ポケットモンスターSPECIAL 12.n章(仮)   作:オラクス

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キャラを増やすとこまで書けてませんが、とりあえず投稿します。
プロットとキャラの描写が合わなくなってきた…というか、ストーリーが進まない。


3日目②

Side X @ミアレシティ

 

 

 カルネさんは出ていって30分ほどで戻ってきた。

 

「どう?どういう風に強くなりたいか、イメージは浮かんだ?」

 

 そう聞かれて、最初に答えたのはワイちゃんだ。夕べ話していたことだから各自に足りない部分は分かっているし、それを補うために必要なこともこの時間で考えた。

 

「昨日戦って分かったことは、2つあります。1つは純粋に力量(レベル)の差。

 もう1個は…アタシはこれまでスカイバトルの勉強ばっかりしてきたから、エックスと違って1匹ずつにしか指示を出せなかった。手持ちで1番強いそるそるでも、相手の集中攻撃に対応できなかった。

 だから、色々なバトルを経験して、ポケモンとアタシの特訓をしたい。ダブルもトリプルも、他にもたくさん。」

 

 続けて、サナたちが答える。

 

「サナたちはそんなに手持ちがいないから………」

「今いる手持ちを、また師匠に頼んで特訓してもらおう、って考えてました。」

「そのために、シャラシティに行こうって。」

 

 最後にオレ。

 

「ワイちゃんと同じく、トリプルバトルやマルチバトルを。

 あと、乱戦や伝説のポケモンを想定した戦い………できる環境があれば、ですけど。そういった戦い方に慣れることができればと思います。」

「………分かった。

 ひとまず、3人はシャラに行く必要はないわ。師匠がこっちに来てくれるそうだから。

 あと、エックスくんとワイちゃんだけど………こっちについてはちょっと待って。折り返しの連絡待ちなの。」

 

 連絡待ち。ということは、答えを聞く前からカルネさんも大体同じ特訓をしようとしていたようだ。

 正解があったのかは分からないが、方針が一致しているのは良いことだ。

 

「俺からも、聞いておきたいことがある。」

「何ですか?」

 

 いつの間にかグリーンさんも部屋に戻っていた。

 聞きたいこと?またさっきみたいな質問?

 そう思っていたオレが聞いたのは、よく分からない質問だった。

 

「ワイのゲッコウガのとくせいは、"げきりゅう"ではないのか?」

「はい?けろけろの?」

 

 グリーンさんがこちらに何かを見せる。グリーンさんのポケモン図鑑の様だが………。

 

「博士に聞いた限りでは、ゲッコウガの特性は"げきりゅう"か"へんげんじざい"のどちらかだ。

 だが、そこに書かれているのは…」

 

 "きずなへんげ"。聞いたことはない。グリーンさんも博士も、そうなのだろう。へんげ…何かを変化させる特性なのだろうか?

 

「俺の特訓にも関係することだから、一応聞かせてくれ。

 ケロマツやゲコガシラだった頃、一度でも"げきりゅう"か"へんげんじざい"を発動したことがあるか?」

「……えーっと、エックス……?」

「オレが覚えている限り、ありません。

 ケロマツやゲコガシラの時は、ほとんど”ケロムース”ばっかりでしたし…

 というか、ワイちゃんがけろけろにバトルの指示を出したのも、オレは昨日初めて見ました。」

「ちょっと!師匠の修行にはちゃんと参加させてたわよ!

 …でも、その時にもなかったです。"げきりゅう"も、"へんげんじざい"も。

 それが、今回の特訓に関係を?」

「少しな。

 まあ、"きずなへんげ"がどんなとくせいか確認する必要もある。そこは追々考えていくから、心配しなくていい。」

 

 オレはその時点で、グリーンさんの特訓がハードになることを直感した。"げきりゅう"ではないのか?なんて聞き方をする以上、他にも"しんりょく"や"もうか"が発揮される限界ギリギリの状況を作るんだろう。どんな内容かはまだ分からないが。

 

 そのタイミングで、カルネさんの電話が鳴った。ちょっと失礼するわ、と言って電話に出るカルネさん。

 通話は短かった。カルネさんが電話を切ってオレとワイちゃんに向き直ると、

 

「さっきの2人の件だけど、了承が貰えたわ。数日間は使って良いそうよ。

 早速午後からだけど、一緒に来れる?」

「?いいですけど、どこへ?」

「キナンシティのバトルハウス。」

「「………?」」

 

 …カルネさんには申し訳ないが、聞いたことがない。

 バトルをする場所なのは想像がつくけど、そんな得体の知れない場所に行って大丈夫か?

