スマッシュブラザーズ 異世界戦士団対暗黒騎士団 作:バルバトスルプスレクス
オレンジの鎧武者と緑の勇者は迫りくるプリム等の雑兵を切り捨てていく。
オレンジアームズの鎧武とリンクは無双セイバーナギナタモードとマスターソードを振るい、プリム達を文字通り蹴散らしていく。一撃でやられるプリム達は、数の暴力で二人の体力を奪っていく。オレンジアームズから広範囲且つ高威力のパインアームズに変える。
<ソイヤッ!パインアームズ、粉砕・デストロイ!!>
鎧武のオレンジの鎧がパイナップルの鎧に変わった鎧武パインアームズは、アームズウェポン・パインアイアンを振り回しながら、リンクに尋ねていた。
「なぁリンク、こいつら全然減ってる気がしないんだけど?!」
「…って言われてもなぁ…。前に同じことがあったんだけど、それよりひどいよこの状況は。あと他にはどんなフルーツがあるの?これ終ったら教えてよ!」
マスターソードが二十三体目のプリムを切り捨て、ブーメランを投げ飛ばして撹乱し更に爆弾を投擲。爆発でプリム数体が影虫となり、道が出来た。この瞬間を待っていた鎧武はロックビークル・ダンデライナーを開錠して、リンクの手を取ってプリムの包囲網から脱出。追撃が来ない様にリンクが再度爆弾を放つ。
プリムの大軍を振り切った二人は泉の辺で腰を下ろした。
やっと落ち着けた二人は改めて自己紹介をしたのち、これまでの自分たちの経緯を語り合った。紘汰はベルトを手に入れてから今日までを語った後、リンクは何故フィギュア体でいたのかそれまでの事を語りだした。
この世界における二体神である創造手神マスターハンドと破壊手神クレイジーハンドから得たある情報をもとに、リンクとその仲間たちが行動を開始するのだが…。
「今までにない強敵にやられて、紘汰に会ったんだ。ある情報っていうのは、この世界を永遠の闇に葬ろうとする奴らがいるって事は確かなんだ」
「ふーん、どの世界にも悪い奴らはいるんだな。よし、リンク俺も協力するよ!」
そう言って差し出した紘汰の手をリンクは握り返した。
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紘汰がリンクに連れられて訪れたのはリンクやその仲間たちの拠点の屋敷だ。高貴な洋館の様な建物を囲む塀には有刺鉄線や自動小銃などの防衛設備が整えられていた。
この洋館の雰囲気に圧倒されながらも紘汰は洋館のドアを開ける。その後はリンクの案内で屋敷内を歩いて行くと、賑やかな部屋に到着した。そこは談話室と言えばいいのだろうそんな造りをしていた。
「おや?誰か来たみたいだよ、翔太郎」
「その様だな、フィリップ」
「隣にいるのはファイターかな?」
「だとしたら新しいダチだ!」
「よ、久しぶりだな鎧武」
そこではピーチ城から辛くも脱出してきた翔太郎、フィリップ、映司、弦太朗、晴人の五人がソファーで寛いでいた。そのうちの晴人に気が付いた紘汰は、再開の挨拶を交わし彼らがここに居る理由を聞いた。
晴人の口から出たのは、ピーチ城から脱出したのち、リンクの仲間である女神パルテナとゲッコウガと呼ばれるポケモンと言う種族によって助けられ、二時間前からここに居て、この談話室で他のファイターたちと交流を深めていた。
「他にもゲッコウガたちの仲間がこの世界に散らばっているらしい」
「そこは俺もリンクから聞いているけど…あの四人は誰なんだ?」
あの四人こと翔太郎たちはソファーから立つと紘汰に近づいて自己紹介をした。
「俺は左翔太郎。ハードボイルドな探偵だ」
「僕は翔太郎の相棒のフィリップだ。よろしく」
「俺は火野映司、よろしくね」
「オッス!俺は如月弦太朗、すべての仮面ライダーと友達になる男だ」
弦太朗の差し出された右手を紘汰が握り返すと、弦太朗のダチの証握手が披露される。
「俺は葛葉紘汰だよろしくな、弦太朗」
ライダーたちの交流をよそに、リンクは同じく部屋にいたファイターのゼルダとマルスに声を掛けていた。その際紘汰達に聞かれないような小さな声で。
「あと三人…だっけ?」
「その三人ですが、既にガノンドロフとスネークさんに合流したそうです」
「スネークさんの方は二人で、どちらの組も暗黒騎士団の連中に襲撃を受けていたようだ。それにしても、マスターは何故彼らを……」
「兎に角、まだ彼らにはこの世界に来た理由は話さない方がいいと思う。全員そろってからでも遅くはないしね」
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紘汰が翔太郎たちと交流していたその頃、一つの研究所が爆発した。
爆炎に照らされたのはミュータントと言うべき存在。
その存在…名はミュウツー。ミュウツーは目についた研究資材、実験材料などをサイコカッターやシャドーボールで破壊しきった後、携帯通信機を操作した。
『…私だ。暗黒騎士団研究施設の破壊を確認。次の指示を請う』
《了解した。次の指令はスネーク、及びガノンドロフの回収だ》
『その様子だと、私たちの援軍が見つかったのか?』
《全ての説明は後だ。回収したのち、屋敷に帰還してくれ》
『了解した、マスターハンド』
続く
急いで仕上げようとしたらこの出来でした。
今後精進致します