ドラゴンボールアフター 襲来!地球の魔人アース!! 前編   作:ねこづき

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中編です。悟天の一人称、トランクスへの呼び方がGTとちがいますが、ミスです笑
ご了承ください笑

ちなみにアースの見た目ですが、身体の色はピンク色で、髪の毛は白いです。ゴジータのような髪型をしており、目は純粋ブウのような目です。目の下にはセルと同じような線が入っています。Zのボス達と悟空、ベジータがひとつになった、と考えればわかりやすいと思います。

ついに誕生した魔人アース。アースに対抗するためにベジータ、悟飯、悟天、トランクスは奮闘する。
しかしアースの学習能力や戦闘力に苦戦してしまう。
ベジータのフルパワーでさえも倒しきることが出来ず、ベジータは危機一髪。

ベジータの危機を救うため、救世主が地球に帰還する!!


ドラゴンボールアフター 襲来!地球の魔人アース!! 中編

数ヶ月前…

 

神龍世界で過ごす孫悟空は、地面に寝転がっている。

この世界は現世とは違う不思議な世界で、神龍やポルンガ、一星龍やその他の邪悪龍達が住んでいる。

 

「なぁ、神龍。宇宙にはオラや邪悪龍よりもっともっと強え奴がいるんか?」

 

「当然だ。」

 

「ほんとか?!そいつって、どんなやつなんか教えてくれよ〜。」

 

にしし、と笑う悟空の顔を見て、神龍はゆっくりと口を開く。

 

「その名を、破壊神ビルス様という。」

 

「破壊神!すっげぇ名前だな。」

 

「その名の通り、ビルス様は宇宙そのものを破壊するほどの力を持ち、宇宙のバランスを保つため、そして星々に存在する『記憶』を破壊することよって管理している。…が、ここ数千年はずっと眠っているようでな。」

 

「星々の記憶?そんなもんまであんのか。もしかして地球にもあんのかな!」

 

悟空は体を起こして神龍に笑顔を向ける。

 

「もちろんだ。」

 

「へぇ〜。ははっ。宇宙にはまだまだ知らねえことばっかだ〜。」

 

「フン。我々のような神でさえ、知らぬことは多い。」

 

「そのビルスっちゅう奴にもあってみてぇな!神龍、そいつんとこには行けねぇのか?」

 

「コ、コラッ!ビルス様にそんな生意気な口を聞くなっ!き、聞かれてるかもしれないんだぞ…!」

 

神龍はこれまでにないくらいにビビっている。

 

神龍でさえビビるほどの神様。悟空の好奇心はふつふつと湧き上がってくる。

 

「やぁ。神龍。」

 

「はっ!この声は…ビルス様!!」

 

神龍がおどおどと後ろを振り向く。悟空も一緒に後ろを向くと、そこには紫色でガリガリな、猫のような者が立っていた。

その隣には独特な服装をした、青い顔で白髪の人が居る。

 

「珍しいね。こんなとこに人間がいるなんて。」

 

「は、はい!この男は孫悟空と言いまして…ドラゴンボールを使いすぎた償いとしてここに居させております。」

 

(こんな神龍見たことねえぞ…)

 

「へぇ〜。てことは君、強いんだな?」

 

気だるげで、ガリガリに痩せた猫のような目の前の人物。本当にこいつが強いのか。悟空の好奇心はさらに高まる。

 

「あんたがビルスっちゅう奴か!!なあ!オラと戦ってくんねぇか!」

 

「お、おい悟空!!言葉遣いに気をつけろ!!」

 

悟空の頭を殴り、口を塞ぐ。

 

「むごご…び、ビルス様!オラと…じゃなくて、わたくしと、戦ってくんね…ください!!」

 

なれない敬語を使いながら、ギクシャクと体を曲げる。

 

「…いいけど…僕はひとつ聞きたいことがあってここに来たんだ。君は、スーパーサイヤ人ゴッド、という存在を知っているか?」

 

「スーパーサイヤ人…ゴッド…?」

 

 

 

場面変わって、現在…

 

「悟空だ!!悟空が帰ってきた!!」

 

ピッコロの歓喜と驚愕が混じった声を聞き、仲間たちは驚いた。

 

「孫君!!全く、遅いのよ!」

 

「ほんとだか?!悟空さがやっと帰ってきたんか?!」

 

「おじいちゃーん!!頑張ってー!」

 

「この気は間違いなく悟空だ!!」

 

ブルマ、チチ、パン、クリリンは、特に悟空の帰還を喜んだ。

 

「やれやれ、やっとこさ救世主の登場じゃな。」

 

「ええ!悟空さんがいれば、必ず勝てますよ!」

 

界王神界から見ていた界王神たちも、悟空の姿を見て安心していた。

悟空の姿は、子どもの姿ではなく元の姿に戻っており、彼を見た全員が懐かしさを覚えた。

 

「孫悟空!!やっと現れたな。」

 

アースは喜んでいるのか、ニヤリと笑みを浮かべている。

 

「おめえ、随分と好き勝手やってるみてぇじゃねぇか。」

 

「好き勝手だと?はははは!!地球はオレのものだ。当然だろう?」

 

「あ、それもそっか。」

 

キョトンと目を点にして納得する悟空。

ダメージを負って声が出せないベジータは、心の中で悟空はバカだと言うことを思い出した。

 

(こっ、このバカがッ…!!)

