ロックマンX二次創作 作:クリスチカ・マリビエ・ダンセルジオ
先日、お友達と深山の秘湯(笑)へご一緒させていただきました! すばらしい夏の思い出ができました♪″(о´∀`)оо(´∀`о)″
(2026年9月3日)
秋の足音と、往く夏の残り香がせめぎ合う、ある日の夕暮れ。
深山を吹き抜ける風のざわめきに紛れ、道なき道を駆ける“忍び”が、独り。
あざやかな紅の鎧、なびく金髪。
その姿を深い緑の陰に隠しながら、彼は走りつづける――谷川を飛び越え、崖を蹴り、森の更なる奥を目指して。
彼の背にある剣が唸りをあげ、閃光をほとばしらせる時。
身の程知らずのイレギュラー共は、たちどころに物言わぬ屑鉄と化す。
――だが、その強さ故に負う傷の数、その痛みを知る者は少ない。
強き彼がその鎧を外し、束の間の安らぎを得ることのできる場所。
今、彼は秘められたその場所を求め、夕闇迫る空の下を、一心不乱に駆けていく。
やがて、彼はたどり着いた。
辺りに立ち込める白い煙――鉱物の香り漂う湯けむり。
乳白色の湯をたたえた露天風呂が、彼を待っていた。
そして、その傍らにたたずむ浴衣姿の女性も。
「ゼロ、お疲れ様!」
彼女は、笑顔で彼を迎えた。
それだけで安堵を覚え、彼の口元もほころんだ。
「すまん、アイリス。ずいぶん待たせたな。」
「いいの。おかげで、お風呂をゆっくり眺められたわ。本当にお湯が白いのね。それに、とってもいい匂い!」
「ああ、評判通りだな。⋯⋯しかし、キミがこんなところまで来ていることを、カーネルは知っているのか?」
「ううん、今回は兄さんには内緒よ。だって⋯⋯」
アイリスは一度言葉を切り、慌てたようにうつむいた。
その頬は、ほんのりと染まっていた。
「ゼロと一緒に、温泉なんて⋯⋯」
――確かに、この逢瀬の目的について、心配症の兄に正直に話すことなどできまい。
彼女にとっても、これは″忍び″の旅というわけだ。
「はは、そうだな。それじゃ⋯⋯行くか?」
ますます顔を赤くしながら、アイリスは小さくうなずく。
ゼロは、そんな彼女の肩を優しく抱き寄せた。
――やがて、夕空と木々の下、鎧も着物も脱ぎ去った二人を、白い湯けむりはそっと包み込むだろう。
その忍びの休息を、かき乱すものはない。
(完)
※以下、文字数合わせ↓
秋の足音と、往く夏の残り香がせめぎ合う、ある日の夕暮れ。
深山を吹き抜ける風のざわめきに紛れ、道なき道を駆ける“忍び”が、独り。
あざやかな紅の鎧、なびく金髪。
その姿を深い緑の陰に隠しながら、彼は走りつづける――谷川を飛び越え、崖を蹴り、森の更なる奥を目指して。
彼の背にある剣が唸りをあげ、閃光をほとばしらせる時。
身の程知らずのイレギュラー共は、たちどころに物