プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
愛香は資格者を探しに来たセッビィに出会った。
そんな出会いから数分後、学園から避難しようとした愛香達の前にアナザーブラックが襲来する。
アナザーブラックの襲来、それが新たな希望の誕生をもたらす事になる
────
アナザーブラックが学園内に侵入する数分前、愛香達は学園の外にある避難場所に向けて移動していた
愛香(嫌な気配は感じるわね……ニュースに出ていた怪物がまだ来てないと良いんだけど……)
先頭を歩きながら愛香は思案。
そんな姉の後ろで友美は晴渡空と虹ヶ丘ましろを気にかけていた。
友美「晴渡さんに虹ヶ丘さん、身体の方は大丈夫?」
空「大丈夫です」
ましろ「震えが残っているけど何とか」
確認する友美に晴渡は落ち着いたのかそう返し、ましろも少し震えてはいるものの頷く。
友美「けど無理しちゃ駄目だよ。もうすぐ避難場所に来るけど、最後まで気を抜かないで」
友美に言われた空とましろははいと返しながら愛香に続く。
セッビィ(ん?何か感じるビィ)
愛香が背負うバックの中に居るセッビィがある気配を感じ取る。
それと共に……
「感じるぞ……私を消し去ろうと目論む者の気配が……」
不気味な声が響き渡る。
愛香「っ!?」
突如響いた声に愛香達は立ち止まる。
友美「お、お姉ちゃん。さっきの声って一体……」
愛香「分からないけど、嫌な予感を感じるわ。ちょっと迂回するよ」
戸惑う友美に愛香はそう返し、ルートを迂回する事にしてその場を離れようとした時……
ドドーン!!
愛香達が進もうとしていた道の先でアナザーブラックが巨大な地響きと共に地面に降り立った
「この近くに居るのは確かだな……さて、何処に居るのやら」
アナザーブラックは周りを見回し始める。
幸い愛香達はアナザーブラックの視界に入る前に見えない場所へ隠れたので見つかっていない。
愛香(あれはニュースに映っていた怪物!?咄嗟に隠れたのは功を奏したわ……とにかく、ここから離れないと……)
アナザーブラックが自分達に気づく前に避難場所に行かないと……と思いながら友美達の方を見る。
友美は突如現れたアナザーブラックに驚いた顔で見ており、空は強張った顔で胸を抑えながらアナザーブラックを見ていた。
ましろ「…………」
一方、ましろはアナザーブラックを見て顔色が真っ青になっていた。
そんなましろの様子に愛香が大丈夫と声をかけようとした次の瞬間……
ましろ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ましろは大きな声で悲鳴を挙げてしまう。
悲鳴をあげたましろに友美は慌てて落ち着かせようとする。
友美「虹ヶ丘さん、今大声上げちゃ駄目!」
ましろ「いや、いや!!!」
落ち着かせようとする友美だが、ましろは尋常でもない怯え方をしてなかなか落ち着かない。
「……そこに誰か居るな……」
さらに間が悪い事にアナザーブラックがましろの悲鳴に気づいてしまい、近づいて来る。
慌てて友美はまだ悲鳴を上げそうになるましろの口を塞ぐ。
愛香(まずいわ……虹ヶ丘さんの悲鳴で此方に向かおうとしている……このままじゃあ気づかれちゃう……)
段々と近づいて来るアナザーブラックに愛香は焦る。
愛香(何か、怪物を別の方に遠ざけないと……)
どうすれば……と愛香は悩んでいた時……空が飛び出していた。
空「こっちです化け物!」
「お前か!」
愛香が止める間もなく呼びかける空にアナザーブラックは拳を振るう。
それに空は軽快な動きで避けると愛香達とは別方向の、しかも避難場所から離れる様に走り、逃げる空をアナザーブラックは後を追う。
「逃がさんぞ!!」
電撃を放つアナザーブラックに空は飛び込み前転して電撃を避けると縦横無尽に動き回って逃げて行き、待て!とアナザーブラックは追いかける。
逃げている中、突然痛くなった頭に空は呻く。
空(頭が痛い……私の頭の中に女の子が浮かんで来る……これは一体……)
頭の中に少女のイメージが浮かんだ事と見えている手と足の服が変わっている事に空は違和感を感じながらもアナザーブラックから逃げる。
そのまま空を追う事で遠ざかって行くアナザーブラックを見ながら愛香は空の行動に呻く。
愛香「晴渡さんなんて無茶を……追いかけたいけど、こっちも心配だし……」
チラッと愛香は友美に介抱されているましろを見る。
未だにいや、いやぁと怯えているましろに愛香は呻く。
友美「虹ヶ丘さん、落ち着いて……」
ましろ「いや、死にたくない!誰か助けて……!!」
落ち着かせようとする友美だが尋常でもない怯え方に愛香はどうしてここまで怯えるのだろうかと疑問を抱く。
愛香(晴渡さんを早く助けにいかないといけないのに……どうにかして虹ヶ丘さんが落ち着かせないと……どうすれば……)
必死に考えている愛香の様子をバック越しに見ていたセッビィは愛香に聞こえる範囲の声で話しかけて来る。
セッビィ(愛香、此処はオイラに任せるビィ)
愛香(何かあるの?)