 

「まぁ、そんなこたどうでもいいんだ。ほらベジータ。仙豆だ。」

 

小さな袋から仙豆を取り出し、ベジータに食べさせる。

 

「…ふぅ。結局貴様に頼ることになってしまったな…」

 

「はは。そんなことたぁねえさ。おめえがフルパワーになって戦ってくれたおかげで、神殿から仙豆を盗んで、そんで悟飯たちに仙豆をやることが出来たしな。」

 

悟空が遠くの岩場を指さし、ベジータはその方向を見る。

 

岩の影から3人はひょっこりと顔を出してこちらを見ている。

 

「ちっ、俺が殴られている間にか!」

 

「わりいわりい。さぁ、いくぜベジータ。」

 

にししと笑い、表情を変えて独特のポーズをとる。悟空のファイティングポーズだ。その顔にベジータはイラつきながら、ニヤリと笑みを浮かべる。

 

「フン。さっさとぶっ飛ばすぞ!だぁっ!!」

 

「はぁぁっ!!!」

 

2人は同時に気を解放し、スーパーサイヤ人4へ変身する。

 

「フフフ。孫悟空、随分強くなったようだな。」

 

「行くぜぇ!!」

 

悟空が特攻し、後ろからベジータが気弾で牽制する。アースはその気弾を弾き返すが、その隙に悟空の強烈なパンチがアースの頬に直撃した。

 

バコン、と強烈な音をならす。間髪入れずにベジータの蹴りが腹部に入り、アースは吹っ飛ぶ。

 

吹っ飛んで怯むアース。怯んだ隙を狙って再び激しい攻撃を繰り出す。

 

「だぁっ!!」

 

「ぐぁぁぁっ!!」

 

続けて2人は攻撃を仕掛けるが、既に学習が追いつき、互角の戦いとなる。

2人の攻撃をかわし、受け流し、カウンター攻撃を入れる。

 

「だりゃりゃりゃりゃりゃ!!」

 

「やっ!!」

 

悟空のパンチを左手で受け止め、右手を握って顔面にパンチする。

 

「ぐぁっ!!」

 

「だあっ!!」

 

ベジータが背後から、後頭部目掛けて気を込めたパンチを撃ち込む。

 

「ベジータ。お前の動きは既に超えた。」

 

「あ…!がが…!」

 

パンチを首を傾けてかわし、腹に肘打ちする。ベジータはそのまま落下していき、地面に倒れる。

 

「ベジータ!!クソォッ!」

 

額に指を当て、気を探る。悟空の瞬間移動の構えだ。

 

「喰らえ!!はぁっ!!」

 

強力な気弾を、悟空に標準を合わせて放つ。それと同時に、悟空はアースの背後をとらえ、瞬間移動する。

 

「だりゃあーッ!!」

 

ドロップキックでアースをぶっ飛ばす。

 

どんっ、と重い音が大地を揺らし、土煙が上がる。

 

「ベジータ!でぇじょぶか!」

 

「な、舐めるな…!この程度どうってことない…!」

 

「べ、ベジータおめえ、痩せ我慢してやがんな〜?」

 

「何?!くだらんことを言いやがって!ぶっ飛ばすぞ!!」

 

ベジータが悟空のに対して怒鳴る。悟空はわりいわりいと、ベジータをなだめている。

 

「そんなものじゃないだろう!!孫悟空!!」

 

岩をぶっ飛ばし、アースは煙の中から現れる。

 

「やっぱしあの程度じゃ倒せねぇか…」

 

「カカロット、本気でやりやがれ!」

 

「あぁ!着いてこいよ!」

 

「ちっ!だぁぁぁっ!!!」

 

拳と拳がぶつかり合う。巨大な気が大地を揺らし、空気を燃やす。

 

「お父さん…!やっぱりあの二人は凄い!」

 

「アースに追いついてる!悟空さんと父さんの二人の力が、アースの学習能力をもっともっと上回ってるんだ!」

 

悟飯とトランクスは、父たちを応援している。2人に希望を持っているのだ。

 

「…くっ!」

 

悟天は拳をぎゅっと握る。

 

ついに均衡が崩される。

ベジータの攻撃がアースに通ったのだ。

 

「何っ?!」

 

「フン!俺様の実力は貴様の成長など簡単に超えるんだ!だりゃあっ!!」

 

顔面を殴り飛ばし、30メートルほど吹っ飛ばす。

 

「ぐぁぁっ!!」

 

「いいぞベジータ!!気円斬!!やぁっ!!」

 

気円斬を操り、アースの両腕を切り裂く。

 

「ぎゃぁぁっ!」

 

「消えやがれ!!はぁぁぁっ!」

 

「はぁぁっ!10倍、かめはめ…!」

 

「ビックバン…!」

 

悟空とベジータは気を手のひらに込める。2人の同時必殺技だ。

 

「波ァッ!!!」

 

「アタァーック!!」

 

2つの光線はぐるぐると回転しながらひとつに合体し、さらに威力を増す。

 

「ぐぁぁぁぁっ!!!」

 

「はぁ…はぁ…!」

 

