ワタシは悪いゾンビじゃないよ!   作:ディアズ・R

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この作品に出てくるゾンビはとても善良です。

原作読んで色々頑張って解釈しました。
まあ、基本ご都合主義ですけど。


海賊になりまして。

ロックスと行動を共にして三ヶ月。

ロックスが根城にしていると言う【海賊島・ハチノス】についた。

覇気が使えるようになり、それなりに満足できる実力になったのと、使う船がでかくなったから船員を増やすために寄ることにしたらしい。

とりあえず船員募集の情報を広める間は自由にして良いとのことで、影の倉庫に入ってる絵画や金の像なんかを換金しにいく。

 

「買って」

「……偽物とメッキだな。全部で1万ベリーだ」

「なるほど」

 

更地にしてやりました。

反省も後悔もしていない。

覇気も使える用心棒的な海賊もいたが、防御無視の石の槍で初見殺しした。

集めてるわけではないが、更地にした元店の金庫を臨時収入にホクホクしつつ、当初の予定通り絵画類を買ってくれる店を探す。

 

「買って」

「嬢ちゃん、派手にやるな」

「向こうが先にカモにしようとした」

「そこはアイツが悪いな。見た目は小娘だが、嬢ちゃんからはヤバい気配がする。さて、これらはハチノスじゃあまり価値の有るもんじゃない。まあ、他所と交易してる奴なら良い利益になるだろうな。俺なら全部まとめて3000万ベリーってところか。自分で他所に持ってけば8000万~1億ぐらいにはなるだろうな。どうする?」

「ん……売る」

「まいど」

 

納得出来る取引ができて満足。

背後から来た海賊に首を斬られたので、ロックスに一泡ふかせるために覚えた居合拳でブッ飛ばす。

ちなみにロックスには普通に拳で相殺され、あっさり居合拳を再現されて頭弾けた。

 

「おーおー随分派手に暴れるな~」

「うるさい」

「クハハハ!何をしてもされても自己責任!それがこの島のルールだ!」

 

バンバンと頭を叩くロックスの腹を殴る。

お互い強化も覇気も無しなので全くノーダメージだ。

ロックスと並んで歩き、偶に襲い掛かってくる海賊どもをぶちのめしつつ船に向かう。

 

「どう?」

「あーまあそれなりってとこか?あとはデービーバックファイトで奪えば良いさ」

「なにそれ?」

 

聞き覚えがある気がする。

なんか、海賊らしいゲームだ。

 

「海賊同士の命懸けのゲームで、勝てば相手の船員を奪える」

「……それ使えるの?」

「我が海賊団は、船に被害がなけりゃ不意打ち裏切り騙し討ちありの最狂最悪ロックス海賊団だ!!」

「……死にかけたら言って、私が殺す」

「クハハハ!死にかけたらな!」

 

片や近付けず、片や何をしても平然と歩く二人は悠々と自分達の船に戻った。

そしてこの光景は瞬く間に島中に広がる。

 

あの(・・)ロックスの隣を歩く仲間がいる、と……

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

そして翌日。

船から少し離れた砂浜に実力者っぽい海賊達が集まった。

実力者かどうかなんて私わかりません。

 

「ほほーなかなか良い集まりじゃねぇか」

「派手なのばっか」

「この新世界じゃ目立たないと埋もれちまうからな」

 

ロックスは海賊達の前に立ち手を広げて言った。

 

「ここにいるということは知っているだろう……俺様にはデカイ儲け話がある!今日この日から俺様は世界の王になるために動き出す!俺様が王になった暁には、最後までついてこれた奴に欲しいモノをくれてやる!富も!権力も!何でもだぁ!」

 

その言葉に盛り上がる海賊達。

ただ、一部の海賊はソレに興味はないらしい。

後で話しかけよ。

 

「世界を相手にしてでも欲しいもんがある奴は俺様についてこい!今日より俺様率いるロックス海賊団が……世界最強だぁ!!」

『ウオォォォォォ!!!』

 

一応副船長なのでノッておこう。

両手を挙げて。

 

「うぉぉぉ」

 

ロックスの何やってんだこいつという視線と、何人かの海賊から向けられる生暖かい視線。

でも挫けない私、偉い。

 

「ロックス海賊団のルールはたった二つ!船長命令には従え!船は壊すな!それ以外は何をしても自由だ!殺しも!略奪も!好きにしろ!!」

 

副船長命令は?おいこっち見ろやロックス。

 

「ちなみにこっちのガキは副船長だ。殺せればそいつが次の副船長だ!海に突き落としても死んだかどうかわからんからそれ以外の方法で殺せよ!」

「お前が死ね!!」

 

