ナナー1 ぐらんぷりっ!!   作:neo venetiatti

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第8話 サクラの咲く頃に

ー サクラの咲く頃に ー

 

「ねぇ、もう着いたよ。けど、誰もいないんだけど・・・」

「こっちこっち!」

「ええー?」

「ほら!ニコるん!こっちだって!」

「ええ?絢香ちゃん、どこぉ?」

「ほら!手振ってるでしょ?見える?」

「そっち!今わかった!」

はぁはぁ。

「まだ三人なの?」

「そのようです」

「私が到着したときには、すでにあかねちゃんがいたんだけどね」

「そうなんだ」

「こういうときは、早めに来るのがセオリーかと」

「だからだ。結構いい場所確保できたなぁって思った」

「じゃあシートを広げましょうか?」

「そうだ。なんで広げてないの?」

「人数を考えると、結構広めになると思うのです。それをひとりで確保するのには、少々抵抗感がありまして」

「らしいです」

「でも確保するのなら、早い方がいいんじゃないの?」

「だからここなんだって」

「そういえば、ちょっとメインの場所からはずれてるような・・・」

「わたし、人混みは苦手なんです」

「だから、ここなのね」

「はい。でも偶然にも、この木を見つけました」

「それはほんとに納得」

「なるほど」

「あっ、またケータイ鳴ってる」

「誰?」

「ジュンだ」

「わたし、行ってきます。ここに決めた責任もありますし」

「じゃあ、あかねちゃん、お願いね」

「はい」

「じゃあニコるん?私たちはシート広げとこうか?」

「うん、わかった」

 

「ちょっと、どこなのよー!」

「もうすぐ到着します」

「どこー?あかねちゃんの姿が見当たらないんだけど」

「ですから間もなく」

「間もなくって言っても・・・」

「あと3秒です」

「えっ、どういうこと?」

「はい」

「わぁー!びっくりしたー!」

「ほんとに気づかなかったのですか?」

「気づかなかったよ!小さくて悪かったね!」

「ところで、ジュンひとりなんですか?」

「ボクもいるよ!」

「うわっ!びっくりさせないでよ!」

「よくわかりましたね、悠希?」

「ジュンの声大きいから、すぐにわかった!」

「じゃあ、これで二人追加ですね」

「もう来てるメンバーいるの?どこ?」

「立川さん、斎藤さん、わたし、そしてジュンと悠希」

「まだ5人なんだ」

「そんなに急がなくてもよかったんだ」

「それでは、行きましょうか」

 

