ポケットモンスターSPECIAL 12.n章(仮)   作:オラクス

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全然文章化のペースが上がりません。千切っては投げ、千切っては投げの連続です。
今回は情報整理の回。物語が全然進まない………


2日目③

Side 議事録 by トロバレポート

 

 

 

話者① ティエルノ

 

 

 

 ええと、まずは助けて頂いてありがとうございました。無我夢中だったので、正確に覚えているか分かりませんけど、分かる範囲でお話しします。

 

 まずトロバとカフェで別れた後、少しの間サナと2人でした。ポケモンセンターの近くで別れたんですが、すぐにサナの声が聞こえたんです。ネコP…エネコに指示を出していました。それを聞いて戻ると、サナとワイちゃんがバトルしていました。でもワイちゃんがエレザードに指示を出しているのを見て、あのスーツだって思ったんです。

 

 僕もすぐにシザリガーを出して戦いました。けど攻撃が全然通用しなくて、"ハサミギロチン"で相討ちに持っていくのが精一杯でした。でもすぐに2匹目のエレザードを出されて、"ひかりのかべ"越しに電撃を浴びて気を失いました。

 それで、目が覚めたらここにいた、ということになります。………ごめんなさい、こんな話しか出来なくて。

 あ、エックスはバゲットありがとう。美味しかったよ。

 

 

 

話者② カルネ

 

 

 

 私はコルニと一緒に、午前中はミアレにあるフラダリカフェの地下ラボを、午後はエックスくんとマチエールちゃんも一緒にセキタイの秘密基地に向かった。結果は空振りに近かったけど、イクスパンションスーツが使っていた設備はそれぞれ破壊できた。それと資料も幾つか確認はしたけど……それはグリーンさんからまとめて聞かせてもらった方が良さそうね。

 

 ルカリオが波動で探知した限りは、どちらにもこれ以上の隠し部屋のようなものはなかったわ。もちろん接敵もなかった。防衛システムが地下ラボで機能していたくらいかしら。

 

 

 

話者③ ジムリーダー(代表シトロン)

 

 

 

 僕たちジムリーダーは分担で各地のアジトと思われる場所に向かいました。

 僕はミアレの北にある発電所を調べました。フレア団が電気を横流ししていた場所なので、何かあると踏みましたが、結果は空振りでした。

 

 他のジムリーダーも同じで、マーシュが調べたボール工場や、ザクロの担当のかがやきのどうくつも同様です。今は正しい管理者に戻って機能しています。

 

 

 

話者④ カツラ(通信越し)

 

 

 

 私も同様なので割愛だ。ポケモンの村に何かあるか調べたが、"グランドフォース"で破壊されている以上、何かあっても破壊されていると見るべきだろう。

 

 

 

話者⑤ グリーン

 

 

 

 俺と博士だが、午後にカルネたちを見送った後、国際警察に連絡を取った。フレア団の科学者クセロシキに面会するためだが…

 

 奴は、なんと言うか、拍子抜けするほど簡単に情報を喋った。毒気を抜かれていたというか、まあ、何かあったのだろう。

 

 肝心のスーツについてだが、それについては知らぬ存ぜぬを通していた。曰く、『完成品は1機しか作る余裕はなかったし、その1機はお前たちが壊したゾ。』だそうだ。他に作り方を知っているのも、ボスのフラダリか側にいたパキラだけだろう、と。

 

 その後はカルネから預かった資料を基に質問を重ねたが、特に嘘をつくこともなく答えていた。そのまま時間が経過して面会は終わった。

 

 ………さて次に、カルネから預かった資料についてだが、幾つか有益な情報がある。全てスーツについてだが。

 

 まずクセロシキが言っていた通り、奴は1機しかエスプリを作っていないようだ。どうやら、複数の整備を正確に行える人員を確保出来なかったらしい。つまり、奴はクセロシキさえ知らない存在ということになる。

 フラダリとパキラは意識不明、他の科学者が知り得ない以上、どういった存在かは現状不明となる。

 

 次に、スーツの持つ機能だが、スニーキング機能を見破る装置が用意されていた。実装はされていない様だがシトロン、作れるか?………分かった。可能ならよろしく頼む。

 

 最後になるが、これが最も重要だ。フラダリに破壊された、マチエールのイクスパンションスーツを持ってきてもらった。恐らく、マチエール専用のワンオフ機体だろう。オレと博士が内部データを修復し、どの様なAIが組まれているかを探る。幸いにも、設計図をカルネから預かった。時間はそうかからないはずだ。

 

 以上だが、何か疑問点のあるものは意見を求める。

 

 

 

Side X @ミアレシティ

 

 

 

 まず声をあげたのはシトロンさんだった。

 

