プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
第三の敵が姿を現す
テイルズディフェンドから渡されたライザーによる強化変身によってアナザーブラックを倒したメサイアとスカイ。
戦いが終わった後、メサイアとスカイはアナザーブラックがいた場所である物を見つける
────
メサイア「さっきアナザーブラックが居た場所で何かが見えた筈だけど……」
アナザーブラックが倒れていた場所にスカイとセッビィと共に来たメサイアは目を凝らして見て、光る物を見つける。
近づいて確認してみると、メダルが落ちていた。
メサイア「メダルだわ……」
何のメダルかしら……とメサイアはそのメダルを拾って絵柄を確認する。
メダルにはキュアブラックの横顔が描かれていた。
スカイ「女の子の顔ですか?」
メサイア「この子は……キュアブラック!?」
首を傾げるスカイだが、メサイアだけは驚いてなぜメダルが落ちていたかを推測する。
メサイア(もしかして、ドンブラザーズに出たスーパー戦隊モチーフのヒトツ鬼を倒した時に元になった戦隊のアバタロウギアが出るみたいに、アナザープリキュアを倒すと元になったプリキュアのメダルが出て来るのかしら……)
対面したのがアナザーブラックだけなのでもしも他にアナザープリキュアが出た場合は探してみた方が良いわねとメサイアは考える。
セッビィ「この子がキュアブラックビィ?」
メサイア「ええ、とりあえず、スカイの時の様にブレスレットにセットすれば何か分かるかも」
愛香と出会った際に名前だけしか聞いていなかったので興味深そうにメダルを見ているセッビィに返しながらメサイアはキュアブラックのメダルを自分のブレスレットに装填する。
するとブレスレットから2人と1匹の前に画面が投影される。
セッビィ「な、何だビィ?」
スカイ「画面?」
メサイア「!何か映し出されるみたいよ」
戸惑う2人にメサイアは静かにと言って画面に映し出される映像を見る。
後ろで東堂達も気になって集まって見ていた。
その映像は、キュアブラックと名乗る少女がキュアホワイトとシャイニールミナスと共に怪物に立ち向かう様子であった。
スカイ「もしやこれは、キュアブラックの闘いの記録?」
セッビィ「そうみたいだビィ、このメダルに記憶されているものだと思うビィ」
映像のを見てスカイとセッビィが呟く中、メサイアだけは違和感を感じていた。
メサイア(なんだろう。私が見たキュアブラックとどこか違う……)
どこが違うのかと考えて、映像のは人を巻き込まず、相手をいたぶる事に喜ばないで真剣に戦っているのに気づくと共に映像は別のに切り替わる。
スカイ「今度は色んなプリキュアが居ますね」
次の映像はキュアホワイトやシャイニールミナスだけでなく、あらゆるプリキュアと共に怪物に立ち向かう様子であった。
セッビィ「凄いビィ、こんなにプリキュアがいたんだビィ……」
メサイア(やっぱり私が見たキュアブラックとは違う……それに、私が見たプリキュア達と違って、黒いオーラらしきものが出てない……もしかして、私だけが黒いオーラが見えるって事かしら?)
感心するセッビィのを聞きながらメサイアはあの黒いオーラらしきものが見えるのは自分だけなのか疑問を抱いている隣で……
スカイ(どのプリキュアも黒いオーラを放っていない。
スカイが似た様で違う事を考えていた。
そんな2人の後ろで映像を見てる東堂達はある事に気づいた。
東堂「メサイアが見ている映像は確か……初めてプリキュアオールスターズと言う存在が出来る切っ掛けを作ったフュージョンとの戦いか………だが、本部で見たのとは別物だな……」
兵士A「はい、我々が見たのは人々がいるにも関わらず技を放ったり、ヘラヘラ笑っていた感じでした……この映像にはそんな様子が見れませんね」
ああと兵士の1人が呟いた事に東堂は頷く。
東堂「この映像こそが本来のプリキュアの姿であり、真実の記憶かもしれないな……すぐに映像を記録するんだ!これが重要な鍵になるかもしれない」
兵士B「分かりました!」
東堂に指示された兵士は早速目の前の映像を記録し始める。
ある程度流れると映像は違う物に切り替わる。
次に映し出されたのはキュアブラックに変身する前のなぎさの姿であった。
