ワタシは悪いゾンビじゃないよ!   作:ディアズ・R

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会話メインだよ。
細かいことは気にしないでね?
これでも頑張ってるんで。


ワノ国遠征

「ワノ国……あれかな?」

 

シキの【フワフワの実】の能力で浮かした小舟に乗り、エドワードの【グラグラの実】の能力で大体真っ直ぐ来たエヴァです。

方角はロックス指示だったので、本当に着くか心配してたのは秘密。

現在ワノ国海岸付近に落下中。

3、2、1、墜落!

手足がモゲ首が半回転したが、世の中そんなもんだ。

再生して上からチラッと見えた町に向かう。

なんか天狗みたいのが見てた気がするけどスルーだ。

 

なんか見られてるなーと思いつつ、茶屋で一休みしていると侍に囲まれた。

何故に?

 

「その珍妙な格好、外国の者だな!大人しくお縄につけ!」

 

……着替え忘れた。

ちなみに今の私の服装はゴシックロリータ。

シャクヤクチョイスだ。

どうしたものかと悩んでいると、凄い歌舞いてる若造が出てきた。

 

「おうおうおう!幼子一人を大の男が囲むたぁ頂けねぇな!」

「おでん様!?今は謹慎中のはずでは!?」

「お前!大声で言うんじゃない!」

 

何だろう、この凄く残念な感じ。

しかしまあ、様づけで呼ばれるこの男、結構良い家柄かもしれない。

それに刀を引っ提げてる姿が中々様になってる……シキより似合ってるかも。

光月家知ってるかな?会えるぐらい偉かったら良いな。

こいつが光月家?無いでしょ。

 

「一つだけ質問。答えてくれたら大人しく従う」

「なにを───」

「よし!なんでも聞いてくれ!」

「おでん様!?」

「光月家ってどうすれば会える?」

「ん?なにか用なのか?」

「色々複雑な理由があって、直接話す必要がある」

「よし!言ってみろ!」

「……は?」

「光月に用があるんだろう?この【光月おでん】が聞こうじゃないか!」

「……え?」

 

困惑する私は、私を囲んでいた侍のリーダーであろう人におでんを指差して視線で問う。

マジでこれが光月なの?嘘でしょ?

気まずそうに視線を反らす侍達。

それどころか成り行きを見守っていた住人達も恥ずかしそうに顔を伏せる。

 

「どうしたんだ?」

「……現実を直視したくない」

「なんでだ?」

 

……よし、こいつは光月の名を語る痛い奴と言うことにしよう。

だって、光月って所謂王族でしょ?護衛も連れずに出歩くってあかんでしょ?

自分で言うのもなんだけど、不法入国者に身分明かすか?まして警察的な侍の邪魔するか?

 

「侍さん……私を連行して良いので光月の人に伝言をお願いします」

「……あぁ、わかった」

「待て待て待て!?俺は光月だぞ!?何故俺はダメなんだ」

「外から来た人間だからってそういう嘘はやめてほしい。私が用があるのはこの国の頂点の光月」

「嘘じゃないぞ!?なぁお前達!」

 

そっと視線を反らす皆さん。

 

「あれぇ!?」

 

侍さんが最初より優しく対応してくれるようになった。

縄で手を巻かれて連行される。

周囲の反応に愕然としていたおでんが急いで私達を追い掛けてくる。

ずっと騒いでいるが、侍さん達と一緒に無視。

むしろおでんが騒げば騒ぐほど侍さん達は下を向く。

ただ、おでんのこの行動が効いたのか将軍の【光月スキヤキ】様と面会できるようになった。

私の見た目が少女なのも許可が降りた理由らしい。

侍さん達も光月家がおでんみたいな性格じゃないと証明できることに安堵している。

 

そして待たされた部屋で侍さん達に囲まれること十分。

私の話が気になるのか、最初はおでんも大人しく待っていたが、三分たった頃には寝転がって鼻ほじってた。

侍さん達は無表情だ。

そして現れた光月スキヤキ様。

おでんをチラ見してため息をつき、真面目な顔で私を見る。

 

「光月家に名を連ね、この国の将軍である光月スキヤキと申す。貴殿の名を訪ねたい」

「この国の外から来ました。エヴァンジェリンと申します」

 

地位の高い人への挨拶は丁寧さが大事。

まあ、このあと言うことでアウトだけど。

 

「私は外でロックス海賊団副船長をしております」

「海賊!」

 

反射だろうが、侍さん達が全員刀に手をかける。

なんかかっこいい。

さて、スキヤキ様は私の意図に気づくかな?

あと、おでんは何故嬉しそうなんだろう?

 

「……この状況で態々言うということは、余程自分の腕に自信があるか、もしくはその所属が重要な話があるか」

「ご慧眼お見逸れ致しました。試すようなやり方をして申し訳ありませんでした」

「気にせずとも良い。貴殿のように若いおなごがただ一人で来るのだ……相手を頼って良いのか、信じられるのか、試すのは当然のこと」

「寛大なお言葉感謝します」

「うむ……(バカ息子にも見習わせたいぐらいだ)

 

聞こえてますよー

てか、マジでおでんは光月なのかー

ないわーこの人の息子がおでんとかないわー

 

「して、光月家に何やら話があるとか。それもエヴァンジェリン殿が海賊であると明かさねばならぬ、と」

「はい……スキヤキ様は黒炭家をご存知でしょうか?」

「黒炭?確か、光月家と権力闘争をした者達がその様な名だったはず」

「私もそのように聞いてます。その黒炭に連なる者達が御家再興の為に光月家を廃しようとしているとしたら?」

「ふむ……続けてくれ」

「私の所属するロックス海賊団に黒炭ひぐらし並び黒炭せみ丸がおりました。ある日とある物を盗み姿を眩ませました。海軍に航路の情報を流してワノ国に向かった、と船長が予想し色々と細かい事情が重なった結果、私一人が来た次第です。船長がワノ国の事情に詳しい理由はわかりません」

