プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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愛香の家にやって来た東堂達は自身の組織、テイルズディフェンドの目的を語る

その最中に愛香は他人に隠していた事を話す

ラストに元凶なるものが……


愛香達はテイルズディフェンドの目的を知る

アナザーブラックとの戦いが終わった後、愛香は空と共に六華会長の説教を受けてから、愛香が戻るのを待っていた友美と共に家に帰った。

 

家に帰った愛香と友美が待っていたのは、何故か愛香がプリキュアである事を知ってる勇介と希美であった。

 

家に入った愛香と友美は両親から知人である白永将悟に愛香が見た夢の事を相談した事、白永神社にある古文書と愛香が見た夢に繋がりがある事を聞いた後、将悟の知り合いが撮影した愛香を映した動画を2人に見せる。

 

その動画を見た事で愛香は両親は自身がプリキュアである事を知った事やセッビィの事を知ってる事に納得する。

 

その一方では、愛香の家の近くまで来ていた東堂達は愛香の驚きから気になって愛香達の会話を盗聴し、その中で白永の事を知り、詳しく知る為に訪問して勇介の案内で家に上がった。

 

そんな東堂達は愛香達にある話をし始める事となる。

 

 

 

 

 

勇介の案内で家に上がった東堂達はリビングに居た。

 

代表として東堂と真田が座り、加藤達はその後ろで立って待機している。

 

そんな東堂と真田と面を向いて勇介と希美、愛香が座り、友美は少し離れた場所で座って見ている。

 

東堂「こんな夜分遅くに訪問をしたのに入れて下さり感謝する」

 

勇介「それで……この時間帯に来たのには何か理由でもあるのかな?」

 

頭を下げる東堂に勇介は用件を聞く。

 

真田「その事なのですが……すいませんでした」

 

勇介「……なぜいきなり謝罪を?」

 

そんな東堂が答える前に真田が謝罪した事に勇介は問う。

 

真田「実は、少し前にお宅の近くまで来ていたのですが、その際にご両親と話している愛香君を見かけて、その際に愛香君が驚いていたので気になってしまい、先ほどまでの会話を盗聴してしまいました」

 

愛香&友美「ええ!?」

 

告げられた事に愛香と友美は驚きの声をあげ、希美はあらあらと声を漏らし、勇介は不服そうに眉を顰める。

 

真田「気分が害してしまって当然です。故にこうやって直接話をしたく、訪問したのです」

 

東堂「真田が言った様に我々は今後の事も考えて印象を悪くしたくなかったので謝罪に来ました」

 

勇介「謝罪をしたかっただけですか?」

 

そう聞く勇介に東堂は頬をポリポリ掻く。

 

東堂「お察しの通り、お宅の娘さんに会いに来たのもありますが、聞いていた会話のでもう1つ出来まして……」

 

愛香「もう1つ?」

 

愛香に頷いてから東堂は勇介を見る。

 

東堂「そのもう1つが、白永です」

 

希美「将悟さん?」

 

真田「はい、実は後々、その白永将悟氏とコンタクトを取ろうと考えていた矢先でしたのであなた方が知人だったのに驚きまして……」

 

首を傾げる希美に真田はそう返す。

 

愛香「そういう事情があったのね……あの、そろそろお名前とか組織名とか教えて貰っても良いですか?」

 

東堂「確かに、名前を名乗らないのは不躾過ぎるな……改めて俺の名前は東堂大介。多元次元防衛隊『テイルズディフェンド』に所属する研究者です」

 

愛香は東堂達に何者なのか質問し、東堂は自分の名と所属する組織の名を告げる。

 

愛香は東堂達に何者なのか質問し、東堂は自分の名と所属する組織の名を告げる。

 

愛香「テイルズディフェンド……名前からして系列的には防衛チーム系の組織か、時空管理局系の組織みたいね」

 

組織名を聞いて、愛香は自分の知るのから思い当たるのを呟く。

 

真田「防衛チームか時空管理局か。まあ()()()()()()()()

 

愛香「大体あってる?」

 

ただ、真田の言った事に首を傾げる愛香に言った本人は理由を述べる。

 

真田「ああ、実際我々の組織には、防衛チームのような部隊がある。俺達が所属してる東堂さんの部隊は所謂裏方寄りの部隊だが、まぁ、アナザーブラックとの戦いで見て貰った通り、ある程度の戦力は整えているんだ」

 

希美「その部隊員が真田さんに東堂さんの後ろに居る人達ですね。貴方方が居なかったら娘が命を落としたかも知れませんでした……愛香を助けてくれてありがとうございます」

 

そう言って頭を下げる希美と勇介に加藤達は照れ臭そうに笑う。

 

相原「いや、僕達は職務に全うしただけですよ……まぁ、アナザーブラックには手傷を少ししか加えられなかったし、再生されちゃいましたけどね」

 

加藤「そうでもないぞ相原。確かに俺達はアナザーブラックに大して、少ししか出来なかったが、その少しが実は状況を変えるような事に繋がる事になる事もあるんだからな。現に太田の行動がキュアメサイアの変身を助けたんだからな」

 

謙遜した後に自嘲気味に付け加えた相原の肩を叩きながら加藤は笑って言う。

 

勇介「それで、そのテイルズディフェンドはどういう目的で活動してるんでしょうか?」

 

東堂「基本的に言うなら、あらゆる世界を護る事ですね」

 

希美「つまり、特撮やアニメに出てくる防衛組織と同じという事で宜しいのかしら?」

 

質問する勇介に返した東堂のを聞いて呟いた希美に真田は肯定する。

 

真田「そうです。これまでのでいうまでもないですが最優先でやるのは世界の防衛です。ただ、世界を護ると言いましたがそれ以外の事もやったりしております」

 

友美「どんな事をしたりしてるの?」

 

気になったのか問う友美に良い質問だと笑って真田は答える。

 

真田「例えば、ある世界が荒廃していた場合にはその世界が自力で立ち上がれるまでに復興を支援し、またある時はある世界が滅亡した際に生き残った人を保護し、安全に住める世界へと移住を手伝ったり、またまたある時はある世界の人間が邪悪な人間に狙われ、殺されそうになっていた場合の護衛、そしてある世界が邪悪な人間に支配されてしまっていた時にその世界を解放し、救うと言った事をしているよ」

 

友美「多種多様なんだね~ドラマで取り上げられたりする国境なき医師団やインターポールを混ぜた様な感じかな?」

 

大雑把に言えばそうだねと友美の例えに真田は苦笑し、東堂もその方が分かり易いかねと呟く。そんな中、愛香は話の中にあった邪悪な人間と言う部分を聞いて不快な感情を抱いた

 

友美「お姉ちゃん、顔を顰めてどうしたの?」

 

愛香「邪悪な人間と聞いて嫌な事を思い出しちゃって……。それより話に出た邪悪な人間はどんなのが居るんですか?」

 

愛香は東堂達に話に出た邪悪な人間はどんなのが居るのか質問した

 

東堂「そうだな……我々が言う邪悪な人間は、所謂独裁者や死の商人、凶悪犯罪者のような輩が該当するな……ただ、邪悪な人間は敵側だけにいる存在以外も指している」

 

愛香「邪悪な人間は敵側だけの存在ではないって……」

 

述べられた事に愛香はそう言われてなんとなくだが理解する。

 

真田「その顔を見るからに色々と作品を知っている君なら察しただろうが、邪悪な人間は敵側だけでなく味方側にも居る事があるんだ」

 

友美「んー……どんな人がいるんですか?」

 

ピンと来ない友美に真田は苦笑しながら答える。

 

真田「そうだな……この世界にある作品で言うならば、闘将ダイモスと言う作品に出る三輪防人、ウルトラマンメビウスでは蛭川光彦、TIGER&BUNNYならばアルバート・マーベリック辺りだな。そういう権力や自分の職を利用して悪だくみする連中は味方側に居ると本来の職務を全うしている者達を時として苦しめるのだ。そんな奴等も厄介だが、それ以上に悪質な輩がいる」