スカイ「今度は……制服を着ているから学校生活のでしょうか?」
メサイア「……この映像はキュアブラックの、なぎさの普段の日常を送っている時の記憶なのかもね……」
首を傾げるスカイにメサイアはなぎさが怒られたりしながら授業を受けたり、部活動を頑張り、帰宅してマンションで家族と和気あいあいしながら過ごす様子を見ながら呟く。そして映像が切り替わった
セッビィ「今度は、誕生してから現在までの様子が映っているビィ」
次に映ったのは、なぎさが生まれた様子やなぎさが幼稚園や小学校に通っていた頃の様子が映っていた
スカイ「なぎささんと言う方は生まれてからこう言う人生を歩んでいたのですね……メサイア?どうしました!?」
なぎさの歩んだ人生の様子を見ながらメサイアに話を振るスカイだが、そのメサイアは頭を押さえていた。
そんなメサイアに誰もがどうしたんだと心配そうに見る。
セッビィ「どうしたビィメサイア!?」
心配そうに話しかけるセッビィだがメサイアは突如起こった頭痛と共に意識が途切れる。
────
ハッと我に返ったメサイアは何時の間にかとある病院の前に立っていた。
メサイア「あれ……なんで……さっきまでグラウンドにいたのに……」
戸惑っていたメサイアだが赤ちゃんの泣き声が耳に入り、なんだろうかと気になって向かう。
そこは赤ちゃんポストが置かれており、そんな赤ちゃんポストの中から赤子を抱き抱える看護師と見ている医師と思われる男性がいた。
メサイア「この様子からして、誰かが赤ちゃんを育てられないから赤ちゃんポストに入れて、今保護されたのかしら?」
どうも自分は認知されてないようだからメサイアは近づいて看護師に抱っこされた赤子を見て、驚く。
看護師が抱えた赤子は、赤ちゃん時代のなぎさだったのだ。
メサイア「この子!?さっきの映像に出た赤子の頃のなぎさ!?……けど、さっきまで見ていたのではちゃんと親御さんと一緒だったのに、どうなっているの?」
先程までのと食い違う今の光景に戸惑っていたメサイアが見間違えじゃないかもう一度よぉく見ようとして、目を見開く。
なんと、赤子のなぎさからアナザーブラックやプリキュア達から出ていた黒いオーラが放出されていたのだ。
メサイア「あれは黒いオーラ!?どうして幼い頃のなぎさから出ているの!?」
戸惑っている間、看護師や医師は眠りに付いた赤子のなぎさを抱えて病院の中へと入って行く。
見送りながらメサイアは先ほど見た光景に考える。
メサイア(どうしてなぎさからあの黒いオーラが出て来たのかしら……生まれつき?それとも誰かに植え付けられて?)
ダメだ、考えが纏まらないと情報が少ないのもあって行き詰ってしまった後、ふと、プリキュア墓場であった少女の言葉を思い出す。
メサイア「(そう言えば、あの女の子が言った大罪……もしかして、さっきのなぎさから出ていた黒いオーラと何かしらの繋がりがあるのかしら……)
思いだしていると段々と視界が白くなっていき、メサイアの意識は再び途切れた。
────
ー………イア!……キュア……イア!キュアメサイア!!ー
メサイア「…はっ!?」
揺すられる感覚と共にメサイアは意識を取り戻す。
横を見ると自分を揺らすスカイの姿があった。
スカイ「メサイア、大丈夫ですか?」
メサイア「え、えぇ……大丈夫よスカイ」
セッビィ「映像が終わった途端に突然頭を押さえて微動だにしなかったから心配したビィよ」
心配そうに声をかけるスカイにメサイアはそう返し、セッビィも心配した様子でメサイアに話しかける。
メサイア「ごめんなさいセッビィ。それよりも、映像はさっきので終わりみたいね……」
セッビィ「そうみたいビィね」
謝罪してからセッビィからブレスレットから取り出したキュアブラックのメダルへと目を向けながらメサイアは考える。
メサイア(さっきまでのが本来のプリキュアの真実の記録だと考えると……恐らく、このメダルでプリキュアだった少女にプリキュアとしての記憶を思い出させる事が出来る……)
そう考えてからメサイアは先ほど見た異なる記憶の赤子のなぎさを思い出す。
メサイア(けど気になる事がある……さっきまで見ていた記憶と違って赤ちゃんポストに預けられた赤ちゃんのなぎさ……そんななぎさから黒いオーラらしきものが出たのか……私が見たプリキュア達は何が原因で黒いオーラらしきものに覆われて、人々に危害を加えたのか……どの時期にプリキュアが歪んだのか……)
