ナナー1 ぐらんぷりっ!!   作:neo venetiatti

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第1話 みゆのおひとりさま倶楽部/つぼ/トリオ漫才

ー みゆのおひとりさま倶楽部 ー

 

 

「・・・・」

 

「みなさん」

 

「・・・・」

 

「こんばん」

 

「わ」

 

「・・・・」

 

「お元気」

 

「で」

 

「すか?」

 

「・・・・」

 

「みなさんの」

 

「お耳の」

 

「アイドル」

 

「ん?」

 

「アイドル」

 

「アイドル?」

 

「・・・・」

 

「だそうです」

 

「あっ」

 

「・・・・」

 

「滝川みゆです」

 

「・・・・」

 

「お初に」

 

「お耳にかかります」

 

「・・・・」

 

「ふっ♡」

 

「・・・・」

 

「きょうは」

 

「最初ということもあって」

 

「・・・・」

 

「ポテチの袋」

 

「を」

 

「開けてみたいと」

 

「・・・・」

 

「思います」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「それでは」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「さっそくですが」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「開けます」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

(ゆっくり開けています)

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

〈ガサゴソと音を立てています〉

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「開きました」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

「おわりです」

 

 

 

ー つぼ ー

 

「あのね、ランラン?」

「やあ、久し振り!ジュンジュン!」

「ちょ、ちょっと待って。なにそれ?」

「挨拶じゃないの。い・つ・も・の♡」

「いつにもまして、テンション高いね」

「そうかなあ?いつもと一緒のはずだけど」

「いや、違うと思う」

「ふーん。それで何?ついにカミングアウトする気になった?」

「私が何をカミングアウトするっていうの?」

「妹キャラからの卒業とか?」

「そりゃあ、私のキャラかもしれないけど」

「あっ、わかった。髪をポニーテールに変える!」

「それは確かにイメチェンといえるけど」

「背を高くするおまじないをしてもらう」

「暗示かよ!ついに暗示に頼るのかよ!」

「じゃあねえ」

「見つからないならいいよ。もうっ!」

「え~もういいの~?つまんないなぁ」

「じゃあ、なんかあるのかよ?」

「う~ん」

「漏らすなよ」

「やだぁ、もう、ジュンジュン!はしたない人ね!」

「なんか疲れる」

「そう言えば、こないだ都ちゃんと話してたんだけど。コンビ組むなら誰がいいかってなって。やっぱりおおしろい人でって考えたら、だいたい人選は決まって来るよねってなったんだよね。フフフフ」

「その笑いは何?」

「ほらやっぱり、大体はわかってくるでしょ?ナナニジのメンバーを見渡して、目立ってるとういうか、輝いてるというか」

「まあだいたい、言いたいことはわかるような気がする」

「うそ!わかるの?私たちって以心伝心だね」

「そんなオカルトな話じゃなくてもわかるよ」

「へえ~」

「他にないんかい!というか、わたしには何もないんかい!」

「ねえ、ジュンジュン?」

「なんだよ」

「そんな年齢からガミガミしてたら、お嫁にいけないよ」

「ほっとけー!」

「ところで、何か用じゃなかったの?」

「そうだった!」

「大丈夫?」

「誰かサンのせいで、わけがわかんなくなっちゃったんでしょ!」

「ええ~、それってもしかして、私だってこと?」

「はぁ~疲れる」

「疲れたときは、これ!」

「何?」

「ぎゅう~」

「人の目、潰す気かぁー!」

「ツボだよ、ツボ♡」

「加減てもんがあるでしょーがぁ!」

「そうだ、思い出した」

「なんだよ、今度は!」

「ごめん、ジュンジュン。ちょっと用を思い出したの」

「何?」

「つぼ~!あのマンガ、もう読んだぁ~?」

「勝手にしろぉー!」

 

 

ー トリオ漫才 ー

 

「それにしてもさっきの授業、おもんなかったなぁ。あかねっち、どう思う?」

「あの、河野さん?授業に面白いとか、面白くないとか、そんなのはないと思いますけど」

「え~、そうなん?」

「当たり前です。河野さんの言っていることは、私には理解不能です」

「じゃあ、みかりんは?」

「うち、寝てた」

「だから、ヨダレのあとがあるんや」

「えっ、うそや!」

「冗談♡」

「もう、みやこちゃ~ん!」

「でも、実際のところ、眠たなるときもあれば、おなかがグーってなるときとか、あ~なんでこんなときに鳴るの!って感じで。静かな時に限って鳴りよんねんなぁ。あればっかりは、どないかしてほしいわ」

