プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
愛香の家を訪問した東堂達は、愛香達にテイルズディフェンドの事を話す。
テイルズディフェンドがどういう組織かを放してる最中に邪悪な人間の事が言及した事で愛香は不快感を抱いた。
その様子を見た東堂の麾下の一人、斎藤が空気を換えようと愛香に何故少女に関わらず、特撮やアニメなどの知識が詳しいのか質問する。
斎藤の質問に対して愛香は東堂達に自身の隠し事であるオタク趣味の事を話す。
そんな愛香のオタク趣味の事を聞いた後、真田はメダルのについて聞いて見せて貰った事で愛香が居る世界に来る前日、同僚の島から、あらゆる作品が突如消滅する事態とアナザープリキュアに関する会話をした事を思い出す。
話し合いを終えた後、東堂は勇介に自身の活動拠点が書いている地図と連絡先の電話番号を渡して去り、愛香は希美と勇介に生きて帰って欲しいとお願いされた後、部屋に入り就寝した。
そんな愛香達の知らない所で巨悪の意思が暗躍を行っていた。
────
墨村市 ヌーベル学園の通学路
アナザーブラックの襲撃から翌日、ヌーベル学園への通学路を愛香と友美は歩いていた。
学園から、今日は2時間目から通常授業を開始とすると言う連絡が来たのだ。
その前に来た場合は自習して待っている様にとの事だったので愛香と友美は少し余裕をもって登校をしているのだ。
友美「昨日はあんな騒ぎがあったから休校になるかなって思ったけど、ならなかったか……」
愛香「東堂さん達がアナザープリキュアを学園から出さないよう奮戦した事と、赤城会長の的確な指示による避難のおかげね……後はセッビィが直していてくれたのもあるわね」
少し残念そうな友美に愛香は苦笑する。
そうやって2人で話しながら歩いていると……
空「愛香さん、おはようございます!!」
ましろ「友美ちゃん、おはよう」
後ろから元気よく挨拶しながら空が走って来て、ましろが遅れて来る。
愛香「おはよう空、虹ヶ丘さん」
友美「空さん、ましろさん、おはよう」
そんな2人へと愛香と友美も挨拶する。
ちなみに友美は昨日帰るまで話していたのもあって下の名前で呼び合う仲になっている。
友美とましろが話しているのを見ながら愛香は自分の横に来た空に話しかける。
愛香「丁度良かったわ。空に話しておきたかった事があるの」
空「話しておきたい事ですか?」
ええと愛香は頷いてましろと友美から少し距離を置いて話し出す。
愛香「実はね、夜遅くに私達を助けに来てくれた特殊部隊の人達が来訪したのよ」
空「それって、あの時の人達ですか?」
頷いて愛香は昨日の東堂達と話した事を伝えて行く。
そんな離れて話す2人の様子を見てましろは友美に話しかける
ましろ「友美ちゃん、昨日会ったばかりなのに、空ちゃんと愛香先輩が凄く親しいんだけど……」
友美「ん~昨日はプリキュアと言う人物が来た時に一緒に避難したから仲良くなったんじゃないかな?」
少し不満げそうなましろに気づかないまま友美はそう返す。
ましろ「プリキュアか~……空ちゃんがプリキュアを正義の味方って言ってたけど、どんな感じの人達かな?」
友美「あー確かに気になるね(ましろさん、プリキュアが気になるのかな?)」
不思議そうに聞くましろに友美は相槌を打ちながらそう考えていると……
???「ねえ、何を話していたの?」
声をかけられて顔を向けると何時の間にか優巳がいた。
友美「優巳さん、おはようございます。プリキュアの事で話していましたけど……」
それが何か?と友美は優巳に問う。
優巳「プリキュア……」
友美「どうかしました?」
何か思い当たる様な感じに呟いた優巳は友美に何でもないわと返しながら昨日の夜、寝る前にあった祖父の将悟と母親の戦が話していた事を思い出す。
優巳(プリキュア……将悟お爺様と戦お母さんの2人が見ていた映像にあった女戦士……)
ましろ「あの、優巳先輩もプリキュアの事が気になるんですか?」
考えている優巳にましろが恐る恐る話しかける。
優巳「えぇ、気になります……どうして女性が変身ヒーローの様な真似をするのかが良く分からないのですよ。こういう変身する者は男だけで十分でしょう」
友美「えぇ……流石にそれは違うと思いますよ。スーパー戦隊だって女性が変身してますし、昔の作品でも女性が変身して悪者と戦う作品は色々とありますから流石にそれは違うと思いますよ?」
そう返した優巳の言葉を聞いて友美は反論する。