どうして歪んだかの謎が沢山あるが、今の時点では分からないので、メサイアは一旦その謎を頭の中に仕舞う。
東堂「協力に感謝するプリキュア。後の事は我々が引き受けておくから安心したまえ」
終わったのを見て東堂が2人に近づいてそう言う
ちなみに律子達は映像が出る前に東堂が一部の兵士達に終わった事を学園の人達に伝える様にとも指示して先に避難した人々の元へ送られた。
メサイア「それなら良かったわ……そろそろ友美や勇佳達が心配してるでしょうし……晴渡さんも虹ヶ丘さんが心配でしょ」
スカイ「あ、はい……けど、このまま戻って良いんでしょうか……」
安堵したメサイアはスカイへ話を振ってから返された事にあーとなる。
先程のアナザーブラックの攻撃などでグラウンドは荒れ果てており、スカイはそれが気になっている様だ。
ホント良く暴れてくれたものだと東堂も何とも言えない顔でぼやく。
メサイア「確かに、このまま帰るのは後見が悪いわね……後処理を引き受けたと言ってくれたとはいえ、何もせずに行くのも……ねぇセッビィ、どうにかならない?」
今のグラウンドの状況をどうにか出来ないかを問うメサイアにセッビィはそうビィね……とスカイの頭に乗って少し考える。
セッビィ「聞いた奴だけど……プリキュアの戦いが終わると自動的に戦闘が起きた場所は元通りになるビィ」
スカイ「あ、それ私の時に3回ありました!」
メサイア「え、そうなの?けど、今回はそれに当て嵌まらないわね……」
そう言ったセッビィのにスカイが反応し、メサイアは周りを見て呟く。
セッビィ「一応、オイラなら能力で直せるビィ」
こういう風にと目を光らせて光線を照射し、セッビィは飛び回ると荒れ果てていたグラウンドが瞬く間に綺麗に修復されて行く。
戦闘があったなど全然感じさせないほどきれいであった。
スカイ「す、凄いです!?」
メサイア「セッビィ、あなたホント、多才過ぎじゃない;」
それにスカイや後処理ので気落ちしていた兵士達は声をあげ、メサイアは呆れ混じりに感嘆する。
セッビィ「えへへ……けれど、オイラだって広範囲は疲れちゃうビィ。メサイア達もそう言う直せる技で直して欲しいビィ」
メサイア「私にそう言う技使えるかしら?」
不安そうに呟くメサイアに大丈夫だと思うビィとセッビィはそう返す。
セッビィ「さっきのバックルにメダルを生成して収納する機能を追加できるなら、メサイアの思いで修復用の技も使えるようになると思うビィ」
メサイア「つまり、技を使えるかは私自身の意思次第って事ね」
スカイ「私は……使えないですね」
ーそれなら安心したまえー
グッと手を握って言うメサイアの後にスカイは落ち込んでいると声と共にスカイの右腰のホルダーが開いて2枚のメダルが出て来る。
それはコスモスとグリッドマンのメダルで、2枚はスカイを安心させる様に光る。
ー私とグリッドマンの力を合わせれば、君にも物を修復する力が使える様になるー
ーコスモスの言う通りだ。その時は君に必ず力を貸そうー
スカイ「コスモスさん、グリッドマンさん……ありがとうございます!!」
メサイア「今度はウルトラマンコスモスとグリッドマンが話しているのね……なんで私には声が聞こえないのかしら?」
ーそこはやっぱり波長が合って話せるんじゃない?ー
ーあーありえそうねー
んん?と首を傾げていたメサイアは聞こえた声にもしやとセーラームーンとキューティーハニーのメダルを見る。
ーあ、見てくれた。ヤッホー♪ー
ーこれからも宜しくね♪ー
メサイア「あはは、私にも聞こえる声あったわ;」
スカイ「おお!良かったですね!」
軽い感じに声をかけて来る2人にメサイアは苦笑する。
メサイア「ま、私達も変身解除して、皆の元に合流しましょうか」
スカイ「はい!」
一部に変身してる所を見られてはいるが人が隠れそうな場所まで行き、2人は変身を解除する。
空「ありがとうございました!」
色々と調査をしている兵士達や指示して監督している東堂に頭を下げる空に兵士達も気を付けてなと声をかける。
愛香「律儀なんだから……それじゃあ行きましょう」
空「はい!月影先輩!」
愛香「愛香で良いわよ晴渡さん」
空「だったら私も空で良いです!」
