ロックマンX二次創作 作:クリスチカ・マリビエ・ダンセルジオ
(2026年2月14日)
「ア、アイリス……大丈夫か、そんなに慌てて……?」
「ゼ、ゼロ……ご、ごめんなさい、遅くなっちゃって……」
「い、いや、そんなことはいいんだ。それより、その手に提げているのは何なんだ……?」
「コ、コレね! もちろん、チョコレートよ。バレンタインですもの!」
「そ、それはわかる。問題は、なぜそんなに大量なのかということだ。見るからに重そうだぞ。ソレを、全部持ったまま走ってきたのか……?」
「あ、あのね。コレには、深いわけがあるの!」
「わけ?」
「私……本当は、もっと早くに、ゼロへのチョコレートを用意しておくつもりだったの。でも、ここ最近はずっと忙しくて、お店にも行けなくて……」
「そうか。」
「結局、チョコを用意することができないまま、今日になっちゃったわ。だから、仕事が終わってから大急ぎでお店に行ったの。」
「そうか、いろいろ大変だったんだな。」
「そうしたら、ステキなチョコがいっぱいあって! 私、困っちゃったの。ゼロはどんなのが好きか、そういえば知らなかったし。だから、すごく悩んだんだけど、ひとつには決められなくて……私が気に入ったチョコを、全部買ってきちゃったの! そういうわけだから、コレ、どうぞ受け取って!」
「……コレ全部、マジでオレの分なのか?」
「そうよ! ちょっと、準備不足だったけど……コレが、大きな私の気持ち。ゼロ……これからも、どうぞよろしくね……!」
「アイリス……」
「ほら、見て! このチョコ、とってもキレイでしょ。宝石みたい。こっちは、オレンジピールのチョコよ。それから、プラリネに、ジャンドゥーヤに、トリュフチョコ。どれから食べる?」
「……キミの気持ちか。確かに受け取った。」
「えっ?」
「ありがとう。チョコが星の数ほどあっても、キミのハートはひとつだ。ソレが、確かに届いた。……オレのために、一生懸命だったんだな。」
「ゼ、ゼロ……」
「……オレの方こそ、よろしく頼む。これからも、ずっとな。」
「え……ええ、もちろんよ、ゼロ……!」
「……しかし、さすがにこの数は食いきれんぞ。」
「そ、そうね……」
「まあ、二人でチョコレートパーティーってのも、悪くないんじゃないか。……ほら、あーん。」
「えっ……あ……ま、待って……! わ、私も。ゼロは、コレでいい?」
「ああ。それじゃ、改めて。」
「はい。あーん……」
「……甘いな。」
「……そうね。いつものチョコより、ずっと……」
「……今なら、きっと唇も甘いぜ。」
「う、うん……(とろけそう……)」
(完)