プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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空と関わりを持つ二人が登場




それぞれの後始末後編

黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。

 

ウォズ「この本によればデスバイアは、デスバイアになる前の自身、美墨なぎさの時に遭った嫌な出来事を悪夢を見てしまう」

 

「美墨なぎさはこち亀の世界に逃亡したが、そこでも両津勘吉を始めとするこち亀の世界の住人がプリキュアを排除しようとしていた」

 

「そんな時、美墨なぎさは路地裏にてガオガイガー及びベターマンの世界の住人、ベターマン・ラミアと出会う。ラミアから、いくつか質問をされた後、自分を助けた女性が何れ自分を含めた全てのプリキュアを救うと希望になると言われる。暫くしてなぎさの抹殺を目論む麻里愛達をラミアが止める間にラミアと同じ目的を持つ者の所まで逃げろと言われたなぎさは公園に逃げるも、両津勘吉と共に本来こち亀の世界には存在しない筈のモンキー・D・ルフィ他ジャンプ作品の主人公達が現れ、美墨なぎさへルフィのゴムゴムの銃弾を迫った所でデスバイアは悪夢から目を覚ます」

 

「悪夢から覚めたデスバイアは、ファフニールからキュアメサイアとキュアスカイの事を聞かされた後、彼女が去った後にタルタロスとエンドはファフニールのでたらめな強さに戦慄した」

 

一通り語り終えた後にウォズは前を見る。

 

ウォズ「さて、悪夢を見たデスバイアだが、デスバイアの前身である美墨なぎさは果たして死んだのかと聞かれると……答えは死んでないんだ。これから話す三人の人物の話でなぜ死んでないかの理由が解るよ。それでは残る三人の話を語ろうじゃないか」

 

そう言ってからウォズはきょとんとした顔をする。

 

ウォズ「何?前回の最後に私が言った奴で結局英雄を語るのは私じゃないかだと?まぁ、そこはメタイ話、作者に君が話してとお願いされてしまってね。そこらへんはご愛敬と言う事でね」

 

茶目っ気に笑った後、ウォズの姿は再び見えなくなる。

 

 

────

 

 

墨村市の街外れ、其処にはオレンジの髪をした少年が居た

 

???「はぁ……中等部に入って早々、学園に怪物が襲来されるなんて……あの時、赤城会長の指示が無かったら、ヌーベル学園の皆は怪物に皆殺しにされたかも知れないとゾッとするな……」

 

ため息を吐いてから少年はその後に騒動が終わった後のを思い出す。

 

???「その怪物をある特殊部隊と、見知らぬ()()()()()()がやっつけたってOBの人達から聞いたけど、その()()()って一体誰なんだろう……(それに、ボクはどうして()()()の事が気になるんだろう………)」

 

うーんと唸っていると少年の近くに一台の車が近づいて来る。

 

そして車を路肩に寄せて止めると車の窓を開けて運転していた女性が少年に話しかけて来る。

 

???2「こんな所で会うなんて奇遇だね少年」

 

???「……何度も言いますが、ボクには夕凪ツバサって言う名前があるんですよあげはさん……」

 

ニカッと笑う女性に対し、少年、ツバサはジト目で自分の名前を告げる。

 

良いじゃないと女性、あげは笑う。

 

ツバサ「はぁ……所で、何であげはさんはこんな所に居るのですか?」

 

あげは「ヌーベル学園が襲われたって聞いて来たんだよ。晴渡さんやましろんが怪物に襲われて怪我してないか心配でね」

 

ため息を吐いてから質問するツバサに対し、あげははそう返す。

 

そう言う事でしたかとツバサは納得する。

 

ツバサ「その怪物ですが、ある特殊部隊と()()()()()によって倒されたと、確か、井上拓也さんと小林律子さん達から話を聞いてます」

 

あげは「え?律子もヌーベル学園に来てたの?」

 

教えるツバサにあげられた名前であげはは目を丸くする。

 

ツバサ「ええ、来てましたよ。2人とも、学園の前にショッピングモールで怪物の襲撃に遭ったそうで、その際に警察に助けられたそうですよ」

 

あげは「そうだったんだ……それじゃあましろんや晴渡さんは無事なのね……良かった」

 

ほっと安堵するあげはにそう言う事ですとツバサは頷く。

 

ツバサ「と言うか、無事でなければこうやってボクがこんな所であげはさんに会ってませんからね……」

 

あげは「そうだね……とりあえずわたしはヌーベル学園に行くけど、少年は寄り道せずにまっすぐ帰るんだぞ~」

 

余計なお世話ですよと憮然とした顔で返すツバサにあげはは笑って窓を閉めると車を動かしてヌーベル学園に向かって行く。

 

車を見送ったツバサも家に帰ろうと歩き出そうとした時……

 

ー……メポ…………ー

 

ツバサ「……?」

 

耳に貸すかに入って来たのに足を止める。

 

ツバサ「こっちかな……」

 

微かに聞こえたのを頼りにツバサは歩き出す。

 

暫く歩いているとぬいぐるみらしきものが地面に横たわっているのを発見する。

 

ツバサ「ぬいぐるみ?なんでこんな所に……」

 

訝しみながらツバサはぬいぐるみを良く見ようとしゃがんで掴んでみる。

 

ツバサ「見た事もないぬいぐるみだな……どこの奴だろう?」

 

んん?と首を傾げながら観察していると……

 

???「……メポ……此処は何処メポ?」

 

ぬいぐるみの閉じていた目が開いて声をだしたのだ。

 

ツバサ「うわっ!?ぬいぐるみが喋った!?」

 

ぬいぐるみ?「誰が喋るぬいぐるみメポか!?ぼくにはメップルって言う立派な名前があるメポ!!」

 

突如声を出した事で驚くツバサにぬいぐるみ?もといメップルは怒鳴ってから周りをキョロキョロ見る。

 

メップル「って、此処は何処メポか?」

 