バッグを自分の前に持って行き、確認する愛香にセッビィはあるビィと返す。
セッビィ(オイラの能力の1つに相手を沈静化する能力があるビィ。それを虹ヶ丘さんって言う興奮してる子に使うビィ)
愛香(それを使えば大丈夫なの?)
再度確認する愛香にセッビィは大丈夫ビィと力強く返す。
セッビィ(幸いバックには覗き穴があるビィ。覗き穴越し視界に虹ヶ丘さんを捉えれば何とかなるビィ)
愛香(分かったわ。ならセッビィ、お願いね)
セッビィに言われた愛香はお願いしてからセッビィが入っているバックをましろの方に向ける。
愛香「虹ヶ丘さん、こっちを見て?」
友美「虹ヶ丘さん、お姉ちゃんの方を見て」
愛香と友美にお願いされたましろは怯えた顔で愛香の方へと顔を向ける
こっちを見たとセッビィは体を輝かせてそれを目に収束して波動として放つ。
放たれた波動を受けたましろは怯えていた顔から段々と落ち着いて行く。
愛香「落ち着いた?」
ましろ「は、はい……」
確認する愛香にましろは戸惑いながらそう返す。
友美「お姉ちゃん、今、何したの?」
愛香「んー、ちょっとしたアロマセラピーに近いのかしら?」
不思議そうに聞く友美に愛香は曖昧に返す。
どういう事?と首を傾げる友美を後目に愛香はバッグを背負い直す。
愛香「とにかく2人は先に避難場所へ行って、私は晴渡さんを助けに向かうわ」
友美「え、お姉ちゃん無茶だよ」
無謀だと姉に対してそう言う友美に愛香はそれでもよと返す。
愛香「晴渡さんを1人にはしておけないわ。だから友美は虹ヶ丘さんを早く安全な場所へ連れて行くのよ」
そう言ってお姉ちゃん!と呼び止めようとする友美のを振り切って愛香は空とアナザーブラックの後を追う。残された友美とましろはどうしようかと途方に暮れていると愛香が見えなくなったと同時にある一団、東堂率いる『テイルズディフェンド』の部隊がやって来た。
隊員D「いました!女の子2人!」
東堂「君達、大丈夫か?」
友美「あ、私達は大丈夫です。でも私達を安全な場所に逃がすために、晴渡さんが囮となって怪物を誘導して、お姉ちゃんが追い駆けて行ってしまったんです。お願いです。お姉ちゃんと友達を助けてください!」
話しかけた東堂に友美は慌ててお願いして頭を下げる。
東堂「分かった。君のお姉さんと友達は必ず助ける。お前達、二人の護衛を頼む」
隊員E「了解しました」
隊員F「お二人は我々が護衛します」
すぐさま了承して、隊員2人を友美とましろの護衛に付けて避難させると東堂達は友美が指した方へと走る。
東堂(何故、こんな所に虹ヶ丘ましろが居るんだ?確か前の調査の時には彼女がいなかった筈だが……)
追跡を開始する中、東堂は友美と一緒にいたましろの事で違和感を感じていた。
先ほどの友美の様子を見て、聞こえて来た悲鳴は彼女ではないと判断し、さらに囮となったのと友美の姉が出したのではないと考えてからまた疑問を持つ。
東堂(本来、虹ヶ丘ましろはあんな悲鳴をあげる様な子には見えない……まるで一般市民と同じだ……一体何があったんだ?)
