ナナー1 ぐらんぷりっ!!   作:neo venetiatti

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第3話 みゆのおひとりさま倶楽部/みかりんの京都探訪 第2回/トリオ漫才 その3

ー みゆのおひとりさま倶楽部 ー

 

 

「こんばんわ」

 

「・・・・」

 

「みなさんの」

 

「お耳のアイドル」

 

「フフ♡」

 

「・・・・」

 

「これ」

 

「言うんですね」

 

「・・・・」

 

「ふっ♡」

 

「・・・・」

 

「滝川みゆです」

 

「・・・・」

 

「みなさん」

 

「いかがお過ごし」

 

「ですか?」

 

「・・・・」

 

「あの」

 

「最近」

 

「あったかくなったり」

 

「寒くなったり」

 

「・・・・」

 

「大丈夫ですか?」

 

「・・・・」

 

「私も」

 

「体調には気をつけるように」

 

「しています」

 

「・・・・」

 

「今回は」

 

「二回目ということで」

 

「・・・・」

 

「おせんべいを」

 

「食べようと」

 

「思います」

 

「・・・・」

 

「ということで」

 

「こちらに」

 

「用意しました」

 

「・・・・」

 

「なんか」

 

「ASMRらしく」

 

「なってきた感じ」

 

「です」

 

「・・・・」

 

「それでは」

 

「まず」

 

「袋を」

 

「開けるところ」

 

「から」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

〈テーブルの上に袋を出しています〉

 

「・・・・」

 

「開けます」

 

「・・・・」

 

〈袋を両手で引っ張ろうとしています〉

 

「・・・・」

 

〈顔はいつものように笑顔です〉

 

「・・・・」

 

〈ゆっくり開けようと努力しています〉

 

「・・・・」

 

〈ガサガサと強調しています〉

 

「・・・・」

 

「開きました♡」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

「食べます♡」

 

〈袋に手を入れています〉

 

〈ガサゴソを強調しています〉

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

〈ゆっくりと口へと持っていきます〉

 

「ん」

 

〈くわえています〉

 

「・・・・」

 

〈噛み砕こうと、ちょっと眉間に力が入っています〉

 

「ん」

 

〈ばりっと割れました〉

 

「ん」

 

〈ゆっくりとですが、いい音をさせています〉

 

「うん」

 

〈ちゃんと細かく噛み砕いています〉

 

「ん」

 

〈しっかりとモグモグしています〉

 

「ん」

 

〈ゴクンと飲み込んでいます〉

 

「はあ♡」

 

〈ため息をついています〉

 

「・・・・」

 

「おいしかったです♡」

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

「おわりです」

 

「・・・・」

 

〈笑顔です〉

 

「・・・・」

 

「また来週」

 

 

ー みかりんの京都探訪 第2回ー

 