 

愛香「真田さんが挙げた連中より悪質な輩?それはどんな輩なの?」

 

首を傾げる愛香や友美に真田は神妙な顔で言う。

 

真田「それは、悪徳勇者だよ」

 

愛香「悪徳勇者?あ、なんとなく言いたい事が分かったわ」

 

出てきた言葉に愛香は首を傾げかけて察したのかそう言う。

 

友美「え?どういう事?」

 

真田「友美君に分かり易く言うならば、勇者の名を騙ってそれを建前に外道な事をしたり、自信過剰で自分が正しいと押し付けようとする同じ人間として許せない存在の事を言うんだよ。この世界にある作品で言えば『勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う』と言う作品に出るアリオス・オーランド、『経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 ~勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ~』という作品に出るセイン、『「攻略本」を駆使する最強の魔法使い ~〈命令させろ〉とは言わせない俺流魔王討伐最善ルート~』に出るユージン等が挙げられるな……今名前をあげた奴等は敵役だから後々自業自得な目に遭うからまだ良いんだが……」

 

首を傾げる友美に真田は説明して例を挙げた後に少し言葉を切る。

 

真田「……そんな奴等以上に世界の中心人物である主人公が悪徳勇者の同類だとさらにヤバさが増すと言う事だ」

 

長くしゃべったからかふうと真田は溜息を出す。

 

友美「どんな感じにヤバいの?」

 

真田「やってることは大体は先程挙げた悪徳勇者と同じであるんだが、違いとしては先ほど私が挙げた悪徳勇者は因果応報を受けたが、今挙げた悪徳勇者の同類……便宜上、オレ主やワロス主と呼ばれたりしているな……その者達は悪事を働いたにも関わらず罰を受けない処か、本来の世界の中心人物の活躍を奪ってドン底に突き落とし、その人物の大切な仲間や恋人を奪った挙句、その者の本来の立ち位置を奪った後、全てを失った人物を抹殺して世界を滅茶苦茶にしたり、女性を自身の玩具に堕落させてしまうんだ。そんなオレ主やワロス主に盲信する輩もいたりして好き勝手に世界を荒らしまくるんだ」

 

勇介「ふむ、二次創作で言う悪役なオリ主をさらに酷くした感じと言えば良いのかな?」

 

希美「酷いわね……」

 

話を聞いて勇介と希美は気分悪そうに顔を顰める。

 

友美や愛香も同じ様に憤慨している。

 

東堂「勇介氏のおっしゃる通りです。普通なら、そんな悪いことをすれば何らかの罰が来る。だがオレ主やワロス主が存在する世界は彼らに罰を与えない。それどころか悪事を働いたにも関わらず、処罰が降らず、あってもせいぜい奉仕活動程度の軽い処罰しか降らない。しかもオレ主やワロス主に対しては誰一人批判しない所か、その者達に逆らう者、やってることは間違いだと言う者を軽度の処罰で済む筈が死刑と言う最悪の処罰を平気に下す……言ってて気分が悪くなってしまうな」

 

眉間を揉む東堂に加藤達も渋い顔をしている。

 

希美「悪事を働いたにも関わらず処罰せずに無罪放免した上に英雄扱いにするなんて酷いし、女性をなんだと思っているのよ……!」

 

勇介「二次創作で言うアンチ・ヘイトが当て嵌まるなその者達は……最悪だな」

 

苛立ちを隠せれない勇介と希美に真田は同意する様に頷く。

 

真田「お2人の気持ちは分かります。事実オレ主やワロス主が好き勝手する世界は、政府も警察も軍も司法も腐敗しきっており、その居る世界に居る殆どの人間は人間では無く、奴等の操り人形かイエスマン、はたまたアバターの様な存在だと言う事です」

 

愛香「政府や警察や軍や司法が腐る程酷いなんて……」

 

友美「そんな酷い事をされて人々は反抗しなかったの?」

 

信じられないと言う愛香と気になったのか聞く友美の問いに真田は頷く。

 

真田「反抗したのも勿論居たよ。だがオレ主やワロス主のだけ奴等の都合良い事が起き、反抗した者達に対しては都合よく悪いことが発生するような事態……謂わば不正チート、ご都合主義等など、それ等に奴等は護られて手も足も出なかった。このまま泣き寝入りするしかないと思われるだろうが、こういう輩も最悪の報いを受ける事になる」

 

友美「最悪の報い?」

 

首を傾げる友美に東堂が答える。

 

東堂「真っ先に挙げられるのは、異世界からそんな行いをする者達を許せない者達が召喚されて、オレ主やワロス主、そんな奴等のイエスマン達を粛清する。奴等を悪と見なし、目的の為なら抹殺も辞さないダークヒーロー系の連中に断罪される。異世界からの侵略者や武装組織によってオレ主やワロス主が支配していた世界が壊滅した後、その者達に矯正及び支配等が行われる。つまり、オレ主やワロス主は自身では歯が立たない連中に完膚なきまでに叩き潰され、死んだ方がましな目を受けて、その人生を終わるのさ」

 

成程と友美は渋い顔で納得する

 

愛香(ホント話を聞くからにその死ぬ事すら許せず生き地獄を味わったのが色んな世界にいたのね……なんと言うか雰囲気は違うけどなぎさの事を思い出すわね……)

 

愛香はオレ主やワロス主の末路の話を聞いて、そう思った後に自身の知識にある死ぬ事も出来ずに生き地獄を味わった者の事を浮かべてからなぎさを迫害していた者達を思い出していると太田が愛香に話しかけて来る。

 

太田「えっと、愛香ちゃん。何か思い当たる感じのあったのかい?」

 

愛香「え、あ、えっと……「あ、俺は太田ね」はい、太田さんの言う通り、オレ主などの話を聞いてると嫌な事を思い出してしまいまして……例えば、罪の無い人を一方的に迫害するとか……」

 

斎藤「何か思い出したくないものを見たのか……そういや、俺からも1つ聞いても良いか?あ、俺は斎藤な」

 

名乗ってなかったので名乗る太田の問いに愛香はそう返していると斎藤もそう言ってから名乗る。

 

愛香「何でしょうか?」

 

斎藤「あのよぉ、愛香の嬢ちゃんって、女なのに特撮やアニメ、漫画やゲーム等の知識がめっちゃ詳しいよな。そこんとこやり込んでるって事か?」

 

愛香「えっ…………///」

 

改めて指摘されたのが恥ずかしいのか愛香は顔を赤らめる。

 

それを見て南部は肘で斎藤の脇腹をこづく。

 

南部「おいおい斎藤、今の状況でそんな今の空気壊す様な事を、それも女の子に対してプライバシーに関わる様なデリカシーの無い質問してどうすんだ?」

 

斎藤「けどよぉ、気にならねえか?女の子ってファンシーなゲームとか女性向けの作品とかを主に見るもんだけど、愛香の嬢ちゃんの知識はそこらの男連中よりも博識に近かったぜ」

 

相原「偏見過ぎる気もするけど……確かにそう言われてみれば、例えに出したワールドトリガーのも読んでなきゃあ出ないですね」

 

太田「確かに俺も気になってたんだよな……」

 

ワイワイ話しだす4人にお前らなと加藤は注意しようとする。

 

愛香「あーその……良いですよ。その疑問に答えます」

 

加藤「え?良いのかい?流石に大の大人がプライバシーに関わる事を聞いてるようなもんだよ?」

 

が、その前に愛香が教えても良いと言ったので目を丸くしながらそう聞き、はいと愛香は頷く

 

愛香「お父さん、お母さん、東堂さん、真田さん。すいませんが一旦話中断するけど良いかしら?」

 

東堂「まぁ、一旦空気を換えるのもありだから、こちらは大丈夫だ」

 