そうやって話しながら愛香と空は友美や勇佳達がいる学園の外へと向かう。
その際、愛香はバックルにあるメダルの一つであるキューティーハニーのメダルからある懸念を抱いていたなど思いもしていなかった。
─……あの場にシスタージルの気配が僅かに残っていた。もしかして、私達の様に奴等の力が宿したアイテムが存在している?杞憂であって欲しいけど……─
自分の勘違いであって欲しいと願っているキューティーハニー。
だが、彼女の不安は後に的中してしまう事を、愛香達は知る事となる。
────
キューティーハニーが不安を抱く頃、アナザーブラックが暴れていたグラウンドの近くの建物の屋上に魔法使いの衣装を纏う少女が佇んでいた。
???「
そう呟いた少女が脳裏に浮かべるは先ほどまであったメサイアとスカイとアナザーブラックの戦いで、次に思い浮かべるは自分とは違う別勢力の存在……
???「さっきまで近くに、終界に新たに加わった邪竜の称号を持つプリキュアと自らを最後のプリキュアと名乗るプリキュアがいたっぽいけど終わったからさっさと帰ったみたいね……」
自分以外に先ほどまでアナザーブラックの戦いを見ていた者について少女は呟いた後に腰にあるポシェットから取り出したのはメダルのようなアイテムで、そのメダルはメサイアやスカイが使ったのと同様にあるキャラの横顔が描かれていた。
???「それで、キュアスカイがメダルを使用した時に妙な反応をしていた様だけど、貴方、何を感じた訳?」
─ああ、感じたぜアルマ。あの戦いでゼロの野郎の気配を……キュアスカイって奴からな、あの姿はあいつの力を使っていやがった─
そんなメダルへと少女が声をかけるとメダルが光が放つと同時に男の声がアルマと呼ばれた少女の脳内に響く。
アルマ「ウルトラマンゼロの気配を感じたのねベリアル」
─ああ、ゼロだけじゃなく、ダイナの気配を感じた。ついでにあのウルトラマンの気配もな─
そう、アルマと名乗る少女に脳内で話しかけたのは光の国から初めて生まれた悪のウルトラマン、ウルトラマンベリアルであった。
アルマ「あのウルトラマンって?」
ーまだ曖昧だから教えねえー
何よそれ?とアルマが呆れているとポシェットから別のメダルが飛び出して光りながら反応する。
─ウルトラマンか。私も会ったことがあるね~─
─はぁ?てめえがウルトラマンに会った話なんぞ聴いたことがないぞアレクシス・ケリヴ!─
しみじみと呟くメダルの声、アレクシス・ケリヴと呼んだ存在にベリアルが噛み付く。
─確かに、私が居た世界にはウルトラマンは居なかった。だがドライクロイツの世界に来たときはウルトラマンに会ったよ。もっとも私が見たのは巨人ではなくパワードスーツ系のウルトラマンだけどね─
─パワードスーツのウルトラマン!?そんな奴が居るのか?─
巨人ではないウルトラマンにベリアルが興味津々なのが良いのか、アレクシスは楽し気に語る。
─それが居るんだよね~私がドライクロイツの世界で出会ったのは3人で、その内の1人でウルトラマンを模したパワードスーツを来た人物が別の世界の初代ウルトラマンと一体化した男の子息だ。恐らく本来のウルトラマンの歴史とは別の歴史を歩んだウルトラマンだろうね~─
ーほう、あのウルトラマンと一体化した奴の息子かー
アルマ「アレクシス・ケリヴ。貴方が反応したって事はあなたに関係する奴がいたんでしょ?」
興味津々で別世界のウルトラマンについて楽し気なベリアルの反応に満足そうなアレクシスへアルマは話を振る。
─ああ、彼女、キュアスカイからグリッドマンの気配を感じたよ。それにしても、彼女達もメダルを使っているとなるともしかするとアムロ・レイや流竜馬、兜甲児と言った者達の力を宿したメダルもあるかもしれないんじゃないかな?─
アルマ「ありえそうね……しかし、誰が作り上げたのかしら……」
─俺様に聞かれても分かるわけねえだろ─
肩を竦める様な感じに言ったアレクシスにぼやいたアルマはベリアルの返しにごもっともと返して溜息を吐く。
─それにしても、わざわざ私や彼の様な力を宿したメダルを作るとは、君の御父上も変わり者だね~─
そんなアルマにアレクシス茶化すとアルマは渋い顔をする。
アルマ「あの
ーはん、ホント物好きだなー
ーけれどなかなか退屈しないで済むと思うよ我々的にもねー
物好きで結構とアルマはふんと拗ねる。
