超絶金持ちの幼馴染と付き合った俺は最強なのでとりあえず悪を粛清しまくりたいと思います   作:_あかさたな_

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幼馴染と宣戦布告

先生と別れてから、渡り廊下を歩いている。

退学するとはいえこの学校には少し愛着がある。

校舎や運動場を眺めていると、チャイムが鳴った。

授業を終えた生徒たちがゾロゾロと教室から出てくる。

 

「そろそろ帰るか……」

 

他の生徒に見つかる前に帰ろうと下駄箱に向った時、後ろから声がした。

 

「あれれ〜?蒼太くんじゃないか〜」

 

「っ!?」

 

一番聞きたくなかった声に反射的振り向く。

そこに居たのは不敵な笑みを浮かべた神代……

 

「そ、蒼太……」

 

とバツの悪そうな顔をした元カノの相澤紗枝(あいざわさえ)がいた。

 

「急にいなくなったから寂しかったよ〜!今日からまた通うのかい?」

 

ニタニタと気色の悪い笑みを浮かべながら、心配とは裏腹の声色で思ってもないような言葉を並べる。

虫唾が走る。

怒りのせいか体の体温が上昇している。

 

「紗枝もなにか言ったらどうだい?」

 

「わ、私は……その…」

 

相澤は急に話を振られて歯切れが悪い。

そんな態度を見せられると余計に腹が立つ。

 

「まあいい、君の家族とは上手くやってるよ。夜の方もね!もう毎日が楽しくて仕方がない!あははははははは!!!」

 

神代は聞いてもないことを言って高らかに笑った。

このクソ野郎に対して腹はたつが、感情的になってはいけない。

俺には千聖いる。大丈夫だ。

 

「それはよかった。俺も毎日お前にどんな苦痛を味わわせてやろうか考えるのが楽しくて仕方がない」

 

「…っ!」

 

そう言って神代に笑みを向ける。

今俺がどんな顔をしているかはわからない。

だが、相澤の反応を見るに()()()()ではないみたいだ。

 

「はっ!お前になにができるって言うんだ!住む家もないお前が!」

 

神代はそう言って嘲笑う様に吐き捨てる。

こういう場合、一人なら嫌味を言って去る神代だが、女の前ではそれもできないようだ。

 

「お前はなにもできないホームレスだろ?ここにいないでゴミでも漁ってきたらどうだ?」

 

神代が挑発していると、後ろから声がした。

 

「昨日まではね…そーちゃんが非力なのは昨日までだよ」

 

「っ!?」

 

「ひっ!」

 

神代達の後ろにいた千聖の声だった。

神代の方向を向いていた俺も気づかなかった。

気配を消すのが得意なのだろうか。

千聖には驚かされることばかりだ。

 

「そんな顔されると傷つくなぁ〜」

 

軽い足取りで俺の側へやってくる。

 

「ねっそーっちゃんっ」

 

そうだぞ!こんなかわいいのに!

でも口に出すのは恥ずかしいので沈黙!

 

「照れちゃって」

 

「うるせえ……」

 

「お前は誰だ!ここの学校の生徒じゃないな!?」

 

甘い雰囲気を破るように神代が叫ぶ。

 

「ご明察!」

 

千聖は可愛らしく人差し指を立ててウインクをする。

 

「なにしにきたんだ!俺の邪魔しやがって!」

 

「ん〜。お猿さんの偵察かな?」

 

「なっ、サルゥ!?この俺が猿だと!?」

 

「あれれ?私は()()()()としか言ってないけど?」

 

「っ!この俺をコケにしやがって!ただじゃおかない!」

 

「それはこっちのセリフだ神代」

 

「は?お前はなにを言って……」

 

「ちょうどいい機会だ。お前に会ったら言おうとしていた」

 

神代の言葉を遮る。

ふう、と一息置いて宣言した通り言葉を投げる。

 

「俺はお前に宣戦布告をしにきた」

 

「ぷっ!あははは!お前にっお前に何ができるって言うんだ!あははははははは!!!」

 

「お猿さんは脳が小さいのかな?さっきも言ったよね。そーちゃんはもう非力じゃないって。今のそーちゃんには私がついてる」

 

「雑魚が二人増えたところでなんの問題もない!ま、せいぜいゴミ拾いでもしながら考えるんだな!」

 

「…お金持ちならしっかり権力者の情報は調べ尽くすのが常識だよ」

 

千聖は去っていく神代の背に向かってそう言った。

俺も気になっていたが、千聖は一体何者なんだろうか。

 

 

 

 

 

リムジンに乗った俺は、飲み物を買っている千聖を待っていた。

少し遅いな……。

そう思った矢先に千聖が走ってきた。

 

「ごめんねそーちゃん。待った?」

 

「いや、大丈夫だ。早く帰ろう」

 

「うんっ」

 

もう来ることのない学校を後にした。

 




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