Fate/√knight  【ムラサキノウエ】   作:わが立つ杣

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ようやくサーヴァントの総括です。
こちらも「あいうえお順」です。



後書き ~登場人物総括~ サーヴァント編①

1.アサシン

●概要

 原作同様、臓硯に忠実なサーヴァントとして仕事人っぷりを発揮し続けてもらいました。

一方で原作と大きく違うのは、最初から賢く設定したことです。原作ではランサーの心臓を取り込んで知性を取り戻した彼でしたが、本作ではランサーには主人公サイドと派手に戦って散ってもらうつもりだったため、アサシンのレベルアップアイテムにはできませんでした。

 彼自身は戦闘面で真っ向勝負となると、士郎に手を焼いたり、葛木(ドーピング有)に押されたりとイマイチ頼りにならないわけですが、彼らの引き立て役として存分に活躍してくれたと言えるでしょう。

 臓硯を裏切って、綺礼と手を組ませることも少し考えましたが、主人に忠実な彼の良さを消してしまうと思いなおして、最後まで臓硯とペアリングしました。臓硯が最後に彼を罵倒する一方で、アサシンは落ち着いて臓硯を気遣って最期を迎える形にして、彼の魅力を引き立たせてみました。サーヴァントらしいサーヴァントと言えるでしょう。 

 

●ツッコミどころ

 もう少しアサシンらしく、気配遮断からの不意打ちで相手を斃せないものでしょうか?一番の謎は11日目にイリヤを襲った時で、どうして彼女をあっさり攫えなかったのでしょうか・・・まあ、イリヤも優秀な魔術師ですから何となく察知できたんでしょうね(まるで他人事のように・・・)。

 

●印象深いシーン

①12日目

 「お前の中身はがらんどうだ」。綺礼から臓硯を裏切るように水を向けられた時にあっさりと断った時のセリフです。勿論、胡散臭い綺礼からの誘いを一蹴するのは、当然としても、彼の本質迄見抜いたように「お前の中身は空っぽだ」と言い切った彼の洞察力は稀有であると言えます。同時に彼にもしっかりとした芯があることが窺えます。この数時間後に夜襲に失敗して、石になってしまうのはご愛嬌です。

 

②13日目

 臓硯に罵倒されても、彼を気遣う場面。忠義の漢です。

 

③9日目

 「出会う度に動きが良くなるな」。桜が黒化した直後に士郎を襲った時のセリフです。この時点で士郎と三度相対しており、この一言で士郎の成長を表現してくれています。

 

 

 

2.アーチャー

●概要

 書いていて途中でこれってアーチャールートじゃないかと、気付きました。結局はお前が全て持ってくのかと。

 当初構想段階ではあくまでも士郎のレベルアップに貢献する人くらいの位置付けのつもりでした。しかし、桜への救いがやはり必要だと考えてだいぶ悩んだ挙句、やはり適任者は衛宮士郎しかいないなと。元々、原作とは違い凛は桜と絡ませないつもりだったので。アーチャーはいい奴にも悪い奴にもなれるので、本当に便利な男です。

 そんなわけでアーチャーと桜が懇ろになるのがなるべく不自然にならないよう、黒化前からアーチャーと桜の絡むシーンを意識的に増やすようにしました。

 そのために、「6日目に慎二から引き剥がす」「7日目の桜お姫様抱っこ」「7日目、8日目のお料理シーン」などを意図的に入れています。「11日目の据え膳」も一旦、全話書いた後に追加した話だったりします。

 戦闘面でも

 4日目 ライダー戦

 6日目 ランサー戦

 8日目 ギルガメッシュ戦

 15日目 ラストバトル

と、活躍する戦闘シーンが多いです。 

いずれにせよ、凛が作品に広がりを提供してくれたのに対して、彼は深みと厚みをもたらしてくれました。本当にありがとう。

ちなみに、彼が聖杯を使って叶えようかな~って考えていたのは、「守護者でなくなること」でしたが、どうせ無理だろうとも思っていたという設定です。

 

●ツッコミどころ

 もっと弓を使えよ・・・ギル様も士郎もそれで終わっていたでしょう。

 

●印象深いシーン

①15日目

 「しまった。石像になるというのにポーズがイマイチだな」。よりによって最期のセリフがこのボケというのが、ある意味彼らしいと思っています。

 