ツバサ「此処は東京都墨村市と言う街だけど」

 

墨村市?とメップルは首を傾げる。

 

メップル「若葉台じゃないメポか?」

 

ツバサ「ええっと……若葉台って何?ボクの居る街にそんな名前の場所は無いよ」

 

首を傾げているメップルにツバサはそう返してから聞き返す。

 

メップル「若葉台を知らないメポか?と言うかぼくも墨村市と言う街は聞いた事無いメポ」

 

ツバサ「なんだか、お互いにちぐはぐな感じだな……」

 

うーーんとお互いに首を深く傾げて唸る。

 

メップル「そう言えば君は誰メポ?ぼくはさっき名乗った通り、光の園の選ばれし勇者、メップルメポ」

 

ツバサ「(なんか増えてる……)ボクは夕凪ツバサ、昨日ヌーベル学園の中等部に入ったばかりの学生だよ」

 

今更ながら、メップルは名前を聞いてから再び名乗り、二つ名を付けているのに内心ツッコミを入れながらツバサは名乗る。

 

メップル「夕凪ツバサメポか……メポ?」

 

ん----とメップルはツバサの顔をジーと見る。 

 

ツバサ「どうかしたの?」

 

メップル「気のせいメポかね……ツバサが鳥みたいに見えたメポ」

 

何言ってんの?とメップルの言った事にツバサは呆れる。

 

ツバサ「()()()()()()()。何で鳥だと思ったのさ」

 

メップル「それはすまないメポ、なんだか鳥っぽく見えちゃって……」

 

謝罪するメップルに全くと思った後にメップルの扱いので困り果てる。

 

ツバサ「んーーー君の事はどうしようか……流石に警察とかには預けるのは難しいだろうしな」

 

メップル「それはこっち的にも複雑な気分になるから止めて欲しいメポ」

 

再びお互いにんーーーと悩んでいるとツバサは案内板を目にする。

 

ツバサ「そうだ、白永(はくえい)神社が良いかも、あそこの住職さんなら保護してくれるかも」

 

メップル「白永神社?どういう神社メポ?」

 

その案内板を見て妙案を思いついたなツバサにメップルは問う。

 

ツバサ「墨村市の外れに立ってる由緒正しい歴史を持つ神社だよ。その神職を務める白永将悟さんは、数ヶ月前、()()()()()がこの近くで行き倒れになっていた()()()()を見つけた後に保護してくれた男の人で、その前にも訳ありで墨村市に移住した人達を受け入れているんだ」

 

メップル「訳ありで移住したって何か気になるメポ。ホントに大丈夫メポ?」

 

説明の最後を聞いてメップルが不安を抱くのに大丈夫だよとツバサは返す。

 

ツバサ「顔に傷がある男の人だけど大丈夫だよ」

 

メップル「どこに安心要素あるメポ!?」

 

そんな会話をしながらツバサはメップルと共に白永神社に向かった。

 

その白永神社にて、ある人物と出会う事を、今の1人と1匹は知らなかった……

 

 

────

 

 

メップルを保護したツバサが白永神社に向かう頃、その白永神社では眉間から左頬に走った切り傷のある一人の壮年の男が居た

 

彼こそ白永神社の神職を務める白永将悟だ。

 

将悟は空を見上げながら考えていた。

 

将悟(○○○○○○と○○○○○○○に倒された○○○○○○○が生み出した呪いによって生まれたアナザープリキュア。アナザープリキュアを倒せるのはプリキュアの力のみだが、そのプリキュアの力は○○○○○○○を倒した事で殆どが消滅しちまった。それによってあらゆる英雄達はアナザープリキュアに対抗できずに倒されちまって、世界が滅んだ結果。アナザープリキュアによって滅ぼされた世界は、()()()()()の世界同様最初から無かった事にされちまった……だが、アナザープリキュアを止める力がまだあった)

 

懐にしまっていた古文書を取り出した将悟は中を見る。

 

そこにはこう記されていた。

 

 

光の使者が邪悪に堕ち、世界を滅ぼす『世界の殺戮者』になる時、『世界の殺戮者』を止める抑止力は必ず生まれる

 

 

将悟(事実、別次元や別世界には悪に堕ちてしまったプリキュアを止める為に存在するプリキュアが居るとあいつらから聞いている。んで今ニュースで話題になっている何者かが怪物を倒したと言う)

 

その後に将悟は古文書を仕舞い、スマホを取り出して操作するとある映像を出す。 

 

映像はアナザープリキュアを倒したキュアスカイとキュアメサイアが映っており、その映像は将悟の知り合いが密かに撮った物のだ。

 

将悟「一人は教えてくれたキュアスカイなのは分かるが、もう一人のプリキュアは一体誰なんだ?あいつ等も知らないって言ってからな……」

 

ううむと唸っていると白を基調としたファンタジアと言われるサンバで使われる衣装を身に纏った褐色肌の黒髪の青年が来る。

 

???「将悟のおっさん、済まないがまた保護対象を連れてきた」

 

将悟「おおライトニア、また保護するべき奴が来たのか?」

 

そう言う事とライトニアと呼ばれた青年は将悟に頷く。

 

ライトニア「ほら、来なよ」

 

後ろを振り向いてライトニアが呼びかけると、一人の女性が姿を現した。

 

前髪に青いメッシュが入った薄紫色の長い髪をハーフアップにしており、西洋の服をイメージした青い衣装にマントを羽織っている。

 

ライトニア「彼女はシャララ。スカイランド出身の人間だが例の如く、『世界の殺戮者』(プリキュア)によって故郷のスカイランドを滅ぼされた住民だ。俺が保護したお蔭で唯一無事で済んだんだ」

 

シャララ「ええ、彼がいなければ私も死んでしまっていただろう……しかし、王様と王妃様、ベリィベリーを始めとするスカイランドの住人はアナザープリキュア(プリキュアの成れの果て)によって……私だけが生き残って良かったのだろうか……」