アルマ「そんな物好きのお陰でそうやっていられるんだから感謝して欲しいわね」
ーはいはい、感謝しといてやるよー
ー君はアカネ君とはまた別で退屈させてくれないから感謝してるよアルマ君ー
おべっかは良いわよと2人の返しにアルマは新たなメダルを2枚取り出して上に弾いてからキャッチする。
アルマ「さて、二人共気づいているでしょ?」
アルマはその別のメダルに話しかけると、光が放たれ、同時に女性達の声がアルマの脳内に響く。
─ああ、あの気配忘れもしないわ。キューティーハニーの気配を感じたわ─
─こっちはセーラームーンの気配を感じたわ─
アルマ「やっぱり自分と戦った相手だからわかるわよねシスタージルにセーラーギャラクシア」
その手にあるシスタージルとセーラーギャラクシアのヴィランソウルメダルにアルマはそう言う。
余談だが、アルマ的にセーラーギャラクシアはアニメの内容ので微妙に悪と認識しづらかったりする。
─ええ、あの気配忘れもしないわ。ただ、様々な世界のキューティーハニーの気配が混ざってるわね─
─こちらもそうね。私が知っているセーラームーンの技以外に知らない技を使っていた。何よりもあのプリキュアを、私達も知らなさすぎる……─
シスタージルとセーラーギャラクシアは自身の知らないキューティーハニーやセーラームーンの技を使いこなす見知らぬプリキュアに対し戸惑いを抱いているようだ。
アルマ「そう言うのも無理は無いわ。別世界や別次元には様々なプリキュアが居る可能性があるから、知らないプリキュアが存在していてもおかしくないわ」
─私達が知らない。裏を返せば今まで知ることすら許されない存在と言う事かしら?─
そんなアルマの言い分にセーラーギャラクシアは問う。
アルマ「そうかもね……もしかしたら私のような輩が動いた時に備えて生み出された存在かもしれないわ」
─それは、
─成程、彼女はアルマ君のような者達に対しての抑止力と言う事だね─
シスタージルの後にそう言うアレクシスに面倒よね……とアルマはぼやく。
─ならば、すぐに攻めたらどうだ?─
アルマ「普通ならそうすべきだけど、高確率で阻止される可能性が高いわ」
シスタージルはアルマに直ぐさま攻めたらどうだと進言するがアルマは今はその時じゃないと蹴る。
─何故言い切れる?─
アルマ「ああいうのは高確率で邪魔者が現れるもんよ。現にキュアスカイが現れた」
─それがベリアルやアレクシス・ケリヴが気になった青いプリキュアだな─
再び問うシスタージルにアルマはそう返し、セーラーギャラクシアは思い出して言う。
アルマ「そうよ。故に下手な状況で手を出すのは寧ろ相手に有利な状況を作り出すだけ、あなた達も下手な事しちゃったせいで終界にしてやられたの知ってるでしょ?」
─慎重すぎにも程があるが……ビーザードの件か……─
そう指摘するアルマのにシスタージルは唸る。
─あれか?ビーザードの野郎が始末する筈だった雪城ほのかと九条ひかりが完全に
アルマ「そう、終界の一員になった雪城ほのかと九条ひかりによって普通の女の子になっていた方が取り込まれちゃった話」
話を振るベリアルにアルマは肯定してから深いため息を吐く。
─取り込まれるとは妙だよね~同じ
アルマ「普通は居ないわ。基本的に
気になったのか確認するアレクシスのにアルマはそう返す。
─だが、先ほどの言葉からするとプリキュアの変身者は複数居るように聞こえるが?─
アルマ「シスタージルがそう聞きたくなるのも分かるわ。基本的にキューティーハニーも一つの世界に付き一人しか存在しない。変わりになる者は居ないのよ。けどこう言う発想は無いかしら?」
─どういう発想だ?─
シスタージルの問いにそう返してから話を振るアルマに問いをした人物は疑問の声を漏らす。
アルマ「一つのモノが別れるという奴よ。現に
─分裂ね~……興味本位で視たので言うなら仮面ライダーオーズのでアンクとアンク(ロスト)、アクエリオンEVOLのアマタ・ソラとカグラ・デムリのような感じで良いのかな?─
アルマの述べた事にアレクシスは聞く。
アルマ「そんな感じね。
─プリキュアが自身の存在を分裂させる事態が起きたと言う事か?─
気になったのかセーラーギャラクシアはアルマに問う。
アルマ「だと思うわ。出なければ消滅ではなく分裂と言う手段を選ばないわ……もう一つ有り得ない事は
