ポケットモンスターSPECIAL 12.n章(仮) 作:オラクス
次は全く書けてません。
Side Y @ミアレシティ
「ヤコちゃん、ありがと!トロバ無事!?」
その日の夕方。
トロバとエックスから連絡を受けて、ミアレに文字通り飛んできたアタシが見たのは、焦げ目や瓦礫が散らばっている研究所の入り口と、片づけをしていたトロバのぐちゃぐちゃな顔だった。
「…うん、僕は大丈夫。」
「…そう、良かった。それでサナたちは?」
「今は上で休んでる。意識はまだ戻ってないけど、大きなケガとかは見当たらないってグリーンさんが。行ってあげて、ワイちゃん。」
「ありがと、トロバ。トロバも少しは休んで?ひどい顔してる。」
「………うん」
エレベーターで2Fに上がる。そこにはベッドで寝ているサナとティエルノ、介抱している女の子(たしか、ミアレで一度会ったことがある)と、机を囲んで話をしているグリーンさん、シトロンさん、博士、そしてポケモンの村で一緒に戦ったひげのおじいさんの4人がいた。
「サナ、ティエルノ!」
「来たか、ワイ。エックスはどうした?」
「…グリーンさん、二人を助けてくれてありがとうございます。エックスなら継承式の用事でシャラにいたので、私だけ先に。」
「そうか。礼ならシトロンに言ってやれ。タワーから二人に気が付いたのは彼が先だ。」
「いえ、僕は何も出来ませんでした。到着したころにはもう、二人とも気を失っていましたから。」
「それでも、ありがとうございます。」
二人に向かってお礼を言う。何にせよ、サナもティエルノも今は無事なのだから。
「受け取っておこう。何があったかはエックス達も揃ってから話すが、構わないか?」
「はい。」
そう言った矢先、下のほうでガチャガチャ!と音がした。外を見ると、エックスがサラメを、カルネさんがサーナイトをボールに入れている。
そのすぐ後に、エックスとトロバ、カルネさんと師匠が集まった。
「ティエルノ!サナ!」
エックスが二人に駆け寄る。やっぱりというか、かなり焦ってる。
アタシはエックスの肩をつかむと、
「大丈夫か、おい、ティエルノ!サナ!」
「落ちつきなさい!」ゴッ!
「がっ!?」
"ずつき"した。痛がるエックスに、周りの人が引いているのを感じる。
言行に恥ずる?知るか、これが1番なんだから冷静にさせなきゃ。
正面を向いて、おでこをくっつけて、両手を握って。アタシはエックスを落ち着かせる。
「二人は大丈夫。今は眠ってるだけ。
今やることは、グリーンさんとシトロンさんにお礼するのと、これからどうするか。
いい?」
「…ハイ。グリーンサン。シトロンサン。アリガトウゴザイマス。」
「よろしい。」
落ち着いたようだ。体を離す。いつものエックスの、ジトっとした目になる。
「わしらで全員かの?」
「はい、師匠。四天王には私から。」
「他のジムリーダーには僕が連絡をつなぎます。」
「では始めようか。まず、俺とトロバが戦ったイクスパンションスーツについて、状況を整理する。」
――――――――――
議事録 by トロバレポート
話者① グリーン
まずは奴とバトルになった経緯だが、奴は単純にドアをロックごとを壊して入ってきた。ポケモンの技は使わず、おそらくスーツの機能か何かだろう。オレが下に降りるとポケモン…エレザードを2匹繰り出して、戦闘になった。バトル自体は互角だったが、それも時間稼ぎの内だったと考えている。途中まで威力の高い技は使わなかった。スーツに干渉できるかもしれないポリゴン2を倒す為に"10まんボルト"を使ったくらいだ。
目的ははっきりとは分からないが、途中で首を動かして何かを探す素振りを見せていた。10分も戦っていないはずだから、邪魔が入りながらの捜索に見切りをつけたか目当ての物が無かったかのどちらかだろう。
その後、トロバが"ソーラービーム"で隙を作ってくれたお陰で奴を外に放り出すことが出来た。結果論は逃げられてしまったが、直後に負傷した2人をすぐに見つけて"ねんりき"で運んできた、という顛末だ。
話者② シトロン
ぼくが2人を見たのはほんの偶然です。タワーの展望台の点検をしていたら、下の道で電撃と"ひかりのかべ"が見えました。その後バトルが5分位続いて、電撃がどんどん大きくなったので、ユリーカと下に降りて様子を見に行くことにしました。そうしたら2人とエネコ、シザリガーが倒れていて、どうするか考えている内にグリーンさんが現れて2人をポケモンで運んでくれました。ぼく達もについて来て今に至る、という感じです。
話者③ トロバ
ぼくから言う事はあまりありません。その、襲った人があのスーツだってわかって、研究所が壊れてグリーンさんがバトルしてるのを見て咄嗟に、って感じだったので…。あ、でも、ティエルノとサナにはカフェで会っていたので、解散した後に2人が襲われたんだと思います。
その後は言われた通り博士の無事を確認して、師匠とワイちゃんの家に連絡を入れました。それで、入り口で皆さんと会うまでフロアの片付けをしていました。い、以上です。
――――――――――
Side X @ミアレシティ
「つまり、初めにティエルノとサナが襲われて、2人は気を失った。」
「犯人はその足で研究所も襲ったけど、グリーンさんとバトルになって逃げた…ということで間違いないですか?」
オレとワイちゃんの確認に、グリーンさんは、
「そういう事になる。逃げたのか用が済んだのかは分からないがな。」
と肯定した。
だとすれば、どうして2人と研究所は襲われた?