 

紹介するライトニアの後にシャララは自分だけ生き残った事に暗い顔で伏せる……

 

将悟「いや、スカイランドの生き残りはあんた以外にも()()居る」

 

1人目はこの子だと将悟はスマホを操作してある映像を顔を上げたシャララに見せる。

 

その映像は空が記憶を取り戻し、メサイアがメダルを使った事で力を取り戻してキュアスカイへと変身してる所で、そんな空を見てシャララは目を見開く。

 

シャララ「ソラ……そうか、生きていてくれていたか……」

 

顔を見てかつて自分が助けた少女だと気づいたシャララは優しい目で見てから、スカイの隣に立つプリキュア、メサイアの方に視線を向ける。

 

シャララ(このプリキュア……それに先ほどの光景……まさか、スカイランドの書物に記されていた事に関わる存在だろうか……)

 

そんなメサイアを見て、シャララはスカイランドが滅ぼされる前、古い文献で見た事を思い出す。

 

それにはこう書かれていた。

 

 

ー光の使者が邪悪に堕ち、世界を滅ぼす存在に成り果てた時、邪悪に堕ちた使者を止める抑止力となる新たな光の使者が生まれ、邪悪に堕ちた使者を光に戻すー

 

 

それは奇しくも将悟が持っていた古文書と似た記述であった。

 

将悟「お前さん、スカイの隣に居るプリキュアが気になるのかい?」

 

シャララ「ああ……この人物には、すぐに会えるだろうか?」

 

そう問われ将悟はあーと頭を掻く。

 

将悟「都合よく会うのは無理かもな……あいつ、愛香にだって都合があるだろうしな……」

 

そう返されシャララはそうかと……と呟きつつ当然かと思う。

 

いきなり会った事もない人物に尋ねられても警戒させてしまう可能性がある。

 

空に会うのなら良いとして、どう会おうかとシャララが考えていると将悟がただ……と続ける。

 

将悟「俺の娘と一緒にいればおのずと会えると思うぜ」

 

シャララ「娘が居るのか?」

 

驚き顔を見せるシャララに顔ので判断されたのかなと内心しょんぼりしながら将悟は続ける。

 

将悟「ちょいと訳アリの義理の娘で、子持ちのシングルマザーだけどな。名前は(いくさ)、そのプリキュアに変身してる子に痴漢を撃退する術として格闘技を教えているんだよ」

 

シャララ「成程……」

 

ライトニア(訳ありなのは当然だよな……俺や俺の仲間に将悟のおっさんしか知らない事……俺を含む8人のキーブレード使いの師匠の血を引く娘、○○○○○○○の生まれ変わりだからな……)

 

そう教える将悟と納得しているシャララの後ろでライトニアは内心呟いていた。

 

将悟「戦は、神社の境内でそいつ以外に子供達に格闘技のを教えている。今も教えてるだろうから、興味があるなら顔合わせついでに行ってみたらどうだい」

 

シャララ「そうだな、せっかくだからその戦さんに会ってみよう」

 

将悟にそう勧められ、勧められたシャララも興味があったからか提案を受け入れ、境内はあっちだと将悟の指さした方へと向かう。

 

残された将悟はシャララを見送った後に真剣な顔になり、ライトニアに話しかける

 

将悟「んで、今回は保護すべき人間だけ連れてきたわけじゃあないだろライトニア?」

 

あ、やっぱり分かるとライトニアは肩を竦めてから真剣な顔になる。

 

ライトニア「将悟のおっさん、今回のアナザーブラックの件で皆と話し合った結果、あんたにまだ話してなかった……昔、俺の仲間が遭遇したある話を話そうと思ってさぁ……」

 

将悟「お前さん達が遭遇したある話だって?」

 

そうと息を飲む将悟にライトニアは頷く。

 

ライトニア「正確に言うんならウィザリスとロイアスの2人なんだけど、その話ってのがアナザーブラックの元になったキュアブラック……美墨なぎさに関してなんだよ」

 

将悟「なぎさちゃんので何かあったのか?」

 

疑問に対して頷いてからライトニアは話し出す。

 

ライトニア「なぎさの方はウィザリス達によって無事に保護したんだけどさ、その時にロイアスとウィザリスの所に俺が出会ったヒーロー達が来てくれて、ロイアスとウィザリスの窮地を救ってくれたんだよ。ロイアスが相対した相手は唖然としてたそうだ。()は麻理愛達に対し、()()()()に堕ちて恥ずかしくないかと説かれてさぁ、黒いオーラに飲まれていた麻理愛達は自らの行為を恥じた事でオーラから解放されたんだ」

 

将悟「()()()()……そうか、ロイアスの方は()()()が助けられたんだな。んじゃあウィザリス達の方には誰が来たんだ?」

 

誰なのかを察してから将悟は次にウィザリス達を助けたのは誰か質問する。

 

ライトニア「実はと言うとさ、その人物達のでウィザリス達と対峙した両さん達は唖然としちまう感じになったんだよね。うずまきナルトなんか、女性なのに何でカカシ先生に似た声をするキャラが現れたんだとか、もう1人の方は黒神めだかが驚いて二度と生き返る事が出来ないのではないかとそいつに戦慄していたな」

 

将悟「()()()()()()()()()()()()()()()()……あー、黒神めだか関連となるとあのチート持ちの嬢ちゃんが来たのか……彼女は確か、対ギャグキャラ用のスキルを持ってたんだよな」

 

助っ人を聞いて片方のを察して納得する。

 

ライトニア「そんな助っ人の加勢でロイアスとウィザリスは無事に相手を鎮圧する事が出来、ウィザリス達が相対した両さん達も鎮圧後正気に戻ってくれたんだよ。それでなぎさは無事に保護され、これで終わり……だった筈なんだけどな……」

 

将悟「だった筈って、なぎさに何かあったのか?」

 