「やったか…!」

 

悟飯は思わずガッツポーズする。

神殿で見ていたピッコロは、顔をしかめる。

 

「…まだだ…まだアースの気は消えていない…」

 

地上ではふよふよとアースの欠片が浮いている。そして、地球に新たな記憶が刻まれた。

 

「まだ、死んでねぇみてえだな…」

 

「ちっ、厄介なやつだぜ…!」

 

欠片はひとつの塊になる。塊は形になっていき、それはアースの顔になる。

 

「感謝するぞ、孫悟空。貴様が帰還したおかげで、オレはさらに成長することが出来た…」

 

「なに?」

 

「はあぁぁ…!!!」

 

アースの額に血管が浮かび上がる。大地が揺れ、マグマが溢れる。

アースは体を再生させ、地中に潜っていく。

 

「がぁぁぁぁっ!!!!」

 

「な、なんだこれ…!アースの、いや、地球の気がでたらめに上がってきやがる!!」

 

「ふざけやがって…まだ進化しやがるのか…!!」

 

「うおおおおおお!!!!」

 

嵐が巻き起こり、雷が鳴り響く。

アースはマグマ、岩石、台風、雷、そして悟空たちの放った必殺技の記憶を吸収し、姿を変化させる。

 

「ふははははは!!!!これが俺の第二形態だ…」

 

髪の毛は真っ白になり、スーパーサイヤ人2のように稲妻を纏っている。肉体はさらに引き締まり、圧倒的な気を放っている。

 

「どんだけしぶてぇんだ、おめえ…!そうだ!ベジータ!界王神様んとこ行くぞ!オレに掴まれ!」

 

「だめだ!ポタラを考えてやがんだろう…?ベジットになっても、それは結局貴様に頼りきってしまうことになる…!それじゃあ本当に地球を守れたとは言えない…」

 

「そんなこと言ってもよ!このままじゃ負けちまうぞ!!」

 

「その時はその時だ。それが運命だったということだろう。」

 

「フフフ…お前たちがどれだけ成長しようと、お前たちの記憶が少しでもオレにあれば、学習は完了する。ポタラで合体しても、フュージョンしても、ベジットやゴジータの記憶がある以上、お前たちに勝ち目はない…」

 

「ベジットやゴジータの記憶…」

 

「ベジータ。結局オレがでしゃばっちまうけんど、頼む。ここは一旦オレに任せてくんねえか?おめえだって、大切な家族がいるだろ?」

 

手を合わせて、真剣な顔でベジータに頼む。

 

「…ちっ、勝手にしやがれ…」

 

「安心してくれ…倒せやしねえ。けんどな、時間を稼ぐことはできる!」

 

「フン。何か策があるのか?孫悟空。」

 

悟空は変身を解除し、普段の姿に戻る。激しい戦いを象徴するように、オレンジ色の道着はボロボロにはだけてしまっている。

 

「オラが神龍世界にいた時に、おめえみてえな、暴走した星の記憶を破壊するための、神様に出会ったんだ。破壊神っちゅう神様にな。」

 

 

再び、数ヶ月前…

 

「スーパーサイヤ人ゴッド??わりいけんど、聞いたことないぜ。」

 

「なーんだ。つまらないね。」

 

「やっぱり、ビルス様の夢は予知夢なんかでは無かったのではないですか?何十年も前にアラームもつけて、叩き起こそうとしましたのに…」

 

「ウイス!まだそんなことを言うのか?!あの予言魚だってこの僕に強敵が現れるって言ってたんだ!」

 

「全く。ビルス様のわがままには懲り懲りですねぇ。」

 

「わがままなんかじゃなーーい!!おい神龍!お前はなんか知らんのか!?」

 

「す、少しだけなら知っております…スーパーサイヤ人ゴッド…正しい心を持ったサイヤ人から一時的に作り出される神です。その昔、悪行を繰り返すサイヤ人に疑問を持ち、反旗を翻したひと握りのサイヤ人達が、偶然作りだした救世主です。」

 

「ええっ?!ってことはオラ達以外にもサイヤ人がいるってことか?」

 

「いや、もうそのサイヤ人は存在しない。その戦いの中で力を使い果たし、死んでしまったのだ。」

 

「なーんだ。つまんないな。」

 

「ほら。やっぱりビルス様が寝ぼけていただけですよ。」

 

「なんだとーッ?!イライラするなあ!もうここを破壊して帰るぞ!!」

 

「えぇっ!!?」

 

悟空と神龍は声を揃えて驚愕する。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれよビルス様!!神龍!どうにか出来ねえんか?」

 

「5つの正しい心を持つサイヤ人の光を、もう1人のサイヤ人に注ぎ込むことで、スーパーサイヤ人ゴッドは完成します。ですが、ここは現世との繋がりが非常に薄いのです。現世へは、ドラゴンボールを使わなければ繋がれませんから…」

 

「なんだ。ここですぐ作れるわけじゃないんですねえ。」

 

「神龍の力を使う訳にも行かねぇしな。」

 

「神龍!お前はなんでも願いを叶えられるんだろ!平行世界かなんかから連れて来るんだ!」

 

「で、ですがそんなことをしたらマイナスエネルギーが…」

 