前の調査には居なかったのとましろが一般市民と同じ感性になっているのかの疑問により違和感を感じえずにはいられなかった。
そして東堂はアナザーブラックが居る場所でもう一人この世界に居なかった人間と接触する事になる事を知る事になる。
────
東堂達が空と愛香の救出に向かった数分前、拓也と律子は高等部の校舎の中を走っていた。
拓也「たくっ、詩嶋は後輩達に心配かけさせやがって……」
律子「詩嶋さんの行動が私達がヌーベル学園に通っている頃から変わってないのであれば……」
ぼやく拓也に律子はここだけども……と図書室の前で止まる。
拓也「ここだとバケモンが来たら逃げれねえからいてくれよぉ……」
願いながら拓也は図書室の扉を開けて2人は図書室の中に入る。
其処では、1人の少女が黙々と勉強を
律子「詩嶋さん、こんな所に居たのね。さあ、早く避難するよ!いつ怪物が来るか分からないから」
そんな少女、詩嶋喜楽女へ律子が駆け寄って声をかける。
声をかけられた詩嶋は律子を見て不思議そうに首を傾げる。
詩嶋「拓也先輩に律子先輩?どうしてここに?先輩達はもう卒業されてるでしょう?」
律子「いやそうだけど、今はそれ処じゃないの!避難よ、ひ・な・ん!!!」
強調する律子に詩嶋はまたも不思議そうに律子を見る。
詩嶋「避難?なぜ?どうしてする必要があるんですか?」
律子「どうしてって……あなた、避難誘導の気づいてないの!?」
拓也「今学校に怪物が来ようとしてるんだよ!それで皆は外に避難してるのにお前は何をしてるんだよ!?」
心底不思議そうに聞く詩嶋に2人は驚いて問う。
詩嶋「次の時間の授業に向けて勉強をしてるのですが?おかしいですか?」
詩嶋の口から出たトンチンカンな事に拓也と律子は唖然となる。
拓也「お前、騒動に気づかない程勉強に没頭してたのか!?」
詩嶋「おかしいですか?」
律子(確かに普通なら凄いけども……この状況じゃあおかし過ぎるわよ……改めてこの子、どういう環境で育ったの?)
とにかく避難だ!と不思議そうな詩嶋を引っ張って拓也と律子は外に出る。
「感じるぞ……私を消し去ろうと目論む者の気配が……」
瞬間、不気味な声が響き渡る。
聞こえてきた声に思わず3人は足が止まる。
詩嶋「な、なんですかこの声……」
律子「落ち着いて詩嶋さん。けど、さっきの声って……」
拓也「あの怪物だ!もう来やがったのか……早く外に出るぞ!!」
突然響き渡った声に怯える詩嶋を律子は落ち着かせながら拓也のに同意して急いで外へと向けて走る。
拓也「!?止まれ!何かが来てる!」
先頭を走っていた拓也は向かう先から音がしてるのに気づいて2人を止める。
律子「!あの木なら3人とも隠れられるからあそこに!!」
周りを見て律子に言われた拓也は詩嶋と一緒に指定した木の影に隠れて様子を伺う。
そこに、青髪の少女が後ろを気にしながら拓也達の通っていた所を通り過ぎる。
「逃がさんぞ!」
少しして黒い怪物が拓也達の前を通り過ぎて少女が向かった道を走って行く。
拓也「やっぱりショッピングモールで暴れやがった怪物だ!」
律子「もしかしてさっきの女の子、あの怪物から逃げてたの!?」
自分の働いていた場所で暴れた怪物に怒りが出た拓也は律子の言葉にハッとなる。
拓也「それってヤバくねえか!?さっきの女の子、見た感じ中等部の子か?」
詩嶋「さ、先ほどの少女は確か、晴渡空さんだったと思います……拓也先輩の言う通り中等部の子です」
逃げた方向を見ながら呟いた拓也に詩嶋が恐る恐る答える。
