ワタシは悪いゾンビじゃないよ!   作:ディアズ・R

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未来の海賊王登場。
ゴッドバレー前に会っとかないと不都合がありましたんで。
メインの三人以外は名前も出ません。
気になる人は原作かネットで調べてね!

次回がロックス編の山場。
頑張ります。



ある海賊との邂逅と準備期間

どうも、海に沈んでるエヴァンジェリンです。

まあ、心臓動いてないから酸素は必要ない身体なので死にはしないけど。

後が大変なんだよね。

島が近くにあれば歩いて帰れるんだけど、海賊から逃げるために離れちゃったからなー

諦めの境地に入っていると、私を落としたあの男を止めようとした男が私を抱えて引き上げてくれた。

でも追いかけるのを止めなかったことを私は許さない。

 

「生きてるか?」

「息はしてないし、心臓も止まってる」

「やっちまったな船長」

「おかしいな?このぐらいじゃ死なない気がしたんだが……」

 

いや、私ただ目を瞑ってるだけだから。

パッと目を開けると目の前にあの男。

襲い掛かりたいところだが、今は無理。

 

「おぉ!やっぱり生きてた!」

「ホントか!?確かに心臓は止まっていたはずなんだが……」

 

海賊の会話を聴きつつ、手刀で腹を貫く。

唐突な私の行動に停止する海賊。

腹に開いた穴を広げ、ダパーと海水と血と臓物を垂れ流しながら肺や胃に溜まった海水を絞り出す。

 

こいつ頭おかしいと思うことなかれ!

ぶっちゃけ呼吸の必要がない、つまるところ酸素が身体に残らないから海に沈むと身体に海水が溜まってしまうのだ。

便利な霧使えと思うじゃろ?

身体が濡らされただけなら問題ないんだけど、海水が身体に溜まってると何故か能力が使えないのです。

ただの水とかだと脱力するだけなんだけどね。

だから、この狂気の行動をして身体から海水をある程度出して霧を使えるようにするのだ。

ある程度海水を出したら能力が使える感覚がきたので、霧を纏って残りの海水を破棄。

ついでに船の上にまき散らしたあれこれも消滅させる。

 

「ほほぉ……面白い能力だな」

「霧、か?」

 

さて、完全復活である。

じゃあさっそく―――

 

「ブッコロ!」

「わははは!」

 

数時間、海賊の船長と思われる男に挑んだがロックス同様勝てなかった。

いつも通り、体育座りで不貞腐れる。

 

「悪かったって」

「……別に」

「そうだ!自己紹介といこう!俺の名は【ゴール・D・ロジャー】!この【ロジャー海賊団】の船長だ!」

「副船長の【シルバーズ・レイリー】だ。ウチの船長がすまんな」

「俺は【スコッパー・ギャバン】。あとは以下省略で」

『おいちょっと待て!?』

 

自己紹介されたのなら返さねば礼儀にかけるというもの。

 

「エヴァンジェリン……ロックス海賊団副船長」

「ロックス海賊団!?お前みたいな子供があの悪名高い海賊!?本物か?」

「……確かに、よく見ると見覚えがある気がするな」

「おい!誰か手配書持ってきてくれ!」

 

お気楽に見えても他所の海賊が相手だと警戒するようだ。

船内に走っていった船員の一人がロックス海賊団の手配書を持ってきた。

 

「ん~お?これか?」

「不死身のエヴァンジェリンか」

「三億って、他のに比べて低すぎじゃね?」

 

今私って三億なんだ。

昔は三百万でした。

 

「お前、本当に海賊か?」

「そう」

「ふ~ん……そういえばなんで一人なんだ?」

「ちょっと別行動中だった。今は合流しに行くところ。ゴールに邪魔された」

「わははは!そりゃすまんかった!てか、そんな呼び方されたの初めてかもな~」

 

なんていうか、ゴールってなんか楽しそうだね。

私は全然楽しかないけど。

何とか殺せないかな~

 

「移動の邪魔しちまったんだし、送ってこう!」

「いやいや、ロックス海賊団と鉢合わせたらどっちかが全滅するぞ」

「負ける気はねぇけど、勝てると断言はできないぜ?」

「近くまでだよ近くまで!エヴァンジェリンもそれでいいか?」

「……ん」

 

よし、寝てる時に襲おう。

皆殺しにしてくれるわ!