「僕が責任をもって破壊してやる!!早くやれ!」

 

「は、はい…!」

 

「ビルス様。無闇に世界を移動させたりするのは、怒られてしまいますよ。」

 

「その時は…みんなで一緒に謝るんだ。」

 

「ええっ!オラ達もか?!」

 

「仕方ありませんねぇ。」

 

その後、神龍の力で平行世界のベジータ、悟飯、トランクス、悟天、パンを呼び出し、神龍の言う通りの儀式を行った。

 

 

場面変わって、再び現在…

 

「そのビルス様のおかげでオラは新しい力を手に入れた。それがスーパーサイヤ人ゴッドだ。」

 

「スーパーサイヤ人…ゴッド…!」

 

な聞いたことの無い名前を聞き、ベジータは困惑する。

 

深呼吸をする悟空。木枯らしが悟空の髪の毛を揺らす。

 

「見せてもらおうか。その、ゴッドとやらを。」

 

アースはニヤリと笑い、腕を組む。

 

「スーッ…はぁー…」

 

目をゆっくりと閉じる。あたりは静寂に包まれ、風の音だけが聞こえる。

 

少し経つと、悟空の髪の毛が少しずつ逆立ち始めた。

 

「…なんだ?気を感じないぞ…?!」

 

悟空の異変に、地上にいた全員が気づく。

 

悟空は、ゆっくりと目を開く。

 

「…これが…スーパーサイヤ人ゴッドだ。」

 

その姿は、スーパーサイヤ人のような金髪ではなく赤髪で、3や4のように大きな見た目の変化はない。

むしろ、先程までよりも痩せ、若返っているように見える。

 

「ふ…ふははは!拍子抜けだなぁ、孫悟空。貴様からは強大な気も感じないし、オーラも感じない!むしろ弱くなったみたいだな!!」

 

「…それはどうかな?」

 

「つまらん。消えやがれ!!」

 

巨大で、禍々しい気弾を作り出し、悟空に向けて放つ。

 

「カカロット!!」

 

「お父さん!!」

 

「フッ。」

 

悟空は右手で気弾を受け止める。一歩も後ずさりせず、余裕な表情をしている。

 

「これが神の次元だ。はぁっ!!」

 

気弾を跳ね返し、小さな気弾を放つ。悟空が放った気弾は一瞬でアースの右腕に辿り着き、腕を破壊する。

 

「なッ!!?」

 

「さあ行くぜ。」

 

とてつもないスピードで接近し、腹にアッパーを入れる。

 

「がはっ…!!」

 

アースは初めて口から血を吐き出す。片手で腹を抑えながら離れるアース。

一瞬の隙も作らず再び接近して、連続で攻撃する。

 

「だぁっ!!やぁっ!」

 

「ぐっ!!がはぁッ!!うおおおおっ!!」

 

アースは遠く吹き飛ばされ、地面を抉りながら遠くへ飛んでいく。

 

「ちぃっ!!何故だ…!学習が出来ない!!」

 

「おめえじゃ辿り着けねぇ次元だからだ。気を感じることも出来ねぇだろ?神の気は、普通の奴じゃあ感じ取れないんだ。」

 

「くっ!!黙れッ!!」

 

悟空はアースの攻撃を軽くかわしながら、話を続ける、

 

「多分だけど、おめえは気を読み取って学習してんじゃねえかな。相手に全力を出させて、早く学習できるようにしてんだろ?」

 

「うおおおお!!!死ね死ね死ねッ!!」

 

アースの攻撃を全て軽々とガードしながら悟空は喋る。アースは焦っているのか、さらに気を上昇させる。

 

「自分の力を持たねぇおめぇに、オラは負けない。だぁっ!!」

 

瞬間移動しながらアースを連続的に攻撃する。

 

「ぐはッ!!うぉぉっ!!」

 

ボロボロになっていくアース。アースの肉体は少しづつ消滅していた。

 

「か…め…は…め…波ァァ!!」

 

空気圧だけでアースをぶっとばし、かめはめ波を撃ち込んで半身を消し飛ばす。

 

「勝てる…!やっぱりお父さんは凄い!!」

 

「だりゃりゃりゃりゃ!!」

 

順調に体を消し飛ばしていく悟空。勝利は確実かと思われた。

 

「ッ?!ぐがぁーっ!!!」

 

突然悟空の神の気が荒ぶり、黒い稲妻が悟空の全身に走る。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…へへ、そろそろ時間がやべえみてえだな…」

 

「カカロット!な、なにが起こってるんだ!」

 

「わ、悪ぃな…ベジータ。この力を使うには、相当体力が必要なんだ…1度現世でゴッドになっちまったら…もうこの力は使えねぇ…!」

 

「なっ、なんだと…!?」

 

「は、はーっはっはっは!!ということは、もう限界なんじゃないのか?!孫悟空!!オレの肉体はまだまだ残っている!オレの勝ちだ!!」

 

アースはこの瞬間に体を元通りに再生している。

 

「あぁ…ちっとばかしやべえかもしんねぇ…」

 

額にかく汗を腕で拭き取り、悟空は深呼吸をする。

 

「…けんどな、言ったろ…?倒すことは出来ねぇかもしんねぇが、時間を稼ぐことは出来る!はぁぁぁ…!!!」

 