律子「晴渡さんって少し前にスポーツ関連のでニュースに出てた女の子よね。どうして黒い怪物に追われていたの?」
思いだしながら呟いた律子は何故、空が黒い怪物に追われている事に疑問を抱く。
すると再び足音がして、3人はまた誰か来たのかと見て、愛香が走って来るのを目にする。
律子「愛香!?なんであなたがここに!?」
拓也「お前は避難してなかったのか!?」
愛香「律子先輩!?どうして此処に!?それに拓也先輩に詩嶋先輩までいるの!?」
思わず出た律子に愛香は立ち止まり、続けて出て来た拓也と詩嶋に驚いて問う。
律子「私達がなんでいるかは、学園に残っていた詩嶋さんを助けに高等部の校舎に来たのよ」
愛香「そうでしたか……(そう言えば瑞希が言ってたわね……晴渡さんのですっかり抜けていたわ;)」
詩嶋を差して答えた律子のに愛香は納得しながら思い出す。
律子「それよりも愛香、そう言う貴女は何で此処に居るの?もしかしてさっきここを通った晴渡さんって子が関係してるの?」
愛香「はい。彼女、晴渡さんは私達を助ける為に怪物を引きつけて……」
拓也「私達?愛香、他に誰か居たのか!?」
律子のに頷いた愛香に対し、拓也は慌てて聞く。
愛香「私の他には、友美と虹ヶ丘さんが居ました。二人には先に避難場所に向かうように言ったので」
律子「友美ちゃんも居るのね……それに虹ヶ丘さんは確か晴渡さんが居候してる所の娘さんね……ってあなた追いかけてどうする気!?あんな怪物に立ち向かうなんて無謀よ!」
愛香「確かに、無謀かもしれません……けど、私達を逃がす為に動いた晴渡さんをほっとけない。何とか助けてお2人と合流しますから(それに何故晴渡さんの姿が変わると言う妙なデジャブが気になる……)」
そう言って愛香は止めようとする2人を無視して走り出す。
律子「愛香!?」
拓也「あいつ!ホントに無謀だろ!!」
詩嶋「?お2人とも、また誰か来るみたいです。それも複数」
叫ぶ律子と呻く拓也に静観していた詩嶋が報告する。
拓也「……確かに1人だけじゃない。今度は誰が来るんだ?」
思わず2人は警戒してると来たのは、『テイルズディフェンド』の兵士達と責任者に当たる東堂であった。
律子「あの服装!公園で見かけた特殊部隊の人達じゃない?」
拓也「ああ、あの服装は間違いないな」
まさかさっきの怪物のでここにと思っていると東堂が話しかける。
東堂「君たち、何故こんな所にいる?」
律子「あ、その、学園内にまだ残っていた生徒が居て、その生徒を保護するために此処に来たんです」
拓也「それがこいつで……さっきまで避難のにも気づいてなかったようで……」
詩嶋「……どうも」
問いに律子が慌てて答え、拓也が詩嶋の方を指し、詩嶋は少し警戒した様子で頭を下げる。
東堂「避難に気づかないって、何をしていたんだ?」
律子「ずっと勉強をしてたんです」
は?と東堂と兵士達は思わず呆気にとられる。
だって誰だって避難誘導に気づかず勉強をしていたなどと言われたら呆気に取られてしまうもんである。
その気持ちは分かると拓也と律子は内心頷く。
東堂「あーーその……その子は大物なのか?」
拓也「そうじゃありませんよ…………別の意味で大物に見えますけど」
なんとも言えない顔で問う東堂に拓也は疲れた顔でそう返す。
東堂「そ、そうか……(何か訳ありの様だな)……ここは危険だ。部下を護衛に付けるから早くここから避難するんだ」