殴りかかったら覇気を纏った裏拳で頭部を粉砕された。

瞬きの間に治る私を見て鎮まる海賊達。

ロックス的には私が襲い掛かるのも計算通りなんだろうな~と思いつつ不貞腐れてその場で体育座り。

 

「見ての通り覇気で殴ろうが斬ろうが殺せねぇ。副船長の座を狙って襲い掛かるのを止はしねぇ。が、その結果がどうなろうが俺の知ったことじゃねぇ。自己責任で好きにしな」

 

何とかロックス殺せないかな~

てか、私まだ武装色の覇気しか使えないんだよね。

見聞色?未だに命の危険が無いから……多分海楼石が出てきたら使えるんじゃないかな?

覇王色?私に王の器は無い。

 

そんなこんなでこの日、正式にロックス海賊団が誕生した。

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

ロックス海賊団結成から1年。

この一年間は戦力確認をメインに戦力拡大していた。

別の海賊団に気に入った相手がいたらデービーバックファイトを仕掛けて無理やり引き抜いたり、海賊に襲われている町や村を私が個人的に助けたら志願しにやってきたり、襲い掛かってきた海賊団を返り討ちにし支配下に置いたりいろいろだ。

 

そんな中で私が親しくしているのは【シャクヤク】、【ミス・バッキン】、【シャーロット・リンリン】の海賊としては珍しい女性陣。

引き抜いたりいつの間にか増えてた【エドワード・ニューゲート】、【シキ】辺りはよく話す。

【カイドウ】という最近入ってきた新入りもいるが、新入りにしては飽きずに殺しにかかってくるので覇気パンチで応戦し現在引き分け継続中。

あと全然話さないけど、守銭奴の自称【キャプテン・ジョン】や、いるという話は聞くが会ったことのない【銀斧】に【王直】、リンリンさんの子供達等々沢山いる。

 

「そう言えば、エドワードとシキには通り名とか無いの?」

「興味ねぇな」

「ジハハハ!まだまだ知名度が低いからな……自称するにも早すぎるってもんだ」

「へ~」

 

どいつもこいつも名前は聞き覚えあるんだけど、誰が誰だか……改めて言うけど、私の原作知識はドレスローザ編までです。

エドワードの名前は【白ひげ】の本名だったはず。

あとはわからん。

せいぜいシキが映画の敵だったかな~て感じ。

でもシキの頭頂部に違和感あり……こんなフサフサだったっけ?

 

「じゃあ、この私がつけてやろう!」

「「断る」」

「だがしかし強制である。嫌なら私を殺すがいい」

「「……」」

 

二人が諦めのため息をついたので早速命名である。

 

「エドワードは最近白い髭が目立ってきたから白ひげで。もしくは激震とか」

「白ひげってまんまじゃねぇか。隠してないとはいえ、激震だと能力がバレそうだ」

「シキは髪の毛的に金、金、金獅子かな?」

「ほう……金獅子か。金獅子のシキ……悪くねぇ」

「シキが金獅子だし、エドワードは白狼にする?」

「白狼ねぇ……狼って柄じゃねぇな。俺はシンプルに白ひげでいい」

「他の皆にも付けてこよ~」

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

無邪気な子供のように去って行くロックス海賊団副船長エヴァンジェリン。

見た目はまだまだ少女のソレだが、この船に乗っている者でその厄介度の高さを理解していない者はいない。

何をしても死なない……斬っても潰しても瞬き一つの間に戻る回復力は異常以外の何物でもない。

そして何よりもとてもしつこく、かなり諦めが悪い。

シキなどはひたすら斬り刻んで殺せなかったので副船長の座は諦めたが、寝てようが食事中だろうがエヴァが襲い掛かってくるようになり、3日続いた段階で必死に謝り倒した程だ。

 

「副船長殿の通り名はなんだったか?」

「【不死身のエヴァンジェリン】だ。昨日賞金額がやっと2億になったな」

「海軍相手だと船長殿が何もさせねぇからな~」

「この船の副船長で居続けてる、ただそれだけで2億ってのも違和感しかねぇがな」

「ちげぇねぇ!ジハハハハハ!!」

 

そう、このロックス海賊団を立ち上げた当初からエヴァは再生能力、武装色の覇気、影の倉庫しかほとんど使っていない。

たまに霧のようなモノを出してるが、どんなものかは不明だ。

新入りは大体死なない荷物持ち程度の認識で副船長の座欲しさに挑み、数日でボコボコにされる。

新入りで2回以上挑むのはカイドウだけだったりする。

 