「なっ、何…?」

 

ベジータやアースには読み取れない気が、辺りの空気を静かに、それでいて荒々しく揺らす。

読み取れなくても分かるほどに、悟空のパワーが上がっているのは見て取れた。

 

「だりゃぁーーーっ!!!」

 

宙に浮いて、アースに向けて両手をかざし、神の気を発する。

赤いオーラはアースを包み込み、その動きを封じる。

 

「なッ、なんだこれはッ!!」

 

「地球ごとおめえを封印する!!ベジータ!みんな!神殿へ向かっててくれ!」

 

「わ、分かった!!」

 

悟空とアースを除く3人は空へ飛び立ち、神殿へ向かった。

 

「やぁっ!!」

 

「ぐっ、ぐぐぐぐ…!!おのれーッ!!」

 

「はぁ…はぁ…」

 

地球は赤い神の気によって封印された。悟空は力を使い果たし、地面に落ちる。

地面にうつ伏せになって倒れる悟空は、残された力を使って額にに手を当て、ベジータの気を探る。

 

「ベジータ!無事だったのね!良かった…!」

 

「ブルマ…悔しいが、あれもこれも、カカロットのおかげだ。」

 

「ええ、ほんとに。」

 

「ご、悟空さはどこだ?!」

 

チチが大声でそういうのと同時に、シュンッと音がする。

 

「ここにいるぜ…チチ…」

 

ベジータの隣に瞬間移動してきた悟空は、ボロボロで、傷だらけだった。

 

「悟空さーっ!!大丈夫だったか?!」

 

悟空に飛びつき、力強くハグする悟空。

 

「いてっ!!いてぇよチチ!!へへ、ちょっと疲れちまっただけさ。」

 

「僕が治療します!」

 

デンデがすぐさま悟空の体に手を当て、回復させる。

 

「ふぅー。サンキューな、デンデ!」

 

「おじいちゃん!!もう!来るなら先にこっちに来てよ!」

 

「パン!随分でっかくなったじゃねぇかー!」

 

「当たり前でしょ!私だってもう大人なんだから!」

 

「それはちょっと早いんじゃないかな、パンちゃん。」

 

まだまだ子供なパンに、トランクスが小声でツッコミを入れる。

久しぶりの悟空の姿に、みんなはとても喜んでいる様子だ。

 

「…ところでカカロット。あの封印は何日続くんだ。」

 

「長くても3日…短くて2日くれえかな。」

 

「うん、十分だ。トランクス、悟天。精神と時の部屋へ行くぞ。」

 

「ええっ!悟天ちゃん達がか?!」

 

チチは明らかに反対的な声を出す。それはブルマも同じだ。

 

「ベジータと孫君が入った方がいいんじゃないの?」

 

「ブルマ、俺とカカロットが地球を守る時代は終わったんだ。俺はもう老いてしまった。カカロットはずっと地球にいることが出来ない。もう俺たちが前線にいても地球を守ることは出来ない。今度は新たな世代が地球を守るべきだ。」

 

「フン。ベジータがそんなことを言うようになるとはな…」

 

「ちっ、黙りやがれ。」

 

ピッコロはベジータを冷やかすように言う。

 

「オラも賛成だ。このままオラ達がアースと戦っても、オラ達の手がわかってる以上、限界が来ちまうしな。」

 

「修行をサボっていたこいつらのことは、絶対に度外視しているはずだ。それに、トランクス達には、悟飯以上の潜在能力があるだろう。俺達が死ぬ気で戦って完成させたスーパーサイヤ人を幼い頃から完成させ、フュージョンすることでスーパーサイヤ人3への変身も遂げた。潜在能力は誰よりも高いはずだ。」

 

「ああ。あいつが予測できねえ程のパワーがあると思うぜ。」

 

「そ、それでも…!」

 

「お母さん。ボク、やるよ。」

 

悟天はチチの肩をぽんと叩き、悟空たちの前に出てくる。

 

「あいつにぶっ飛ばされた時、今までにないくらい悔しかったんだ。あの孫悟空の息子なのに、ボクは何も出来なかった…だから、ボクはあいつを倒したい!強くなって、お父さんたちを超えたいんだ!」

 

「悟天…!」

 

「俺もです、父さん、悟空さん。あんな奴に負けてられない!それに、悟天にもね。」

 

2人は目を合わせて笑い合う。

 

「よーし、よく言った!そんじゃあ早速、精神と時の部屋に入っぞ!」

 

「待て、悟空。お前は確か2年以上部屋に入っていなかったか?それに、悟天とトランクスもブウとの戦いの時に入ったはずだ。」

 

ピッコロの言葉を聞き、悟空はハッと思い出す。

 

「あ〜っ!!そうだった!やべえ!」

 

「そこは大丈夫ですよ!」

 

悟空の隣にいたデンデが、ひょっこりと前に出てくる。

 

「入っていられる上限を5年に伸ばしたんです!それに、もしものことがあっても、ブウがやったように無理やり出てくればいいですから!」

 

「そ、それもそうだな。今のこいつらなら、あの程度余裕だろうしな…」

 

ピッコロは汗をかきながら言う。

 