「ちょ、ちょっと、ランラン?!あんたそこで何してんの?」

「あら、みやこちゃん!」

「あらって。あんたなぁ、コストコみたいなところで会った近所の奥さんに、珍しいところでお会いしましたわねーって、挨拶してるのとちゃうでー!」

「She Is A Japanese Famous Comedienne !」

「オーイエーって、みんな納得してるやんかー!アイドル!わたしアイドルー!紹介間違ってるー!」

「She is very hungry. So the voice is loud」

「また納得してはるー!というか誰?一体誰なん?」

「みんな、アメリカから観光で来たんだって」

「だってって、知り合いなん?もしかして親戚?」

「ううん。初めて会った人たちだよ」

「だからかぁ・・・って、馴染んでどうすんの?」

「なんかちょっと懐かしいっていうの?同じ空気を感じたっていうのかなぁ」

「それで、一緒に座って、一杯やってるわけやの?」

「ジュースだよ、ジュース!そんなお酒飲んでるみたいこと、言っちゃダメ!」

「出来上がってるー!この人、マジやー!」

「ほら、みやこちゃんもここに座って!」

「違う違う!こんなことしてる場合やない!メンバーと合流せなあかんやろ?」

「みやこちゃん?こんなご時世だからこそ、国際交流って大事だと思うんだよね。違う?」

「あのな、ランラン?今日はみんなで花見やってゆうてたやろ?ひとりで先に盛り上がってどうすんのよ!」

「みやこちゃん?そこだよ」

「そこって何?」

「みやこちゃんのそういうとこ」

「だからどこよ!」

「みやこちゃんが、もうひとつ伸び悩んでるところ!」

「ちょ、ちょっと!そんな辛辣なこと、こんな誰しもが浮かれに浮かれてるとこで言う?」

「わたしは、みやこちゃんのことを思って言ってるの」

「どこがやの?」

「みやこちゃんが、今後世界のコメディエンヌとして活躍するためには、まずアメリカへ行くでしょ?」

「アメリカに?行くの?わたしが?」

「当然!」

「ほんならこれからパスポート取って、そしたら次は・・・なんでやねん!というか、なんやの!そのコメディエンヌって!」

「コメディの本場といえば、アメリカでしょ?そこで、みやこちゃんは、オーディションを受けまくるの!」

「決まってんの?」

「そう!そして落ちまくる!」

「落ちるんかい!」

「そんなとき思うの。このままだと、家賃をどうしようとか、シリアルばっかりだとやってられないとか。どうするの?」

「ここはジャパンです!でぃすいず・じゃぱーん!とりあえず困っておりませーん!ちゃんと食べれておりますー!」

「食べてる食べてるって言うけど、結局あれでしょ?お好み焼きと白飯なんでしょ?」

「ちょっとランラン!それケンカ売ってんの?今この瞬間、関西を敵に回したな!」

「関西じゃないよ。大阪でしょ?」

「うーわっ!でんがなまんがな、ゆうたろかー!」

「She hasn't passed many auditions and hasn't eaten anything lately」

「そんな長々と、なんの説明しとんねん!」

「ほら、みやこちゃん?」

「何よ?この食べ物の盛り合わせは?」

「みんな、心配してるって」

「お好み焼きでごはんは、結構お腹膨らむの!というか、おいしいのー!」

 

「うわー!風が!」

「ちょ、ちょっと、そっち押さえて!」

「ほら!ジュンと悠希は、そっちとこっち!端に座って!」

「ボクたちは重しじゃないよ!」

「もう!座ればいいんでしょ!座れば!」

「ふぅ~。危なかった!」

「間一髪だったね」

「フフフフ」

「ニコるん?何がおかしいの?」

「だって、さっきのあかねちゃん、子供ふたりに指図してるおかあさんみたいだった!」

「わたし、まだそんな歳ではありません」

「わかってるけど。フフフフ」

「確かに。ハハハハ」

「立川さんまで」

「おかあさん、お腹すいたよー」

「ジュン、やめて!」

「ママ、ボクもお腹すいたー!」

「悠希もやめて!」

「あれ?」

「どうしたの、絢香ちゃん?」

「今の会話で気がついたのですが、食べるものとか飲み物は、どうなってるの?」

「そうだった。何もないね」

「ええー!どういうことー!」

「そんなお花見聞いたことないよー!」

「それは大丈夫なはずです」

「あかねちゃん、知ってるの?」

「はい。そちらの担当は柊さんと神木さんです。ちゃんと調達してくると言ってました」

「ああ、そのふたりなのね」

「大丈夫かなぁ」

「ママ~、ボク、オシッコ!」

「やめなさいっ!!」

 