勇介「こっちも構わないよ愛香」

 

お願いする愛香に東堂と勇介はそう返す。

 

愛香「ありがとう……それじゃあ質問のに答える為もあるので他の人に対し私の隠してる事を言いますので」

 

そう前置きして愛香は話し始める。

 

愛香「普段は斎藤さんの言うとおり、私は女性向けの作品の作品を見ている事で通してます。事実私が通っているヌーベル学園の殆どの女子は所謂恋愛ものやロマンスものを見てるのが多いのです」

 

斎藤「そうだよな。大体は女子は恋愛に憧れを抱いてるもんだよな………」

 

相原「所謂白馬の王子様的な人物に恋をする的な作品なのかな?」

 

うんうんと頷く斎藤に続いた相原のに愛香は肯定する。

 

愛香「はい。ですが私はそんな女子向けの作品の作品ではなく、男子向けの作品が好きなんです///」

 

南部「つまり愛香ちゃんは所謂特撮もの、仮面ライダーやスーパー戦隊みたいなやつやジャンプ等の少年漫画、例えばONE PIECEや呪術廻戦のような作品が好きなんだな」

 

気恥ずかしそうに言った愛香は南部のに頷く。

 

愛香「はい。私はアクション系の作品が好きで、幼稚園の頃は男児に混じってディケイドやゴーカイジャー辺りの作品を見てました。女が特撮や少年漫画の作品を見るのはおかしいのでしょうか?」

 

真田「いやいや、何もおかしくはないさ。色んな物を楽しむのに男女の性別は関係ないさ」

 

モジモジする愛香に対し、真田は微笑んで返す。

 

加藤「女が特撮やアニメ、漫画やゲームに夢中になるか……普通なら特撮やアニメに夢中になるのは大体男性だからな……けど男が無条件に特撮やアニメが好きであるとは限らないし、女性が特撮やアニメに夢中になるのだって良いと思うな」

 

太田「俺も同じ意見ですね。と言うかそう言う話題を広げられるから良いもんですよね」

 

そう言う加藤に太田も笑って言う。

 

愛香「私の話を聞いて否定はしないんですね」

 

真田「否定はせんよ。それにその知識があるお陰で、君はクロスライザーを直ぐに使いこなせたのだからな」

 

その言葉に愛香はこそばゆそうに頬を掻く。

 

愛香「それに私は男子向けの作品が好きなのもありますが、それとは別の作品のも好きなんです」

 

太田「お、そのもう一つはなんだい?」

 

興味津々で聞く太田に愛香は胸を張って答える。

 

愛香「それは、変身ヒロインやバトルヒロインものの作品なんです」

 

太田「ああ、キューティーハニーやセーラームーン系の作品とか好きなんだな」

 

南部「分かる気がするな。あれだって男性でも好きな人いるしな」

 

納得する太田と南部に愛香は少し困った顔をする。

 

愛香「けど、ここだと変身ヒロインやバトルヒロインものは深夜でないと見れないんですよ……朝に放映されてるのはガールズ×戦士シリーズやアイカツ!シリーズ、それにプリティーシリーズなんですよね」

 

友美「けどお姉ちゃんはガールズ×戦士シリーズやアイカツ!シリーズにプリティーシリーズに対しては物足りさを感じてるんだよね?」

 

そうそうと友美のに愛香は神妙な顔で頷く。

 

南部「?なんでアイカツ!系の作品やプリティーシリーズ系の作品やガールズ×戦士系の作品には興味を抱かないんだい?アイカツやプリティーシリーズはアイドル系のダンスバトルみたいなもんだけど、ガールズ×戦士はバトルヒロイン系のに当て嵌まるじゃないか」

 

斎藤「そんなに物足りないのか?」

 

そんな愛香のに南部や斎藤は不思議そうに聞く。

 

愛香「はい。私はアイカツ!やプリティーシリーズ、ガールズ×戦士の作品に出るキャラ自体は否定しません。けれど……私はそのダンスバトルと言うものが物足りないんです。ここだと男子向けなのはアクションをする作品が多いのですが、女子向けのはダンスやファッションショーをするものばかりなせいで私からすれば物足りなく感じるんです」

 

太田「言われてみれば、確かにそう言うのってダンスとか服を魅せる感じとかが強いな……」

 

相原「そうか、愛香ちゃんは派手でかつアグレッシブに動くアクション系の作品が好きだから、ダンスバトルのような作品だと物足りなく感じるんだね」

 

斎藤「それこそ、全ての男子が特撮やアニメを好むとは限らない事にも通じるよな……」

 

理由のに太田や相原は納得し、斎藤はしみじみと呟く。

 

愛香「そうなんです。私が生まれる前の頃は、深夜だけでなく朝や夜でも変身ヒロインやバトルヒロインものはやってましたけど、今は朝は今挙げたアイカツ!やプリティーシリーズ等の作品しかやらないのか、深夜以外で変身ヒロインやバトルヒロインをやっていたことを知ってるものは殆ど居ないんです」

 

真田「まぁ、キューティハニーやセーラームーンなどはその、肌の露出が多い変身だと昨今のPTAは厳しい所があるからね……後は子供の教育云々でバトルヒロイン系は深夜帯に回され易いね……」

 

太田「そうなると俺達が今いるこの世界は深夜でなければバトルヒロインものはやらないんですね……(ん?あれ……確か朝でも変身ヒロインものはやってた気がしたのは気のせいか……?)」

 

困った顔をする愛香に真田は腕を組んで呟く中、太田はしみじみと言いながら何か引っかかる。

 

南部「それじゃあ愛香ちゃんはなんでバトルヒロインなガールズ×戦士は物足りないって思ったんだい?」

 

愛香「それについてはガールズ×戦士シリーズは確かにバトルヒロイン作品なんですけど……この作品は戦闘描写が名有りのキャラの戦闘を含めても殆ど無く、謎解きやパズルやダンスバトルによる描写がメインです。つまり戦わない変身ヒロインもの寄りの作品なんです」

 

加藤「あーー……確かにガールズ×戦士シリーズってバトルよりも頭を使う系な感じだよな……」

 

相原「そう言われると……どちらかと言うとミンキーモモや魔法使いサリーやおジャ魔女どれみに近いヒロイン作品って思えますね。」

 

南部の問いに答えた愛香のを聞いて、加藤と相原は内容を思い返して納得する。 

 

愛香「それに怪人は存在せず、敵は名前ありのキャラを除くと敵に操られただけの一般人しか出ませんし……色んなスポーツやゲームをやったりして尚且つ戦闘描写があるカブタックやロボタックに比べてガールズ×戦士のはさっきも言った様にダンスか謎解き、パズルと言うパターンしか無いから物足りないんですよ」

 

太田「確かに、戦う所を見たい人からすれば物足りなさを感じちゃうよな」

 

ですよねと前のめりになってから愛香はハッとなって少し恥ずかしそうに座り直す。

 

相原「ガールズ×戦士系のダンスバトルなら男子向けのでダンスバトルと言うのならトライブクルクルやブレイブビーツがありますね。その系列の作品は男子向けだと結構希少ですよね?」

 

南部「他にも男子向けだとロボコンシリーズや東映不思議シリーズの一部の作品が戦わない系の作品でもあるな……」

 

斎藤「東映不思議シリーズと言えば有言実行三姉妹シュシュトリアンはバトルヒロインもんであの有名なウルトラマンとも共演した事あるから愛香の嬢ちゃん的にありなんじゃねえか?」

 

太田「あ~確かにありかもしれないな、古い奴だけど美少女仮面ポワトリンとか不思議少女ナイルなトトメスはどうだろう?」

 

これが良いだろうやこの作品がとあーだーこーだと討論しあう4人に加藤は本人置いてけぼりにしてるよなと思いながら淹れて貰ったお茶を飲む。

 