律子「ご厚意に感謝しますが、そういう訳にはいかないんです。後輩が1人、怪物に追いかけられてる子を助けに行って……」
避難する様に言う東堂だが、律子の言葉に友美の言っていた事を思い出す。
東堂「そうか、先ほど避難させた女の子の言っていたお姉さんと同級生か……分かった。流石にいないと思うが怪物が他にもいたら厄介だから一緒に行動して貰う。ただし、ちゃんとこっちの指示に従って欲しい」
律子「分かりました」
拓也「お願いします」
念押ししてから同行を認める東堂に律子と拓也は頭を下げる。
東堂「良し、行くぞ!!」
号令と共に一同は向かう。
その移動先で東堂はあるものを目撃する事になる。
1つの伝説の誕生と1つの復活を……
────
律子達が東堂に接触した頃、高等部のグラウンドでは空がアナザーブラックと対峙していた
「散々手擦らせやがって」
アナザーブラックは苛立ち気に空を睨み付ける。
空(あの怪物をなんとかする手段は私にはない。逃げ回るにしてもその後をどうすれば良いか……)
そんなアナザーブラックに空は様子を窺いながら攻撃のを見逃さない様にみつえる。
(警戒か……それにこの小娘……恐怖を抱いているな)
そんな空を見て彼女の体が僅かだが震えている事に気づいたアナザーブラックは右腕に黒い雷を纏わせ……
「中学生にしてはそれなりにやったな。だが遊びは終わりだ!」
豪腕で空に向けて振り下ろす。
空はその豪腕を回避した後にある一定の動きを素早く取る。
なんだ?とアナザーブラックが思った後……
空「はっ!!」
剛腕を振るった事で硬直していたアナザーブラックの脇腹に正拳突きを叩き込む。
まさかの攻撃にぬっ!?と驚いた後にまたも動きが止まった所で空は距離を取る。
「ちょこざいな!!」
ダメージはないものの、たかが中学生の少女の攻撃が当たった事に苛立ちながら、アナザーブラックは今度は左手で殴り潰そうとするがその腕を足場代わりに使われて跳ばれ、ついでと後頭部に蹴りを入れられてたたら踏む。
「おちょくりおって!!」
怒りながら電撃を放ち、空は必死に走って避ける。
そんな所に愛香は追い付き、避けている空の運動神経と反射神経に思わず驚嘆する。
愛香(晴渡さん、凄い……いやいや!このままだと晴渡さんがあの怪物の攻撃を受けちゃう!)
どうする!?と逃げ回る空を見てから愛香は周りを見渡し……グラウンドに転がっていた野球ボールが目に入る。
愛香「これなら注意を引くぐらい!」
愛香は咄嗟に野球ボールを掴み、新体操で培った経験もあって見様見真似ながら綺麗なフォームでボールをアナザーブラックに向けて投げる。
その時、愛香はボールを投げた時、ある違和感を感じる。
愛香(何かしら?ボールを投げた時、一瞬だけど手から光りが……?)
ボールを投げた瞬間、愛香の手から光りが一瞬放たれたのを愛香は見た。
どういう事と思ってる間ボールは剛速球となってアナザーブラックへと飛んで行く。
「む?」
空を狙い続けていたアナザーブラックは風切り音に振り返り、野球ボールが迫っているのに気づく。
「たかが球1つ、無駄な事を……」
避けるまでもないとばかりに受け止めようと手を伸ばす。
投げられた野球ボールはそのままアナザーブラックの腕に……収まらず、途中で曲がる。
カーブして落ちた野球ボールは驚いているアナザーブラックの脇腹に炸裂した。
「がっ!?」
それによりアナザーブラックは今まで感じた事もない痛みに声を漏らす。
(何だこの痛みは……!?たかが野球ボール如きに私にダメージを与えただと……!?)