「ほんとか!サンキューデンデ!!悟天、トランクス!準備はいいか?」

 

「うんっ!」

 

「はい!」

 

「待てカカロット。お前は回復したとは言えあれだけパワーを使ったんだ。全快ではないだろう。初めの1年半は俺が入る。」

 

「は、はは。バレちまってたか…頼んだぜ。」

 

「貴様はそのうちに家族サービスでもしておくんだな。」

 

「ベジータったら、あんな気まで遣えるようになるなんて…」

 

ブルマはにやにやと嬉しそうな笑顔を漏らす。

 

「ピッコロ。お前はせっかく地獄から来たんだ。戻る前に悟飯に修行でもつけてやれ。」

 

「あぁ。地獄を守り続けてきた見返りとして、今回は特別に5日間の猶予を貰ってきた。みっちりと鍛えてやるぜ、悟飯。」

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

懐かしい師匠との修行ができることになり、悟飯はにっこりと笑い、返事をする。

 

「おまえたち。こっち、こい。」

 

3人はミスターポポの案内で部屋まで向かった。

 

「頑張るんだぞ〜!悟天ちゃん!!」

 

「トランクスもね!!」

 

パンとチチは去っていく悟天とトランクスに激励の言葉を送る。

チチはまだまだ心配しているようだ。

 

「大丈夫ですよ、お母さん。あいつらはもう、立派な戦士です。」

 

「…そうだべか…?」

 

「ええ、本当に。」

 

2人の姿は、競い合う悟空とベジータによく似ていた。

 

 

「ここ、精神と時の部屋。お前たち、頑張れ。」

 

ミスターポポは部屋に案内すると、ドアを開けてくれた。

ベジータに続いて部屋に入っていく。

 

「やっぱりここは、息苦しくなるなぁ…」

 

「さぁ、修行を始めるぞ。準備をしろ。」

 

「はい!」

 

悟天とトランクスは声を揃えて返事をする。

 

「さぁやるぞ。時間がない。まずは組手だ。表に出れば更に過酷な環境となる。」

 

先に表へ出ていくベジータ。常に戦闘服なため、すでに準備は万全だった。

 

「悟天、お前は俺たちで勝てると思うか?」

 

「…正直わかんないや。けど、お父さんやベジータさん、みんながボク達に託してくれたんだ。勝ってみせるよ!」

 

「…ははっ、だな!」

 

2人は道着に着替え、居住区から出ていく。

 

「さぁ行くぞ。まずは2人同時にかかってこい。」

 

「この前のリベンジです!!行くぞ悟天!」

 

「あぁっ!!だぁーっ!!」

 

トランクスと悟天のコンビネーションだけは、ベジータと悟空以上だ。

 

「まだまだ甘いぞ!相手の気を感じ取れ!!予測するんだ!」

 

「くっ!はぁっ!!」

 

ベジータはトランクスの攻撃を弾き、バク転しながら距離をとる。

 

「全て避けてみろ!だぁっ!!」

 

ベジータは両手から無数の気弾を発射させ、弾幕のようにして攻撃する。

 

「ふっ!はあっ!だりゃぁっ!!」

 

気弾をかわしながら距離を詰めていく悟天。トランクスは手刀で気弾をベジータに返す。

 

「なっ!ぐっ!!」

 

弾かれた気弾をかわした隙に、悟天は一気に距離を詰め、ベジータの懐に入り込む。

 

「そこだぁーっ!!」

 

「ぐぁぁっ!!!」

 

ベジータの腹部に強烈な一撃を入れる。ベジータは吹っ飛び、倒れる。

 

「なかなかやるな…だがその程度じゃ俺は倒せんッ!!はぁっ!!」

 

ベジータは気を解放し、スーパーサイヤ人2へ変身する。稲妻が走る気が、悟天達を寄せ付けない。

 

「さぁ。第2ラウンドだ。お前たちはスーパーサイヤ人に変身するな。潜在能力が解放されれば、悟飯のように強くなれるはずだ。」

 

「わ、わかりました!!はあっ!!」

 

「よーし!だぁっ!!」

 

今の2人とベジータには、相当な差がある。しかし、この差を埋めることが出来れば、2人の進化は爆発的に促進される。そして、サイヤ人特有のあの性質を利用すれば…

ベジータはそう考えていた。

 

 

一方、現世では悟空はこれまで神龍世界に居た時の出来事についてみんなに話していた。

 

「破壊神ビルス…そんな神様がいたなんてな。」

 

ピッコロは、自分の知らない神がまだこの宇宙に存在していた事を知り驚いている。

 

「あぁ。とんでもなく強かったさ。ゴッドになったオラでも、本気を出させることすら出来なかった。」

 

「あれより強いんですね…」

 

「あぁ!宇宙にはまだまだ強えやつがいっぺえいるみてえだ。オラはそんな奴らよりも強くなりてえ!」

 

「その前に、早く帰ってきて働いてけろ!!」

 

相変わらずのチチに皆が笑う。

 

 

一方、部屋の中では6時間が経っていた。この間、3人はぶっ続けで組手をしており、疲労が溜まっていた。

 

「はぁ、はぁ…カカロットと悟飯は20時間の組手をしていたらしいぞ…こんなもんでへばるな!」

 

「はぁ…くっ!はいっ!」

 

「まだまだぁっ!!やあっ!」

 

(こいつら…少しずつ戦闘力が上昇している…本気は出していないとはいえ、僅かに俺の動きに着いてきている…!!)