愛香「凄い討論してますね」

 

真田「はは、家の同僚達がすまないね……そう言えば愛香君はゲームとかはしたりしてるのかい?」

 

同僚たちに苦笑してから真田は愛香に話を振る。 

 

愛香「まぁ、ゲームもしたりはしてますけども腕前はそれなりの部類ですね。それに、私は新体操部に所属してるのでゲームしてる時間は短いですし……まぁ、暇な時にゲーム動画の方で情報を集めたりしてますけども……そう言えば私の後輩にゲームの腕前が凄い勝矢レイと言う子がいるんですよ」

 

そんな真田の問いに答えた愛香が最後に述べた人物に東堂は内心驚く。 

 

東堂(こんな所で俺がスカウトしようとしている内の1人の名前が出てくるとは……これもまた縁と言う奴だろうか……)

 

愛香「後、漫画もある程度は読みますけど、先程言ってた通りに、学園では普段は少女漫画を読んでる事にしてます。漫画を読むのは、アニメの原作を知るのが目的ですが」

 

そんな事を東堂が考えてるのを知らず、愛香は付け加える。

 

真田「そうなると愛香君は色んな本は読んでるみたいだね?」

 

愛香「ゲームのと同じ理由になりますけれど、其れなりに色んな本は読む方です。色んな本を読んで様々な知識を得る意味ではお父さんから読んだ方が良いと言われてます」

 

良い事だと真田は笑う。

 

真田「少年漫画や少女漫画、小説など色々と呼んでいるのかな?」

 

愛香「はい。漫画や小説の中にはアニメ化したものがありますので。まあ、流石に銀条さん並みに本に夢中になる事はありませんが」

 

東堂「銀条?」

 

照れ臭そうに真田に話した愛香が言った名前に東堂は反応する。 

 

愛香「はい、赤城会長が居る生徒会で書記を務める銀条明輝さん。彼女は本を読むのが好きで、推理小説やミステリー小説等の本を好んでます。両親が探偵業や警察に携わっているのが理由なんです」

 

太田「どひゃあ~そりゃまた凄いな」

 

東堂(勝矢レイに続いて、また俺がスカウトしようとしている内の1人の名前がまた出てくるとは……彼女の情報網はなかなかくやれないな……)

 

どんな人物かを説明した愛香のを聞いて驚きの声を代表であげる太田のを聞きながら東堂は愛香の情報網に舌を巻く。

 

真田(ふむ、こうやって大体の話を聞くとクロスライザーを簡単に扱い、プリキュアに初めて変身したにも関わらずアナザープリキュアに対処出来たのも、様々な経験によって出来たと言う事か……)

 

愛香「これが私の隠し事……お父さん、お母さん、友美。私の隠し事聞いたけど大丈夫だった?」

 

勇介「大丈夫だよ。まあ愛香の場合、他人にバレる事に不安があっただろう」

 

希美「実はオタク趣味の持ち主だったら男が敬遠するから隠してたって事ね」

 

少し不安そうに聞く愛香に勇介と希美は安心させる様に微笑む。

 

愛香「ええ。こんなオタク趣味の女じゃ、男の人が近づいてくれなさそうだから。おかげでモテないとか言われてるし」

 

友美「大丈夫だよお姉ちゃん。お姉ちゃんの趣味を解ってくれる人はちゃんと居るから安心してよ」

 

相原「そうそう、僕達の様に理解してくれる人は見つかるよ」

 

困った様に言う愛香に対し、友美はそう返し、相原も続く。

 

愛香「ありがとう友美に「相原です」相原さん」

 

真田「では愛香君、君が隠していた話のはこれで終わりなのか?」

 

区切りを見つけて真田は確認の問いをする。

 

愛香「はい。話の途中で勝手に話題を変えてしまってすいませんでした」

 

真田「気にしなくても良い。お陰で愛香君の事をより理解できたのだからな」

 

東堂「そうだな。さて話を戻すとしよう……最初にも話したが、ここに来たのは君にアナザープリキュアに対しての協力要請と白永氏とのコンタクトの取次を頼みたい。大丈夫だろうか?」

 

愛香の話が終わった所で東堂は本題を切り出す。

 

それに愛香は背筋を伸ばし、勇介と希美も真剣な顔で東堂を見る。

 

愛香(今の話を聞いて、私の事を信用してくれている以上、此方から断る理由は一つもない。それにアナザーブラックの戦いでは東堂さん達や空がいなかったら勝てなかった……。東堂さん達が話したオレ主やワロス主の話、あれはもしかしたら、私が見たなぎさ達に起こった事の末路に通じるかも知れない。そんな末路を迎えさせない様にするべきなら答えは一つしかない)

 

東堂達の話を聞いて愛香は自身はどうするべきか思案し、決断して東堂を見る。

 

愛香「大丈夫です。協力します」

 

友美「お姉ちゃん。決断早くない!?」

 

協力を受けると答えた愛香がすぐに返事したのに友美は驚く。

 

そんな驚いている妹へと愛香は顔を向ける。

 

愛香「友美、あなたの思ってる通り、こういう話は普通なら直ぐに決断せず、暫くしてから決断するものよ。けど、東堂さん達に助けられ、プリキュアとして覚醒してアナザーブラックの戦いを経験して、お父さんとお母さんから将悟叔父さんの話を聞いた以上、迷う暇は無いのよ。それに」

 

友美「それに?」

 

セッビィを見てから懐からメサイアレンスを取り出して真剣な顔で言う。

 

愛香「プリキュアとして覚醒した以上、私は力を手にしただけでなく責任を負わなければならないわ」

 

勇介「『大いなる力には、大いなる責任が伴う』……スパイダーマンの名言通りと言う事だな愛香」

 

娘の言葉に勇介はそう言う。

 

愛香「ええ、力を手にした以上、私はこの力を私利私欲に使ってはいけない。もしやれば私は悪党と同じになるわ。それに力を誤れば取り返しのつかない事を起こしてしまう」

 

希美「そうね……ヒーローは完璧な存在じゃない。事実ヒーローの中で暴走して取り返しがつかない事をやらかした人が居るからね」

 

頬に手を当てて言う希美に頷いて愛香は東堂へと顔を向ける。

 

愛香「ですので東堂さん!アナザープリキュアの件は協力します!そして、もし私が間違った事を仕出かしたら必ず止めるようお願いします!」

 

東堂「こちらこそお願いする立場だ。協力感謝する」

 

頭を下げながら、お願いする愛華へと東堂はそう返す。

 

真田(なんとも凄い高校生だ。普通ならばこんな決断を早々出すのには勇気がいる。我々もそんな彼女の勇気に恥じぬ様にせんとな)

 

そんな愛香を見ながら真田はそう心の中で精進を目指す事を決めた後に気になっていた事を問う。

 

真田「所で愛香君。早速でなんだが、君が使ったメダルを見せて貰っても良いだろうか?」

 

愛香「私が使ったメダルですか?」

 

真田からアナザーブラックの戦いに使われたメダルを出して欲しいと言われて目を丸くした愛香はセッビィに顔を向ける。

 

愛香「セッビィ、変身しなくてもメダルは出せるの?」

 

セッビィ「本来は変身しなければ出せないビィ。理由としてアイテムが悪用される危険性を考えて変身しないと出せないようにしてあるビィ」

 

確認する愛香にセッビィはそう返してからけど……と言葉を続ける。

 

セッビィ「今、僕の周りに敵意を抱く者は居ないビィから、今回だけは説明するために変身しなくても出せるようにしておくビィ」

 

相原「(あ、なんて嬉しいご都合主義)」

 

太田「(と言うかこの子そう言う事も出来るのか;)」

 

セッビィの言葉に相原と太田がそう思っている中でセッビィは目を光らせて愛香の手にあったメサイアレンスへと照射するとメサイアレンスから光が机に向けて放たれ、光が照射された所にメダルが2枚現れた

