ナナー1 ぐらんぷりっ!! 作:neo venetiatti
ー みゆのおひとりさま倶楽部 ー
「こんばんわ」
「・・・・」
「みなさんの」
「お耳のアイドル」
「フフ♡」
「・・・・」
「これ」
「言うんですね」
「・・・・」
「ふっ♡」
「・・・・」
「滝川みゆです」
「・・・・」
「みなさん」
「いかがお過ごし」
「ですか?」
「・・・・」
「あの」
「最近」
「あったかくなったり」
「寒くなったり」
「・・・・」
「大丈夫ですか?」
「・・・・」
「私も」
「体調には気をつけるように」
「しています」
「・・・・」
「今回は」
「二回目ということで」
「・・・・」
「おせんべいを」
「食べようと」
「思います」
「・・・・」
「ということで」
「こちらに」
「用意しました」
「・・・・」
「なんか」
「ASMRらしく」
「なってきた感じ」
「です」
「・・・・」
「それでは」
「まず」
「袋を」
「開けるところ」
「から」
「・・・・」
「・・・・」
〈テーブルの上に袋を出しています〉
「・・・・」
「開けます」
「・・・・」
〈袋を両手で引っ張ろうとしています〉
「・・・・」
〈顔はいつものように笑顔です〉
「・・・・」
〈ゆっくり開けようと努力しています〉
「・・・・」
〈ガサガサと強調しています〉
「・・・・」
「開きました♡」
〈笑顔です〉
「・・・・」
「食べます♡」
〈袋に手を入れています〉
〈ガサゴソを強調しています〉
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
〈ゆっくりと口へと持っていきます〉
「ん」
〈くわえています〉
「・・・・」
〈噛み砕こうと、ちょっと眉間に力が入っています〉
「ん」
〈ばりっと割れました〉
「ん」
〈ゆっくりとですが、いい音をさせています〉
「うん」
〈ちゃんと細かく噛み砕いています〉
「ん」
〈しっかりとモグモグしています〉
「ん」
〈ゴクンと飲み込んでいます〉
「はあ♡」
〈ため息をついています〉
「・・・・」
「おいしかったです♡」
「・・・・」
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
「おわりです」
「・・・・」
〈笑顔です〉
「・・・・」
「また来週」
ー みかりんの京都探訪 第2回ー
「みかりんの京都探訪!イエーイ!」
「パチパチ」
「今週も始まりました!みかりんの京都探訪。今回は、なんと!2回目なんですよー!」
「よかったですね」
「はい、よかったです!」
「フフフフ」
「この企画はですね、毎回素敵なゲストをお招きして、京都の街を歩きましょうという街ブラ企画なんです」
「ちょっとワクワクしますよね」
「そうでしょ?うちもそう思うんです。いい企画やなぁって」
「はい」
「そして、なんと!今回もこの方にゲストに来ていただきましたー!」
「佐藤麗華です。今週もよろしくお願いします」
「麗華ちゃんでーす!イエーイ!」
「イエイ!」
「麗華ちゃん、ノリノリ!」
「ちょっと、はりきってみました♡」
「一週間ぶりですね♡」
「うん、まあ、そうですね」
「長いこと、会ってなかったね」
「はい。そういうことにしておきましょう!」
「そんな麗華ちゃんと、今回行くところは・・・どこですか?」
「ええー!」
「冗談どすえ♡」
「そうでしょうね」
「今日はこちらのお寺さんに入らしてもらおうと思ってます」
「へぇー、珍しいお寺なんですか?」
「麗華ちゃん、何食べる?」
「また!いきなりですか?」
「違うんよ、麗華ちゃん?ここはね、珍しいとこで、境内の中にカフェがあるんよ」
「ああ、そうだったんですか。それは確かに珍しいところですね」
「そうやろー?で、何する?」
「そういうことなら、ちょっとメニューを見てから決めてみたいですね」
「そうやね。おばちゃーん、メニューありますかー?」
「ん?えっと、何も反応がないようですが」
「あれ?なんで?おかしいなぁー」
「あの、神木さん?」
「声が小さかったんかなぁー」
「いや、そういうことではなくて」
「おばちゃ~~ん!メニュー見せて~~!」
「神木さ~ん!」
「何?」
「ちょっと、あの入口にある看板を見てみましょうか?」
「はい、見ました」
「なんて、書いてます?」
「抹茶アイス350円」
「なかなかお手頃なお値段・・・そうじゃなくて!」
「ああ、なるほど。そういうことか」
「ね?そういうことなんです」
「カレーライス4,800円」
「高っ!お寺のカレーライス、高っ!」
「こういうのは、きっと観光客目当てのボッタクリです!」
「い、いや、そうと決まったわけではないかと」
「京都人の恥です!」
「そ、そうなんですか?」
「インバンドか何バンドかしらんけど、こんなことをしていたんでは、京都の信頼が丸つぶれです!」
「あ、あの、ジャンルはなんですかって聞きたいトコロではあるけども」
「ヘビ柄どす」
「そっちかい!」
「これは、そんな由々しき問題ではないんですよ!すでに」
「なんか、わかるような、わからないような」
「麗華ちゃん!」
「はい!」
「ホントにお恥ずかしいところをお見せしてしまいました。京都人を代表して謝りたいと思います」
「そこまで神木さんが謝ることではないと思いますけど」
「いえ!このお寺はお取り潰しです!」
「どんな立場!」
「インバンドかパンクバンドか知らんけど」
