原作の33年前から大海賊時代まで、あと9年でした……
原作から24年前という事実……誰だ!あと4年で大海賊時代とか言ったの!
ワノ国を出て数週間。
休憩に寄った島が海賊に襲われていて、何故か一人の女性とその子供を執拗に殺そうとしてたので、なんとなく邪魔してやった。
いや、まあ、強かったんだよ?
船員は霧で完封できたんだけど、船長だけは武装色の覇気はこっちより上だし、見聞色も使えたみたいだし、全身が刃物の能力者で強かった。
この能力に見覚えがあるんだけど、正直思い出せない。
全身爆破したり、頭吹き飛ばしたりしてるからか、前世のことがあんまり思い出せなくなってきてる。
なるべく剣技とか魔法とかは忘れないようにメモして影に突っ込んであるけど。
よくよく考えてみると能力者になる前、アレな目にあってた時らへんから記憶があやふやなんだよね。
まあ、この世界の原作がどんなんだったかなんてどうでもいいとして、島を襲っていた海賊の船長だ。
確かに強くはあったんだけど、なんていうか、手数はそれなりなんだけど決め手がないというか、私との相性が最悪だったというか……ぶっちゃけ、全身切り刻まれながらゼロ距離自爆で両腕粉砕して海に叩き落したので、苦労も何もなかった。
そして究極技法の失敗自爆がマジ便利。
結果的に助けた島の人達に感謝され、盛大にもてなされた。
狙われてた女性の旦那さんが海軍らしく、あの海賊の恨みを買ったんじゃないかって話だ。
負けてなお生き残った海賊なんてそんなもんだよね。
名も知らぬ海賊達の船を沈め、船に積まれてた宝や武器なんかの金になりそうな物を全部島の人達に渡し、家を壊された人達のために使わせる。
流石に受け取れない、何故ここまで良くしてくれるのか、そう聞かれたので―――
「だって海賊嫌いだし」
そう言って逃げるように島を後にする。
復讐に燃えるのは好きにすればいい。
老若男女問わず殺すのも勝手にしろ。
でも、ただ殺すことを楽しむ海賊は死んじまえ。
ああいう海賊の物は、どれだけ価値があろうと持っていたくない。
あの日のことを思い出すから……
その日の夜は久しぶりに、家族と一緒に暮らしていた平和な頃の、夢を見た。
・・・
・・
・
おセンチな気分を一新、今日も今日とてフラフラ空の旅。
偶然、元ロックス海賊団のメンバーと会ってジョンの情報を聞く。
なんでも一回見つけて追いかけたが、【
というわけで空にあるという【空島】に向かう。
ちなみに元船員は船長だった。
あと、船員共が襲ってきたので船長以外海に落とした。
凄く懐かしいものを見た顔してた。
思い出してみたらエドワード達とはよく会ってたけど、他の連中とは会ってなかったなと思ったが、別にどうでもいいかと結論する。
とりあえず奴隷を船内に隠してないか確認して、100万ベリーの金塊を情報料に渡す。
迷惑料?そんなものはない。
雲を超えて上に行き周囲を見渡すと、かなり遠くに幾つか島があった。
その内の一つに上陸した時、耳たぶが首の辺りまで伸びた上半身裸の小僧が私の前に立った。
「貴様、何者だ?」
「一応海賊?」
「海賊?」
海賊でいいよね?
海賊らしいこと、してたっけ?
記憶にないな。
「私はエヴァンジェリン。君は?」
「俺は【エネル】だ」
エネルと名乗る小僧。
いや、まあ、小僧とは言ってるんだけど、私より若干大きいよ。
ところで、エネルはなんで私が来るところが分かったんだろ?
「【
「ん?なに?」
「何故ここにいたのか、その理由だ」
……心を読まれたのかな?
んー見聞色、かな?
ホント私も使いてー
「んん?使えんのか?ヤハハハ!青海の者も大したことないのだな」
「カカ!フン!!」
「ぐぉ!?」
何も考えないで殴ったら、なんか殴れたわ。
見聞色も大したことないじゃない!カカ!