─光の戦士が闇に堕ちるねぇ……どんな感じで堕ちたのだろうな……─
アルマの話を聞いてベリアルは疑問を抱く。
アルマ「
ー魔王オディオ。確かライブアライブと呼ばれるゲームの魔王だったね~確かに彼もそんな感じだったね~ー
例えで出されたのにアレクシスが乗って呟く。
アルマ「……彼は共に戦う仲間も帰る場所も愛する者も信じる者を失い、魔王となって殺戮に走った。しかもその原因が共に戦う仲間と愛する者が裏切る事をしたからよ」
─ああ、ストレイツォとアリシアの事だね?あれはホント悲惨としか言いようがないよね~─
よよよとわざと泣く様な感じに言うアレクシスのにホントに悲惨と思ってるのやらと思いながらアルマは続ける。
アルマ「そのストレイツォは邪気に中てられて魔王オディオの前身であるオルステッドを裏切った。そしてオルステッドに倒されて死んだストレイツォは自身の行動でオルステッドを魔王オディオに変えた事を後悔した。けどアリシアは違った」
─ああ、彼女の行動ってホント意味不明だよね~─
ーあん?どういう風に意味不明なんだよ?ー
肩を竦める様に言うアレクシスのに問うベリアルに言いたい事は分かると言ってからアルマは告げる。
アルマ「オルステッドに倒されたストレイツォの後を追うように自害したのよ」
ー自害だと?ー
─自害とは、短絡的ではないか?─
凄く疑問だと言うシスタージルとセーラーギャラクシアのにアルマはため息を吐く。
アルマ「無理も無いわ。彼女は魔王に浚われて極限状態に追い込まれた。そして罠に掛かって死んだと見せかけたストレイツォに助けられたかのような事を受けたせいで彼を殺したオルステッドを拒絶した」
─そう見えても仕方ないね~助けに求めていた彼女からすれば、そのストレイツォが自分を助けに来てくれるように見えるからね~─
ーはん、つまりただのぼんくらだったって事かー
2人のを聞いてベリアルは心底胸糞悪そうに毒づく
アルマ「そんなストレイツォを盲信した事で、オルステッドを魔王オディオに変える原因を作ったのよね……」
ーそのアリシアと言う小娘は自分の頭で考えることはしなかったのか?ー
─劇中を見る限りただ助けてと怯えて泣いているしかなかったね~─
ーけっ、聞いてるだけでイライラするなその女ー
シスタージルのに答えたアレクシスのを聞いてベリアルは苛立ったようでベリアルのメダルからバチバチと黒い稲妻が迸る。
アルマ「ちょ、止めなさいよ……ホント、ビーザードが始末しようとした普通の女の子に戻った
落ち着かせながらアルマは報告のを思い返して呟く。
─そいつらもアリシアと同じように自分の頭で考えていないのか?─
アルマ「その可能性はあるわ。詳しくはビーザードから聞いた方が良いわ」
─ビーザードはその様子を見ているな。そして、ビーザードを返り討ちにした完全な闇の戦士になり果てたほのかとひかりが気になるな─
アルマ「とりあえず一度本拠地に戻るわよ。ここには何度も来る事になるでしょうしね。あのプリキュアの様にこの世界で私に協力してくれる人が居ると助かるんだけどね……」
ーはん、そんな酔狂な奴がいたらご都合主義にも程があるなー
悪かったわねご都合主義に頼ってとベリアルの皮肉にアルマは不満げに返しながらテレポートでその場から消える。
そんな中、シスタージルがある事を考えていたのを誰もが知らなかった。
─ウルトラマンベリアル、アルマやアレクシスが言ったストレイツォとアリシアの話を聞いて不機嫌そうだったな……あの話で何か気に障るものがあったのか?─
☆
静かになった屋上、少しして少年が顔を出す。
???「消えた……やっぱりあの女の子はただ者じゃないな……独り言が多かったけど」
先程までいたアルマを思い返しながら少年は手を握り締める。
???「あの女の子に上手くコンタクトを取れれば、めぐみを
決意を込めて少年はその場を後にする。
先程までアルマを見ていた少年、彼は一体……
───
アルマと名乗る少女が現れた同時刻、プリキュア墓場と呼ばれる場所にて……トゥモローが深刻な顔をしてある鏡の墓標を睨んでいた。
それはキュアスカイを入れる筈だった墓標で、そこにはアイテムだけを入れていたのだが……
トゥモロー「本当に消えている……」