話していて苦い顔をしたライトニアは将悟のにそうなんだよと頭を掻く。

 

ライトニア「ロイアス達が保護したって言う連絡をしてた事で目を離してる間に、なぎさをどこかに跳ばされちまったんだよ」

 

将悟「跳ばされただって!?一体誰がやったんだ?」

 

驚いた後に聞く将悟にライトニアは1枚の写真を取り出す。

 

ライトニア「ロイアス達がなぎさから離れている間、その助っ人がなぎさが跳ばされる間際に撮ってくれたもんだ」

 

ここを見てくれとライトニアは将悟に写真のある一点を指さす。

 

そこには道化師の格好をした少女が写っていた。

 

将悟「何だこの道化師みたいな嬢ちゃんは?」

 

ライトニア「この道化師みたいな奴は、キュアジェイビル。俺は直接出会ってないけども、両さんとめだか以外に孫悟空、美食屋のトリコ、うずまきナルト、黒崎一護、坂田銀時、ゴン=フリークス、ジョナサン・ジョースター、ペガサスの星矢、則巻アラレ、ボボボーボ・ボーボボ、そしてルフィを呼び寄せてなぎさを襲わせて、なぎさを跳ばしたのは間違いなくこいつの仕業だ」

 

将悟「キュアジェイビル……この嬢ちゃんもプリキュアなのか……なあライトニア、もしかしてこいつは○○○○○○と○○○○○○○の戦いや○○○○○○○の戦いを見ていて……プリキュアになっていた女の子が『世界の殺戮者』になったのにも関わりがあるのか……」

 

驚きながら将悟はライトニアに自分が思った事を確認する。

 

ライトニア「俺達もキュアジェイビルが関わってるんじゃないかって目を付けている。んでまぁ、そいつのせいで保護できた筈のなぎさは何処かに跳ばされちまったんだよな……まぁ、ウィザリスが万が一にとなぎさに発信機は付けておいてたんだけどな……」

 

将悟「キュアジェイビル……とんでもねぇプリキュアだな……それで、発信機を付けてたんなら早速なぎさの嬢ちゃんの元に向かったのか?」

 

ふうと息を吐くライトニアに将悟は質問する。

 

そんな問いに対し、ライトニアは凄く申し訳なさそうに顔を歪める。

 

ライトニア「すぐに行こうとしたが、問題が起きて行くことが出来なかったんだよ」

 

将悟「行くことが出来なかった?どういう事だ?」

 

訝しむ将悟にライトニアは首の後ろを掻きながら答える。

 

ライトニア「なぎさが転移させられた先が厄介だったんだよ」

 

将悟「厄介だって?基本的にはお前等は世界を渡れるんだろ?ヤバいのがいたのか?」

 

なぜ厄介かに疑問を浮かべる将悟のにそうなんだけどね……とライトニアは困った顔をする。

 

ライトニア「理由を言う前にね、彼女がとばされた先は……彼女の故郷である若葉台なんだ」

 

将悟「?別に厄介な感じがしなさそうだけどよ……もしかしてなぎさを虐める奴等が沢山いたのか?」

 

そうじゃないとライトニアは首を横に振って言う。

 

ライトニア「()()()()()()()()()()()()……、若葉台、なぎさの故郷の世界はアナザープリキュア(プリキュアの成れの果て)に襲撃されて滅ぼされてしまい、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。世界そのものが無かった事にされては俺達の世界を渡る術であっても、救助に行けないんだ……」

 

将悟「けどよぉ、確か聞いた話じゃあ()()()()()()()()()()なら消滅された世界でも活動は出来なくもないんじゃなかったか?」

 

告げられた事に顎を摩りながら将悟は指摘する。

 

ライトニア「確かに俺達の師匠なら活動は出来る。実際に師匠がなぎさが跳ばされた滅びた世界に向かった……だが、師匠でもなぎさを救う事が出来なかった」

 

将悟「どういう事だ?」

 

告げられた事に将悟は驚く。

 

実力も見せて貰った事もあるのでライトニア達の師匠が救助を失敗するとは思いもしなかったのだ。

 

ライトニア「帰還した師匠の話によると……その世界には、()()()()が生えた魔物達が彷徨いていた。その魔物達は師匠でも倒せない位の強さを持っていた他、魔物達はなぎさのいる場所を守る様に阻んでいたから数も多い事もあって、師匠は魔物達がいない遠回りしちゃうけど行けるルートを見つけて近づいたんだが……」

 

将悟「まさか、なぎさは怪物達に殺されちまったのか?」

 

息をのむ将悟にライトニアは苦い顔をする。

 

ライトニア「違う……なんとか辿り着いた頃には、なぎさは()()()()()に変貌しちゃっていたんだ……やむなく師匠は撤退する事を選んだ……折角ロイアス達がなぎさを保護できる筈だったのを、キュアジェイビルのせいで台無しにされた上に師匠の手を煩わせてしまったんだ……」

 

将悟「まぁ、過ぎちまった事だ……それでも、悔やんでも悔やみきれねえお前さん達の気持ちは分かるぜ……俺もそう言う時あったからな……」

 

落ち込むライトニアに将悟はそう慰める。

 

将悟「まぁ、この世界に愛香の嬢ちゃんがプリキュアとして覚醒、キュアメサイアって言う新たなプリキュアが誕生して、空を再びプリキュアとして復活させられたのなら、闇に堕ちしまったなぎさ、いやなぎさ達を救ってくれるんじゃねえか?だから時が来たら、愛香の嬢ちゃん達に手を貸してあげな」

 

ライトニア「……そうだな。確かに、その通りだ。時が来たら彼女達に手を貸すよ。皆にもそう言っとく」

 

笑って言う将悟にライトニアも笑った後にそれじゃあとその場から離れようとする。

 

将悟「おいおいライトニア、ゆっくりしていかねえのか?茶と菓子位出してやるぞ」

 