「おのれぇ!」
「ブッコロ!」
海賊じゃない相手、それもお子様に能力を使うのは憚られたので、100%強化までで殴り合い。
心綱でこちらの攻撃を避けながら殴ってくるエネルに、段々イライラして前言撤回の500%強化でぶん殴った。
きりもみ回転しながら飛んでいく私より大きい奴を見て、スッキリ♪
大人げない?ほら、私見た目少女だから。
その後、復活したエネルと数回殴り合いボコボコにし過ぎたことを反省。
しかも、実は5歳児だったという驚愕の事実に
年齢一桁が、私よりデカいはずがない!……この世界だと、普通にあるか。
認めたくないものだね、真実というものは……
それはさておき、エネルとの拳での話し合いの末、何故か
何やら強くなるための手段を探すらしく、次に会うときは本気を出させると言って去っていった。
心綱で心を読まれたのか、大分手加減してることがバレてたらしい。
プライド高そうだったから、次戦うときは能力者にでもなってそうだ。
実は私の万能霧って自然系能力者にあんまり効かないんだよね。
武装色以外の攻撃方法……魔法以外思いつかねぇわ。
「……そう言えば、私って何しに空島来たんだっけ?」
それほど重要なことじゃなかった気がしたので、【ビルカ】という空島で数日観光をする。
たまたま見つけた店で色んな
そして、
ジョン探さないと。
店の主人に下界から海賊が来てないか聞いてみたら、数日前に【スカイピア】と言う別の空島で盗みを働いた海賊がいるとか。
神【ガン・フォール】がなんとか撃退したらしく、青海に逃げて行ったとか。
情報のお礼を何か渡そうとしたら、土があれば欲しいというので魔法用に影に入れてた十キロ程度の土をあげた。
物凄い喜んでたが、なんか詐欺を働いた気分。
何とも言えないモヤモヤを抱えながら、空島を後にする。
私の空島に対する反応が淡泊と思う人は多いだろう。
ぶっちゃけ、シキと遊びで島を浮かべて一太刀で真っ二つにしたり、タイムアタック感覚でぶっ壊したりしてたから、島が浮かんでるから何?って感じ。
エネルと出会ったことと、ダイヤルを手に入れたことぐらいしか収穫はなかったかな。
「さてさて~ジョンの奴はどこだろな~」
・・・
・・
・
空島を後にして数か月。
ジョンへの手がかりが全然見当たらない。
ウロウロしている時に、また負けてるカイドウがいたがスルーしたり、【ドレスローザ】で剣闘士の戦いを観戦したり、【ブエナ・フェスタ】とかいうのが戦争を煽ってたのを上から映画感覚で眺めてたぐらい。
え?どう解釈しても探してないって?まさかそんな!
そんな私の現在は、【エンドポイント】の一つ【セカン島】の温泉で寛いでる。
やっぱり探す気無いだろ?これも調査なのだよ。
「極楽じゃー」
温泉を満喫、じゃなくて……情報収集も一段落したので、またフラフラ飛ぶ。
数日飛んでいると何処かの島でゴールとガープが戦ってたので、竜骨に変身して乱入。
シルバー達?他の海軍と船でドンパチやってる。
「ブッコロ!」
「ちょ!?何でエヴァがいんだ!?」
「そう言いつつ斬りかかって来るんじゃない!」
ワーワーギャーギャー騒ぎ、海軍の援軍が来た所でゴールが撤退。
その際、ガープに頭を殴り飛ばされた私を何故か回収してた。
頭と体が離れた時に人に戻ってたので、私の生首をだ。
体の方は、ガープの乗った船に張り付いて自爆しといた。
これで追えまい。
なんか叫んでるけど聞こえなーい♪
「良い性格してんなぁ」
「うるへーさっさっと下ろせー」
「へいへい」
生首から完全復活し、さらっと負けた理由を考える。
ゴッドバレーの時って、何であんなに一方的に勝てたんだろう?
……私って初見殺し?ある程度何が出来るかバレたら雑魚?
私の欠点をシルバーに聞いてみた。
「純粋に戦うのが下手なだけだな」
「なん……だと……」
「考えてることが顔に出ると言うより、何をしようとしてるか何となく分かると言うべきか」
……あーだから自分でもどうなるか分からない事するとき、相手が反応しないのか。
ゴッドバレーの時も、限界をあそこまで越えたらどうなるか分からなかったし。
なんとなく理解した。
「つまり、何も考えずに本能のままに戦えってこと?」
「何も考えない、確かに一回は有効だがすぐに対処されるだろう。見聞色を使える奴にとって、そういう戦い方はカモだな」
「じゃあどうしろと?」
答えは苦笑いだった。
数日ほどゴール達の船に同乗して、殺しかかったり殺されたりしつつ戦い方を模索している。
対見聞色の勝ち星はゼロである。
もうこれ、反応できない速度まで強化した方が早そう。
少なくとも、6000%までいければ確実なのは実証済みだし。
あ、ゴール達との斬れる殺陣で2500%までいけるようになった。
大抵の相手は反応すら出来ないんだけど、ゴールとかシルバーが普通にカウンターかましてくる。
とりあえず、3000%を目標にしようと思ってる。
「【六式】無しであの速度が出せる時点で異常だと教えるべきだろうか?」
「黙っとけ黙っとけ。絶対その方が面白い」
「隠してるのがバレたら間違いなく襲ってくるだろうなぁ」
野郎三人がコソコソしてるので、新作の【斬艦刀】を片手に振り回し襲いかかる。
我は悪を断つ剣なりー
「チェストォォォ!!」
「「「あぶな!?」」」
三人には避けられたが、船は真っ二つだ。
あー今更だけど、現在海賊と交戦中だった。
船長が【ヌマヌマの実】の自然系能力者だったことぐらいしか特徴がなかった。
船に乗り込んだ私含めた四人とも武装色がデフォなので、抵抗らしい抵抗をさせず瞬殺した。
沈む船と海に落ちる三人を浮かびながら爆笑。
当然叩き落とされる私。
シルバーに担がれ帰還。
あと、船長が体内に溜め込んでいたらしいお宝は私とロジャー海賊団と半々で分けた。
船を壊したの私だしね!