「覇気で斬っても潰しても再生する。無人島で酒盛りしてる時にふざけて海にブッ飛ばしたこともあったが、平然と歩いて帰ってきたからなぁ……海楼石なら多分封じれると思うが、何でだろうな、死ぬイメージがわかねぇ」

「アイツ、ホントに悪魔の実の能力者だよな?」

「無能力者で無いのは確かだ。ロックス船長もそこは断言してたしな」

「だよなぁ」

 

明らかに異常、しかし強いかと聞かれると首をかしげる、そんな印象の少女。

なにかを隠しているのは確かだが、何を隠しているのかわからない。

だからこそ、一度でも挑んだ実力者は敵対を選ばない。

だがもし、そう、もしも彼女が本気で戦うことがあるなら……

 

「「見てぇな」」

 

その一言につきるのだった。

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

仲の良い皆に通り名をつけてから一週間後。

半年前にウチの海賊団に入ってからずっとコソコソしていた、黒炭なんとか二名が戦利品の悪魔の実を盗んで逃げた。

【ヘビヘビの実・幻獣種・モデル八岐大蛇】っていうレア物らしい。

ロックスはヘラヘラしてたが、大金になるはずだった悪魔の実なのでジョンが激オコだった。

 

「どうするのロックス?」

「んーどうしたもんか」

 

ロックス的には盗みは想定内だし、今から追いかけても悪魔の実は食べられてるだろうから無駄足になること確定。

むしろ、雑魚でも強くなるだろう悪魔の実の能力者と戦うという面倒が待っている。

二人で頭を悩ませていたら、ロックスが私を見て何かを思い付いた表情から気色悪いにこやかな笑顔に移行した。

私はその笑顔を見て、足が砕けるのも無視して全力以上の脚力強化で逃走する。

が、私の行動を先読みしたかのように進行方向に移動したロックスに片足を捕まれ逆さ釣りにされる。

女児のパンツ見て楽しいか。

ちなみに黒のヒモだよ!

 

「似合わないパンツだな」

「バッキンチョイス」

「アイツか。まあそれは置いといて……ワノ国って知ってるな?」

「刀と侍」

「ついでに言うと海楼石もあるらしい。ちょうど良いから再生能力が封じられるか確認しとけ。でだ、あの国のトップは光月家っていってな、過去に黒炭家と権力争いをして勝ってる。ここまで言えばわかるな?」

 

つまり、黒炭なんとかが悪魔の実を盗んだのは光月家にとって変わるためだろうから、光月家に味方して鼻で笑ってやれってことかな?

でもさ、悪魔の実一つでどうにかな……まさか!

 

「多分あの二人はすでに能力者だ」

「むぅ……カイドウは?」

「アイツじゃ遅いし、それに性格的に最悪ワノ国そのものが敵になる。ニューゲート、シキ、リンリンは戦力的にダメだ。あの小賢しい小物のことだ、俺様達の情報を海軍辺りに流してる。資金も稼げて足止めもできる、なかなか鬱陶しい小細工をしてるだろうさ。だから、最低限あの国の侍に勝てる実力者に行かせるのが望ましい。他の連中だと侍に勝てない可能性があるからな」

 

そう言われると私以外は確かに手が空かないか。

私なら斬られたぐらいじゃ死なないし。

それに海軍相手は私、戦闘禁止令が出てるし。

そういえば面倒がないからスルーしてたけど、なんで私海軍と交戦禁止なんだろ?

 

「わかった」

「あ、金渡すから俺様用に刀作ってもらってくれ」

「は?」

「そう言うことなら俺のも頼むわ!この二本より長めの太刀で」

「へ?」

「悪いが俺も頼む。そろそろ素手は厳しそうだからな。薙刀がいいな」

「……」

「副船長!俺のも頼むぜ!頑丈なら棍棒だろうが鉄塊だろうがかまわねぇ!壊れないのを持ってきてくれ!」

「……」

 

いや、それが本命かい。

これだから男って!

と言うかいつのまに集まったし!

パンツ見んなロリコンども!

 

 

 

TO BE CONTINUED




捕捉説明

通り名については、ノリでやりました。

白髭のあの薙刀、原作の死亡時の回想で一船員の髭が無い時は持ってなく、センゴクがロックス海賊団について語るときには持っていたので、手に入れるのはロックス海賊団に入る前か入ってからだと思ったので、まだ素手です。
ネタバレになるのでどうやってアレを手にするのかは秘密。

カイドウの棍棒はよくわかんないですが、センゴクのロックス海賊団回想では持っていたので、折角だから白髭と同じタイミングで。

リンリンと本格的に絡ませるのは、ワノ国から帰ってからの予定。
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