「ちょっと変えてきた」
「皮製バンドか何バンドか知らんけど」
「出なかった!」
「ホントこれは、京都人の失態です!」
「くくり方が京都なんですね」
「そうなんです。これは京都が抱える長年の課題なんです」
「なるほど」
「リスクヘッジなんです」
「わかってなかった!」
「ここは、何バンドかをハッキリしてもらわないと」
「いや、そういうことではないし、そもそもバンドではないわけで」
「ここは京都人の代表として、おばちゃんに一言言っておかないといけないです!」
「いや、だから神木さん?表の看板を見てくださいと」
「宇治金時シチュー500円」
「それ珍しい!いや、安ぅっ!」
「抹茶だんごの照り焼き1,500円」
「いったい、それ何?!」
「あのー、麗華ちゃん?」
「なんですか?」
「お休みでした」
「そうですよね!」
ー トリオ漫才 その3 ー
「グスン」
「あれ、あかねっち?花粉症なん?」
「そのようです」
「そうなんや。今の季節はツライなぁ」
「毎年のこととはいえ、これだけは慣れないですね」
「なんかな、この目のあたりを、ぎゅ~って押すといいらしいで」
「ああ、いわゆるツボですか?」
「なんか疲れも取れるらしい」
「河野さん?お話はありがたいのですが、そういった非科学的なことは、あまり信用してません」
「そうなんや。まあ、そういうとこ、あかねっちらしいと言えばらしいなぁ」
「ぎゅう~」
「あ、あの、ちょっとそこの人?」
「えっ、うちのこと?」
「そう、おたくさんのこと」
「なに?今忙しいねんけど」
「あっ、そうなんや。忙しいんや。ところで、何してんの?」
「ちょっと、疲れたからね。その対策をとってるとこ」
「疲れたんや。何して疲れたん?」
「何って、何を言ってるの、みやこちゃん?」
「いや、みかりんが疲れることって、なんなのかなぁって思ったりして」
「何言うてんの?学生の本分は勉強でしょ?」
「ああ、そういうことね。勉強でお疲れになられたということね?」
「当たり前やん。他に何があるんよ?」
「ちなみに、みかりんはどういった勉強をしたわけ?」
「みやこちゃん?うちのこと、バカにしてんの?」
「そんなめっそうもない!」
「もう!勉強ゆうたら、先生がここ出るでぇって言うたら、そこ線引っぱって、ほんでここ大事やからなぁって言うたら、また線引っぱって。ほんでまたここポイントやからなって言うたら、またもや線引っぱって。なんぼ線引っぱるねんて、心のなかでは突っ込んでるねんけど、そこはまた線引っぱっとくねん。念のために」
「あかねっち、どう?」
「い、いや、私に聞かれても困ります」
「えっ、なに?なんかおかしい?」
「みかりん、それって典型的な勉強でけへん子のパターンやんか!」
「えっ、どういうことやの?うち、なんかおかしい?」
「あかねっちは、教科書に線て引く?」
「私はあまり引きません」
「えっ、うそやん!なんで?」
「あかねっち、ゆうたって」
「教科書は、読んで内容を理解するものであって、線を引いて丸暗記するものではありません」
「でも、先生が言うやんか?ここ大事やからなぁとか、ここ出るでぇとか」
「あんな、山菜取りに久しぶりに来た年配の夫婦に、タケノコの取れる場所ここですよーって教えてんのとちゃうの!」
「河野さん、相変わらず冴えてますね」
「そ、そうかなあ。なんかほめられると、調子狂うなぁ」
「それはどこに書いてんの?」
「書いてるかぁー!書いてるとしても、どの教科書やねん!」
「そんなん知らん!」
「あっ、すねちゃったよ、この人」
「河野さん、あまりきつく言うのもどうかと」
「まあ、確かにそうやな。勉強ゆうても、人それぞれやしな。それは私がちょっと言い過ぎた」
「タケノコいうたら、やっぱり理科なん?」
「ほら出た!」
「また出たんですね」
「だから言うてるでしょ?この人のゆうこと、真に受けたらあかんの」
「なるほど」
「しかも、高校生にもなって、理科とかゆうてるし」
「えっ、理科ゆうやんか!」
「物理とか科学とかやん。小学生じゃあるまいし」
「そんなん知らん!」
「また、すねちゃいましたよ」
「ええのええの。たまにはこれくらいのことがあっても」
「ええもん。わたし京都人やし」
「うーわっ!こんなとこで出しよったぁー!」
「そんなにすごい出し物なんですか?」
「アニサマでも見たことないコラボ企画とちゃうねん!」
「なるほど」
「小倉唯ちゃんと伊藤美来ちゃん」
「なぜこのお二人なんですか?」
「かわいい♡」
「やっぱりかーい!やっぱりそうくるかーい!今年はどうすんねーん!」
「でも京都というお話と、このお二人の共通点、何かあるのですか?」
「あらしまへーん!あるかいな!適当にゆうてはるんですわ!」
「京都人は“みやこびと“って言うんやで」
「だからなんやの?」
「歴史があるの」
「そうですかぁー!そりゃよござんしたなぁー!」
「ふふふふ」
「笑ってますよ」
「江戸の町人さんみたい」
「一心太助か!」
「河野さん、ツッコミが渋いですねぇ」
「古いだけやん」
「うるさいわい!ああ、くっさめくっさめ!」
「クシュン」
「あかねちゃん、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
「ハクション大魔王ですね」
「ベタやなぁ」
「かわいいもん」
「えっ、どこが?」
「あくびちゃん♡」
「やっぱり、そこかーい!」