ライトニア「あーー、ありがたい申し出でこっちとしてももう少しゆっくりしたいけど……今はアナザープリキュアだけでなくキュアイレイズと名乗るプリキュアに敵対した連中やプリキュアに憎悪を抱く者達が集まった組織の対処もしないといけないからあんまりゆっくり出来ないんだよな……」

 

申し出に対し、ごめんとライトニアは申し訳なさそうに謝る

 

将悟「キュアイレイズねぇ……またとんでもねぇ奴等がいるもんだな……」

 

ライトニア「その中には俺達が保護すべき人物も加担しちゃっているのもね……そいつらの存在がプリキュアに対して悪影響をもたらしかねないのも厄介事だよ」

 

なんとも言えない顔でぼやく将悟にライトニアもぼやく 

 

将悟「保護すべき人間が敵になるか……厄介事過ぎてこれ以上厄介事が起きて欲しくねえな……」

 

ライトニア「同感だよ、しかも今はヒーローのせいでヒーローを憎む者も存在しているからな……」

 

もう1回ぼやいてからあ、そうそうとライトニアは思いだした様に懐を探ると将悟に何かを手渡す。

 

将悟は渡されたのを見ると五枚のメダルであった。

 

ライトニア「スカイ達プリキュアの力になるアイテムを渡しておくよ。もしもの為に役に立つからな」

 

将悟「ああ、分かった。愛香の嬢ちゃんかソラが来たら渡しておくぜ。ライトニア、お前さんもそうだが、皆にも伝えておいてくれ。無理はすんなよ」

 

将悟の激励にライトニアは笑った後に左肩に鎧の肩当を装着して叩くと光りに包まれ、全身に鎧を纏うとその手に鍵型の剣を出現させて切っ先を光らせると光りが放出され、その先に異次元ゲートを展開する。

 

展開されたゲート内にライトニアは入り、別の世界に向かって行く。

 

そんなライトニアが居なくなって異次元ゲートが消えるのと同時に、神社の境内外へある人物が来る。

 

ツバサ「将悟さん居ますか」

 

それはメップルを抱えたツバサであった。

 

将悟「ツバサじゃねえか?一体どうしたんだ?」

 

ツバサ「公園でぬいぐるみみたいな物が落ちてて拾ったんだ」

 

メップル「ボクはぬいぐるみじゃない!光の園の選ばれし勇者、メップルメポ!」

 

そう言って抱えたメップルを見せたツバサなのだがヌイグルミ扱いされて怒ったメップルが思わずツバサの手から離れて文句を言う。

 

あ!?とツバサは慌てる。

 

ヌイグルミとして置いといてもらおうと考えていたツバサはいきなり破綻してしまったのと将悟が驚いてしまって変な騒ぎにならないかと危惧してしまう。

 

将悟「メップルだと!?まさか、光の選ばれし勇者、メップルを拾ったのか!?」

 

が、その驚きが思っていたのとは違っていたのでえ?とツバサは戸惑う。

 

ツバサ「え、あの、メップルの事、知ってるんですか?」 

 

将悟「あ、あ~~~~まぁ、ちょいと伝手でな……こいつをどこで保護したんだ?」

 

戸惑いながら問うツバサに将悟は少し目を泳がしながら曖昧に答えた後に気になって問う。

 

ツバサ「ここから少し離れた場所で保護したんです。帰る途中で声が聞こえたので向かったら、倒れていたメップルを見つけたんです」

 

将悟「そうか……(まさか、プリキュアが存在し無くなったと同時期、プリキュアに関わった妖精達も消えたと聞いたが、こんな形で遭遇するとは……)ところで何でこんな所に居るんだ?」

 

理由を聞いてから将悟はメップルに何故墨村市に居たのか質問する。

 

メップル「それについては分からんメポ。目が覚めた時には近くにツバサが居たくらいで、どうしてここにいるか分からないんだメポ」

 

将悟「ここに来た経緯は分からないか……お前さん、どういう事をやっていたのか話せるか?」

 

ふうむと顎を摩ってから将悟はメップルに問い、メップルはん、んーーと唸ってからツバサと将悟を何回も見て、意を決した顔で2人を見る。

 

メップル「二人を信用して言うメポ。実は僕はプリキュアをサポートする妖精なんだメポ」

 

ツバサ「よ、妖精?」

 

目をパチクリさせるツバサにメップルは頷く。

 

ここで立ってるよりこっちで話すかと将悟はツバサとメップルと共に神社の階に座り、メップルの話を聞く。

 

メップル「ボクはある時、美墨なぎさって女の子と雪城ほのかって女の子にミップルと言う恋人と一緒にドツクゾーンって言う悪い奴と戦って貰う為にプリキュアの力を授けたメポ」

 

ツバサ(え、恋人がいたの?;)

 

語られた中で恋人がいた事に内心ツバサが驚く中、メップルは顔を伏せる

 

メップル「けどプリキュアの力を授かったなぎさとほのかは何かおかしかったメポ」

 

将悟「何がおかしかったんだ?」

 

しっかり聞こうと身構えるツバサと将悟にメップルは言う。

 

メップル「まず、いきなり自分達は最強にして無敵の存在だと言いはじめたんだメポ。あの時あったばかりだったけど、2人とも、そんな事を言う感じの性格じゃなかったんだメポ……それでもドツクゾーンの奴等が出す怪物を倒していたんだけど、その戦い方に問題があったメポ……」

 

将悟「戦い方に問題がある?どんな感じだったんだ?」

 

哀し気に顔を歪めるメップルへ将悟は問う。

 

メップル「……2人とも周りを見ずに戦ったんだメポ。人が居るのに必殺技を放ったり、建物に人が居るのに建物を壊したりして……ボク達が何を言っても全然聞いてくれなかったメポ」

 

将悟「おいおい、やってる事が悪者と代わらねえだろそれ……どんだけひでぇ戦い方をしやがるんだ……」

 