 そんな心配を読み取ってか、カルネさんが説明を付け加える。

 

「まあ、そんな反応よね。TMVだけで行ける紹介制の場所だもの。大丈夫よ。

 オーナーはグリーンさんみたいにカロス出身じゃない人だし、そこに行くほとんどの人はバトルが目的だもの。

 それに、シングル、ダブル、トリプル、マルチ、ローテーション…全部できるのはそこくらいね。シャトーだとシングルしかできないもの。

 そして何よりそこを仕切っているシャトレーヌ4姉妹は…強いわよ。本気を出してるのを見たことがないけれど。」

 

 シャトレーヌ4姉妹がどんな人かは知らないが、説明を聞く限り特訓にはもってこいの場所だし、こっちが求めたリクエストは大体満たしている。

 カルネさんがそこまで勧めるのなら間違いないだろう。

 

「アタシたちがそこに行って、他の人が巻き込まれる可能性は?」

 

 ワイちゃんが聞く。そのために学校を休んでいるんだから、心配になるのは理解できる。

 敵がフレア団に近い存在である以上従業員に紛れている可能性もあるし、特訓中に妨害を受けて、施設丸ごと戦いの場になるかもしれない。

 

「0とは言えないけど、可能性は極めて低い。相手も隠密に行動したいでしょうから。

 そうでなかったら、昨晩の襲撃は道中ではなくアサメで行われていたはずよ。」

 

「同様の理由で、敵がアサメを襲撃する理由がないということも確定した。

 四天王が居ない以上、必要な戦力は集結させておきたい」

「…分かりました。アタシはOKですけど、エックスは?」

「ワイちゃんがいいなら。」

 

 自分達で言い出したことだし、強くなるためのルートが明確にあるなら利用させてもらおう。

 その他細々した話は後で詰めると言って、TMVの時間までに準備するようカルネさんに言われた。

 

「じゃあエックス、早速買い出しに―――」

「その前にエックス、お前にも頼みがある。」

「はい?何ですか?」

「リザードンを交換してほしい。俺のリザードンと。」

 

………はい?なんでそんなことを?

 

 

――――――――――

 

 

 グリーンさんの提案を受け入れて、その後。

 ワイちゃんとオレの着替えを買うとかワイちゃんとサナの美容品を何故かオレが買わされるだとか全員分のブランチをテイクアウトするだとかトロバ達も合流して近くの草むらで野生のポケモンとバトルとかしている内に、TMVの発車時間となった。

 カルネさんはフリーパスを持っているらしいけど、今回は足がつかないように変装しつつ、ワンタイムパスで移動。トロバ、ティエルノ、サナ、博士とミアレ到着が間に合った師匠が見送りをしてくれて、TMVはミアレを発車した。

 

 移動中は、誰も何も喋らなかった。ワイちゃんは車窓を見て何か考えているようだし、カルネさんはずっと起きていたからか、目を瞑っている。

 邪魔をするべきではないだろう。どちらに対しても、それぞれの意味で。オレも到着まで、考え事でもしていよう。

 

 キナンシティには、1時間かからずに着いた。カルネさんを起こしてTMVを降りる。

 

「ホームで待ち合わせる予定なんだけど…ああ、いたわ。」

「お久しぶりです、チャンピオン様。」

「…貴女、そんな口調だったかしら?」

「ふふっ、冗談ですち。ずっと来んかったけん、これくらい良かでしょう?」

 