夜、襲撃したが簀巻きにされて吊るされました。

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

ロジャー海賊団に拿捕されて半月。

刀の練習をしていたらゴールとシルバーが相手をしてくれたり、スコッパーの斧談義を聞いたり、ゴールを殺そうとして返り討ちにあったり、他の船員とワノ国のことを話したり、遭遇した海賊を叩きのめして財宝を奪ったり、とある島で大切にされてたデカい薙刀【むら雲切】やその他色々を盗んだり色々あった。

ハチノスが近くにある島についたので、そろそろお別れである。

 

「もういなくなっちまうのか……ロックス海賊団やめてウチこねぇか?」

「嫌だけど?」

「諦めろロジャー。エヴァは責任感が強いから、よっぽどの事情がなきゃ途中で投げたりしない」

「そうそう。むしろ了承したら偽物かと思っちまうぜ」

「わかってるけどよぉ」

「そんなに私といたいなんて……ロリコン」

「あ、俺はもっとお淑やかな方が好みだからすまんな」

「私が、お淑やかじゃないと?カカッ!……ブッコロ」

「わははは!そういうところだそういうところ!」

 

そんな感じで喧嘩して、宴開いて、翌日のお別れ。

ちなみに、酒の味がわからない子供体質なので飲んでない。

 

「じゃあなエヴァ!ロックス海賊団に愛想が尽きたらいつでも来いよ~!!」

「鍛練は怠るな」

「元気でな~」

『またなエヴァちゃーん!!』

「バイバイ」

 

お互い見えなくなるまで手を振り、私はハチノスへ飛ぶ。

久しぶりのハチノスは見知らぬ海賊団が増えてた。

街中を歩いてると、案の定海賊どもが襲い掛かってくるので殴り飛ばしておく。

 

「じゃまだおらー」

 

ロックス行きつけの酒場に入り、ロックス達を発見したので影から注文品の刀をギリギリ出来るようになった1000%でぶん投げる。

 

『あぶね!?』

「避けたか……これだから見聞色を使える奴は」

 

ちょっと離れたところで樽で酒を飲んでるカイドウがいたので、注文の特殊な鋼鉄の棍棒を目の前で振りかぶる。

 

「おぉ~副船長殿じゃねぇか~縮んだか?ウォロロロ!」

「カカッ!縮むわけ……ねぇだろうがぁ!!」

「ゴォ!?」

 

頭が床にめり込んだカイドウの傍に棍棒を投げ、ロックス達のいる席に座る。

 

「ただいま~」

「いや、最初に言えよ。まあいい、黒炭は片づけたか?」

「この私が行ったんだから完璧に決まってんじゃん!」

「……なんか、性格変わったか?」

「ワノ国で必要に迫られて多重人格にしただけ~」

「そうか、なら別にいいか」

 

ロックスはそう言うと顔の横に刺さってた刀を抜く。

シキとエドワードも同様に。

 

「そう言えばロジャー海賊団って知ってる?」

「ロジャーだと?会ったのか?傘下にしようとしたら即逃げやがるんだ……まあ、戦えばどっちにとっても甚大な被害が出そうだから挑んでこない限りは放置してるが」

「帰って来る途中で斬り落とされて、なんだかんだで近くまで送ってもらった」

「なんでそうなった……と言うかお前飛べたのか?」

 

エドワードが呆れてるながら首をかしげてる。

でも、高い所にあるの物取る時とかたまに浮いてた気がするんだけど……あ!身長差で見えなかったのかー

 

「ブッコロ!!」

「なんで怒るんだよ!?」

 

エドワードとギャーギャー騒いでたら、ロックスに首を斬り落とされ抱え込まれる。

 

「おら、これからの計画を話すから大人しく聞け」

「ヴァー」

「ジハハハ!話し方は変わったがやることは変わんねぇな副船長!」

「ハ~ハハハマママ!エヴァ副船長がいた方が賑やかでおれは好きだね!」

「煩くなる、の間違いだろ」

 

なんとなく頭を戻すのも癪なのでそのままに。

身体は大人しく着席させとく。

私がワノ国に行く前からいるロックス海賊団や、ハチノスにしばらく滞在していた時からいる他所の海賊団は私の状態に平然としている。

ただ、新入りや新規の海賊連中は啞然とこっちを見てる。

 

