ナナー1 ぐらんぷりっ!! 作:neo venetiatti
ー みかりんの京都探訪 第3回 ー
「みなさん、ご機嫌どないどすか?」
「フフフフ」
「みかりんの京都探訪です。ご機嫌うるわしゅうー・・・どすえ♡」
「アピールが結構強めですね」
「京都をこよなく愛する私、神木みかみがお送りする京都探訪。ゲストと一緒に京都をぶらぶらしようという、いわゆる街ぶら企画なんですが、今回のゲストも大好きなこの方なんです」
「佐藤麗華です。今回も来ましたよ」
「麗華ちゃーん!イエーイ!」
「イエイ!」
「ああ~」
「どうしたんですか?」
「オープニングからテンションだだ下がりなんです」
「急にまた、どうして?」
「それはですね。今回が麗華ちゃん、最後となるからです!」
「そうですね」
「4月からリニューアルなんです」
「もうリニューアルですか!」
「はい、そうなんです」
「あまり、評判がよくなかったのでしょうか?」
「そんなこと、あるわけがありません」
「あるわけが、ん?なに?」
「面白いにきまってます!」
「そうなんですね。でもリニューアル・・・」
「はい」
「ちなみに聞いてもいいですか?4月からの企画」
「それは、内緒です♡」
「なるほど。わかりました」
「麗華ちゃん?」
「なんですか?」
「麗華ちゃんて、かしこいやんか?」
「それほどでもないですけど」
「教えてほしいねんけど」
「いいですよ」
「グルメリポートって、どうすんの?」
「そういうこと!」
「冗談はさておき」
「そ、そうなんですね」
「食べたかったね!こないだの抹茶アイス!」
「350円のお手頃価格のあれですね?」
「そうやねん。お手頃でした」
「お店が休みでなかったら、食べれたのにね」
「うん。そうでした。観光客を狙ったボッタクリ店でした」
「あ、いや、そんな言い方、いいの?」
「京都人の一面を垣間見た瞬間でした」
「そうなのね」
「ですので、今回は麗華ちゃんスペシャルの最終回ということでもあるので、汚名挽回といきたいと思います」
「汚名返上ね」
「そうなんです。是非返上したいと思います」
「うん、そうですね」
「そこで麗華ちゃん?」
「はい、なんでしょうか?」
「今日は麗華ちゃんが行きたいところに行こうと思ってます」
「そうなんですか?嬉しいです♡」
「はい。今日は麗華ちゃんリクエスト大会ということです」
「結構早めにサブタイトルを変えちゃうのね」
「何でも言ってください。すぐにスタッフを走らせます!」
「アポなしではなかったの?」
「そんなこと、いつ言いました?」
「ああ、そうだったんですね。これは失礼しました。てっきりそうなのかと思ってたもので」
「その後で突撃取材いたします!」
「なるほどー!」
「さあ、それでは麗華ちゃん?早速ですが、どちらへ行きたいですか?」
「私、実は以前から嵐山に行ってみたかったんです!あのきれいに伸びた竹林が素敵ですよねー」
「なるほど。そこですか」
「えっ、何かマズいことでも?」
「いえ、そういうわけではないのですが・・・」
「じゃあ、そこで」
「ベタやなぁ」
「ベタって、どういうこと?」
「京都、観光地、行ってみたいとこ、嵐山」
「何かのキャッチコピーなの?」
「今、京都は変わりつつあるのです!」
「そ、そうなんですね」
「そうなんです。ここ最近の京都は、国際化の波に押され、何バンドかわからないバンドにやられっぱなしで。交通渋滞やごみの不始末、お茶屋さんの前に座り込んでのアイス食べ放題とか、憧れの舞妓はんと一日デートとか、ししかばぶぅーとか。もう、うちの知ってる京都ではなくなってしまいました!」
「あ、あの、神木さん?ちょっと話を整理した方がいいかもよ」
「だから、麗華ちゃん?」
「なに?」
「どこにします?」
「もう、そちらでお願いします!」
「それでは」
「はぁ~」
「ええと」
「はい」
「こちらの中華屋さんにしましょう!」
「オオーショーー!」
「フフフフ」
「行きたかったのですね?」
「餃子一日五万個!唐揚げ三万個!シュウマイ一万個!」
「ゴ、ゴホン。あの、神木さん?一応そこは女の子だし。なんというか」
「えっ、なに?どうしたん?」
「いや、その」
「もしかして、知らんの!」
「えっ、何が?」
「コマーシャルやんか!有名やで!」
「ああ、なるほど。そういうことね」
「麗華ちゃん?」
「なに?」
「ゴマ団子は、なん万個!・・・やと思うぅ~~?」
「ちょ、ちょっと!神木さん!それはダメ!」
「さすがにそこまでは注文出ませーん」
「もうっ!」
「どうしたん?顔赤いよ。大丈夫?」
「いいんです!気にしないで下さい!」
「さあ、冗談はここまで」
「えっ、どういうこと?」
「麗華ちゃんを送り出すために、ナナニジのみんなに来ていただきましたー!」
「うそ!」
「うそではありません。これからみんなで、麗華ちゃんの行きたがってる嵐山へ向かおうと思ってます」
「ほんとに?」
「それではみんな、登場してくださーい!」
ガラガラガラ
「さあみんな、出てきて下さいよー」
「えっと、ん?どこにいるのかしら・・・」
「みかりんさぁ、出にくい!」
「あっ、悠希ちゃんやー!」
「ええ!悠希、来てくれたのー?」
「麗華ちゃん、お久し振り!」
「久し振りー!元気してた?」
「うん、ボクはいつでも元気だよ!麗華ちゃんはどうだった?」
「元気だよ!それにしてもわざわざ京都まで大変だったでしょ?」
「そうなんだよ。今朝急にみかりんから電話があってね、京都まで来れるかって」
「そうだったんだ!」
「そうやったんや!」
「はあ?」
「ふん?」
「それで」
「それで?」
「いや、だから、他のメンバーは?」
「悠希ちゃん、他のメンバーは?」
「それをボクに聞くの?」
「知らんの?」
「誰とも一緒じゃなかったよ」
「麗華ちゃん?」
「はい、なんでしょう?」
「みんな忙しくて、無理やった。ごめんな」
「いいですよ。神木さんのお心使いだけ、受け取っておきます。ありがとうね」
「でもさぁ、これで終わりなの?ボクひとりってのも、なんだか気まずいんだけど」
「そこは考えております」
「そうなんだ」
「実は、このままで終わるのはやはり寂しいので、サプライズをご用意しました!」
「そうなの?」
「麗華ちゃんと悠希ちゃんは」
「なに?ボクたちふたりなの?」
「そうなんです。次回からレギュラー決定です!」
「なんなのー!」
「聞いてないですよー!」
「だってサプライズやもん」
「お話はうれしいですが、私にもスケジュールというものがあります!」
「ボクだって、仕事だけじゃなくて、サッカーの試合を控えているんだから!」
「他のみんなは損しましたねー。レギュラー獲得のチャンスやったのにね」
「とにかく、嵐山は行かせてもらえるの?」
「麗華ちゃん、そんなに行きたい?」
「まあ、そうですね」
「じゃあ決まりました!」
「何が?」
「次回、嵐山で食べる グルメとスイーツ 決定版!2021年度版!」
「バンバン食べまくるわよー!こうなったらぁー!くそー!」
「ボクは帰るね」
「返すわけないでしょー!もう一蓮托生よ!」
「麗華ちゃん、なにそれ?新商品のおつけもの?」
「そうそう!おつけもの!」
「うわー、おいしそうー!」