よっす、俺の名前は兵藤一誠っていうんだ。
今日も憂鬱だ。
なんでかっていうと俺には双子の兄さんがいて、それもまたとびきり優秀で非の打ちどころのない人なんだ。
別に比べられるのが嫌なわけじゃないんだ。
ただ、身に覚えのないことに対してよく俺に当たるんだ。
やれ『この変態』だの『この抜け殻風情が』とか『俺の方が上手くやれる』だとか
最後のはわかるがまあ二つがわからない。
確かに小学校の頃は色々やってたけど流石にまずいなと思って中学からはそういう行為は控えてたのに
まあすぐに人は変わらないとかいうけどさそれでも良くはなった方だと思う。
今日も理不尽な暴力を受けたせいで体が痛いな。毎日が地獄のようだ。
「はあ」
ガリ、ガリガリガリガリリリ
「!」
そこにいたのはボロボロの服を着た銀髪の男だった。
「どうした。まるで地獄にいるようなため息を吐いて?」
唐突だった、話しかけられるなんて思ってもなかった。
「え、とどちら様?」
「俺かあ?どうせオレなんて・・・そんなことはいい」
男は立ち上がって俺の顔を見て、いや俺の目を見て
「ああ、オレと同じ目をしてやがる。地獄を知ってる目だ」
!!!?地獄。そう言った。
「お前、名前は?」
「兵藤、一誠」
「一誠、一誠か。いい名だ。お前、俺と一緒に地獄に行かないか?」
「・・・・いや、俺には両親がいるか、ら」
「そうか、それは残念だ。だがその光もどうせなくなる。よく覚えておけよ?また会えるといいな」
そういうとどこかに歩いて行った。
「・・・・」
家に、帰るか。
____________________________________
____________________
__________________
_______________
ふう、部屋に篭ってお宝でも見るかな
「ただい「一誠!!」
!?!?!
何があった?違う何をされたかはわかってる。でも、なんでされたかわからない。
「なん、で?」
「なんで?!よくそんなことが言えますね!あなたがそんな子だっだなんて」
「何の、ことだよ」
「何のこと!?この期に及んでよくそんなことが言えますね。学校でのことを聞きました!あなたが女子生徒に行ってることについてよーく聞きました。誠也はあんなにいい子なのに何であなたは!!」
何を言ってるかわからない、わかりたくない。全く見に覚えのない出来事だ学校でなんて大したことはしてない。確かに友人は覗きとかはするけど俺はそんなことしたことはない、何でだよ
「あなたなんてうちの子じゃありません!!」
あ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
俺はフラフラと家の敷地から出る母さんの後ろでニヤついていた誠也がいた気がするけどそんなことどうでもいい。
ただそこから離れたかった。
____________________________________
_____________________________
_____________________
雨だ。雨が降ってる。俺は道路で横になってる。
「よお、またあったな」
あの時の男だ
「あんたがやったのか?」
「違う、ただ俺は忠告しただけだ。俺らみたいなやつが光を求めたっていいことなんざねぇ。それを教えただけだ」
違う
「いいだろう一誠。這いつくばって這いつくばって這いつくばっだからこそ見える光がある。だが、それを求めてはダメだ。結局そんなものは手に入らない。いいから俺と地獄に堕ちよう、一誠」
「・・・違う、母さんならわかってくれるはずだ」
「そうか、ならまた行けばいい。俺らみたいなやつに光なんて物は合わないがな!ハッハッハッハッハッハッハッハッ!!ハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」
わかってくれるはずだ。帰ろう、家に。
__________________
_______________
___________
_________
家の敷地に入ろうしたその時だった。
ドガ!
「ごっふ!」
痛い。
「誠、也」
「黙れよ、クズ」
誠也だそこにいたのは誠也だった。
「お前みたいな抜け殻なんて誰も求めてないんだよふざけたことしか成さないお前なんて求めてないんだよ。リアスたちは俺がしっかり幸せにする。お前みたいな変態性しかばらまかないクズと違ってな。毒にしかならないそれをばらまかないお前なんてここで消えろ」
「あ、あああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「この期に及んで近所迷惑かよ」
そんなことを言っていた気がする
____________________________________
________________________________
___________________________
______________________
ああ、あの男の言ってた通りだ。光なんて求めるんじゃなかった。
「ゲヒ、ケヒヒヒこんなところに良い食い物が落ちてんなあァア?」
目の前にいたのは化け物だった。
「!!にげな、きゃ」
「逃げるのか?いいヨォそっちの方が楽ゲフッ!誰だ!」
俺を殺そうとした化け物を蹴ったであろうやつはあの男だった。
「・・・」
「なんだボロボロじゃないかゲヒケヒヒヒ」
「笑ったな?今オレのことを笑ったな!?」
「何を言って!?ゴフッ」
「変身」
『HENSIN』
『CHANGE KICK HOPPER』
そこに現れたのはバッタをモチーフにした戦士だった。
「姿が変わったぐらいで!」
「・・・・」
男は特に何も言わない。だが終始圧倒していた、蹴りのみでだ化け物が何かをするよりも先に蹴っている。凄かった。
「ライダージャンプ」
『RIDER JAMP』
「ライダーキック」
『RIDER KICK』
化物は肉片も残さず爆発四散していた。
「よお、いい面構えになったじゃねぇか」
「あんたは」
「ようやく気付いたようだな。俺たちがどこにいるのかを、理解したようだな。お前、俺の弟になれ」
「弟?」
「そうだ。一緒に地獄に堕ちよう」
「あんたの名前は?」
「名前?俺の名前はヴァーリ・ルシファーだ」
「ああ、これからよろしく頼むよ、兄貴」
「二人で歩いて行こう、ゴールのない暗闇の中を」