「カイドウも主戦力じゃないの?」

「酔ってるから話しても忘れる」

「それでいいの?」

「別にいいだろ。その都度指示しとけばしっかりやるしな」

 

カイドウの方をチラ見すると、殴られた部分を擦りながら酒を飲んでる。

もう二、三発イっとけばよかったか。

 

「さて、大体三、四ヶ月後にデカいことをやるつもりだ」

「どのくらい?」

「そうだな……世界が引っ繰り返るかもな」

 

そりゃ凄そうなことだ。

世界がどうなろうとどうでもいいけど、苦労するのは私達なんだろうな~

 

「襲う場所は【ゴッドバレー】。天竜人共にとってのリゾート地だ」

「つまり天竜人皆殺しにする感じ?」

「そうそうそんな感じだ。あと、なんか秘密があるらしいから暴いてやろうかなと。ついでに島にある金目の物を根こそぎ奪う!島には海軍の連中が大量に警備してるだろうから、お前等はその相手だ。その間、俺様は天竜人共を皆殺しにする」

「私、海軍相手にしていいの?」

「おう!ある意味エヴァは海軍に対しての切り札のつもりだからな……徹底的にやれ」

「はーい」

 

軽く返事してるけど本心は違う……海軍強いだろうから天竜人の方行きたいなーって。

だって天竜人ってクズじゃん?クズはみんな死ねばいいと思う。

殺すのを躊躇う繊細な心は、一時奴隷として買われた時にどっか行きました。

海軍も……必要な時に助けてくれないとかいる意味ないし、島を沈めるつもりでやればいいってことでしょ?

 

「その時が来るまで戦力の拡大を中心に活動する!雑魚共でも囮位には使えるだろうからな」

「いや、このメンツが暴れるなら雑魚がいてもいなくても変わらなくない?」

「……それもそうだな。とは言え、もうある程度集まっちまってるしな……なんか使い道あるか?」

「【マリンフォード】と【インペルダウン】を襲撃するって情報流しといて雑魚海賊に近くをうろつかせれば、天竜人がいるとはいえたかがリゾート地に三大将全員は置けないでしょ?ゴッドバレーにはシキの能力で私達だけ行けば、精々大将1人と中将以下何人かってところじゃない?変な横槍とか入らなきゃ皆殺し位余裕でしょ」

「ん~それでいくか。あ、俺様が掃除し終わるまでに大将の一人殺しとけよ?出来なきゃ俺様がお前等を殺す!」

 

私は凄むロックスを無視してエドワード達と視線を合わせる。

今心を一つに!

 

『寝言は寝て言えクソ船長』

「てかそっちこそ、こっちが終わるまでにゴミ掃除終わらせとけよ?終わってなかったらゴミと一緒に沈めっからな」

「クハハハ!!エヴァがいるとやっぱ面白れぇな!よし!副船長の無事の帰還を祝して乾杯だぁ!!食って飲んで騷げぇ!!」

「うぇーい」

『ウェーイ!!』

「いやそこは真似んなよ、気が抜けるだろ」

 

エドワードはまじめだね。

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

帰還して騷いだ翌日、女子会である。

 

「この羊羮美味しいの!あんこも沢山貰ってきたからいまおはぎとかおしるこ作るね!」

「おぉ!見た目も綺麗だね!とりあえずまずは味見を……美味い!!」

「あら?この波柄バッキンに似合いそうね」

「それかい?柄は好みだけど色がね~」

 

キャッキャッワイワイ楽しいです。

私はせっせとリンリン用のおはぎとおしるこを作る。

羊羮は三十人前出しておいたが、数分で残り五個である。

 

「おしるこ!羊羮も追加!シャクヤクとバッキンも食べないと無くなっちゃうよ?」

「「食べる」」

 

出した着物に目がいっていたが、甘味を食べるチャンスは逃せないらしい。

まあ、ハチノスの店で出す甘味なんて果物だけだからね~

おはぎも出来たので、皆で食べる。

 

「そう言えば、今度のやつリンリンは参加だけどシャクヤクとバッキンはどうするの?」

「あぁ、私は一か月前ぐらいに降りる予定よ」

「アタシはもう降りる予定だよ」

「そうなの!?そっか~バッキンいなくなっちゃうんだ……シャクヤクもいなくなっちゃうみたいだし、寂しくなるな~」

「私で我慢しなエヴァ副船長!」

「リンリン好きだから大丈夫~」

「おや!嬉しいこと言ってくれるね!ハ~ハハハマママ!」

「フフ、仲が良いわね」

 

というわけで、バッキンが下りてしまうらしいので今夜はオールだよ!

