両面宿儺成り代わり   作:五月雨@ノン

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ちょっと話がゴチャゴチャになった感じがあるのでリメイクしました。序盤のみ此方に載せます


お知らせ

 

その男は、ただ平穏を求めた

 

一度目の人生の死は物語に綴られているような劇的なものでは無く、ただ帰宅の道中で足を踏み外し、頭部を強打した後に出血多量での死亡

 

幸いにして痛みは無かったが、彼を待っていたのは死ぬ直前の北極を裸足で歩くような自らの全て凍えさせてしまうようや寒さと誰にも看取られること無く死んでいくことへの孤独感だった

 

 

男は気が付けば闇に落ちていた

 

その体は既に消失し、あるのは男の意識のみ

 

気が狂いそうになる程、長い、永い時間をただ真っ黒な闇と共に落ち続けていた

 

死すら生温い程のその所業に、男は自死という選択肢が脳裏に過ぎるが、その為の自死をする為の手足どころか、死ぬ為の肉体すらない付き、落胆する

 

 

 もう闇に落ちているか、上がっているのかすらも曖昧になる始める男は考えることを止めた。ただ、自らの欲望を内に響かせる。

 そうすれば、この地獄から少しでも楽しめる(逃避できる)と思って。ただ只管に

 

 

ただ、それも無限という訳でもなく、遂に黙り込んでしまう

 

(死にたい)

 

それは紛れもなく、男の本音であった

 

それがトリガーとなり、男の心が溢れる

 

(俺が、俺が何をしたって言うんだ!?俺はただ、高校生活を謳歌していただけだ!!友達はソコソコ、彼女は生涯ゼロ!!教室の隅っこ辺りで友達とリア充を妬むごくありふれた生活!!なのに、何で俺はこんな目に合っているんだ!?)

 

藻掻く為の手足も無いのに、男は藻掻く。

 

(誰か、誰でも良い、俺を助けてくれ!俺を此処から、救い出してくれ!!俺に肉体を、希望を―――

 

 

その瞬間、男は光に包まれた

 

一体、何が起こって――――

 

 

次の瞬間、男は闇から姿を消していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爽やかな風が吹き、森のざわめきに男は目を覚ました

 

 

「ッ!」 

 

男は何時ぶりかも分からない、太陽の光に顔を顰めるが、肉体があることに気が付き、喜びに頬を緩めるがあることに気が付く

 

 

それは自らの影に4つの腕が映っていること

 

「これは一体....。」

 

(この渋い声、俺のじゃない....けど、聞き覚えがある)

 

 

「鏡はある訳ないな。すると、水か?」

 

 

 男は歩き出した。周りは草むらや険しい道だったが、何故か何時もよりも体が軽く、ズンズンと進んで行く。

 

 暫くすると、水の流れる音が、男の鼓膜を揺らし、男はその音の方へと足を進めていくと、濁りなど一切ない澄み切った川がそこにあり、男は川を覗き込み、水面に映った自らの顔を瞳に映した

 

そこにあったのは、ピンク色の髪に、将来色男になることが確定された整った顔と、()()()()()()

 

 

「これは....」

 

水面に映った顔を見て男は、その名を察した

 

その男は天上天下唯我独尊という言葉を体現したが如くの性格、そしてそれが許される程の実力と凶悪さを持ち合わせた存在。

 

 

 

 

 

その男の名は――――

 

 

 

「......両面宿儺」

 

 






 

 

良ければ見て頂けると幸いです 

https://syosetu.org/novel/292189/←リメイク版です

 

 

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