「なあ、抹茶アイスって食べたことある?」

「うん。あるよ」

「おいしいやろー?」

「まあね。なに?食べたいの?」

「どっか、屋台とか出てないかなぁ」

「それよりさぁ、この荷物を早く運んじゃおうよ」

「それもそうやけど」

「安請け合いしちゃったけど、やっぱり食べ物人数分だとキツイわ!」

「もうひとりおったら、よかったのにねぇ」

「ホントに」

「今から誰か来てもらう?」

「あともうちょっとだと思うから」

「がんばる?」

「そうね」

「どうする?」

「なに?疲れたの?」

「うん、ちょっと」

「じゃあ、ちょっと休んでく?」

「そうする?」

「そうしよっか!」

「やったぁー!」

「ふぅ~。結構人が増えてきたね」

「ほんまやね。あっ!」

「ナニ?どうかした?」

「屋台出てるー!」

「ホント。でもあれは・・・」

「ししかばぶぅー」

「なんか違うものに聞こえる」

「ちょっと行ってくるなぁー!」

「はいはい、どうぞ。でも早く戻ってきてよー!」

「わかってるー」

「ふぅ~」

「ただいまー!」

「はやっ!」

「早いやろー?」

「なんで?」

「まだ準備中やねんて。ししかばぶーのおっちゃん、ゆうてた!」

「そうなんだ。で、その手に持ってるものは、ナニ?」

「唐揚げ」

「なんで?」

「途中でおっちゃんたちが宴会しててんけど。ししかばぶーのおっちゃんとのやりとりを聞いててんて。そしたら、これくれるって言うから、そんならお言葉に甘えてということで、もらっちゃった!」

「なんだ。そうなんだ」

「はい。つぼちゃんも、どうぞ♡」

「あ、ありがとう」

「おいしいなぁー」

「おしいしいのは、わかるけど・・・」

「ん?なに?」

「どちらかと言えば、のどの渇きの方をなんとかしたいんだけど」

「ああ~!手がベチャベチャになったぁ~!」

 

「ねぇねぇ。なんか変じゃない?」

「この態勢をずっと続けるの?ボクも変だと思う」

「だって思ったより風がキツイんだもん。しょうがないじゃない?」

「そうだね。他のメンバーが来て、数が増えたらなんとかなるでしょう」

「それにしたって、なんで私と悠希と絢香ちゃんとニコるんが四隅に座って、あかねちゃんだけ真ん中なの?おかしくない?」

「誰かと変わりましょうか?」

「あかねちゃん、そしたらボクと変わってよ」

「ええ~なんで?わたし、真ん中がいい!」

「もう、どこだって一緒じゃない?」

「そうだよ。これ以上、ママに迷惑かけちゃダメ!フフフフ」

「ちょ、ちょっと!斎藤さん!」

「お子ちゃまコンビがホントにお子ちゃまみたい!ハハハハ」

「立川さんも!ふたりにけしかけてどうするんですか!」

「ママー!」

「ママー!」

「ほんとにヤメテ!!」

「ほら!言うこと聞かないと、お仕置きですよ!」

「立川さん!ホントに怒るから!!」

「ねぇー、お腹ペコペコだよー!」

「ボクもー!」

「知らない!!」

 

 

「あの・・・」

「ん?どうしたの、お嬢ちゃん?」

「あっ、いえ、なんでもないです・・・・」

「何か飲む?唐揚げもあるよ」

「いえ、結構です・・・」

「そうなの」

「・・・・」

「そういえば、さっきシシカバブの屋台、オープンしたよ」

「しし・・・かば・・・」

「さっきも女の子が欲しそうにしてたよ。なあ?」

「そうそう。それとも、こっち一杯いくか?」

「わたし・・・未成年なんで・・・」

「そうだよな。そりゃそうだ。わっははは!」

「・・・・」

「行っちゃったよ」

「変なこと言うからだよ」

「そうかな・・・」

ふらふら~

「やっぱり・・・・ムリ」

 

「あんた!絶対出来上がってるやろー?」

「出来上がってるって、なんなの?ジュースだけでそんなことあるわけないでしょ?」

「意味わかっとるやないの!じゃあ、そのふわっとした感じはなんやの?」

「それは、おそらく、懐かしいことばの響きを聞いて、ちょっと興奮したって言うの?懐かしさに思わずって、ことじゃないの?」

「あんたは、見も知らぬ人たちの宴会の席に思わず入ってまうの?そんな女なん?」

「そんなこと言うけど、みやこちゃんだって、サンドイッチやらチキンやらフライドポテト食べてたじゃない?」

「そ、それはランランが、私のことを売れないコメディアンて紹介したからやろ?しかもオーディション落ちまくってるって」

「コメディエンヌね」

「そんなややこしい言い方、どっちでもええねん!」

「別にそれでいいじゃない?あながち間違ってないとも言えるわけだし」

「どこが?どこがやの?」

「だから、そういうとこよ」

「だから何がやの!」

 