 

東堂「これが……あの時君が使ったメダルか」

 

愛香「はい。アナザーブラックでの戦いで使った2枚です」

 

机に置かれた2枚のメダルを愛香は東堂達に見える様にセーラームーンとキューティーハニーのメダルを掲げる。

 

真田「技で大体予想はしていたが使われていたのはキューティーハニーとセーラームーンか……」

 

愛香「はい、組み合わせと言うので咄嗟に最初は変身ヒロインの原点であるキューティーハニーとセーラームーンを選びました」

 

勇介「キューティーハニーとセーラームーンは変身ヒロイン達の大先輩だもんな」

 

興味深そうに見る真田に愛香はそう返し、勇介もしみじみと述べて問う。

 

愛香「後、今出した2枚のメダルの他にもあります」

 

その言葉と共にメサイアレンスから再び光が照射されると……沢山のメダルが積まれて出て来る。

 

誰もが多っ!?と驚いた後に各々にメダルを手に取って見ている。

 

加藤「凄いな……ONE PIECEやNARUTO、ジョジョの奇妙な冒険や呪術廻戦のもあればジャンプ以外の作品由来の人物達まであるぞ……」

 

相原「凄いですよ!マガジン系の七つの大罪やフェアリーテイル、魔法先生ネギまやゲットバッカーズ処か、サンデー系の犬夜叉や葬走のフリーレン、結界師や月光条例、少年チャンピオン系のBEASTARSや刃牙シリーズ、舞-乙HIMEや挙句の果てに魔入りました!入間くんまで!?」

 

斉藤「漫画だけでなくゲームのもあるぜ。格闘ゲームでは有名なストリートファイターやキングオブファイターズの武闘家達までありやがる。おお!?マリオやソニックまでありやがるぜ!!他にもファイナルファンタジーやドラゴンクエスト、テイルズオブシリーズまで!?」

 

南部「お、特撮では定番のスーパー戦隊や仮面ライダー、ウルトラマン以外にも、メタルヒーローや超星神シリーズにマイナーなヒーローまで網羅してるぞ!これって愛香ちゃんの知識を元に作られたんでしょうかねぇ?」

 

太田「おぉ、アンパンマンまであるぞ!?これってかいけつゾロリも出来てたら凄いな……あ、日本の作品だけでなくアメリカの作品、マーヴル作品やDCのヒーローまで!?加藤さんや相原の言う通り凄すぎだろこれ」

 

真田「ふうむ……こうなるとあの時のを見てヒーローパワーメダルと呼称しようかと思ったが、それは一部の呼称にするべきか……こうなると総称はあの有名なオールスターゲームにあやかってファイターパワーメダルと付けた方が宜しいですな」

 

東堂「確かにな……しかし、これだけあるとはな……」

 

愛香「ファイターパワーメダル、良いですね……ただ、私自身、これだけあるとは思ってなかったもので……」

 

愛香が出したメダルを見て驚きを隠せない加藤達や友美を見ながら真田はそう提案し、東堂は賛同しながらメダルの数に驚き、愛香自身も出したメダルの多さに驚きを隠せていない様だ。

 

え?と誰もが愛香を見て、愛香は困った様に頬を掻く。

 

真田(まさか愛香君も認識してない程とはな……作品を考えると此でもほんの一部なんだろうな……もしかすると……()()()()()も再現できる可能性があるのだろうか?)

 

愛香がメダルをたくさん出た事に戸惑う様子を見ていた真田は、愛香が居る世界に来る前のある出来事を思い出すのであった。

 

────

 

テイルズディフェンド本拠地 廊下

 

真田「(ある世界で突如起きたあらゆる創作物の存在が消える事態……それと並行して起こったある世界でヒロイン達の蒸発、ヒロインが居た世界を滅茶苦茶にして本来の主人公に成り代わって好き勝手やっていたオレ主やワロス主も殺害されて、ヒロインが居た世界が滅んだ事態……)」

 

端末に映し出した情報を見ながら真田は眉を顰める。

 

真田「(今まで様々な世界を視て来たテイルズディフェンドにとっては、この二つの奇妙な事態は不可解さが目立ってるな……)」

 

???「何を悩んでいるんですか真田さん?」

 

考え事をしていた所で声をかけられ、顔を上げた真田は近づいて来る男性に気づく。

 

真田「おお、お前さんは諜報部隊の島か。何でこんな所に居るんだ?」

 

なんで説明口調なんですか?と苦笑しながら島は真田と並ぶ。

 

島「俺の部隊に居る如月と叢雲から妙な報告が来たんでそれを確かめに向かっていたんですよ」

 

真田「妙な報告?」

 

疑問詞を浮かべる真田にええと頷いて島は真剣な顔で周りを見てから小声で話しかける。

 

島「ちょっと俺の個室に来てくれませんか?こういう所では大っぴらに話して良いものではないですし」

 

真田「……分かった」

 

了承した真田は、早速島の個室に向かった。

 

個室に入った所で島は真田にあるファイルを見せる。

 

真田「島、このファイルがその妙な報告に関わる物か?」

 

島「ええ、如月隊員がある世界へ行った際に見たもので、最初に見た時は俺も驚きましたよ」

 

とにかく中を見てくださいと促されて真田は早速ファイルの内容を見て、驚く。

 

そこに映し出されていたのは、本屋にあるありとあらゆる雑誌が全て白紙となっている光景やテレビの画面が全て黒く映ってる光景、DVDのケースが全て真っ白になった光景が映っていた

 

真田「島、これは一体!?」

 

島「如月隊員の報告によるとその世界の特撮やアニメ、ゲームや漫画などの創作物が全て消えてしまった現象ですよ」

 

驚いて問う真田に島は渋い顔で答える。

 

真田「創作物が全て消えただって!?」

 

島「ええ、似た様な事例で月光条例にてオオイミ王の軍勢があらゆる創作物の人間達を皆殺しにした事であらゆる創作物が消滅させたのですね……処が、如月隊員の報告で奇妙でおかしな点が出たんですよ」

 

真田「奇妙でおかしな点だと?」

 

頷いて島は話を続ける。

 

島「如月隊員が向かった世界は敵らしき者は一人も居なかったそうです。それ故に全ての創作物が消えた原因が分からず仕舞い()()()

 

真田「確かに……もし全ての創作物を消した者がいるならば、なんらかの跡が残ってないのは不可解だな……?()()()?つまり、今は原因が分かっているのか!?」

 

考えこもうとして島の言い方に顔を上げた真田に島は肯定する。

 

島「俺も最初はどうすれば全ての創作物が消えるのか解らずにいましたよ。暫くして別世界で任務に出ていた叢雲隊員から来た報告を見て如月隊員は報告したその世界にあった全ての創作物が消えた現象の原因が分かったんですよ」

 

真田「それで、その原因はなんだったんだ?」

 

話を促す真田に島は端末を操作しながら語り始める。

 

島「原因を知る前に叢雲隊員が見たものを見せます」

 

これですと島は真田にある映像を見せる。

 

それはインフィニット・ストラトスのヒロイン、篠ノ之箒が何者かが突き出した剣に貫かれ、その何者かに吸収される映像であった。

 

そんな何者かの足元には箒の姉、篠ノ之束のものであろうウサミミのカチューシャが落ちていた。

 

真田「こいつは……まさかアナザープリキュアか!?だが、あのアナザープリキュアが持っているのは雪片弐型!?島、これは一体どういう事なんだ?」

 

顔に不気味に笑う仮面を付け、背中に生えた蝶の羽に『AQUA』と『2007』が刻まれている蝶の怪人を見てから箒を貫いた剣を見て驚きの声をあげた真田に島は深刻な顔で頷く。

 

