのに対して、何も持たされなかった葛木は「綺麗な女」という非常に俗なものに囚われたわけで。この二人の対比構造を表現したかったのですが、書ききった感はあります。

 fate SNキャラではバーサーカーと並んで最もブレない男と信じていますので、だいぶ男前に表現しました。

 

●ツッコミどころ

綺礼との戦いですね。最初からドーピングしておけよと。まあ、演出上の都合によるものですが。

 

●印象深いシーン

①15日目 

ラストシーン。「手伝えなくても迎えにくらいは来てもいいだろう?」。自身もしっかりと場外乱闘しながらも、それを見せずにただキャスターを迎えに来たという渋さ。専業主夫が稀有ではなくなりつつある(?)現代社会を先取りしたセリフとも言えましょう。

 

②12日目

「出るぞキャスター」。スーツのボタンを外しながら玄関に向かっているところを脳内補完していただければ(普通に書けよって感じですね)

 

③14日目 

綺礼との戦い。「私は枯れていない」。ええ、意外と若いんですよね。

 

 

 

4.言峰綺礼

 

●概要

 葛木同様、アクセントになるサブキャラとしての地位を確立していました。コンスタントに登場し、殆どの場面でインパクトを残したという点では葛木以上のお便利キャラだったと言えます。

 本作での彼は、「教会という駆け込み寺の主」+「みんなが暴れた後の事後処理人」という非常に有難い存在でした。それなのに、最後には悪いことをしようとしてしまうのも彼の彼たる所以でしょう。hollowで語られるように、綺礼だけはこの聖杯戦争で生き残る道筋がないという設定に忠実にしました。いずれにせよ、八面六臂の大活躍で、彼だからこそ許されてしまう立ち回りを演じてくれました。長口上を勝手に話し出すので書き手的には非常に楽な人です。

 葛木との絡み12日目までお互い面識なしというのが少し不安で、もう少し前のタイミングで絡めようかと迷いましたが、結果的に問題なかったかなと。  

 

●ツッコミどころ

存在自体にツッコミたいところですが。強いてあげるなら、どこにその黒鍵は入っているのでしょうか?重くないのでしょうか?あと、神父さんは午前中から酒を飲んでもいいのでしょうか?

 

●印象深いシーン

他のキャラ以上に甲乙つけ難いのですが、

①6日目

 ライダーとの対話中におけるテンパりシーン。監督役は辛いよ・・・

 

②14日目

 「下手するとその男が殺人犯になるぞ」。作中殆どのシーンでそうですが、彼は良識があるわけで。

 

③12日目

 「そこの御仁乗るかね?」。ほんとこの時、この気紛れを起こさなければ、全然違う展開になっていたわけです。

 

 

 

 

 








1週間後にマスター編②を投稿したいと思います。
大した文量ではないのですが、本編は3週間で全話投稿しましたが、実際には半年がかりで書いたものを、手直ししながら順次投稿していたわけで・・・
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