ナナー1 ぐらんぷりっ!! 作:neo venetiatti
ー 桜通り ー
「おい、そこの少女よ」
「何よ、少女って」
「ツボ、おヌシのことじゃ」
「だから何?どうしたの、ランラン?」
「いったい急いでどこへ行くのじゃ?」
「行くのじゃって。決まってるじゃない?学校でしょ?」
「なんじゃ。学校なんぞに行っておるのか?」
「そりゃあ行くでしょ。というか、その格好は何?」
「格好とな?」
「なんか、修道院のシスターみたいだけど」
「おお、これか?いいところに気づいたのぉ」
「それに、その言葉、なんか変なんだけど」
「そんなことはないじゃろう」
「ふーん。じゃあね」
「ちょ、ちょっと待って!」
「なに?ランランも急がないと遅刻するよ」
「そんなに急いでも仕方がないじゃろが」
「なんで?」
「もうすぐ世界が終わろうというのに」
「はぁ?」
「だからぁ、もうすぐ世界が終わろうというのに、なんで学校なんぞに行っておるのじゃ?」
「ああ、なるほど。そういうことね。それって、いいの?」
「な、何がじゃ?」
「権利関係は大丈夫なの?それとも二次でいくわけ?」
「その辺は大丈夫じゃ」
「そうなの?」
「こういう場合は、係りの人がちゃんとやってくれておるのじゃ」
「係りの人って、誰?」
「おヌシがそんなこと心配せんでよい!」
「そうなの。それじゃあ」
「サリナは毎朝ポリタンクを担いで何キロも歩いて」
「何?いきなり」
「日本の小学生たちがランドセルをしょって登校している時に」
「ああ、その話。確かに大変ね」
「山を越えた先の村の湧水を」
「あるの、水?あったんだ!」
「住民ならタダということらしいのじゃが」
「ん?どういうことかしら?」
「隣村から汲みに行くのじゃよ」
「それってダメな感じがする」
「母親が病気での」
「ああ、そういう事情があったのね」
「それで仕方なく斎藤・サリナ・彦左衛門は」
「誰?それ誰?」
「ユーチューバーとなって」
「はぁ?」
「荒稼ぎをする日々を送っておるのじゃ」
「稼いでるのね?稼いでるんだよね?」
「だがある日、それもできなくなってのぉ」
「なんで?」
「しばらくちょっとさぼっておったらしいのじゃよ」
「あれは、こまめに更新が必要なのよ」
「アカウントが消滅しておってな」
「なんかやった?なんかやらかしたんでしょ?」
「せっかく育ててきた再生回数じゃったのに」
「あれはそういうこと?育てるもんなの?」
「みんなパーじゃ!」
「さあ、学校学校!」
「それでじゃな」
「ほら!行くわよー!」
ー シン・トリオ誕生 ー
「ああ~ダルい」
「・・・・」
「なんかダルい」
「・・・・」
「やたらとダルい」
「・・・・」
「ねえ、みう?」
「・・・・なに?」
「なんかダルいわよね」
「私は・・・別に」
「そうなんだ」
「つぼちゃん、体調悪いの?」
「う~ん、そうねぇ。悪いかと聞かれれば、そんなではないけど」
「じゃあ、どうしたの?」
「やっぱりさあ、この連休明けっていうのが、ダルくさせる原因かもね」
「そうなんだ・・・」
「みうは、どうなの?」
「あの・・・・実は」
「ちょっとちょっと!さっきからナニ?どうしたの?」
「連休明けはダルいねって話。悠希はどう?」
「ボクはいつでも元気だよー!」
「そんな感じよね」
「ナニ?そんなにダルいの?」
「なんかねぇ」
「そういうときは、ここを押すといいんだって」
「どこ?」
ぎゅう~~
「ちょ、ちょっと!目がつぶれるー!」
「フフフフ」
「みう!何がおかしいの!」
「だって・・・」
「何よ!」
「それ、ツボでしょ?」
「そうだよー!疲れたときは、ここを押すといいんだって!」
「誰よ!そんなこと言うのは!」
「ジュンジュンから聞いたよ」
「つぼちゃんのツボ・・・」
「ちょっとナニ?それが言いたかったわけ?」
「だって・・・つぼのツボ・・・・だもん」
「まさにツボった!というわけだ!ウケるぅー」
「ちょっと!そんなにウケること?」
「だって、ホラ!おなか押さえてるし」
「フフフフ・・・」
「みう!そんなにウケるのなら、こうしてあげるー!」
ぎゅう~~
「あっ・・・」
「つぼ!押さえ過ぎだって!」
「ご、ごめん。大丈夫だった?」
「・・・・気持ち・・・いい♡」
「いいの?気持ちいいの?」
「それって、つぼの押さえ方がうまかったってこと?」
「・・・・フッ♡」
「えっ、なに?」
「つぼが・・・・押さえる・・・・ツボ」
「ウケるぅ~~」
「じゃあ、あんたも押さえてやる!」
「あっ、ボクはいいから!」
「なんでよ?」
「もうジュンから体験済みだから」
「そんなことで許されると思ってるのぉ~~!」
ぎゅう~
「ひえぇ~~・・・・ん?あれ?」
「ナニ?どうしたの?」
「なんか、気持ちいい」
「えっ、ホント?」
「結構いいかも」
「そうなの?」
「ちょうど目が疲れ気味だったからかなぁ。連休中ゲームばっかりやってたから」
「ああ、それはよくないよ」
「でもさぁ、他にやることなくない?」
「それもわからなくはないけど」
「そうだ。みうは連休中何してたの?」
「わたしは・・・・バイト」
「みう、バイトしてたの?ナニ?どんなことしてたの?」
「・・・・ナイショ♡」
「ちょ、ちょっと、みう?女子高生がニコッとほほんでナイショ♡って、ナニ?どういうことなの?」
「ああ、わかった、つぼ。これはね、いわゆるあれだよ」
「どれ?」
「女子高生がニコッとほほんで、そしてナイショ♡でしょ?」
「だから?」
「メイド♡。違う?」
「・・・・」
「ん?ナニ?」
「・・・・ミニッツ」
「メイド・・・って言ってる場合かぁ!」
「あっ・・・・時間が・・・・」
「ナニ?もしかして、今日バイトだったの?」
「ううん・・・・違うけど」
「けどなに?」
「もう帰るから・・・・」
「用事?」
「再放送・・・・」
「えっ?」
「相棒」
「ああ、相棒ね・・・・ファンだもんね」
「じゃあね」
「はやっ!走るの、はやっ!」