島「俺も見た時は驚きを隠せませんでしたよ……見て貰った通り、叢雲隊員が見たのはアナザープリキュアにヒロインが吸収される光景。なぜアナザープリキュアがISの主人公である織斑一夏が使う白式の武器を持っているのか……それは、アナザープリキュアが織斑一夏を取り込んだから

 

真田「なんだって!?」

 

告げられた事に真田は驚きの声を上げる。

 

真田「島、どうして織班一夏はアナザープリキュアに取り込まれたんだ?」

 

島「おそらく、オレ主やワロス主のせいで全てを失い、箒を始めとするヒロイン達も奪われた事による怒りと憎悪にアナザープリキュアが呼応し、その復讐を果たしてやると彼の怒りと憎悪につけこんだ事で彼は取り込まれてしまったのではないかと言うのが叢雲隊員の見解です」

 

確認する真田に島は聞いた事を述べる。

 

真田「成程……あながちその見解は間違ってないのかもしれんな……」

 

島「えぇ、さらに叢雲隊員が調べた限りでは、織班一夏だけで無く、あらゆる世界でオレ主やワロス主の被害を受けたあらゆるラノベ系の主人公達もアナザープリキュアに取り込まれてしまった可能性が高いようです」

 

なんという事だ……、島からの報告を聞いて真田は眉間に皴を寄せて唸る。

 

島「アナザープリキュアは普通の武器では倒せないのもあるのでご都合主義や不正チートに身を委ねていた者達はただのカカシでしかない。オレ主やワロス主が好き勝手やった世界はそれ故に滅びの道を辿ってしまった……」

 

真田「それだけ被害が拡大しているとはな……まさかアナザープリキュアがラノベの主人公を取り込んで己の力にしているとは……では、全ての創作物を消した者の正体はもしやアナザープリキュアか?」

 

さらに表情を強張らせた真田に島は端末を操作する。

 

島「そうですね……そろそろ如月隊員が報告してくれた全ての創作物を消した者の正体をお見せします」

 

こいつですと島は全ての創作物を消した者の正体を真田に見せる。

 

最初に映し出されていたのはONE PIECE世界にあるルフィ達の冒険の1つの舞台となったワノ国であった。

 

だが、国は酷く荒らされており、花の都が火の海にされてる上に、花の都に迫ろうとした鬼ヶ島は破壊されており、彼方此方にその残骸が散らばっていた。

 

次に映し出されたのは炎上する花の都で、ルフィ達やカイドウ達が襲撃者に襲われて再起不能にされて倒れ伏した光景が広がっており、そんな鬼ヶ島の残骸の上にはその体には似つかわしいお姫様の様なドレスを纏い、首には錠前のようなものが掛けられた四体の怪人がいた。

 

その怪人達のドレスには共通する文字として『2015』の文字が刻まれており、それぞれの体に『FROLA』『MERMAID』『TWINKLE』『SCARLET』の文字が刻まれていた

 

真田「こいつ等は……さっきの奴と違うがアナザープリキュアか?島、と言う事は先ほど見せてくれた世界での様々な作品の消失の原因はやはり……」

 

島「えぇ、ルフィ達を再起不能にしたこの4体はONE PIECEの世界で大暴れして罪もない人々の命を奪って行ったそうです。特に世界貴族は相当惨たらしい最期になっていたと」

 

その言葉に真田は叢雲隊員にとって辛かっただろうなと思った。

 

ただ命を奪われて行くのを見ているだけなのは屈辱でしかない。

 

真田「とにかく、あの世界の全ての創作物、特にONE PIECEを消し去った者がアナザープリキュアだと言うのがハッキリしたな……」

 

島「これ以降、確認されたアナザープリキュアの4体はONE PIECEの世界を滅ぼした後、他の世界も同様の事を行ったそうです……特にジャンプ作品の世界は軒並み奴等によって……その影響で如月が視た世界の作品は消失してしまった……いずれ他の世界も同様の現象が起こる可能性があるでしょう」

 

沈痛な顔の島に真田も命を奪われた者達に向けて追悼する。

 

真田「この事は長官には?」

 

島「とっくに報告済みですよ。一部の幹部にも伝えると聞いたから真田さんの上司の東堂博士にも伝わっていると思います……とにかく、アナザープリキュアにはどんな攻撃も通用しない……故に奴等に対抗する手段は現段階では一つも無い」

 

答えてからグッと手を握り締めて悔しそうにしている島を見ていた真田は話に出て来た東堂のを聞いてある事を思い出す。

 

真田「(そうか、東堂さんが開発したあれは奴等に対抗する為の……さらに言えばあの世界の……)島、悲観するのはまだ早いぞ」

 

島「どういう事です?」

 

不敵に笑って言う真田に島は問う。

 

真田「確かにアナザープリキュアには現段階では我々には対抗する手段がない。だが、ある世界にてアナザープリキュアに対抗する手段が存在するんだ」

 

島「その対抗手段は何ですか?」

 

食い気味に真田に対して問う島に真田は押し留めながら告げる。

 

真田「その対抗手段とは、あらゆる作品、もとい、あらゆる世界の英雄達の力や記憶を宿したアイテムだよ」

 

島「っ!?……確かに凄いですが、その英雄達の力を宿したアイテムでホントにアナザープリキュアに対抗できるんですか?」

 

真剣な顔で告げた真田のに島は驚きながら問う。

 

その疑問は最もだと先ほどまでの流れから不安になってしまっている島に真田は続ける。

 

真田「その為のツールは東堂さんが既に作ってある」

 

これがそれだと真田は端末を操作して島にアナザープリキュアに対抗する為のツールを見せる。

 

島「これが!?」

 

真田「そう、これこそウルトラマンジードのジードライザーを元に東堂さんが開発されたアナザープリキュアに対抗する為のツール、クロスライザーだ。その特性は、異なる二つの力を一つにする能力だ」

 

クロスライザー……ツールの名を記憶に刻む様に呟いた島に真田は続ける。

 

真田「東堂さんと共に様々な試作品を作ったのだが、アナザープリキュアを倒すには、異なる力を一つにした力が適してると判断できた。この装填ナックルへと対応するアイテムをセットして、クロスライザーでスキャンすれば、アナザープリキュアに対抗出来る形態に変身できるようになると言う訳だ」

 

続けざまにスキャン用のナックルを映しながら解説した真田に対して装填ナックルを見ていた島は問う。

 

島「その割には、装填ナックルの形状がメダルだったりカプセルだったりと複数なのはどうしてですか?」

 

真田「……恥ずかしながら、そのアイテムの形状が解らないのでな……様々なタイプの装填ナックルを造ってな……その都合上出来上がっているクロスライザーは現状二つなのだよ……)

 

納得している島を見ながら真田は頬をポリポリ掻いて弁解する。

 

島「……そのクロスライザーはいずれ量産するのですか?」

 

真田「その予定だ。誰が使うかについてはまだ未定だがね……」

 

確認する島に真田はそう返す。

 

それから島と一通り話した真田は部屋を後にした。

 

 

───

 

 

真田(……そうやって話したアイテムと思われるのが、今目の前にあると言うのは不思議な物だ)

 

愛香「……と言う訳でメダルの方の説明は以上です」

 

そう真田がしみじみと思いだしてる間に愛香は出していたメダルを仕舞う。

 

どうやら物思いに更けてる間に話が進んでいた事に真田はいかんなと内心苦笑する。

 

東堂「ありがとう。愛香くんが協力してくれるのは嬉しいのとついでに確認を、貴方方も協力してくれるだろうか?」

 

礼を述べてから勇介達にも確認する東堂に話を振られた3人は各々に述べる。

 

勇介「協力についてはもちろんさせて貰いますよ。それにあの映像を見た上に娘が関わる以上、他人ごとでは居られないからね」

 

希美「そうね。それに愛香を助けて貰いましたし、私達に出来る事で協力させてください」

 

友美「わ、私も!私もお姉ちゃんの力になりたい!!」

 