 

真面目な長文疲れるです。

船に乗ってる時は短文で済んだからね~

 

「なるほど……うむ、情報提供感謝する。が、それだけが目的ではあるまい?」

「ご名答でございます。目的は二つ、一つは光月家に味方し黒炭の野望を阻止する、所謂おとしまえをつけることです。二つ目は単純にワノ国産の刀類を購入させていただきたく」

「ふむ……一つ目は我が国の問題ゆえ了承できんが、止めることはしないと約束しよう」

「ありがとうございます」

「しかし二つ目は難しいな。単純に我が国は鎖国してる故、外への持ち出しは厳罰せねばならん。特例とすることも出来なくないが、そう簡単な話でもない」

 

だよねー簡単じゃないよねー

アイツ等、面倒事押し付けやがって……

 

「なら開国しようぜ」

 

サラッと言い放つおでんは良い笑顔だ。

そう簡単に出来るなら苦労しないわバカ。

 

「……時に、この国にあるかわかりませぬが外には悪魔の実と言うものがあります」

「悪魔の実?」

「今回黒炭が奪っていったものも悪魔の実。悪魔の実を食べた者は強弱有れど特殊な能力を使うことができます」

「特殊な能力……忍術のようなものか?」

 

なにそれ、超気になる。

後で忍者に会わせてもらえないかな。

 

「忍術がどのようなものかわかりませんが、そうですね……身体を火や氷に変える、鳥や牛等に変身する、触れたものを浮かせたり、無機物が動くように魂を与えたり様々な力が存在します」

「その様な……まさか!?」

「はい。黒炭の名を持つ者は全て悪魔の実の能力者と思った方がよろしいかと。外で活動していたのもそれらの力を集めるためと考えられます」

「むぅ……」

「とりあえず斬ってみれば良い!斬れなかったらその時考えよう!」

 

誰かこいつ黙らせ……待てよ?

 

「おでん!お前は黙───」

「なら斬ってみれば良い」

「え?」

 

私はおでんの斬り易い位置に立つ。

ずっと斬られたり砕かれたり折られたりしたからか、相手のやり易い間合いがわかるのだ!

やりにくい位置はわかんない……だってやられるだけだもの。

 

「私も悪魔の実の能力者。斬ると良い」

「い、いや、流石に……」

「無抵抗だと斬りにくい?なら……こうしたら?」

 

私の唐突な行動に惚けていたおでんに向かいメラ。

そこまですれば流石に動くようで、おでんは右手の刀でメラを斬り、左手の刀で私の腕を斬った。

 

「いったいなんのつも、り……」

 

先ほど斬られた腕が……斬れてなぁい。

首を斬られないっていうより斬り落とされないのって久しぶりで笑える。

忘れてるかもしれないからあえて言うよ、私のSAN値は低いです。

 

「その程度で能力者をどうにかできると思ってるなら、邪魔だから黙ってて」

 

まあ、おでんが刀を抜くの全然見えなかった私が言えたことじゃないけど。

侍さん達も刀を抜いて私を警戒してる。

次誰かしら攻撃したら首が飛ぶね。

そしたら妖怪扱いされるかな?

 

「私は少し特殊な能力者だけど、腕や足を斬られた程度なら大抵の能力者は平然としてる」

「な、なるほど……エヴァンジェリン殿ならどうにかできるのだろうか?」

「大抵の能力者相手なら覇気が使えれば問題なく」

「覇気?この国の侍ならほぼ全員使えるぞ」

 

マジですか?

東西南北の海は例外だとしても、新世界側でも使えない奴多いのに……

 

「戦闘は問題無さそうですが……搦め手にはどうでしょう?」

「搦め手?例えば?」

「直接見たことは有りませんが、触れた相手に変身する能力や遠く離れた相手を見たり心を読んだりする能力が有るらしいです。少なくとも、変身する能力はそれとわかっていなくては怪しむことすらできないでしょう」

「むぅ、その様な力が在るとは……ワノ国が鎖国したのはその不可思議な力から民を守るため、かもしれんな」

「その可能性が高いでしょうね。その上、能力者に効果の有る覇気は受け継がれている、というのも関係あるでしょう」

「エヴァンジェリン殿……貴殿のやり方を誉めることはできん。だが、黒炭を止めるためには貴殿の助力が必要だと理解させられた。だから、どうか我々に助力していただきたい」

 

これぞ本場の土下座!

周りの反応が怖いので私も土下座。

 

「どうか頭を上げてください。寧ろこちらこそ鎖国している貴国に不法侵入して、内政干渉をしているのですから。私こそ目的の為にご助力願います」

「そう言って頂けるとありがたい。大名達と話し合いをしてからになるが、エヴァンジェリン殿の求めるものをお渡しできるはずだ」

 

ミッションコンプリート!完成したら図々しい野郎共に全力でぶん投げてやろ。

そんなこんなで協力関係を結び、ある程度の自由行動を許可してもらった。

ちなみにおでんは、私に邪魔扱いされたのを気にしてか鍛練する時間が増えたとか。

さてさて、在る意味ここからが本番だね。

黒炭家を排除出来るかな~

 

 

 

TO BE CONTINUED




気になることや誤字脱字がありましたら感想下さい。
性格違う、こんな反応しない、この展開はおかしい、という感想は見なかったことにします。
御了承ください。



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