顔を歪める将悟の隣でツバサはなぜか胸に痛みが来た。

 

ツバサ(あれ、なんで胸が……)

 

メップル「……戦っている最中、なぎさとほのかはヘラヘラ笑ったり、自分達は強いってイキったりして相手を嬲ったりして、それはもう酷かったメポ……」

 

将悟「おいおい、ヘラヘラ笑いながら戦うって……どこのチンピラだよ……」

 

これは酷いと将悟は唸るとツバサはさらに胸に突き刺さる感覚が来る。

 

メップル「それから暫くして……ドツクゾーンが完全に壊滅した時、なぎさ達は変貌しちゃったメポ」

 

将悟「変貌だって?なんでそうなったんだ?」

 

分からないメポとメップルは首を横に振る。

 

メップル「突然だったんだメポ……なぎさは変身した時は元から黒い衣装を着ていたけど、ほのかや他にいたプリキュア達みんなが禍々しさを放つ黒い衣装に変わっちゃって、ドツクゾーンの様な悪い奴になっちゃったんだメポ」

 

将悟「プリキュアが悪になっちまっただって……!?」

 

ツバサ「そ、それでプリキュア達はどうなったの?」

 

驚く将悟の後に痛くなる胸の痛みを隠しながらツバサがメップルに問う。

 

メップル「悪になったプリキュア達はあらゆる世界に行き、人々の命を奪い、世界を破壊したメポ。そしてプリキュアによる破壊行為を止めるべく、色んな世界からあらゆるヒーロー達が現れて、プリキュアに立ち向かったメポ……けど、ヒーロー達は勝てなかったんだメポ……」

 

将悟「ヒーロー達が勝てなかっただって?どうしてなんだ?」

 

告げられた事に驚く将悟へメップルは言う。

 

メップル「その時のプリキュアは邪悪なオーラを纏っていて、そのオーラのせいでヒーロー達は力を発揮できず、更にあらゆる攻撃を無効化されちゃって、誰もが抵抗間もなく倒されちゃったメポ……」

 

ヒーロー達がなすすべもなく倒されたと聞いて将悟は唸る。

 

将悟「ヒーローの中にはとんでもねぇ程の力の持ち主だって居るのに、そいつらさえもやられちまったのか!?」

 

メップル「そうメポ。誰もが悪となったプリキュアの前で力を発揮出来なかったメポ……」

 

ツバサ「そんな人でも止められないなんて……それからどうしたの?」

 

戦慄した後に聞くツバサにメップルは悲しい顔をする。

 

メップル「ヒーロー達を倒したプリキュアは人々を殺し、世界を次々と破壊したメポ。ヒーローすらも倒してしまうプリキュアを止めるのは一部を除いて居なかったメポ」

 

将悟「そうか……(その一部が○○○○○○と○○○○○○○、そして○○○○○○○の祖の○○○○○○○とその一門だな……)そんなプリキュア達が暴れてる間、おまえさん達は何もしなかったのか?」

 

そんなメップルのにそう考えながらそれからどうしたかを将悟は問う。

 

メップル「ボク達は無理矢理コミューンとして取り込まれて身動きが取れなかったメポ。他の妖精の皆も変身アイテムに取り込まれたメポ。ボクたちはもう止められないのかと思っていた時、プリキュアに反抗する人間達が居る場所へプリキュア達が襲撃した時、ある事態が起きたメポ」

 

ツバサ「ある事態?それは何?」

 

聞き逃さない様に顔を近づけるツバサと将悟にメップルは言う。

 

メップル「プリキュア達が力を失ったんだメポ」

 

ツバサ「プリキュアが力を失った?」

 

そうメポと頷いてメップルは続ける。

 

メップル「まず、アイテムで必殺技を放とうとしたプリキュアは突然そのアイテムが壊れたんだメポ」

 

将悟「必殺技を放つ為のアイテムが壊れただって?」

 

驚く将悟とツバサにメップルは続ける。

 

メップル「続いて起きた事は無理矢理変身アイテムに閉じ込められたボク達が変身アイテムから解放されたメポ。けど……」

 

ツバサ「けど……どうしたの?」

 

顔を伏せるメップルにツバサは不安そうに聞く。

 

メップル「喜ぼうとした瞬間、ボクは自分の手足が光りとなって消えていくのを見た後になぎさの……プリキュアの変身が解ける瞬間を見たメポ」

 

将悟「そりゃまた、怖かっただろうな……」

 

その時の感覚を思い出したのか自分の体を抱きしめるメップルに将悟は慰める。

 

メップル「そんな消えていくボクが最後に見たのは、どうしてこんな所に居るか分からない様子のなぎさ達の姿メポ……」

 

ツバサ「それってつまり、プリキュアだった時のを覚えてないって事?」

 

将悟「んで、意識が戻ったら見覚えのない場所でツバサと出会ったって感じか……」

 

今にも泣きだしそうなメップルに将悟は無理もないかと内心思う。

 

自分達が成し遂げたかった事があったのにそれを成せず、挙句のまま悪に堕ちた少女を止められなかったのは彼の心に深い傷となってしまっているだろう。

 

将悟(ここにいる間でもそれが癒えてくれれば良いが……)

 

メップル「そう言えば……ぼんやりとだけど、ツバサと会う前に頭に残っている記憶があるメポ」

 

そう考えていた将悟はなんだって?とメップルを見る。

 

ツバサ「その記憶は?」

 

メップル「場所は分からないけれど、鏡の墓標が建っていて、ボクは何故かその墓標の中の1つに入っていたメポ。そして近くには朧気だったからはっきり見えていなかったけどミップル達やなぎさ達と思われる女の子達が墓標の中に入っていたメポ」

 

将悟(鏡の墓標……まさかなぎさ達はプリキュア墓場に行ったのか?いや、聞いた話じゃあプリキュア墓場を創り出したクイーン・ミラージュやファントムはプリキュアに浄化されたからもう作られてない筈……誰が創り出したんだ?)