ハリー「ああ、鏡の墓標に封印されたアイテムはプリキュアしか解かれん……にも関わらず、キュアスカイのミラージュペンとスカイトーンが光ったと思ったら墓標の中から消えたんや……俺の目の前でな……」
何も入っていない墓標の表面を撫でて呟くトゥモローにハリーも信じられない様で呟く。
トゥモロー「信じられない……鏡の墓標の中を出せるのは私しか居ない……にも関わらず、墓標の中のアイテムが無くなるなんて……一応確認するけど、ハリー、プリキュア墓場に無断で入り込んだ輩は居なかったの?」
ハリー「それはないと断言できるで、マジで目の前で消えたんや!」
確認するトゥモローはハリーは断言した事に呻く。
トゥモロー「ホントにどういう事……晴渡空が再び呼び出したとでも言うの……」
ハリー「分からん……けど、話を聞く限り迷い込んだ女が変身したっちゅうキュアメサイアが1枚噛んでいるのは確かかもしれへんな」
目を鋭くさせるトゥモローにハリーはそう返す。
トゥモロー「念の為、他の墓標を調べましょ……」
ハリー「せやな、スカイ以外のプリズム、ウィング、バタフライも見てから他のプリキュアに異変が起きてへんかみとかんと……」
提案するトゥモローにハリーは賛同すると1人と1匹は他の墓標を念入りに調べて行く。
スカイと同じ3人は墓標の中に封印されており、今の所他のプリキュアも封印が解かれた様子はない。
トゥモロー「鏡の墓標は一個たりとも壊れた形跡は無いようね」
ハリー「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
鏡の墓標が壊れて無いことにトゥモローが安堵していた時、先に見て回っていたハリーが絶叫する。
トゥモロー「どうしたのハリー!?」
ハリー「た、大変やトゥモロー!!これをみい!」
慌てた様子で呼ぶハリーにトゥモローは急いで駆け寄って中身を見て……目を見開く。
その鏡の墓標の中に、誰もいなかったのだ。
トゥモロー「墓標の中身が、なぎさとほのかとひかりが居ない!?どうして!?」
墓標の中に封印されていた筈のなぎさとほのかとひかりが消えた事に困惑しながら一旦落ち着こうと整理する。
トゥモロー「鏡の墓標に封印されたプリキュアは、プリキュアの時の記憶を消し、普通の女の子に転生し、小泉町に平穏に暮らしている。小泉町は私の力によって生み出したヒーローであるプリズムセイバー達によって平穏を守られている。まさかプリズムセイバー達を突破し、なぎさ達を始末した存在が出たって事……」
ハリー「ありえへんでトゥモロー。小泉町のある世界は俺とトゥモローしか知らへん。小泉町に今までプリキュアが戦った怪物以外で敵が出る訳もないし、ありえへんと思うで?」
トゥモローは何者かがなぎさ達を始末したのでは無いかと不安を抱くがハリーは否定して指摘する。
そう指摘されてトゥモローは深呼吸して落ち着く。
トゥモロー「そうねハリー。小泉町はプリキュアにとっては最も安全な場所よ。小泉町を護るヒーローであるプリズムセイバーが居るから大丈夫ね」
そうよ大丈夫よね……と3人が封印されていた墓標を見ているトゥモローを見ながらハリーは内心不安になっていた。
ハリー(……確かに敵意のある存在は出ておらんけども……その小泉町に妙な輩がうろついている事と品田拓海が小泉町から居なくなっておる事をまだ知らんのか……)
何か起きてないか小泉町を監視していたハリーは町で起きている事を知っていた。
一方でトゥモローは自分が作ったヒーローがいれば大丈夫と小泉町の様子を見ていない。
ハリー(状況を軽くみとるでトゥモロー)
このまま異変が起きない事を祈るハリーだが、彼女達は知らなかった。
すでに小泉町にはプリキュアを憎み、抹殺しようとしてる存在が侵入している事を……墓標に異変があったのはなぎさ達3人だけでは無い事も……
封印されたはなの姿が時折半透明になっている事、そして、鏡の墓標に封印されたメップルがトゥモロー達が気づかない内に消えている事を……
────
ハリーとトゥモローが不安を抱く頃、プリキュア墓場の近くには、巨大な蜘蛛のメカが来ていた。
そんな蜘蛛のメカには白い蜘蛛の男が乗っていた。
???「本来、大切な者を護るために悪に立ち向かう妖精の世界に伝わる伝説の戦士プリキュア」
語りながら蜘蛛の男の前にキュアブラックが映し出される。