「なんか騒がしい関西弁が騒がしいんだけど」

「関西弁のダブルパンチやなぁ」

「ああ、やっぱり」

「やっぱり?」

「ほら、あれ」

「ああ!みやこちゃん!それに、さくらちゃんも!」

「えぇ?みかりんにつぼやんか!」

「ホントだ!」

「これはナイスタイミング!」

「つぼ、ナイスタイミングって、どういうこと?」

「この荷物見て!」

「うわぁ!結構な量の荷物やんか!」

「これ、どうするの?」

「食料よ!食料!みんなで宴会するんでしょ!買い込んできたの!」

「そういうことか!」

「よっしゃー!まかせとき!このナニワのど根性娘がいくらでも担いでいったるでー!」

「じゃあ私は手ぶらということで」

「何を言うてんの!あんたはすでに一杯やってんねんから、私の倍持たなアカン!」

「ジュースだから!あくまでもジュースなんだから!人聞きの悪いこと言っちゃダメなんだから!」

「もう!漫才はいいから!早く持って!」

「ところで、そこに口の周りを油でテカらしてる人がいるんですが、あんたは何してんの?」

「わたしのこと?」

「口の周りを油でテカらしてる人は、あんたしか見当たらないですが?」

「ししかばぶー」

「何?シシカバブ?」

「違うよ。ししかばぶぅー!」

「なにあんただけ、そんなもん食べとんねん!」

 

「ねえ、まだなの?」

「だいぶ、時間がたってるわね」

「ちょっと見てきましょうか?」

「あかねちゃんばかりに行かせるのも悪いわ」

「絢香ちゃんが行くなら、私も行く。手分けしたら、その分早く見つかるかも」

「そうね。じゃあ、ニコるんと私とで行ってくるね」

「ちょっと待って下さい!」

「あかねちゃん、どうしたの?」

「ほら!なんだか騒がしい集団が近づいて来ますよ!」

「ホントだ!」

「なんか、すごい量の荷物持ってる!」

「おーい!お待たせー!」

「来ましたよー!」

「やっと到着~」

「疲れた~」

「みんな、ご苦労様ー!」

「お疲れー!」

「うわぁー!すごいたくさん!」

「だって、全員集まるって言うから。これくらいはいるでしょー?」

「あるにこしたことはなーい!」

「ボクはお腹空きすぎー!いくらでも食べれるから!」

「さあ、みんな手伝って!」

「あれ?なんか食べたの?」

「ししかばぶぅー!」

「ええー!私の分は?」

「ジュンちゃんにはコレ」

「何?」

「唐揚げ」

「ホントに!」

「うん。おっちゃんたちの哀愁漂う味付き」

「うぇー!なにそれ?」

「おいしいよ。なかなかおつな味やの♡」

「遠慮しとく!」

「じゃあさあ、とりあえずコップ配って、乾杯と行っとく?」

「それいいですね」

「じゃあ、ええと、いち、にぃ、さん・・・」

「なな、はち、きゅぅ、と」

「えっ?つぼ?最後なんて言った?」

「きゅう・・・あっ!」

「だれ?」

「ちょっと!」

「これから出席をとりまーす!」

「じゃあ、あいうえお順に・・・って、言うてる場合かぁー!アホ!」

「みうだ!」

「みうがいない!」

「えっ、どこ行ったの?」

「そもそも、まだ来てないんじゃない?」

「そうなん?」

「人も先程からかなり増えはじめています」

「みう、大丈夫なんやろか?」

「ちょっと、手分けして・・・」

「それではー、これよりー、滝川みう捜索隊をー、結成いたしまーす!」

「ママと子供たちは、ここにいて!あとはみんなで手分けして探しましょ!」

「立川さん!私も行きますから!」

「ママって、なんなん?」

「もう!一番聞かれたくない人に知られてしまったじゃないですか!」

 