「みかりんの京都探訪!イエーイ!」

「パチパチ」

「今週も始まりました!みかりんの京都探訪。今回は、なんと!2回目なんですよー!」

「よかったですね」

「はい、よかったです!」

「フフフフ」

「この企画はですね、毎回素敵なゲストをお招きして、京都の街を歩きましょうという街ブラ企画なんです」

「ちょっとワクワクしますよね」

「そうでしょ?うちもそう思うんです。いい企画やなぁって」

「はい」

「そして、なんと!今回もこの方にゲストに来ていただきましたー!」

「佐藤麗華です。今週もよろしくお願いします」

「麗華ちゃんでーす!イエーイ!」

「イエイ!」

「麗華ちゃん、ノリノリ!」

「ちょっと、はりきってみました♡」

「一週間ぶりですね♡」

「うん、まあ、そうですね」

「長いこと、会ってなかったね」

「はい。そういうことにしておきましょう!」

「そんな麗華ちゃんと、今回行くところは・・・どこですか?」

「ええー!」

「冗談どすえ♡」

「そうでしょうね」

「今日はこちらのお寺さんに入らしてもらおうと思ってます」

「へぇー、珍しいお寺なんですか?」

「麗華ちゃん、何食べる?」

「また!いきなりですか?」

「違うんよ、麗華ちゃん?ここはね、珍しいとこで、境内の中にカフェがあるんよ」

「ああ、そうだったんですか。それは確かに珍しいところですね」

「そうやろー?で、何する?」

「そういうことなら、ちょっとメニューを見てから決めてみたいですね」

「そうやね。おばちゃーん、メニューありますかー?」

「ん?えっと、何も反応がないようですが」

「あれ?なんで?おかしいなぁー」

「あの、神木さん?」

「声が小さかったんかなぁー」

「いや、そういうことではなくて」

「おばちゃ~~ん!メニュー見せて~~!」

「神木さ~ん!」

「何?」

「ちょっと、あの入口にある看板を見てみましょうか?」

「はい、見ました」

「なんて、書いてます?」

「抹茶アイス350円」

「なかなかお手頃なお値段・・・そうじゃなくて!」

「ああ、なるほど。そういうことか」

「ね?そういうことなんです」

「カレーライス4,800円」

「高っ!お寺のカレーライス、高っ!」

「こういうのは、きっと観光客目当てのボッタクリです!」

「い、いや、そうと決まったわけではないかと」

「京都人の恥です!」

「そ、そうなんですか?」

「インバンドか何バンドかしらんけど、こんなことをしていたんでは、京都の信頼が丸つぶれです!」

「あ、あの、ジャンルはなんですかって聞きたいトコロではあるけども」

「ヘビ柄どす」

「そっちかい!」

「これは、そんな由々しき問題ではないんですよ!すでに」

「なんか、わかるような、わからないような」

「麗華ちゃん!」

「はい!」

「ホントにお恥ずかしいところをお見せしてしまいました。京都人を代表して謝りたいと思います」

「そこまで神木さんが謝ることではないと思いますけど」

「いえ!このお寺はお取り潰しです!」

「どんな立場!」

「インバンドかパンクバンドか知らんけど」

「ちょっと変えてきた」

「皮製バンドか何バンドか知らんけど」

「出なかった!」

「ホントこれは、京都人の失態です!」

「くくり方が京都なんですね」

「そうなんです。これは京都が抱える長年の課題なんです」

「なるほど」

「リスクヘッジなんです」

「わかってなかった!」

「ここは、何バンドかをハッキリしてもらわないと」

「いや、そういうことではないし、そもそもバンドではないわけで」

「ここは京都人の代表として、おばちゃんに一言言っておかないといけないです!」

「いや、だから神木さん?表の看板を見てくださいと」

「宇治金時シチュー500円」

「それ珍しい!いや、安ぅっ!」

「抹茶だんごの照り焼き1,500円」

「いったい、それ何?!」

「あのー、麗華ちゃん?」

「なんですか?」

「お休みでした」

「そうですよね!」

 

 

ー トリオ漫才 その3 ー

 

「グスン」

「あれ、あかねっち?花粉症なん?」

「そのようです」

「そうなんや。今の季節はツライなぁ」

「毎年のこととはいえ、これだけは慣れないですね」

「なんかな、この目のあたりを、ぎゅ~って押すといいらしいで」

「ああ、いわゆるツボですか?」

「なんか疲れも取れるらしい」

「河野さん?お話はありがたいのですが、そういった非科学的なことは、あまり信用してません」

「そうなんや。まあ、そういうとこ、あかねっちらしいと言えばらしいなぁ」

「ぎゅう~」

「あ、あの、ちょっとそこの人?」

「えっ、うちのこと?」

「そう、おたくさんのこと」

「なに?今忙しいねんけど」

「あっ、そうなんや。忙しいんや。ところで、何してんの?」

「ちょっと、疲れたからね。その対策をとってるとこ」

「疲れたんや。何して疲れたん?」

「何って、何を言ってるの、みやこちゃん?」

「いや、みかりんが疲れることって、なんなのかなぁって思ったりして」

「何言うてんの?学生の本分は勉強でしょ?」

「ああ、そういうことね。勉強でお疲れになられたということね?」

「当たり前やん。他に何があるんよ?」

「ちなみに、みかりんはどういった勉強をしたわけ?」

「みやこちゃん?うちのこと、バカにしてんの?」

「そんなめっそうもない!」

「もう!勉強ゆうたら、先生がここ出るでぇって言うたら、そこ線引っぱって、ほんでここ大事やからなぁって言うたら、また線引っぱって。ほんでまたここポイントやからなって言うたら、またもや線引っぱって。なんぼ線引っぱるねんて、心のなかでは突っ込んでるねんけど、そこはまた線引っぱっとくねん。念のために」

「あかねっち、どう?」

「い、いや、私に聞かれても困ります」

「えっ、なに?なんかおかしい?」

「みかりん、それって典型的な勉強でけへん子のパターンやんか!」

「えっ、どういうことやの?うち、なんかおかしい?」

「あかねっちは、教科書に線て引く?」

「私はあまり引きません」

「えっ、うそやん!なんで?」

「あかねっち、ゆうたって」

「教科書は、読んで内容を理解するものであって、線を引いて丸暗記するものではありません」

「でも、先生が言うやんか?ここ大事やからなぁとか、ここ出るでぇとか」

「あんな、山菜取りに久しぶりに来た年配の夫婦に、タケノコの取れる場所ここですよーって教えてんのとちゃうの!」

「河野さん、相変わらず冴えてますね」

「そ、そうかなあ。なんかほめられると、調子狂うなぁ」

「それはどこに書いてんの?」

「書いてるかぁー!書いてるとしても、どの教科書やねん!」

「そんなん知らん!」

「あっ、すねちゃったよ、この人」

「河野さん、あまりきつく言うのもどうかと」

「まあ、確かにそうやな。勉強ゆうても、人それぞれやしな。それは私がちょっと言い過ぎた」

「タケノコいうたら、やっぱり理科なん?」

「ほら出た!」

「また出たんですね」

「だから言うてるでしょ?この人のゆうこと、真に受けたらあかんの」

「なるほど」

「しかも、高校生にもなって、理科とかゆうてるし」

「えっ、理科ゆうやんか!」

「物理とか科学とかやん。小学生じゃあるまいし」

「そんなん知らん!」

「また、すねちゃいましたよ」

「ええのええの。たまにはこれくらいのことがあっても」

「ええもん。わたし京都人やし」

「うーわっ!こんなとこで出しよったぁー!」

「そんなにすごい出し物なんですか?」

「アニサマでも見たことないコラボ企画とちゃうねん!」

「なるほど」

「小倉唯ちゃんと伊藤美来ちゃん」

「なぜこのお二人なんですか?」

「かわいい♡」

「やっぱりかーい!やっぱりそうくるかーい!今年はどうすんねーん!」

「でも京都というお話と、このお二人の共通点、何かあるのですか?」

「あらしまへーん!あるかいな!適当にゆうてはるんですわ!」

「京都人は“みやこびと“って言うんやで」

「だからなんやの?」

「歴史があるの」

「そうですかぁー!そりゃよござんしたなぁー!」

「ふふふふ」

「笑ってますよ」

「江戸の町人さんみたい」

「一心太助か!」

「河野さん、ツッコミが渋いですねぇ」

「古いだけやん」

「うるさいわい!ああ、くっさめくっさめ!」

「クシュン」

「あかねちゃん、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」

「ハクション大魔王ですね」

「ベタやなぁ」

「かわいいもん」

「えっ、どこが?」

「あくびちゃん♡」

「やっぱり、そこかーい!」

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