「1つ、ティエルノくんに質問です。」

「は、はい。何でしょう?」

「エレザードに技が通用しない、と言っていましたが、"ハサミギロチン"で倒した……失礼、相討ちにしたんですよね?」

「はい、そうですが…」

「"ハサミギロチン"が当たった、ということは、ポケモンの強さが少なくとも同等以下だった、ということです。

 エネコの"ひかりのかべ"を込みで考えると、すぐに倒されるのはおかしい。

 そこで思い出して欲しいんですが、水タイプの技を吸収したりしませんでしたか?」

「………そうかもしれません。"バブルこうせん"や"クラブハンマー"は効いた様に見えませんでした。」

「何の話です?」

 

 オレが割り込んだ。流石にスーツ対策との関係がわからない。

 シトロンさんの解説を待つ。もったいぶるつもりは無さそうで、すぐに続きを話し出した。

 

「おかしいと思ったんです。僕もエレザードを持っていますが、昨日のグリーンさんの話では、トロバさんが"ソーラービーム"を不意討ちで放ったんですよね?」

「………そういうことか。確かに妙だ。あの時、確かに敵は"にほんばれ"を使った。補足すると"すなあらし"もだ。」

「だからそれが何の話に―」

「聞いてください。

 エレザードのとくせいは"かんそうはだ"と"サンパワー"、そして"すながくれ"です。

 カロスのエレザードは通常"にほんばれ"を覚えませんが、他地方なら覚えるそうです。"ソーラービーム"のチャージ時間をそこまで短くするほどの"にほんばれ"状態なら、そのエレザードは間違いなく"かんそうはだ"でダメージを受ける。」

「だが、俺と戦った時はそんな様子は無かった。むしろ、片方はパワーが上がっている様にも見えた。……おそらくだが、個体が違う。

 2人を襲ってからポケモンセンターに行ってエレザードを回復させた可能性も考えていたが、

 それぞれとくせいが違う以上、奴は最低でも3体のエレザードを持つと考えていい。」

 

 シトロンさんと、補足したグリーンさん推測を考えて、納得する。ほかの人からの反論もないのも、正しいと思っているからだろう。

 流石はでんきタイプのエキスパートとポケモン育成のエキスパート。でも、1つ気になることがある。

 

「………それは分かりましたけど、そこからどう動きましょう?」

 

 ワイちゃんが代弁してくれた。オレと同じことを考えていたらしい。

 

「望みが絶対にあるとは言えませんが………ちょっと待ってて下さい。カルネさん、少しいいですか?」

「ええ、何かしら。」

 

 と言うと、シトロンさんはカバンから端末を取り出し、カルネさんに渡す。

 カルネさんは端末を受け取ると、何かを察したようですぐに操作し始めた。シトロンさんがこちらを向いて、

 

「一応対策というか、付け焼刃ですが、"網"を張ります。

 ティエルノくんとグリーンさんの話を総合すると、エレザード3匹の内1匹はひんし、もう2匹もそれなりのダメージを受けていた筈です。

 なので、各地のジム・ポケモンセンターと連携して、エレザードを複数預けようとするトレーナー(それっぽいやつ)がいたら知らせてもらえる情報網を形成します。ジムリーダーだけならともかく、チャンピオンの口添えもあれば、各地のポケモンセンターも応じてくれると思います。」

「…成程、良い提案だ。

 だとすれば………クロケア、力を貸してくれ。」

「へいへい、俺にできることならな。」

「やることは同じだ。

 複数のエレザードを昨日の昼以降に預けた、もしくは引き出した奴がいれば教えて欲しい。」

「………ちょいと難しいが、まあ出来んだろ。

 いいぜ、承った。」

「感謝する。………他に案のある者はいるか?」

 

 そう言ってグリーンさんは、周りを見回す。オレは何も思いつかなかったので黙っていると、一旦手を止めたカルネさんが声をあげた。

 

「残る痕跡は、フラダリとパキラのどちらかがもう1機………もしくは、可能性は薄いけど複数のイクスパンションスーツを作った可能性ね。

 私はこの後………そうね、今夜にでもフラダリラボの本社に入って、フラダリが何をしていたか調査をしてみる。」

「わかった。ならポリゴン2を連れていけ。役に立ってくれるはずだ。

 そうなると残りはパキラの足取りだが…………これも適任がカルネしかいない。

 連続になってしまうが、頼むぞ。必要ならオレや師匠にも声をかけろ。」

「ええ、任せて頂戴。ポリゴン2もよろしくね。」

 

 会話が切れたタイミングで、カルネさんがこちらを向いた。

 

「貴方達は今日もアサメに帰るんでしょう?

 暗くならない内にここを出た方が良いわ。またドラセナにお願いするから。」

「はい。ありがとうございます。

 ………ほら。準備するわよ、エックス。」

「………分かった。」

 

 そう言われて、オレも準備をする。ここから先は、出来ることがある人たちの領分だ。バトルくらいしか能がないオレに出来ることは、周りの人を守って戦うのがせいぜいだろう。

 




次はバトル回(予定)なので少しは早く投稿ができると信じたいです。がんばれ未来の自分。

62巻を読んでちょっと設定を変えました。
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