「朝ごはんをちゃんと食べてくればいいんじゃないですか?」

「そこやねん。さすがいいこと言うなぁ、あかねっちは」

「どういうことですか?」

「どこの家も朝は戦争やっていうやろ?うちもそうやねん」

「戦争?」

「うちは特に弟とか妹とか兄弟多いから、朝は特に大変やねん」

「そういうことですか」

「あかねっちは?」

「わたしの家ですか?そうですねぇ。特に何も」

「ないの?何も?」

「ええ、特には」

「そうかぁ。やっぱりちゃうなぁ。エエとこの子は」

「ふふふふ」

「みかりん、何がおもろいの?」

「あかねちゃん、エテコウやて」

「何を言ってるんですか、神木さん?」

「ああ、はいはい。出ましたよ」

「何がですか?」

「わたしがあかねっちにエエとこの子って言ったのを、エテコウの子と言ったと言ってるわけですよ、この人は」

「お猿の子ってことですか?」

「まあ、そういうこと」

「ふふふふ。お猿やて」

「そんなにおもろいか?」

「かわいい」

「そっちかい!」

「でもなんで私がお猿の子なんでしょうか?」

「えっ、まだ続いてんの?」

「かわいいから」

「かわいいとお猿の子なんですか、関西では?」

「違うよ。なんでそこで関西なんよ!みかりんも変なこと言わんといて。誤解される!」

「エエとこの子といえば、エテコウの子やん。大阪では」

「あっ、出たよ」

「また出たんですか?」

「また出たんですかって、しょうもないお化け屋敷とちゃうねん!」

「ふふふふ」

「笑ってるよ、この人は」

「それで河野さんは、何が気になったわけですか?」

「私は京都人ですって、言ってる訳なんですよ。このお人は!」

「だってわたし京都人やもん」

「ほらまた出た!」

「一体どういうことなんですか?」

「そんなアホなこと、大阪では言うかもしれませんけど、京都では言いませんて、お高くとまってるんですよ」

「だって京都は京都やもん」

「ほら出た!」

「また出たんですか?」

「この人はね、私は京都人ですぅ、関西人じゃありませ~んてことを言いたいらしいですわ!」

「えっ、大阪と京都って、そんなに違うもんなんですか?同じ関西ですよね?」

「違うもん」

「違うでしょうよ。でも関西には変わりないやろ?」

「京都やもん」

「また出しよった!」

「そんなに度々出るもんなんですか?」

「空くじなしの福引きとちゃうねん!それも安もんの商店街の!」

「こないだ当たったよ」

「何が当たったんですか?」

「ポケットティッシュ5年分!」

「教えて!どこの商店街やの?教えてちょーだい!」

「いやや」

「なんで?なんでイヤなん?」

「また行くもん」

「なんぼ行くねん!」

「そんなに何度も5年分のポケットティッシュがもらえるのですか?」

「かつお節」

「それどこ?どこなん?絶対行く!行かして!」

「いやや。来んといて」

「なんで?なんでなん?なんで私はアカンの?」

「京都人限定」

「えっ、関西にはそんな商店街があるのですか?」

「あるかぁー!そんなんあるかぁー!あかねっち、信じてどうすんの?」

「ふふふふ」

「笑ってますよ」

「だから言うてるでしょ?この人のゆうてることを真に受けたらあかんの。いつかエライ目にあうから!」

「ふふふふ」

「また笑ってます」

「エイやヒラメの舞い踊り」

「さかなかーい!今度はさかなかーい!しかもそれはタイやろがぁー!」

「みやこちゃん?かつお節も海の仲間やで」

「確かに」

「納得してどーすんの、あかねっち!かつお節は削れてるの。からだがざっざっざって削られてんの!」

「ホラーですね」

「ふふふふ」

「なんやの?」

「あかねちゃん、おもしろい」

「いえいえ。そこは関西のお二方に比べれば、私なんてまだまだ」

「違うもん。京都やもん」

「これですわ」

「どれですか?」

「ああ~もう知らん!」

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