ナナー1 ぐらんぷりっ!!   作:neo venetiatti

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第12話 桜通り/シン・トリオ誕生

ー 桜通り ー

 

「おい、そこの少女よ」

「何よ、少女って」

「ツボ、おヌシのことじゃ」

「だから何?どうしたの、ランラン?」

「いったい急いでどこへ行くのじゃ?」

「行くのじゃって。決まってるじゃない?学校でしょ?」

「なんじゃ。学校なんぞに行っておるのか?」

「そりゃあ行くでしょ。というか、その格好は何?」

「格好とな?」

「なんか、修道院のシスターみたいだけど」

「おお、これか?いいところに気づいたのぉ」

「それに、その言葉、なんか変なんだけど」

「そんなことはないじゃろう」

「ふーん。じゃあね」

「ちょ、ちょっと待って!」

「なに?ランランも急がないと遅刻するよ」

「そんなに急いでも仕方がないじゃろが」

「なんで?」

「もうすぐ世界が終わろうというのに」

「はぁ?」

「だからぁ、もうすぐ世界が終わろうというのに、なんで学校なんぞに行っておるのじゃ?」

「ああ、なるほど。そういうことね。それって、いいの?」

「な、何がじゃ?」

「権利関係は大丈夫なの?それとも二次でいくわけ?」

「その辺は大丈夫じゃ」

「そうなの?」

「こういう場合は、係りの人がちゃんとやってくれておるのじゃ」

「係りの人って、誰?」

「おヌシがそんなこと心配せんでよい!」

「そうなの。それじゃあ」

「サリナは毎朝ポリタンクを担いで何キロも歩いて」

「何?いきなり」

「日本の小学生たちがランドセルをしょって登校している時に」

「ああ、その話。確かに大変ね」

「山を越えた先の村の湧水を」

「あるの、水?あったんだ!」

「住民ならタダということらしいのじゃが」

「ん?どういうことかしら?」

「隣村から汲みに行くのじゃよ」

「それってダメな感じがする」

「母親が病気での」

「ああ、そういう事情があったのね」

「それで仕方なく斎藤・サリナ・彦左衛門は」

「誰?それ誰?」

「ユーチューバーとなって」

「はぁ?」

「荒稼ぎをする日々を送っておるのじゃ」

「稼いでるのね?稼いでるんだよね?」

「だがある日、それもできなくなってのぉ」

「なんで?」

「しばらくちょっとさぼっておったらしいのじゃよ」

「あれは、こまめに更新が必要なのよ」

「アカウントが消滅しておってな」

「なんかやった?なんかやらかしたんでしょ?」

「せっかく育ててきた再生回数じゃったのに」

「あれはそういうこと?育てるもんなの?」

「みんなパーじゃ!」

「さあ、学校学校!」

「それでじゃな」

「ほら!行くわよー!」

 

 

 

ー シン・トリオ誕生 ー

 

「ああ~ダルい」

「・・・・」

「なんかダルい」

「・・・・」

「やたらとダルい」

「・・・・」

「ねえ、みう?」

「・・・・なに?」

「なんかダルいわよね」

「私は・・・別に」

「そうなんだ」

「つぼちゃん、体調悪いの?」

「う~ん、そうねぇ。悪いかと聞かれれば、そんなではないけど」

「じゃあ、どうしたの?」

「やっぱりさあ、この連休明けっていうのが、ダルくさせる原因かもね」

「そうなんだ・・・」

「みうは、どうなの?」

「あの・・・・実は」

「ちょっとちょっと!さっきからナニ?どうしたの?」

「連休明けはダルいねって話。悠希はどう?」

「ボクはいつでも元気だよー!」

「そんな感じよね」

「ナニ?そんなにダルいの?」

「なんかねぇ」

「そういうときは、ここを押すといいんだって」

「どこ?」

ぎゅう~~

「ちょ、ちょっと!目がつぶれるー!」

「フフフフ」

「みう!何がおかしいの!」

「だって・・・」

「何よ!」

「それ、ツボでしょ?」

「そうだよー!疲れたときは、ここを押すといいんだって!」

「誰よ!そんなこと言うのは!」

「ジュンジュンから聞いたよ」

「つぼちゃんのツボ・・・」

「ちょっとナニ?それが言いたかったわけ?」

「だって・・・つぼのツボ・・・・だもん」

「まさにツボった!というわけだ!ウケるぅー」

「ちょっと!そんなにウケること?」

「だって、ホラ!おなか押さえてるし」

「フフフフ・・・」

「みう!そんなにウケるのなら、こうしてあげるー!」

ぎゅう~~

「あっ・・・」

「つぼ!押さえ過ぎだって!」

「ご、ごめん。大丈夫だった?」

「・・・・気持ち・・・いい♡」

「いいの?気持ちいいの?」

「それって、つぼの押さえ方がうまかったってこと?」

「・・・・フッ♡」

「えっ、なに?」

「つぼが・・・・押さえる・・・・ツボ」

「ウケるぅ~~」

「じゃあ、あんたも押さえてやる!」

「あっ、ボクはいいから!」

「なんでよ?」

「もうジュンから体験済みだから」

「そんなことで許されると思ってるのぉ~~!」

ぎゅう~

「ひえぇ~~・・・・ん?あれ?」

「ナニ?どうしたの?」

「なんか、気持ちいい」

「えっ、ホント?」

「結構いいかも」

「そうなの?」

「ちょうど目が疲れ気味だったからかなぁ。連休中ゲームばっかりやってたから」

「ああ、それはよくないよ」

「でもさぁ、他にやることなくない?」

「それもわからなくはないけど」

「そうだ。みうは連休中何してたの?」

「わたしは・・・・バイト」

「みう、バイトしてたの?ナニ?どんなことしてたの?」

「・・・・ナイショ♡」

「ちょ、ちょっと、みう?女子高生がニコッとほほんでナイショ♡って、ナニ?どういうことなの?」

「ああ、わかった、つぼ。これはね、いわゆるあれだよ」

「どれ?」

「女子高生がニコッとほほんで、そしてナイショ♡でしょ?」

「だから?」

「メイド♡。違う?」

「・・・・」

「ん?ナニ?」

「・・・・ミニッツ」

「メイド・・・って言ってる場合かぁ!」

「あっ・・・・時間が・・・・」

「ナニ?もしかして、今日バイトだったの?」

「ううん・・・・違うけど」

「けどなに?」

「もう帰るから・・・・」

「用事?」

「再放送・・・・」

「えっ?」

「相棒」

「ああ、相棒ね・・・・ファンだもんね」

「じゃあね」

「はやっ!走るの、はやっ!」

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