「博士、襲われる心当たりは?」
「あのスーツがフレア団だと仮定して、フレア団が欲しがりそうな情報は検討がつかない。ここにあるフレア団のデータはほぼ全部、アジトからジーナとデクシオが手に入れたコピーだ。仮にそれが目的だとしたら、あの2人を襲う理由が分からなくなる。」
「となると、襲うつもりだったのは…」
グリーンさんがこっちを向く。オレも想像がついたのでそれに答える。
「研究所ではなくトロバだけ。でもトロバはまだここに来ていなかった上、グリーンさんに即座に反応されてバトルになった。」
「ぼ、僕が狙われた!?」
「フレア団の目的が研究所にない、と考えるとそうなるわね。トロバくん、というよりは"フレア団を壊滅させたアサメの子どもたち"全員が狙われている、と考えるべきかしら。」
「となると、襲われた理由は?彼らを倒して直接的な利益が何かあるとは考えづらいが。」
「そこはまだ可能性が広すぎる。絞り込むべきではないじゃろう。今後この3人が襲われる可能性がまだある以上、対策すべきはそっちじゃ。」
カルネさん、ミュウツーのトレーナーさん(カツラさんというそうだ)、師匠がそれぞれ発言した。
襲われる可能性がまだある、という言葉にワイちゃんが反応する。
「私たちも襲われるんでしょうか?」
「可能性は高い。
二人が襲われたにも関わらず、シトロン君たちが見つけるまで放置されていた。
つまり、目的が身柄や手持ち以外にあった、あるいは襲うこと自体が目的か、どちらかだ。
そしてそのどちらにせよ君たち、特にエックスくんとワイちゃんを襲わない理由はない。」
博士の理詰めに否定の余地はないし、むしろ襲撃が確定している方が準備をしやすい。
となると、
「相手より後手に回る以上、オレたちは襲撃に備えてカウンターを狙うことになりますね。」
「だとしたら、アタシたちはまた集団行動をとった方ががいい。」
「いや、それは違う。」
オレとワイちゃんの言葉は、グリーンさんが否定した。
「2人を襲った時も研究所でも、相手は不特定多数の目を避けている。
ならば、可能な限り人目に付く場所にいるべきだ。」
「ですが、ミアレには路地裏も多いです。タワーのあかりも全てを照らせるわけじゃない。」
「ならオレたちは、今のうちにアサメに帰って家から出ないほうがいいですね。
ワイちゃんは明日から学校で過ごせるし、オレもひきこもるのは慣れてます。
どちらかに何かあってもお互いにお隣さんです。すぐ気づくでしょう。」
オレの意見にみんなが考え込む。
「一理あるが、戦力に問題があるぞ。
メガシンカを使えるとはいえ、2人だけではサナとティエルノの二の舞だ。」
「それについては私が四天王の誰かに頼むわ。
それより、次の襲撃の方が重要よ。推測だけでもしておくべきではないかしら。」
「…それについては心当たりがいくつかある。今日明日中に連絡を入れよう。」
続きは待っててください。投稿はすると思います。………未来の私が。