真田「……こちらとしてはありがたいですが、親御さんとしても愛香君を戦わせる事に反対すると思いましたよ」

 

協力を承諾する3人に真田は少し戸惑いを見せながら述べる。

 

加藤達も同じ様で驚いた顔で勇介達を見ている。

 

勇介「それに関してなのですが……これを見て貰いたい。私の知り合いの白永将悟氏がいる白永神社にある古文書の文章です」

 

そう言って東堂達に見える様に勇介はスマホを翳し、東堂達は画面を見て、そこに書かれたのに誰もが息を飲む。

 

ー光の使者が邪悪に堕ち、世界を滅ぼす存在に成り果てた時、邪悪に堕ちた使者を止める抑止力となる新たな光の使者が生まれ、邪悪に堕ちた使者を光に戻すー

 

東堂「光の使者が邪悪に堕ち、世界を滅ぼす存在……!?」

 

真田「!?まさかこれは、プリキュアが世界の破壊者に堕ち、それを止める者が現れるのを予知した!?」

 

見せられたのに東堂と真田はすぐさま結び付けて驚いた顔で勇介を見る。

 

勇介「……実はこれを送ってくれた将悟さんに相談する前、娘からある夢を聞いたんです」

 

相原「夢……ですか?」

 

突然告げられた事に相原達は戸惑う。

 

勇介「それもただの夢ではなく、現実味のある悪夢です……愛香、気分が悪くなるかもしれないが話してくれた事を東堂さん達に話してくれるだろうか?」

 

愛香「分かったわ父さん」

 

話を振られて愛香は語りだす。

 

何時の間にか若葉台にいて、そこでキュアブラックとキュアホワイトの人の事を考えてない戦闘を目撃。

 

その後に風景が歪み、廃墟となった街の中で変貌したプリキュア達が人々の命を奪っていた。

 

暫くしてプリキュア達は力とプリキュアになっていた時の記憶を失う現象を目撃する。

 

直後にプリキュアに傷付けられた人々がそんなプリキュアになっていた女の子達を迫害し始める。

 

そんな女の子達を追い駆けた愛香は探し続けてる内に鏡の墓標が並ぶ場所へとたどり着き、そこで女の子達は死んだ事をある女の子に教えられ、その女の子に追い出された所で夢から覚めた。

 

愛香「……これが私が見た悪夢です。その時にプリキュアの1人だった子に私は彼女達を救う救世主だって言われたんです」

 

太田「そんな事が……」

 

斎藤「おいおい、それって報告であったのとほぼ同じじゃねえか!!」

 

締め括った愛香のを聞いて誰もが顔を歪める。

 

加藤「なんて酷い……まさに人でなしの所業だ…………」

 

南部「記憶がない女の子に、遠慮なくぶつけるなんてなんて酷い人達だ!被害者は確かだろうが、だからって加害者になったら同じじゃないか!!」

 

真田「成程……報告に聞いていたとはいえ、胸糞悪いな……」

 

東堂(グリムス長官の言っていた通り、プリキュア達の魂はプリキュア墓場に封印されているのは間違いないか……)

 

激怒する隊員達のを聞きながら東堂は目を瞑って暫し無言になった後に目を開く。

 

東堂「教えてくれてありがとう愛香君。俺達はそろそろお暇しよう。そうだな……学校が終わった放課後でも学校が無い日でも良い。墨村市の外れにある丘に晴渡空君と共に来て欲しい。我々はそこを活動拠点にしているから、今度は空君も交えて話し合いをしたい」

 

そう言ってから東堂は愛香達に自分の拠点を示した墨村市の地図と連絡用の番号を書いてある紙を手渡し、加藤達が会釈した後に退出して行く。

 

友美「墨村市の外れにある丘って……あそこ何もなかったよね?」

 

愛香「そこに何か建物とか建てるのかな?それまではテントかキャンピングカーの様なのを拠点にしてるのかな?」

 

希美「確かあそこからヌーベル学園は近いわね……(それにしても……あの場所って確か幼い頃、愛香が瑞希ちゃんや勇佳ちゃんと一緒に入った洞窟があったわね……この場所を選んだのは偶然かしら?)」

 

思いだして聞く友美に愛香がそう返す中、希美は内心不思議そうに呟く。

 

希美「それにしても……どうしてわざわざ、ヌーベル学園の近くを活動拠点にしたのかしら?」

 

勇介「考えられるのは、今後、この墨村市にアナザープリキュアが来る可能性があるから、愛香とすぐに合流できる様にヌーベル学園の近くに活動拠点を築いたんじゃないだろうか?」

 

首を傾げる希美に勇介は推測を述べてからそこらへんも聞いとくべきだったなと……ぼやく。

 

セッビィ「電話したら良いんじゃないビィ?丁度連絡用のを貰ったんだしビィ」

 

勇介「いやぁ、流石に帰って早々なのと時間的にかけるのは失礼だろうし……明日にかけようか」

 

そう提案するセッビィに勇介は疲れてるだろう東堂達を配慮してそう返す。

 

友美「そう言えばさお姉ちゃん。あのアナザーブラックって奴、どうして私達の学園に来たのかな?」

 

愛香「言われてみれば……アナザーブラックと遭遇する直前……あいつは確かこう言ってたわね」

 

ふと今回の事態で疑問に思った事を問う友美に愛香も思い出す。

 

―感じるぞ……私を消し去ろうと目論む者の気配が……―

 

勇介「消し去ろうと目論む者の気配だって?」

 

愛香「うん。あいつはそう言ってた……もしかして、あいつの言ってたのはプリキュアの事だったのかな?」

 

伝えられた事に眉を顰める勇介に愛香は頷いてから戦っていた際のアナザープリキュアの様子から推測を立てる。

 

勇介「ふむ……愛香、夢で見たプリキュアとなっていた女の子達は何人いた?」

 

愛香「えっと……私が見た限り73人はいたけど……え?待ってお父さん……まさか」

 

突然プリキュアの数を確認する勇介に愛香は少し戸惑った後に答えてから父が何を考えてるのか気づいて顔を青ざめる。

 

友美「?どういう事?」

 

勇介「……アナザープリキュアは愛香が視たプリキュアの数だけ存在するんじゃないかと言う事だよ……愛香が視たプリキュアと同じ数でアナザーブラックを除き、約72体のアナザープリキュアが存在する可能性があって、墨村市を襲撃してくるかもしれない……いやもしかすると何体かはもう来ていて、様子を伺っているかもしれない」

 

真剣な顔で告げられた事に友美は愛香と同じ様に青ざめ、希美は口を押さえる。

 

愛香「もしそうなら、私はそんなアナザープリキュア達から墨村市の皆を護りながら戦わなければならないの……空や東堂さん達が居るとはいえ……」

 

希美「愛香……」

 

アナザーブラックの強さを思い出して呻く愛香に希美は優しく抱き寄せてからセッビィに話しかける。

 

希美「セッビィちゃん。愛香や晴渡さんの助けになる何かはない?」

 

セッビィ「助けビィか……うーん」

 

希美に聞かれ、セッビィは唸った後にメサイアレンスを入れていた袋を出し、そこから2つのアイテム、セイヴァーレンス、マフティーレンスを取り出す。

 

友美「お姉ちゃんが持ってるメサイアレンスに似てるけど、これは何?」

 

セッビィ「これはセイヴァーレンスとマフティーレンスビィ」

 

出された2つを見て聞く友美にセッビィは答える。

 

友美「セイヴァーレンスとマフティーレンス?もしかして、お姉ちゃんが変身するキュアメサイアになる為のツール、メサイアレンスと同じアイテムなの?」

 

セッビィ「そうビィ。そのセイヴァーレンスとマフティーレンスもまたメサイアレンスと同じ力を持ってるビィ」

 

名前の響きから同じかを聞いた友美は目を輝かせる。

 