 

ベジータは2人の成長に驚く。

 

「いいぞ!もっと来い!!はぁっ!!」

 

激しい気と拳のぶつかり合いは、次元を超えて現世へも響いていた。

 

「すげぇ気だ…やっぱりあいつらはすげえ…!」

 

「悟空、お前も既に追いつかれているかもな。」

 

「そんなことねえぞ!よーし、この戦えが終わったらあいつらと組手だ!!」

 

「悟空さ、その前にいなかった分働いてけろ。」

 

「なっ?!そりゃねえぜチチ…」

 

他愛もない話をする悟空。悟空は懐かしさを覚えた。

 

 

「だりゃぁぁぁっ!」

 

「かっ…は…!!」

 

トランクスの拳がベジータの腹に直撃した。しかし痛みをこらえて腕を掴み、トランクスの腹に強烈な一撃を放つ。

 

「ぐはっ…!!」

 

「まだまだ甘いな…トランクス。!」

 

トランクスはばたりと倒れ、気を失う。

 

「さあ、次はお前だ、悟天。」

 

「ベジータさんは、僕とトランクス君、どっちが強いと思いますか?」

 

「カカロットの息子より俺の息子の方が強いに決まってるだろう…!」

 

「へへへ…だったら全力、出しちゃいますよ…!!」

 

「はぁぁっ!!!」

 

「ぐふっ!!」

 

ベジータは一瞬で間合いを詰め、腹にパンチを入れた。遠く離れていく意識を何とか保ち、ベジータの顔面にカウンターパンチする。

 

「ぐっ…!ちっ、よく耐えたじゃないか。」

 

「はぁ…はぁっ…正直、死にそうです…」

 

そういったまま倒れ、悟天も気を失った。持ってきていた仙豆を半分に割り食べさせると、2人の意識はすぐに戻った。

 

ベジータは起きた2人にこれからの修行の内容を伝える。

 

「いいか。今日からの修行はスーパーサイヤ人を禁止する。基礎的な実力をあげるんだ。」

 

「は、はい!」

 

「スーパーサイヤ人になったベジータさんに勝てるかなぁ…」

 

「勝てるように努力しろ。時間は少ない。トレーニングを怠るな。」

 

そう言うと、ベジータは寝室に向かっていった。

 

「ひゃー厳しそうだ…あんなこと言ったけど、僕に耐え切れるかな?」

 

「お前…真面目にやる気あんのかよ…」

 

悟天のヘタレさに、トランクスは呆れる。とはいえ、トランクス自身もそう思っていたが、父親譲りのプライドが邪魔をして言えなかった。

 

「…でも、なんか凄く力がついた気がする。修行のおかげかな?」

 

「それにしても物凄い成長だ…よし悟天、ちょっと気を解放してみてくれ。」

 

「うん、わかった。はぁぁ…はあっ!!」

 

悟天は言われた通り気を解放する。すると、2人の想像以上のパワーが出てしまい、トランクスは気によって起こされた風に吹っ飛ばされた。

 

「お、お前こんなに強かったっけ…??」

 

「わ、わかんない…けど、スーパーサイヤ人になった時よりすごい気がする…」

 

悟天の凄まじい気は、もちろんベジータも気づいていた。

 

「…死にかけたことで成長する…それがサイヤ人だ…」

 

 

 

 

それから、部屋の中では長い間修行が続けられた。厳しく、激しいベジータの修行は、悟天とトランクスの身体を痛めつけ、成長させて行った。

 

そして部屋の中で1年半が経ち、ついにベジータの修行が終わった。

 

「…今日で俺との修行は終わりだ。お前たちは以前と比べ物にならないくらい強くなった。…よ、よく頑張った。」

 

ベジータは褒めるのが恥ずかしいのか、後ろを振り向いてしまった。

そんな様子を見て微笑み、2人は礼を言う。

 

「ありがとうこざいます、父さん。」

 

「ほんとに!ありがとうこざいます!!」

 

深々と礼をすると、何も言わずベジータは部屋から出ていく。

ゆっくりと扉が開き、扉の外へ消えていく。

 

「おっ、ベジータ!帰ってきたな。」

 

「さぁ、次はお前だ、カカロット。」

 

「おめえ自身もすげえ強くなってるな。へへ、あいつらと戦うのがもっと楽しみになってきたぜ。」

 

完全に体力が回復した悟空は、ぴょんぴょんと飛んだり、屈伸したりしてウォーミングアップをする。

 

「悟空さ、無理するでねえぞ。そうだ、飯をいっぺぇ作ったんだ持ってってやってくれ。」

 

チチはビーデル、パン、ブルマと共に大量の食べ物を渡す。

 

「すっげぇ〜!!こんなにいっぺえつくったんか?」

 

「ここ、カミサマいるとこ。食べ物、いっぱい。」

 

ミスターポポが自慢げにそう言う。

 

「ほら、ベジータにもあるわよ。」

 

ブルマはベジータの元に寄り添う。

 

「あぁ。スマン。」

 