 

メップルから告げられた事に将悟は聞いた中で存在しない筈のプリキュア墓場に何故なぎさ達やメップル達が居たのか疑問を抱く。

 

将悟「なぁ、そのプリキュア墓場を創り出したんだ奴が誰か分かるか?」

 

メップル「そんなの分かるわけないメポ!!」

 

だよな~……と将悟は申し訳なさそうにすまんと謝罪する。

 

メップル「けど、女の子と男を見たメポ。女の子は金髪でピンクの服を着ていて、男は赤い髪で高校生位と思われるメポ」

 

将悟「ピンクの衣装を着た女の子に赤い髪の青年か……(あれ?なんかその組み合わせの二人組、何処かで見た気がするな……)」

 

続いて出てきた言葉にんん?と将悟は首を傾げる。

 

メップル「ボクもたまたま目に入っただけで2人が何者かなんて分からないメポ。それから暫くしてまた意識を失った後……」

 

ツバサ「さっき話した様にボクが見つけた所で目を覚ましたって事だね」

 

そう言う事になるメポね……と呟いてからメップルはどうして自分はホントにここにいるかで唸る。

 

将悟「それが覚えてる限りの話か……」

 

ツバサ「それで、メップルはどうしましょうか?」

 

ふうむと顎を摩る将悟にツバサはメップルを見て問う。

 

将悟「え?普通に保護するに決まってるだろ?ツバサだってそのつもりで俺の所にメップルを連れて来たんだろ?」

 

メップル「え~~~!?返答が早すぎじゃないかメポ!?」

 

あっけらかんに言う将悟にメップルは即決ので思わず驚く。

 

将悟「俺は最初からお前さんがここに来たら保護するって決めてたからな~(まぁ、後でトリスを此処に呼ぶ必要があるけど)」

 

メップル「この人、軽すぎな気がするぺポ;」

 

ツバサ「あはは;」

 

笑って言う将悟にメップルは呆れた顔で言い、ツバサは苦笑するしかなかった。

 

将悟「んじゃあ、まずは仮の保護場所へ移動と行きますか。ああ、それとツバサ」

 

ツバサ「何でしょうか?」

 

立ち上がってから話しかける将悟にメップルを抱えて続こうとしたツバサは首を傾げる。

 

将悟「メップルの話を聞いてる途中でお前さん、顔色が悪くなってたぞ。大丈夫か?」

 

ツバサ「あ、はい……何だか、メップルの話を聞いていて、胸が締め付けられる様な感じになって……」

 

なんでか分からないんですけど……と自分でもどう言えば良いかと顔を伏せるツバサにそうかと将悟は呟く。

 

将悟「……(あいつ等から聞いた話でツバサに関係しそうなの……まさかな……ツバサはメップルと同じ側なのか……?)まぁ、ツバサ、ちょいと気分悪そうなら、暫く此処でゆっくりしてから帰った方がいいぞ」

 

ツバサ「はい、そうさせて貰いますね」

 

申し出にツバサは頷く。

 

んじゃあ行くぞ~と歩き出す将悟に続きながらツバサは胸が痛みだした際に脳裏に過ったのを思い返していた。

 

ツバサ(オレンジ色の小さな鳥……どうしてだろう……僕は懐かしいって思ったのは……)

 

歩きながらどうして懐かしいと思ったんだろうとツバサは思う。

 

ツバサはこの時の懐かしさを理解する事となる。

 

自分が本来はメップルと同じ妖精であり、プリキュアの一員である事を…………

 

 

 

────

 

 

 

ツバサが違和感を抱いている頃、神社の境内にあるベンチに座って一人の女性がスマホを見ていた。

 

成人男性の平均身長よりも大きい2mの体格でその身に包んでいる巫女服からでも分かる程爆乳の持ち主である黒髪の女性が見ているスマホにはアナザーブラックを倒してポーズを取っている時のメサイアとスカイが映っていた。

 

???「アナザープリキュアを倒した二人のプリキュア……1人は唯一光の勇者にして()()()()()()()()、キュアスカイ……んでこのプリキュア……キュアメサイア、全く、お前がプリキュアになるとは思いもしなかったぞ愛香……」

 

ふうと息を吐き出し、女性はスマホを自分の豊満な胸元に仕舞い、空を見上げて物思いにふける。

 

???(あいつが幼い頃、家の神社に来た時、俺の()と一緒に遊んでいた時……あいつから不思議な雰囲気を感じたな……)

 

思いだしながら女性は次に思い返すは自分の過去……

 

???(()()()()()が倒した○○○○○○○。そいつを倒した際に放たれた最後の呪いによって、人々にプリキュアへの憎悪を抱かせ、奴が倒された影響でプリキュアの力と記憶を失い、ただの女の子に戻ってしまったプリキュアを迫害させて、自害に追いやった)

 

思いだしてかギリッと唇を噛んだ女性は自分の先輩に当たる者達から聞いた事を引き出す。

 

???(死んだ事で体から離れた魂はトゥモローによって普通の女の子にされ、肉体は()()()()()によって終焉の使者に変貌、消された力もまたアナザープリキュアと言う怪物に変貌した……キュアスカイとキュアメサイア……この二人なら、あいつには出来なかった事……奴によって全てを狂わされたプリキュアを救えるかも知れんな……)

 

少し悲し気に空を見上げながら女性は再びふうと息を吐き出す。

 

???「そして、あの二人なら()()()()()の凝り固まった考えを変えてくれるかも知れんな」

 

そして、スカイとメサイアなら自分の娘の考えを変えてくれると期待した。すると

 

そんな物思いに更けていた女性へ声をかける者がいた。

 

???「失礼、貴女が将悟さんの言っていた(いくさ)さんで宜しいだろうか?」

 

声に女性、戦は顔を降ろして前を見るとシャララが立っていた。

 