驚いた後に脇腹を見て、ボールが当たった箇所が焼かれた様に傷がついている事に気づく。
「虫ケラの癖に私の体に傷を付けるなど……許さんぞ!!」
たかが小娘と思っていた愛香に傷を付けられて怒りを抱くアナザーブラックを見ながら愛香は空と合流する。
愛香「晴渡さん、無茶し過ぎよ。何でこんな事をしたの!?」
空「あの怪物を見ていたらある感情を抱きました。あの怪物はほっといてはいけないと……」
怒った愛香は空の返答に戸惑う。
愛香「怪物をほっとけない………それってどういう事……」
戸惑いながら愛香は空と共に自分達を睨むアナザーブラックを見る。
(私に傷を与えたあの女の背負っているバッグ……何やら不快な気配を感じる……)
そんなアナザーブラックは愛香を、特に彼女が背負っているバッグを見ていた。
(もしもこの不快な気配が、私が感じ取った消し去る力ならば、あの女は始末する必要があるな)
眼を鋭くさせてアナザーブラックは殺気を強める。
先程よりも強く感じる殺気に問答してる時間はないと感じる。
愛香「ほっとけない理由を聞きたいけど、今はこの場から逃げるわよ!」
空「ですが、当てもなく逃げたら他の人を危険な目に遭わせてしまう可能性が!」
そうだけども!!と空に逃げようと言って返された事に愛香は呻きながら、アナザーブラックが放った黒い雷を一緒に避けながら走り回る。
「逃げるな!逃げるな!逃げるな!」
愛香「逃げる決まっているでしょう!!」
ブラックサンダーを悉く回避する愛香と空を見て苛立ち叫ぶアナザーブラックに愛香は怒鳴り返す。
空「どうします先輩!?」
愛香「いやホントにこれどうしよう!!」
聞く空に愛香も心底困り果てていると、アナザーブラックに向けて銃弾が飛んで来て、着弾した銃弾でアナザーブラックの体に火花が走る。
突然の事に愛香は誰がと思って銃弾が飛んで来た方を見ると自分達の方へ駆けて来る3人の男性を視認する。
その3人は愛香と空を助けに先行して来た『テイルズディフェンド』の兵士達であった。
兵士A「居たぞ!」
兵士B「怪物め、好き勝手するのは其処までだ!」
兵士C「要救助者を発見!こっちだ!」
呼びかけながらアナザーブラックへと攻撃を仕掛ける集団に愛香と空は走る。
「あの時の奴等の仲間か、そんなにやられたいのなら貴様等から葬ってやろう!!」
そんな『テイルズディフェンド』の兵士達にアナザーブラックは2人から3人の兵士達に標的を変えて黒い雷を放つ。
飛んで来た黒い雷を『テイルズディフェンド』の兵士達はビームシールドで防ぐ。
兵士A「?……あれは……」
防ぎながら兵士の1人は先程愛香が投げたボールを受けて焼け焦げたアナザーブラックの脇腹に気づく。
それにより他の兵士達も気づく。
兵士B「(誰かがあの怪物にダメージを与えたのか?)あの焦げている所を集中的に狙う!」
兵士A「了解!カバーは任せろ!」
すぐさま兵士達は防ぐ者と攻撃する者で別れ、攻撃する兵士はライフルを手に愛香が投げたボールを受けた箇所に集中攻撃を開始する。
アナザーブラックが兵士達の攻撃を受けてる隙に愛香と空は攻撃に参加していない兵士と合流する。
兵士C「君達、ケガはないか?」
愛香「あ、はい。私も彼女も、特に怪我はしていません」
良かったと安堵した後に兵士は続ける。
兵士C「後は我々が何とかする。君達は早くこの場から離れるんだ。なあに、もう少ししたら我々の本隊が合流する。心配はしないでくれ」
安心させる様に言う兵士だが、空と愛香は不安であった。
空(助かったのは良いけど、先ほどの怪物の発した言葉からしてこの人達でも対処できない可能性が高いと言う事では……)
愛香(ヤバいわね……嫌な感じが全然消えないわ……)
このまま大丈夫なのだろうかと思っていた時……
「ええい!鬱陶しいわ!」
銃撃を弾いてからアナザーブラックは兵士にさ、早くと促されて空と離れようとしてる愛香へ視線を向けて、掌に黒い光を帯びさせて……
「これでも食らえ!!」
黒い拳圧を放った。
兵士A「っ!」
黒い拳圧に兵士達はビームシールドで防ごうとするがその拳圧は『テイルズディフェンド』の兵士を通り過ぎる。
兵士B「?どこを攻撃してるんだ?」
兵士A「いかん!避けろ!!」
訝しんだ兵士は別の兵士の言葉に慌てて拳圧が飛んで行く方へ顔を向ける。
そう、アナザーブラックが放った攻撃が向かっているのは、愛香であった。
空「!?月影先輩危ない!!」
愛香「きゃあ!?」
セッビィ「ビッ!?」
それに気づいた空が慌てて愛香を横から押し倒して拳圧を避ける。
避難を促していた兵士が慌てて2人を守る為にビームシールドを構える。
空「だ、大丈夫ですか月影先輩?」
愛香「え、ええ、晴渡さんのお陰で無事よ」
良かった……空は安堵した後にふと、愛香の背負っているバッグに目を向ける。
空「うっ!?」
刹那、空は頭痛に襲われ、ある光景が脳内を過る。
紫髪の赤ん坊の女の子……
姿を変えるオレンジ色の衣装を着た少年とピンク色の衣装を着た成人女性……
そして……髪が変化し、白い衣装を纏うましろ……
空(こ、これは一体……あの赤ん坊の女の子……男の子と女性の人……なぜましろさんの姿が変わって……)
戸惑っている間、次に脳裏をよぎったのは……姿を変える自分であった。
空(どうして、私はこの光景を……知らない筈なのに知っている……)
何が起きているのか空が戸惑っている間、愛香のバッグの中にいるセッビィは慌てていた。
セッビィ(あわわわわ!?どうするビィどうするビィ!?このままだとヤバいビィ!?)