ゴール達のジト目はスルーで。
そんなこんなで、とある島でゴール達と別れることに。
「もっといても良いのによぉ……」
「船旅飽きた」
「そりゃどうしようもねぇわ!」
他の皆とも適当に別れの挨拶をして飛び立つ。
赤い髪と赤い鼻の二人が入れ替わるように【オーロジャクソン号】に近寄っていた。
新入りかな?
あと、船の名前はさっき知った。
・・・
・・
・
ゴール達と別れて数日。
とある国で旅人の【モンキー・D ・ドラゴン】という男と出会い、搾取するだけの腐敗貴族を共に討ち取った。
だって、嫁にするとか言うからキモくて。
殺すとき、ふざけて腐った死体モードですり寄ったら発狂した。
SAN値振り切れちゃった♪
ドラちゃん(狸じゃないよ!)に「趣味が悪い」と苦笑いで言われた。
で、本当なら腐敗してるとはいえ貴族を襲撃した私達は指名手配されるが、久し振りの
腐敗貴族の屋敷、怨念が多くて楽だった。
ドラちゃんと話し合いの末、屋敷の中を全て灰にして倒壊させて燃やしたので、死体が見つからなくても問題にならないだろう。
金持ちによくある地下室にいた人達はドラちゃんに任せてある。
ドラちゃんが人を安全な場所まで送り届けている間、私は襤褸ローブ骸骨の死神スタイルで町を飛び回って腐敗貴族の財産をばらまく。
他人の金で遊ぶのメッチャ楽しい!
一通りばらまいてドラちゃんと合流したら、折角隠したのに何やってんだ?という目で見られた。
ついやっちゃったんだ♪
とりあえず、ほとぼりが冷めるまで暫く一緒に行動することになったので、海賊の船を拝借(船員は海に沈んだ)して船旅だ。
ちなみに、死神スタイルで遊んだからか【悪魔王サタン】来襲事件と呼ばれ、どこから聞き付けたのか【貧困の国ハラヘッターニャ】からローブの集団が、私の行くとこ行くとこ何故か現れるようになった。
貧弱な戦闘能力とボロい船とは思えない速度で追いかけてくるローブ集団に、私とドラちゃんは引いた。
「うわぁ……またいるよ」
「……あんな船でよくやるものだ」
『サタン様ー!どうか一目お姿をー!』
よくよくローブ集団を見てみると、ドラちゃんに任せた人が何人か混ざってた。
指差しながらドラちゃんを見ると、反対を向いて視線を合わせようとしなかった。
指差されたことに熱狂するローブ集団に、流石の私もため息を吐くことしか出来なかった。
・・・
・・
・
数日チェイスしていたら、ローブ集団が海賊?のような奴に襲われそうだったので、そいつの船に飛び移る。
私どころかドラちゃんの倍はありそうな肌色の悪い男。
私の見立てではカイドウクラスだろう。
「キシシシシ!俺の前に自分から来るとは殊勝じゃねぇか!」
「彼等に手を出すのは止めてもらって良いかな?相手にするのは面倒でも、私を慕ってるからね」
「そりゃ出来ねぇ相談だ。海に出てる限り、弱者は強者に奪われる!そういうもんだろ?キシシシシ!」
「そう。なら力づくで通させてもらうわ」
「出来るもんならやってみなぁ!!」
ハサミを分けたような刀?を両手に持って斬りかかってきたので、雷切と草薙で迎え撃つ。
刃を合わせて理解する。
こいつ、私より上手いと。
数回打ち合い一旦距離をおくと男は両手の獲物を合わせてハサミにし、何故か私の影を掴んだ。
「なかなかだが、これで終いだ!」
そう言って、掴んだ影を持ち上げようとする男。
……血管が浮き出るほど力を込める男。
「な、何故だ!?何故持ち上がらねぇ!?」
影って持ち上がるんだ……いやいや、悪魔の実の能力者だろこいつ。
持ち上がらない理由の心当たりは……まあ、船とか金とか色々入ってるし、ロックスとどのくらい入るのか確かめたときに氷塊やら岩石やら色々突っ込んだままだから。
あと考えられるのは、既に使ってる状態だから他からの干渉を受け付けないって事もあるかも。
「なんか、ごめん」
「ゴッ!?」
微妙に申し訳なく思いつつ、隙だらけな鳩尾にコークスクリュー。
なんとなく殺すのは無いと思い、気を失った男を乗せた船を面舵一杯。
ボロい船を壊されたローブ集団を船に上げる。
ドラちゃんも苦笑いで上げるのを手伝ってくれた。
いや、こいつら来たのお前のせいだからな?私は忘れんぞ。
あーあの男の名前聞き忘れた。
まあ、あれだけ強い?ならそのうち会うか。
ローブ集団に崇められながら、気ままな船旅じゃなくてジョン探しを続けるのだった。
TO BE CONTINUED
エネルって、空島にいていいんだよね?
軽く調べたら、ワノ国出身だの実は天竜人だのワケわからん情報が……
影が掴める男ってダレナンダー
ちなみにまだ海賊じゃないよ!
そして重要視されないジョンさん(笑)