「へぇー、屋台で抹茶アイスかぁ。この前、食べられなかったから、食べようかなぁ」

ふらふら~ふらふら~

「ん?なんか人影が桜の木の下で揺れているような・・・えっ、うそ!こんな昼間から?出たぁー!」

「・・・・」

「て、わけないか。じゃあ、あれは?」

「麗華ちゃん・・・」

「ちょ、ちょっと待って。みう?みうなの?」

「わたし、もうダメかも」

「何?どうしたの?」

ガクっ

「しっかりして!みう!なんか飲む?それか抹茶アイス食べる?」

「なんにもいらない」

「ええー!でもどうして、こんなところにひとりでいるの?みう、人混み苦手でしょ?」

「お花見、みんなで、やるから」

「みんなって、もしかしてナナニジメンバーってこと?それでなの?」

「うん」

「それって、どういうこと!みうをひとりにするなんて!」

「最初は行けると思ったんだけど。やっぱり無理みたい」

「どうするの?帰るの?」

「う~ん・・・」

「行きたいの?」

「うん」

「よし!それじゃあ、行きましょう!」

 

「見つかった?」

「まだ」

「そっちは?」

「ダメだったぁー」

「どこをほっつき歩いてんの?」

「でもひとりじゃ、そんなに遠くまでは行かないんじゃない?」

「そうだといいんだけど・・・」

「捜索隊、発見しましたぁー!」

「どこ?」

「どこなん?」

「ほら!あそこ!麗華ちゃんと一緒に・・・」

「ええー!」

「麗華ちゃん!」

「なんでリーダー?」

「元ですけど、何か?」

「うわぁー!麗華ちゃんやー!」

「ちょっと、みんな!みうをひとりにするなんて、どういうこと!」

「別にそういうわけじゃなかったんだけどね」

「さっき、桜の木の下で、ふらふら~って、まるで幽霊みたいだったわよ」

「どんな表現やの?」

「それで大丈夫、みう?」

「うん。なんとか。みんなの顔を見たら元気が出てきた」

「そうなんだ」

「よかったね」

「うん」

「でもよかったぁー」

「そうですね」

「つまり、これでほんとに全員揃ったとゆうことですね」

「あかねちゃん、うまいこというねぇー」

「そうですか?」

「照れてる!」

「それじゃあ、改めて乾杯とまいりますか?」

「そうね」

「コップを配って!」

「いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、なな、はち、きゅう、じゅう、じゅういちぃー!」

「イエーイ!」

「カンパーイ!」

「カンパーイ!」

「乾杯!」

「かんぱーい!」

「ああー、やれやれ」

「一時はどうなることかと思ったけど」

「なんとかなるもんね」

「そりゃあ、うちらが集まれば、無敵やっちゅうの!」

「いよっ!みやこ!」

「日本一!」

「違うの!みやこちゃんは、アメリカを目指してるんだもんねぇー」

「ランラン?それはあんたがゆうてるだけ!」

「また漫才なの?」

「つぼ?こんなのは漫才とは言わんの!漫才とはな・・・」

「はいはい!今日くらいは道場も休館日にしておいて!」

「つぼちゃん、うまいこと、ゆう~~」

「ねえ、他にジュースないの?」

「ママ、どうなの?」

「ちょっと!それはもう終わりにして!」

「そう言えば、そのママって、さっきからなんやの?」

「だから言ったのに!一番聞かれたくない人だから!この人!」

「ちょっと待って。なんか素通りできない感じがすごーくすんねんけども」

「このチビッコふたりのおもり役なの」

「はい!こっちとそっち、座りなさい!」

「何それ?」

「ハハハハ」

「頼もしいということよ」

「なるほど!」

「ママ!」

「ママー!」

「マーマ!」

「ママ」

「ママ~」

「ママ・・・」

「ママぁー!」

「ようわからんけど、ママぁ~~!」

「マミぃー!」

「おかあはん!」

「やめてぇー!!もう解散!解散!なんなの!この人たち!!」

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