バッグ越しからでもアナザーブラックから向けられた殺気を感じ取ったセッビィはなぜ向けられてるのかに慌てて、気づいた。
自分の持つ袋が光っており、慌てて中を見るとメサイアレンスが輝いていた。
セッビィ(メサイアレンスが強く反応してるビィ!?これはもしかするビィ!!)
ならばとセッビィはテレパシーを放つ。
セッビィ(愛香!バッグを開けてオイラを出して欲しいビィ!!早く!!)
愛香(えぇ!?今の状況じゃあ危ないわよ!?)
戸惑う愛香に早く!!とセッビィは急かす。
愛香(そうする事で、この状況をなんとかできるのよね……分かったわ)
セッビィに言われた愛香はバッグを開け、セッビィを出す。
兵士A「なんだあの鳥は?」
兵士B「地球上の鳥ではないぞあれ……」
現れたセッビィに兵士達が戸惑う中、アナザーブラックはセッビィを睨む。
「あいつか!あの鳥から不快な気配を感じる!あの鳥を消し去らなければならん!」
不快な気配を感じたアナザーブラックはセッビィに向けて突撃する。
そんなアナザーブラックの進行をビームシールドを構えた兵士が立ち塞がって抑える。
兵士C「先には行かせないぞアナザープリキュア!」
「雑魚の癖に私を抑える気か!無駄な事を」
アナザーブラックは兵士Cが仕掛けたシールドバッシュを突破しようと力を籠める。
それにより兵士Cは踏ん張り切れずに押されそうになったが空が咄嗟に兵士Cのフォローに入る。
空「ぐっ!」
「邪魔をするな!!」
空もろとも兵士を吹っ飛ばそうとするアナザーブラックを見ながら愛香は慌ててセッビィに問う。
愛香「セッビィ、一体どうするの!?」
セッビィ「愛香、君にあの怪物を倒す力を与えるビィ」
そう言ってセッビィは首に掛けたバッグから輝いているメサイアレンスを取り出して愛香に渡す。
するとメサイアレンスはその輝きをさらに強める。
セッビィ「やったビィ!愛香がメサイアレンスの使い手だったビィ!」
愛香「私が……セッビィ、次はどうするの?」
喜んでいたセッビィはそうだったビィと愛香に言われて続ける。
セッビィ「次はメサイアレンスを掲げてプリキュア・メサイア・アドヴェントを言うんだビィ!そうすればアナザープリキュアと言う怪物に対抗出来るビィ!!」
愛香「此を掲げて変身コードを言えば良いのね!」
変身プロセスを聞いた愛香は目を閉じ、すうと深呼吸する。
そして目を見開き、メサイアレンスを掲げ、変身コードを叫ぶ。
「プリキュア・メサイア・アドヴェント!!」
掲げられたメサイアレンスから光りが溢れ出し、愛香を包み込む。
光りに包まれた愛香は不思議な空間へ誘われ、愛香の全身に光が包まれる。
愛香が腕を上げるとセーラー服の袖口のボタンが外れ、セーラー服は上から捲りあげり、首から抜かれて愛香から離れると消えて愛香の上は所謂スリップのみの格好になる。
両手で豊満な胸を寄せた後にスカートのファスナーが降ろされ、ホックが勝手に外れてスカートが下に落ちて霧散する。
スリップ姿の愛香が脚をY字バランス見たく伸ばすと靴と靴下が自動的に脱げ、腕を下ろすと、スリップのヒモが降ろされて下に落ちて、スリップも霧散し、愛香は白いブラとショーツだけの姿になる
前屈みになり谷間を寄せるポーズを取るとブラのホックが独りでに外れ、ストラップがずれてブラがずれ落ち、愛香の胸が晒されるが愛香は両手を交差して胸を隠して手ブラ状態になった後に愛香は後ろに向いて、尻を見せるポーズをするとショーツが勝手に下ろされる。