「ふふ。アンタも成長したのかしらね。」

 

「なっ、なんの事だ!!」

 

頬を赤らめるベジータをからかうように腕を組む。

 

「あんがとな、みんな!じゃ、行ってくる!」

 

タタタッと軽快に走っていき、部屋に向かう。

 

 

「悟空さん、どんな修行なんだろうな。」

 

「そういえば兄ちゃんからも聞いたことないや。」

 

「そっか、セルとか言うやつと戦う時、悟飯さんはここで物凄い特訓をしてたんだもんな。20時間組手したって父さんも言ってたし…もしかしたら、めちゃくちゃ厳しいのかも…」

 

ギィィ…と扉がゆっくりと開く。入ってきたのは、噂の孫悟空だ。

 

「お久しぶりです!悟空さん!」

 

「お?そんな久しぶりか?…そっか、こっちでは1年半経ってんだっけ?」

 

きょとんとした顔で頭を搔く。悟空は巨大な風呂敷を背負っている。

 

「お、お父さん、そんなにでっかい荷物…どうしたの?」

 

「そうそう!チチ達がめちゃくちゃ作ってくれたんだ!ここの飯はマジいだろ?先ずは腹いっぱい食え!」

 

「おーっ!久しぶりの母さんのご飯!!やったーっ!」

 

ドスンと風呂敷をおろし、豪勢な食べ物を広げる。

 

「悟空さん、机で食べましょう…」

 

「もう!いい子ぶっちゃって!トランクスくん!」

 

「そうだぜ!おめえも早く食いてえだろ!?」

 

我慢していたのか、ヨダレを垂らしながらわがままを言う悟天と悟空。

 

「そりゃあ食べたいですけど、ゆっくり食べましょう?食べ物は逃げませんから。」

 

「ちぇー。」

 

渋々机を出し、その上に並べる。

 

「いっただっきまーーす!!」

 

3人は勢いよく広げられた食事を食べる。トランクスもガツガツと食べている。

 

「やっぱり上手いなーっ!母さんの料理は!!」

 

「ああっ!!上手い!!」

 

「おーう!たんと食えよーっ!」

 

サイヤ人特有の爆食によって、沢山あった食べ物は一気に減ってしまった。

 

「ふぅー食った食った!!」

 

「少し残しておきました。これは保存しておきましょう。」

 

残った食事を冷蔵庫に入れ、続いて悟空に問う。

 

「で、修行はどんな内容なんでしょう?」

 

「えーっ、食べたばっかりなのにもう修行するのー?」

 

今まで厳しいベジータの修行を受けていたせいか、悟天のわがままが酷くなった気がする。

 

「お前なぁ…」

 

「そうだぜトランクスー。亀仙人のじっちゃんはよく食べ、よく休むってのをモットーにしてたしな。」

 

目を閉じ、寝る姿勢で言う悟空。

 

「いや、もっとあったでしょう他に…」

 

「ひたすら動くだけが修行じゃねーぞ。休息も必要だ。」

 

「そうそう。」

 

そう言うと、いびきをかいてねる悟空と悟天。トランクスもつられてあくびが出てしまう。

 

「ご、悟空さんが言うなら…」

 

3人はゆっくりと睡眠を取り、悟天は数時間後に目を覚ました。

 

「ふぁあ…よく寝た。あれ、お父さんが居ない。先に修行してるのかな?」

 

表に出ると、既に悟空はウォーミングアップをしていた。

 

「お父さん。早起きですね。」

 

「お、悟天。起きたか?」

 

「うん。」

 

「おめえ達に会って、すぐに分かった。」

 

「え?何が?」

 

「おめえ達がものすげえ強くなってる事さ。オラ、負けらんねぇ!と思ってさ。」

 

にっこりと笑う悟空。数年ぶりに父親の姿を見た悟天。なんだか感慨深い。遅れて起きてきたトランクスが、急いでやってくる。

 

「す、すみません!!寝坊しました…!」

 

「でぇじょぶだ!よく休めたか?」

 

「はい!」

 

2人は声を揃えて言う。

 

「よーし!じゃあ始めっか!オラとの修行を!!」

 

ついに悟空との修行が始まる。果たして、2人はどこまで強くなれるのか。そして、魔人アースを倒すことができるのか…

 

後編に続く。

 

界王星では、老界王神とキビト神が水晶玉を通して地球の様子を見ていた。

 

「全く。あいつらは面倒なことを何度も起こしよるわい。」

 

「は、ははは。でも、彼らのおかげで何度も宇宙が救われたことは確かです。」

 

「何を言っとるんじゃ。大体アイツらのせいで面倒なことが怒っとるんじゃ。セルの時だってブウの時だって、邪悪龍のときだって…ガミガミ」

 

「まぁまぁ。私達も手助けくらいはしてあげましょうよ。」

 

「お主も甘いのう…」

 

未熟なキビト神を見て、呆れる老界王神。その背後に、とある人物が訪れる。

 

「やぁ。界王神。」

 

「はっ!!あっ、あなたは?!」

 

老界王神の苦悩も…続く。




後編ではついに魔人アースとの決着がつく…!!
進化する魔人アース。果たして、悟天とトランクスはアースを倒すことができるのか?

次回もお楽しみに!
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