戦「そうだが、お前さん名前は?」

 

シャララ「シャララと言う。将悟さんの紹介である人物に対して知っていると聞き、会いに来た」

 

問いながら立ち上がった戦に対し、シャララは戦の身長の高さに内心驚きながら名乗って答える。

 

戦「んで、ある人物って誰の事だ?」

 

シャララ「プリキュアの事だ」

 

その言葉にあーと呟いてから戦は先ほど仕舞ったスマホを再び取り出し、先ほど見ていた画像を見せる。

 

戦「もしかしてこの、キュアメサイアか?」

 

指さしながら確認する戦にシャララは頷く。

 

戦「何故こいつに会いたいと?」

 

シャララ「……私が居た国に残された古い書物に『光の使者が邪悪に堕ち、世界を滅ぼす存在に成り果てた時、邪悪に堕ちた使者を止める抑止力となる新たな光の使者が生まれ、邪悪に堕ちた使者を光に戻す』と遺されていたのだ」

 

告げられた事に戦は驚いた顔を見せる。

 

戦「おいおい、これはまた……家の神社にも似た様な事が記された古文書があってな……これは偶然とは思えないな……ご先祖様はその存在が生まれるのを予見してたのだろうか……」

 

不思議なもんだなと呟く戦にシャララは頷く。

 

シャララ「だからこそ、キュアメサイアに変身した少女に会わせて欲しい。貴女は知り合いだと聞いた」

 

戦「いや、まぁ、そうだけどな……本人の都合もあるからな」

 

そう言われたシャララは分かったと了承する。

 

シャララ「所で、もう1つ聞きたい事があるのだが、貴女はソラ、ソラ・ハレワタールと言う少女を知ってるだろうか?」

 

戦「あー……ソラ・ハレワタールじゃなくて晴渡空でなら知ってるさ。数ヶ月前、俺の養父が行き倒れになっていたそいつを保護し、その後は虹ヶ丘ましろの家に同居する事になったんだよな……(そういやあの時のましろ、どことなくソラに熱い視線を向けていたな……)

 

質問するシャララに戦は答えながら内心思いだしていた。

 

シャララ「?なぜ晴渡空なのだ?彼女は……」

 

戦「当時のソラは記憶を失っていたんだよ。自分の名前も含めてな」

 

自分の名前も含めてと言うのにシャララは驚く。

 

シャララ「では、今の名前はどこから?」

 

戦「それはだな。ましろが付けたんだよ。『晴れ渡る空』の中で出会ったから晴渡空ってな……んで本人は何故自分が行き倒れになっていたか、来るまでの間の事を全く覚えていなかったから記憶を無くしたソラは晴渡空と言う一般市民としてこの日まで暮らしていた……」

 

こいつが来るまでな……と戦はシャララにアナザーブラックの画像を見せる。

 

シャララ「この怪物は……!?」

 

戦「んで、この怪物を前にして誕生したキュアメサイアの戦いによってソラはかつての記憶を取り戻し、プリキュアに変身したって訳だ」

 

驚くシャララに戦は締め括りながらスマホを胸元に再び仕舞う。

 

シャララ「……メサイアと合わせてソラに会わせて貰えないだろうか?」

 

戦「……すぐには会えないな(ソラはともかく、あいつ等から聞いた話的に今のましろ達にこいつを会わせて良いか分からんしな……)。だが、機会ができたら何とかソラに会わせておこう」

 

確認するシャララに戦は少し思案してそう返す。

 

シャララ「そうか……その時が来たら頼む」

 

おう、任せて置けと戦はそう返す。

 

戦「まぁ、とりあえずは、家の神社の手伝いをして貰うから服の調整とかするか」

 

シャララ「分かった」

 

戦に出会ったシャララ。

 

この出会いがソラ達に影響を与える事になるのは、まだ先である

 

────

 

────

 

 

再び黒い空間の中、ウォズが現れて、夕凪ツバサと皇あげはの絵が描かれたカードを翳しながら語りだす。

 

ウォズ「今回の話にて、空に関わった人物、夕凪ツバサと皇あげはが登場した。まぁ、話のは大体ツバサ君がメインになってしまったが……安心したまえ、あげは君の話はまだ終わってない。何故ならあげは君はこれからの物語に関わる重要な出来事に遭遇するからね。そしてルフィ達に殺されそうになったなぎさのその後も将悟氏とライトニアの会話で少しは明らかになったね……」

 

そう語ってからウォズは2人のカードを仕舞い、最後の一枚のカードを翳す。

 

ウォズ「次の物語では元凶なる者を倒した人物を語ろう。そう、救世主と青空と並ぶ存在に当たる者を……最も彼女が戦士として目覚めるのはまだ先になってしまうがね……」

 

その手にあるカードには片方が白、もう片方が黒の長髪の少女が描かれていたのだが……歪みが走り、一瞬だが片方が白、もう片方が黒の髪の少年の絵になってすぐに元に戻る。

 

ウォズ「え?前回ので英雄の話も語ると言っていたのに、次回に先延ばしするのかだって?そこらへんは作者のペース配分に文句を言ってくれたまえ、私は今回はただの語り部だからね」

 

肩を竦めながらウォズは再び姿を消して行く。

 

 

 

────

 

 

 

時間を遡り、メサイアとスカイがアナザーブラックを撃破する数分前のヌーベル学園の生徒達の避難場所にて……生徒達に紛れて其処には片方が白、もう片方が黒の長髪の少女が居た。

 

少女(さっき現れた特殊部隊。彼等ならあの化け物を倒せるでしょう……何故なら怪物を倒すのは男の役目。女は男に護られていれば良い……それが()()の役目だから……)

 

特殊部隊の構成員達を思い返してそう考える少女だが、後に知る事となる。

 

怪物を倒したのは特殊部隊、テイルズディフェンドではなく、二人の少女である事を……

 

 




次回、救世主と青空と並ぶ者の物語
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