②11日目

 「据え膳」。最高の言葉ですが、イマドキこんな言葉を持て囃すと炎上するのでしょうか・・・

 

③9日目

 「達者でな。遠坂」。これは映画のままで変えられませんでした。万感の思いが詰まった名台詞です。

 

 

3.キャスター

●概要

 紫No.3。本作で最も幸せになった人。

 この作品を書いた目的の一つとして、原作の三つのストーリーでは悉くズタボロにされて殺されてしまった彼女を幸せにしてあげたいというのがありました。本作のメインヒロインは当然ライダーですが、幸せ度ではキャスターのほうが勝っています。

 彼女の魅力は、とにかく話し方が上品で会話も書いてて凄く楽しい。ライダーとは違って、根は善人かつ常識人というのが私の解釈のため、物語中の良心、母親的立ち位置で士郎をサポートし続けており、ほぼ全開で良い人として表現し続けました。

 また、願望機としてのイリヤを使うのは彼女だったため、士郎とイリヤの絡みよりも、キャスターとイリヤの絡みを増やしました。イリヤをただの道具ではなく、一人の人間あるいは士郎の姉ということを意識したうえで犠牲にするという選択をしています。だからこそ、一度は暴走して士郎達と袂を分かち、実際に願いを叶える時には涙してもらいました。

 戦闘面では基本魔力不足のため、殆ど直接の活躍はないけど、それでいいのです。 ドラッグ製造マシーン、浄水器、ヒーラーなど完全に便利屋。なんでもありで、優秀過ぎました。

 攻撃方法については光弾を撃つくらいしかなくて、バリエーションに乏しいのが珠にキズです。あまりバリエーション作ると強くなっちゃうので控えめにしましたが、本当はもっと色々とできるのではないかと思います。直接サーヴァントを攻撃するのではなく、目晦ましとか、足元を凍りつかせたりするだけでもだいぶ違うような・・・

 

●ツッコミどころ

 9日目に士郎が間桐邸にこっそりと向かったわけですが、もうちょっと注意しておけば彼女は士郎の行動に気付いた筈です。これも物語の展開上やむを得ないうっかりということで見逃してください。

 

●印象深いシーン

①15日目

 ラストシーン。書く予定のないシーンでしたが、葛木が病院で待っているような男ではないと思い直して迎えに来させることにしました。お幸せに。

 

②14日目

 「ごめんなさい」。士郎との契約後、泣き崩れるシーンです。彼女の弱さも素直さもここではっきりと表現しました。 

 

③11日目

 「まったく、手間のかかる子ばかりね」。イリヤの不審な行動に気付き、眠らせた場面。彼女のお母さん的発想が垣間見えます。

 

 

4.ギルガメッシュ

●概要

 ランサーと同じく本作ではHFよりはしゃぐ場面はあったので許してください。偽アーチャー呼ばわりされていますが、それも許してください。

 本作ではとにかく全てのキャラクターを善悪問わず生き生きと描きたいと思っていました。そういう意味では彼も僅かな登場シーンしかありませんが、そこで精一杯暴れてもらったわけです。実はその犠牲になったのがセラだったりして、彼の傍若無人っぷりを端的に表現するためにあっさりと殺されてしまっています。 

 本作はライダー、キャスターを中心とした人間ドラマですので彼のような盤面をひっくり返してしまうような存在はある意味危険です。そんなわけで処刑人であるセイバーによって抹殺させていただきました。最後の場面で彼女と会えて、はしゃいでいましたのできっと本望だった筈・・・ 

 

 

●ツッコミどころ

 ていうか、8日目迄何をしていたのでしょうか・・・開戦直後にセイバーに会いに行けばよかったのに。

 

●印象深いシーン

 1日しか出演していませんので、選択肢が少ない・・・強いて挙げるなら、

 最後にセイバーと相対する場面で、間違いなく勝てないという状況でもはしゃぎ続けていたところです。ギル様だって乖離剣を使おうとしても、もう勝てないということはわかっているのですが、そんなの関係ないんです。この人は。

 

 

 

 





サーヴァントのほうがマスターより書きやすいのですが、出番が少ないギル様などは難しいですね。
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