ナナー1 ぐらんぷりっ!!   作:neo venetiatti

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第9話 滝川ちゃん/はじめてのお買いモノ 春のショップ編/SAKURA'S TOKYO UP DATE

ー 滝川ちゃん ー 

 

「あの」

「どうしたん、滝川ちゃん?なんか用?」

「あの、みやこちゃん?」

「うん、なに?」

「ツッコミって、あるでしょ?」

「うん、あるよ」

「ツッコミって、どうやるの?」

「えっ!ええ~~!滝川ちゃん、どうしたん?なんかあったん?」

「どうしたの、みやこちゃん?そんな大きな声だして」

「つぼ、ちょっと聞いて!」

「なに?」

「滝川ちゃんが」

「滝川ちゃんが?」

「あの滝川ちゃんが」

「あの滝川ちゃんが?」

「なんと!」

「何よ、もう!」

「ビックリせんといてな!」

「だから何?」

「ツッコミを知りたいって言ってんのよ!」

「ええ~~!」

「こんなこと、いまだかつてあった?」

「聞いたことない!」

「そうやろ?」

「どうしたの?何か言ってやりたい人でもいるの?というか、文句のひとつもつけたい人がいるってことなの?」

「つぼ?そこはおかしい。ツッコミとはそういうもんじゃない」

「そうなんだ。ゴメンゴメン」

「ツッコミとはな、つぼ?」

「ああ、そこはもういいの」

「なんで?なんでなん?」

「長いでしょ?そのお笑い道場」 

「道場ってうまいこと言うなあって、違う!」

「お笑いが好きなのは、十分知ってるから。それより、みうは、誰に恨みをもってるの?この機会に胸に秘めてるものを吐き出すのも、いいんじゃないかなぁ」

「いやいや、つぼ?恨んでるなんて、滝川ちゃんに限ってそんなんあるわけないやんか!」

「そんなことないんじゃない?今まで黙ってることが多かったから、言えずにいたこともあったかもしれないじゃん?」

「そうなん、滝川ちゃん?今まで言えんことがあったの?」

「・・・・」

「気がつけなくて、ごめんね。そんなことだったら、もっと相談に乗ってあげるべきだったよね」

「・・・・」

「ちなみに、誰なん?その、言ってやりたいヤツっていうのは?」

「そんなこと、ここで言えるわけないでしょ?あとでお昼時間にゆっくり聞いてあげる」

「ちょっと待って?自分だけ抜け駆けしようとしてるやん!」

「抜け駆けって、人聞きの悪い言い方しないで!」

「つぼ?あんたの正体枯れ尾花」

「はあ?何言ってるの?意味がわかんない」

「ふふふふ。どや?」

「ど、どやってなんなの?」

「勝負あったということやな」

「そんなこと、どうでもいいの!」

「・・・・」

「えっ?滝川ちゃん、どうしたん?」

「なに?」

「いい加減に・・・しなさい・・・」

「・・・・」

「・・・・」

「滝川ちゃん」

「急に来たわね」

「わたしらも、ちょっと言い過ぎたかもしれんな」

「そうかもね」

「ハハハハ」

「ハハハハ」

「・・・・」

「えっ?」

「どうしたの?」

「なんで・・・やねん・・・」

「・・・・」

「・・・・」

「なるほど。次は、それなのね」

「ちゃんと言えてるやんか!」

「ハハハハ」

「ハハハハ」

「もう・・・ええわ」

「・・・・」

「・・・・」

「はい」

「わかりました」

 

 

ー はじめてのお買いモノ 春のショップ編 ー

 