 

「またいつか会える日を祈って!かんぱ~い!」

「「「かんぱ~い!」」」

 

 

 

・・・

・・

 

 

 

頭が、痛い。

女子会で騒いでたはずなのに、いつの間にか船の上で男女混合の宴会に発展してた。

ハチノスから商売女まで連れてきちゃってるし。

私に至っては何故かマストの上で寝てたし。

そう言えばヘビヘビの実をどうするかロックスに聞かないと……

船長室に向かっていると、バッキン用の部屋(・・・・・・・・)からエドワードが出てきた。

 

「「……」」

 

エドワードが気不味そうに視線を逸らすのを見て、私は察した。

まあ、バッキンも将来の為に誰かの子供が欲しいって言ってたしね。

私はニッコリ。

 

「ゆうべはおたのしみでしたね」

「……うるせぇ」

「あ、そう言えば帰って来るときこんなの手に入れたんだけど、いる?」

「大業物……いや、最上大業物か!?」

 

ロジャー海賊団にいたとき盗んできた、デカイ薙刀・むら雲切をエドワードに渡す。

何故渡すのか?薙刀二刀流とか見てみたかった。

ちなみに私の持ってきたワノ国産は、むら雲切より一回り小さい物で銘は【蜻蛉切】と名付けた。

ソレは槍だろ、と言うツッコミは聞かない。

 

「いや、これ、良いのか?」

「デカイから使いたくない……デカイから!」

「あー余計小さく見えるからか」

「あと数年もすればバインバインだからな!」

「……あんだけポンポン死んどいて成長するのか?」

 

……え?成長、するよ、ね?

 

「えーとりあえずありがたく貰っておく……じゃ、じゃあな」

 

何故私の顔を見てそそくさと去る?

頬を膨らませながらロックスのいる船長室へ。

 

「オラーロックス!相談じゃー!」

「あん?何を膨れてんだ……で、相談ってなんだ?頭いてぇから手短にな~」

「この実どうする?」

 

二日酔いで頭痛いと言いながら酒を飲んでるロックスの前に、ヘビヘビの実を出す。

 

「あー残ってたのか?」

「ワノ国にいた孫?に食べさせようとしてたからそのまま貰った」

「んー好きにしていいんじゃね?」

「え~食べる?」

「いらね」

 

じゃあ、影の中で熟成させとく。

 

「そうだエヴァ……もし俺様が死んだら海賊続けるか?」

「ハァ?ロックスが死ぬ時は私が殺す時だから、海賊家業は終わりじゃない?」

「ああ、そう言えばそんなこと言ってたな……よし!なら約束といこう!俺様が死にかけてたらお前が殺せ!俺様の首を無様に晒させるなよ?」

「……なんか変だよ?」

「気にすんな……願掛けみたいなもんだ」

「……まあ、ロックスを殺すのは私の仕事だから問題なし」

「クハハハ!そいつは結構!じゃあ俺様は寝るわーお前は刀でも振ってろ」

「はいはい……ロックス」

「ん?」

「……………なんでもない。おやすみ」

「おう」

 

もしもの時は私がロックスを殺す。

それが初めて会った時から言い続けたこと。

今も殺したいと思っている。

でも、今のロックスの様子に少し不安になった。

 

そして、これがロックスとの最初で最後の約束となることを私はまだ気付いてない。

 

 

 

TO BE CONTINUED




ロジャーがエヴァを気に入った理由は、自由にやりたいことやってるから。
引き抜きたい理由は、ロックス海賊団が唯一縛り付けてるモノに感じたから。
唯一の縛りから解放したらどうなるのか気になる、そんな理由です。

ロックスとの約束はどうしてもやりたいことがあったから、つい。
原作で出てきたら絶対別人だろうな~と思いつつ強行します。

次回も見てね!
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