 なんて言うか………すごい、緑。何かの衣装なんだろうけど。

 すごい緑の人はカルネさんと二言三言話した(若干片言だ)後、こちらを振り向いた。

 

「…それで、そちらの方々が先ほどの?」

「ええ。エックスくんとワイちゃん。」

「よろしく。ウチはルミタンと申します。

 話はカルネ様より伺っておりますので、どうぞごゆるりとお過ごし下さい。」

 

「…エックスです。」「ワイ・ナ・ガーベナです。こちらこそよろしくお願いします。」

「ルミタン。それで、話をした件はどうなるかしら?」

「一先ずはノーマルで良いかと。

 バトルの形式にご希望はおありでしょうか?」

「ええっと…?」

 

 話が見えないので、カルネさんを見る。意図を汲んでくれたのか、助け船を出してくれた。

 

「ここはいわゆる、"公式戦"をする場所よ。ノーマルランクとスーパーランクがあって、初めはノーマルランクでの参加になるの。

 午前中に話したけど、スカイバトル以外は大体対応出来るわ。

 2人はダブルやトリプルの練習がしたいそうだから、そっちで「シングルで、お願い出来ますか。」―あら?」

「ちょっとエックス!?」

 

 オレが割り込んだ。

 公式戦。その言葉に体が反応した。

 大概の野良試合には勝てたと思うけど、公式戦は久しぶりだ。ビオラさんと1回闘ったくらいで、後は昔のことばかり。

 今回、あまり必要でないことは分かっているけど、自分の心を止められない。

 

「ブランクを、埋めておきたい。」

「………分かった。

 アタシはダブルバトルをお願いします。」

「畏まりました。ではこちらへ。」

 

 言われるがまま付いていく。歩いている途中で、色々と説明してもらえた。

 

「バトルハウスは、とにかくバトルば行う施設です。」「伺ったお話では、より多くの経験を積まれたいとのことでした。」「バトルハウスはお初ですから、まずは、バトルハウスでのルールば説明させていただきます。」「すこしお時間頂きますが、ご理解ば宜しくお願い致します。」「まずはバトルの専用部屋に入っていただきます。」「シングルバトルは3匹、ダブルバトルは4匹。」「各ポケモンそれぞれ4つの技と1つの持ち物ば選択して戦っていただきます。」「都度、ポケモンや技ば変更されても問題御座いません。」「対戦相手のポケモンの強さは一定です。」「もちろんメガシンカば使われても構いません。」「それぞれ19戦連続で勝利すれば、別室に用意されたステージへ移動していただきます。」「シングル・ダブルそれぞれのバトルシャトレーヌ―――ウチの妹たちですが―――と戦って頂くことになります。」「妹たちのポケモンに勝利すればスーパーランクに昇格。」「それまでよりもレベルが高いバトルに参加して頂けますが………こちらはまた、いずれ。」「数をこなすのであれば、スーパーランクは時間がかかり過ぎます。」「先ずは19連勝、妹に挑むことを目標にされてみてください。」「タイムリミットは、夕食までの…約4時間。」「ラニュイもルスワールも、バトルの腕前は保証いたします。」「それまでは、ホログラムのトレーナーがお相手させていただきます。」「ポケモンは実体ですのでご安心を。バトルに影響はございません。」「勿論ですが、負けたら1戦目からやり直しとなります。」「部屋を出る出ないもご自由に。」「準備は…よろしいようですので、こちらへ。」「それでは、それぞれのお部屋へどうぞ。」「カルネ様は………畏まりました。ではこちらへ。」「ご健闘ばお祈りしております。ウチはステージでお待ちしておりますので。」「シングル1戦目・ダブル1戦目。それぞれ開始でございます。」「最後に…おヒマやったら、よってきんしゃい♪」

 

 …そこそこ長い説明だったはずなんだけど、畳み掛けるような解説を聞いている内に個室に入って、試合が始まってしまった。

 あと、最後のやつ、何?もう来てるけんだけど。

 




方言無理なので、公的には標準語(たまに混ざる)、私的にはホウエン弁という設定にして絶対数を減らしていきます。
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