「いらっしゃいませー」

「・・・・」

「よかったら見ていってくださいね~」

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・」

「何かお探しですか?」

「・・・・」

「そうですか」

「・・・・」

「どうぞ、ゆっくり見て下さいね」

「・・・・」

「今の時期、純白のチェニックブラウスなんかいいですよ」

「・・・・」

「ごゆっくりどうぞ~」

「・・・・」

「やっぱり、フリル衿のトップスなんかいいんじゃないかなぁ」

「・・・・」

「そうね。ごゆっくりどうぞ」

「・・・・」

「やっぱりこの時期はストレッチデニムっていうのも、いいわよねぇ」

「・・・・」

「心ゆくまで見て行ってね」

「・・・・」

「ところで、あれ?やっぱり、あれよね?」

「・・・・」

「デート、だったりする?」

「・・・・」

「そうね。そうよね。春は新たなスタートの季節っていうものね」

「・・・・」

「ドットブラウスでシックにきめるっていうの、どう思う?」

「・・・・」

「そうよね。それは違うわね。それは私もそう思うのよ」

「・・・・」

「そうか!あれだ!東京デビューだ!だからちょっと、思いきってキメてやろうと」

「・・・・」

「わかったぁ。さては、あれだなぁ。女子会でしょ?当たりだぁ!」

「・・・・」

「う~ん。いや、わかるの。わかるのよ。お姉さんもあなたくらいの年の頃には、いろいろと悩んだものよ」

「・・・・」

「ところで、カーデとブラウスの組み合わせって興味ある?」

「・・・・」

「そうか。やっぱりそうよね。そう思ってたの!」

「・・・・」

「あれでしょ?ガーリーよりもシック?いや、トレンチにパンプスでコンサバじゃない感じとかでしょ?わかるわ~、そのカッコ良さ!」

「・・・・」

「えっ、ナニ?どんなのが好みなの?」

「あの」

「うん、どれ?」

「何を言ってるのか・・・わかりません」

「・・・・」

「帰ります」

「うん、わかった」

 

 

ー SAKURA'S TOKYO UP DATE ー

 

「ハロー!エブリワン!みなさん、ごきげんいかがですか?みんなのアイドル、藤間桜です!」

「イエーイ!パチパチパチ!」

「ジャスティス!」

「いきなり!」

「はい!ということで始まりました!いよいよこの時がやって参りましたよー!」

「始まりましたね!」

「そうなんです!ワ・タ・シ!藤間桜の企画なんです!」

「相当力が入ってるね」

「そうなんです!ワタシはこの時を今か今かと待ってたんですよー!」

「気持ちが入ってるのは、よーくわかったけど」

「ここまで待ったわけなんだから、ちょっとくらい時間をください!」

「わかったよ。それなら言いたいこと言えば?」

「言いたいことは、山ほどあります!が!今は控えておこうと思います!」

「なんだよ、それ!」

「その前にこの企画を一緒にナビゲートしてくれる方をご紹介したいと思います!」

「ハーイ!戸田ジュンだよー!」

「イエーイ!ジュンちゃんでーす!」

「よろしくね」

「こちらこそですよ」

「それにしてもランラン、いつにも増してテンション高めだね!」

「そりゃそうです!そうなりますって!当たり前じゃないですか?」

「どういうこと?」

「ジュンちゃん、私はこれまで何度苦渋をなめさせられてきたと思ってるのですか!」

「そ、そんなスゴいことになってたの?」

「そうなんですよ!考えてみてください!ユーチューブを始めるとなったら、ユーチューバーとしてみんなを引っ張ってきて、世界へ向けて、英語でもしゃべったりして。しかも、いろんな企画にもチャレンジして来ましたよね。そして今度は、三四郎さんとバラエティー番組やるからとなったら、面白くしなきゃいけないと、誰よりも一生懸命ボケたり突っ込んだりと、八面六臂の大活躍!」

「自分で言うんだ」

「そしたら次は、声をやってる本人が出ますって言うじゃない?しかも、実物とは違うんですね、なんて言われるし。そしたら、また元に戻しますっていうでしょ?いったいどうなってるんですかー!」

「そうだ!そうだ!」

「と言うことで、ね!」

「何?どういうこと?」

「そんないつまでも愚痴を言ってても仕方がありません!」

「いやそれって、ランランでしょ?」

「そんなこともありました。はいっ!それでは始めましょー!」

「えっ!まだ始まってなかったの?」

「藤間桜のトウキョウ・アップデート!」

「ところで、何をするの?」

「この企画はですね、毎回素敵なゲストをお招きして、東京の今をお伝えしようというものなんです」

「それって、なんか他で聞いたことあるような・・・」

「他で?そんなこと、あるわけありません!というか、あってはなりません!」

「でも確か京都でどうのこうの・・・」

「ああ~~」

「いきなりなんだよ!大きな声だして」

「ジュンちゃん?」

「なによ?」

「世の中にはね、言っていいことと悪いことがあるんだよ」

「確か京都」

「わああ~~」

「なんなの!」

「それでは早速参りましょー!」

「なんなんだよー」

「レッツゴー!」

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