「だが、そのプリキュアはある悪しき者の手により、始まりに当たる黒のプリキュアは邪悪な力を体内に注ぎ込まれた事で因果が歪み、捨て子として生まれ、本来の歴史での両親に拾われる」
「少女は成長したある時、突如闇の軍勢が襲来し、その少女はプリキュアとして覚醒し、仲間達と共に闇の軍勢達を退かせた。そしてその少女達の活躍によってあらゆる所にプリキュアが現れ、あらゆる悪に立ち向かった」
様々なプリキュアを映し出した後に蜘蛛の男はそれらを消す。
「だが、プリキュアは知らなかった。本来人々を護る為に存在する力が悪しき者によって、邪悪な力に変えられていたことを……ただ1人、正しき光の戦士プリキュアとして覚醒していた青空のプリキュアを除いて邪悪なる創造主によって邪悪な力に変えられていたことを知らないプリキュア達は力を振るう度に自ら知らぬ内に邪悪に染められてしまい、邪悪な力に呑まれたプリキュアは世界の殺戮者に変えられてあらゆる英雄達を屠り、人々に危害を与え、あらゆる世界を破滅させた。それは俺が居たチキュー、キングオージャーの世界でも例外では無かった」
「だが、世界の殺戮者となったプリキュアは異界より現れた英雄の活躍によって、破壊行為は阻止され、プリキュアを世界の殺戮者へと変えた創造主はその英雄によって倒され、滅ぼされた世界は再生し、世界の殺戮者によって倒された英雄達は蘇生されて、あらゆる世界に平和が戻った……」
「ただし、世界の殺戮者となったプリキュアはそうはならなかった……創造主の死によって、力と記憶を失い、ただの少女に戻った少女達は全てを奪われた人間達によって迫害され、家族ですら掌を返され、居場所を失った少女達は、安全な場所を求めて世界を彷徨った放浪者となった」
「あらゆる世界に放浪する少女達だが、どの世界でも世界の殺戮者となったプリキュアを憎む者達に追われ、終わる事のない逃亡に疲れた少女達は今俺が居るプリキュア墓場に辿り着いた後、自ら自害した。自害された少女の魂は自らを最後のプリキュアと名乗る少女によって、プリキュアの力と記憶を消され、普通の女の子として転生し、青空のプリキュアは友を助けようとして力と記憶を奪われるが脱出をして救世主の世界へと流れ着いた」
「だが最後のプリキュアは知らなかった……青空のプリキュアを除いた少女達が人々に憎しみを持たれてしまったのは創造主が自分が死んだ際に少女達を迫害する様に呪いのオーラとして撒き散らして人々に憑り付いた結果だと言う事、さらに言えば棄てさせられたプリキュアの力はその呪いによりアナザーライダーやヒトツ鬼と同じ類の怪物、アナザープリキュアに変貌し、呪いの影響で自らを迫害する結果を作り出した英雄や世界に復讐すべく、あらゆる生命の殺戮と世界の破壊を執行し始めた。自害した事で遺されたプリキュアの肉体は、終焉の使者によって悪しき者として復活し、アナザープリキュア同様、英雄や世界に対する復讐を抱いた。そんなプリキュアの記憶を消され、転生されて普通の女の子にされたプリキュアの魂もまた、プリキュアを諸悪の根源として抹殺を目論む者達に命を狙われている」
「そう!最後のプリキュアは思い知るだろう。プリキュアの力と記憶を消して、普通の女の子に変えた所で何も解決しないことを……」
長い語りを終えた後に蜘蛛の男は最後に告げる
「救世主の誕生と青空の復活を切っ掛けにこれから始まるのは世界を守る英雄達の物語……そして、世界の殺戮者へと変えられたプリキュアを暗き呪いから救い、少女達を光の戦士プリキュアとして救済する救世主達の物語であると!!」
蜘蛛の男は、一つのメダルを取り出した。
???「俺も少女達を救う為、力を貸そう。」
語ると共にメダルは光り出す。
???→スパイダークモノス「そう、この狭間の王様、スパイダークモノスが救世主達に力を与える事を」
蜘蛛の男、スパイダークモノスはメダルに力を与えた後、そのメダルをどこかへ転送する。
転送を終えたスパイダークモノスが搭乗している蜘蛛型のメカ、ゴッドタランチュラはプリキュア墓場から離れた。
スパイダークモノスの力はキュアメサイアの力になる事を、そして後にキングオージャーの力の一つもまたプリキュアの力になる事を……
次回、終焉の使者は悪夢を見る。そして青空に関わる者が……