友美「じゃあ、このセイヴァーレンスとマフティーレンスに反応する人を2人見つければお姉ちゃん一人で戦わずに済むんだね!」

 

セッビィ「済むビィ!」

 

良かった!と笑う友美だが愛香は悩む。

 

確かに仲間が増えれば対処もしやすくなるだろう。

 

だが、過酷になるだろう戦いにそう簡単に巻き込んでも良いのだろうか……それが愛香を葛藤させる。

 

愛香「(だからと言って空や東堂さん達と一緒に戦うにしても人数的に一気に来られたら敗北は濃厚……クロスライザーのフォームチェンジを視野に入れても……)ままならないわね……」

 

セッビィ「ビィ?」

 

首を傾げるセッビィにごめん、ちょっと考えていたのと返してからセイヴァーレンスとマフティーレンスに目を向ける。

 

愛香「とにかくセイヴァーレンスとマフティーレンスの資格者を見つけて戦ってくれるか聞かないとね……」

 

セッビィ「あー……確かにそうビィね……」

 

無理やり戦わせる訳にはいかないと言う愛香のにセッビィもそこを抜かしていた事に反省する。

 

愛香「とりあえず、明日はこの2つを使える資格者を探しましょ。それと空に今日の東堂さん達の事を伝えないと」

 

友美「それなら私が晴渡さんに伝えるよお姉ちゃん」

 

纏めた愛香は友美のにありがとうと礼をする。

 

愛香「何処かで空と同じように記憶を失くしてるプリキュアが見つかれば良いけど……当面はこっちが優先ね」

 

友美「そうだね。まあ運良く、お姉ちゃんや晴渡さんみたいにプリキュアとして覚醒してくれる人が見つかれば良いけど」

 

セイヴァーレンスとマフティーレンスを見て呟いた愛香は友美のにホントに運が良ければねと返す。

 

愛香「それじゃあ私は部屋に行くわね」

 

友美「あ、私も~」

 

希美「待ちなさい愛香」

 

自身の部屋に向かおうとした愛香を希美は止める。

 

愛香「何お母さん?」

 

希美「東堂さん達が居る前では言えなかったけど、愛香に言わなければならない事があるの」

 

真剣な顔の希美に愛香も向き直る。

 

愛香「言わなければならない事って?」

 

希美「一つだけ約束しなさい……必ず、必ず生きて帰るのよ」

 

出てきた言葉に愛香は呆気に取られる。

 

愛香「生きて帰る?それだけなの?」

 

他にもありそうだと思っていた愛香に勇介も話しかける。

 

勇介「親からすれば娘が必ず家に帰ってくれる事が一番大事なんだよ。それは平和な日常でも、戦いの日々であっても変わらない事さ」

 

希美「それに貴女の人生は一度きり、だからこそ人生を大事にしたい。だからこそ生きて帰る事は一番大事よ」

 

2人の言葉を噛み締めた愛香は力強く頷く。

 

愛香「……分かったわ、必ず生きて帰る。その約束は絶対に破らない」

 

勇介「それで良いんだ愛香。愛香が死ねば悲しむ人間は私達以外にも他にも居るんだ。必ず生きて帰ってただいまと言ってくれ」

 

ええと頷いて愛香はセッビィと友美と一緒に部屋に戻るのであった

 

愛香(……早々に来ないで欲しいな……)

 

メサイアレンスを机の上に置いた後に次のアナザープリキュアがすぐさま来ない事を祈りながら明日に備えて就寝するのであった。

 

────

 

どこかに存在する謎の領域。

 

黒い水晶が周囲を覆う領域にて、ある生命体が存在していた。

 

それは形が定まってないエネルギーの塊に意思を持った存在であった。

 

-何人足りとも決して倒すことなど出来ぬ最強にして無敵として誕生させたアナザープリキュアを倒す者が現れるとは……-

 

呟く存在はどうやら空間越しに愛香を見ていた様で隣には空が映し出されており、存在は憎々しげに見ているようだ。

 

-我の存在に備えて生み出された光の使者(プリキュア)共によって我の目的を悉く阻止された。そんな奴等を潰すべく、ある世界でマスコット程度の地位しか無い哀れな女に我の力を与え、世界の殺戮者(プリキュア)の創造主として変貌させ、始まりのプリキュア、キュアブラックの因果を歪ませる事で1人を除き、奴に連なるプリキュア達を世界の殺戮者(プリキュア)の創造主の眷属に変える事に成功した事であらゆる英雄達を倒し、あらゆる世界を破壊する事が出来た-

 

直後に愉悦の籠った声で映し出された黒いオーラを纏ったキュアブラック達に形のない体を揺らす。

 

-そんな世界の殺戮者(プリキュア)の創造主を、鍵の剣の使い手が連れていたとある世界の馬鹿どもが作り上げた()()()()()()()()()に倒されたのは想定外だが、あのモドキが愚かな過ちを犯してくれたお陰で次なる手を行えたのは行幸。女を倒した事で眷属となっていた奴等の力は消滅し、哀れな女共は力と記憶を失い、我が呪いで蝕んだ愚かな人間達に迫害されて生き地獄を味あわせた後に死を迎えたのは愉快であった-

 

迫害されて行くなぎさ達を映し出すと楽し気に声を漏らす。

 

-そんな死後の奴等の魂をあの女が()()()()()()()()()()()の手によって無力な存在へと変えると共に、残った身体を終焉の女王の元で異形兵に似た形の眷属となり、消し去られた奴等の力は我が呪いによってアナザープリキュアに変貌させ、様々な世界を滅ぼし、こうしてこ奴等を水晶の糧に出来たのだからな-

 

存在は周りの黒い水晶から響く声に満足そうに聞いて行く。

 

水晶の中にはアナザーフローラ達によって惨たらしい最期を迎えたONE PIECEの世界の歪みの一つ、天竜人達に、真田が言及した邪悪な人間達の他、悪徳勇者、オレ主、ワロス主、オレ主やワロス主によって堕落したヒロイン達などが映し出されており、誰もが黒い水晶の一部となり、その中で苦しみ、泣き喚き、懺悔の言葉を叫んでいた。

 

-あらゆる世界を破滅させる黒い水晶、ダーククリスタル。そのダーククリスタルを必死に抑えて抗ったプリキュア共がいない今、このクリスタルを止められる者はいない!ダーククリスタルの悪しき波動であらゆる世界に災厄を齎し、全ての世界を破滅させてやる!-

 

うわはははははははははははは!!!!

 

ギャオォォォォォォォン!!!

 

ザケンナァァァァァァァァ!!!

 

ウザイナァァァァァァァァ!!!

 

コワイナァァァァァァァァ!!!

 

ホシイナァァァァァァァァ!!!

 

ナケワメェェェェェケ!!!

 

私はただ事件を早期解決したかっただけなのにぃぃぃぃ!!!

 

ネガトォォォォォォン!!!

 

アカンベェェェェェ!!!

 

ジコチュゥゥゥゥゥゥ!!!

 

サイアァァァァァァァク!!!

 

ゼツボォォォォォォォグ!!!

 

ヨクバァァァァァァァル!!!

 

オシマイダァァァァァァ!!!

 

ノットリガァァァァァッ!!!

 

メガビョーゲェェェェン!!!

 

ヤラネーダァァァァァァ!!!

 

ウバウゾォォォォォォォ!!!

 

ランボーグゥゥゥゥゥゥ!!!

 

高笑いと共にダーククリスタルと呼ばれた水晶の近くにいた体に黒い水晶を埋め込んだ怪物やプリキュア達が戦った怪物達が雄叫びをあげる。

 

 

 

テイルズディフェンドと協力関係を結んだ愛香。

 

だが、彼女の知らない所で災いを齎す存在はその魔の手を彼女の世界に伸ばしているのであった。

 




次回 愛香はセイヴァーレンスとマフティーレンスの資格者を探す。その時、風を呼ぶ者に出会う

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