ロックマンX二次創作 作:クリスチカ・マリビエ・ダンセルジオ
(2026年7月6日)
『カーネルか? こちらゼロ。すまん、連絡が遅れた。』
「遅い! どこへ消えたかと思ったぞ。水質調査はもうとっくに終わったはずだろう。アイリスもまだそこに居るのか?」
『報告する。スミノ川の水質は、ほぼ、あの事件以前の状態に戻っていることがわかった。あのイレギュラー集団との戦闘で流れ込んだ有害物質の影響は、もうほとんど無い。』
「そのようだな。先に戻った調査員たちからそう聞いた。で、おまえたちはどうしているのかと、オレは尋ねているのだが?」
『あー、それがな……川の周辺で、″青白い謎の発光体″が複数確認されたんだ。今、アイリスがそれを詳しく観察している。』
「……何だと?」
『それに、遠くの空に、″赤や緑の謎の閃光″も見えるんだ。″轟音″も聞こえてくる。何かが起こるのかも知れん。オレたちは、ここで二人でしばらく様子を見ることにした。心配は無用だ。以上。』
「おいこら、待て! ……全く、アイツらは!」
「大佐、今のはゼロ隊長でしょうか?」
「ああ、そうだ。おまえたちを先に帰しておいて、何をしているかと思えば……」
「あの事件の当事者であったハンターとして、我々の水質改善活動にいつも協力いただいていたのはありがたいことです。アイリスさんも、ゼロ隊長と一緒なら大丈夫でしょう。どうか、あまり厳しく言わないでさしあげてください。」
「うむ……まあ確かに、ここ最近、あの二人が一緒になれる機会はそうそう無かったからな。」
**
**
「ゼロ、大丈夫? 兄さんは怒ってなかったかしら……?」
「さあな。まあアイツに怒られるとしても、今じゃない。それより、まだ蛍は見えるか?」
「ええ! ほら、ここよ。あそこにも光ってるわ! ステキね……」
「ああ、本当に美しい。このあたりの水が清浄な証だ。キミたちレプリフォースの努力の結晶だな。」
「あなたたちハンターの協力があってこそよ。その結晶を、こうしてあなたと二人で見てるなんて……ほら、手の上に載せると、光る指輪みたい。」
「お、また花火も上がったぞ。なかなかここはいい場所かも知れんな。」
「うふふ……そういえばゼロ、さっき兄さんに、『何かが起こるのかも知れない』って言ってたわね。」
「ん? ああ。」
「綺麗な蛍と、綺麗な花火に囲まれて……何が起こるのかしら……?」
「ふふ、決まってる。……キミを離さない。」
「ゼロ……、ありがとう、私も離れないわ……!」
「蛍の光……まるで、誓いの指輪みたいだな……」
(完)