その際に尻が晒され、ショーツの下の股間が晒されかけたが愛香は片手で胸を隠し、もう片方を股間の方に伸ばして、股間を隠すとショーツが足首か抜かれて消え、愛香は全裸になる。
全裸状態の愛香は片膝を上げ、身体をイナバウアー風のポーズを取ると愛香の腰部分に光が集まりショーツが形成される。
ショーツは白いリボンがアクセントになってるピンクのフリル付きのフルバックのビキニショーツで、花の刺繍がしてある。
パンイチ姿で体勢を直し、腰に両手を当てるポーズをして、後ろに向いてショーツに包まれた尻を見せて食い込みを直してから前に振り向く。
両手で胸を触り、一回胸を揉んでから両手を後ろに回した状態でGカップの胸を露わになった胸を見せると胸に光が集まり、ブラが形成される。
ブラは白いリボンがアクセントになっており、ピンクのストラップありのフルカップブラで、フリルと花柄の刺繍がされている。
再び下着姿になった愛香は前屈みで胸を突き出した状態で投げキッスをしてから両手を頭に乗せ、胸を強調するポーズをとってから脚を交差するポーズをするとニーソが形成され、形成されたニーソを手で撫でるとニーソの上にブーツが形成され、愛香は体を一回転させると腰にスカートが形成され、前に翻してスカートの中のショーツを見せつける様に着地すると足首に金属パーツがつき、宙返りして再度ショーツを見せるとショーツの上にスパッツが形成され、そのスカートの上にホルスター付きのベルトが装着される。
腕を水平にするをとるとロンググローブが形成、その状態で腕を交差するとその上に腕輪が形成され、斜めに広げて手を広げるポーズを取ると腕にウルトラブレスレットに似たパーツが形成し、二の腕にアームバングルが形成される。
ブラだけの胸に胸元が開いた襟立てワンピースが形成され、見せブラをしたあとワンピースの前を閉じるとワンピースの上にベストが形成され、肩にパフスリーブを形成し、背中にマントが形成され、胸の真ん中に花びらをもした装飾がついた水晶付きのリボンがつく。
愛香のロングヘアは金髪に変化してかきあげると耳に水晶のイヤリングが付き、愛香の口に口紅、目にアイシャドウが施され、顔を隠す様に真ん中にハートの水晶、サイドに金属製の羽根が付いたバイザーマスクを装着される
最後に変身アイテムのメサイアレンスは腰に格納され、変身が完了する。
「邪魔だ!」
「「うわ!?/きゃあ!?」」
直後にアナザーブラックは兵士Cと空を吹き飛ばして愛香に拳を振り下ろそうとし……
「ぐはっ!」
愛香を包んでいた強い光が弾け飛んだ際の衝撃で吹き飛ばされる。
変身を終えて着地した愛香はアナザーブラックをみつめる。
「その姿は……貴様は、何者だ!?」
「なら教えるわ。我が名は……」
起き上がったアナザーブラックの問いに愛香は、新たなプリキュアは名を告げる。
「魔を祓う救世主!キュアメサイア!!」
自身を広く知れ渡らせる様に名を名乗ると共に決めポーズを取った。
威風堂々に佇むキュアメサイアを兵士や空は驚いた顔で見る。
兵士A「プリキュアがいない筈の世界で……!?」
兵士B「プリキュアが……!?」
兵士C「誕生した……!?」
空「キュア、メサイア……!?」
誰もが見ている中でキュアメサイアはファイティングポーズを取る。
次回、キュアメサイア対アナザーブラック
そして………少女は復活する