優巳「確かに映像作品ではそうです。けどリアルで起きているのならば男が出て戦うべきでしょう。それに、男の方が身体能力に優れている上にヒーローに向いているでしょう」
愛香「ちょっと待った。優巳……あんた、そうは言うけど、将悟さん以外の男を毛嫌いしてる癖にどうしてそう言い切れるのかしら?」
反論した優巳に対し、会話に気づいてか愛香が割り込んでそう指摘する。
優巳「……私のは別によろしいでしょう。先ほども言いましたが男性が女性よりも身体能力に優れております。大けがをする前にさっさと力を渡した方が身の為だと思います」
愛香「力を渡せってね優巳……女物を男に着せる気?そんな事したら魔法少女俺みたいなのやセーラームーンのセーラースターズで出たファージの男版の様な気持ち悪いものになっちゃうわよ」
顔を顰めて言った優巳は愛香の言った最後の部分にうぷっと口を抑える。
優巳「や、止めてください愛香。あんなゲテモノを思い出させないでください……中学生の頃、あなたに見せられたあの作品は……うぷ、思いだすと吐きそうになるんですよ……」
愛香「あ、うん。それに関してはマジでごめん。あの時は私もチョイスを間違えたと後悔したわ;」
顔を青ざめて心底気持ち悪そうにしてる優巳に愛香は優しく背中を撫でながら謝罪する。
友美「と、とりあえず、スポーツ関連は男の人が体力関連などで有利だと言うのは聞きますよ。でも女だって男に負けない活躍をしてる人だっていますよ。力以外でもテクニックで男の人に勝ってる女性の人だっていますし」
優巳「けふ……た、確かに、男に負けない女だっている事は知ってます。ですが、普通は女は男より身体能力が劣っており、女は男に勝てません。だから女は身体能力に優れた男に護られるべきなんです!」
ましろ「あの……優巳先輩。ここにそんな男の人に力もテクニックも勝ってる空ちゃんがいるんですけど;」
空「いやいや、あれは先方が調子悪かったって言ってましたから、運が良かったんですよ」
話題を戻して言う友美に調子を取り戻した優巳は反論するがましろの言葉にむむとなる。
愛香と友美もそう言えばそうだとましろのを聞いて思いだす。
律子が言っていたスポーツ関連のニュースで空は中学生ながら大人の男性にも負けず劣らずのパワー、テクニック、スピードを見せて勝利して驚かせたことがあるのだ。
空は運が良かったと言うが見ていた愛香からしたら本調子で空に負けていたのは明白であったのだ。
友美「男が優れてると言うけど、優巳さん。男の人でも身体能力が低い人だって居るし、女でも空さんやお姉ちゃんみたいな身体能力に優れた人だって居るんだからその考えはおかしいですよ」
優巳「だとしても現実は女は男より身体能力が劣っているのが殆どです。それに女はお淑やかで慎ましくしなければなりません。それにでしゃばる事をせずに大人しくするのが正しいのです!」
考えは変えないと言う優巳にホントこの子はなんでその考えに拘るのだろうかと愛香は唸る。
瑞希「優巳、いい加減にしろ!登校中の後輩に喧嘩を売る真似をするな!」
勇佳「優巳先輩、他人に自分のエゴを押しつけないで下さい!」
友美「あ、瑞希さんに勇佳さん」
そんな優巳の言い分に近づいて来た瑞希と勇佳が苦言を申す。
優巳「また貴女達ですか?」
近づいて来た勇佳と瑞希の言い分に優巳は不愉快そうに顔を顰める。
瑞希「優巳、どうしてお前はいつも女に対し大人しくかつ男に護られるべきだと言うんだ?全ての女がお淑やかで大人しいと思ったら大間違いだぞ!女にも色んなタイプが居る事が普通だ。特に晴渡や愛香が良い例だ。男も同じ事を言えるんだぞ!」
勇佳「そうですよ!男や女は誰もが色んな性格を持ってて、見た目もぽっちゃり系や痩せすぎ、長身な人やボディビルダー、地味な容姿や難ありな容姿な方が居ます。そんな男や女が居るのに、優巳先輩は女は控えめかつお淑やかで男に護られるか弱い女、男は強くか弱い女を護る存在しか認めないのですか!それこそエゴの押し付けですよ!」
今までくどく言ってきた事に限界だったのか、2人は優巳に対して強く怒鳴る。
優巳「私の言ってることがエゴの押し付け?どうしてなのですか?」
瑞希「答えは簡単だ。人は画一的じゃなく色んなタイプが居る多様性を持つ生物だ。其れなのにお前は重度の男嫌いの癖に男は強く弱い女を護る存在しか認めず、女にはお淑やかで大人しい存在しか認めない頑固者。人にはお淑やかな人を好まなかったり、男だけど戦いを好まない人だって居るんだぞ。そんな人達を無視して自身の考えを押し付ける行為をエゴと呼ばずに何て言うんだ!!」
勇佳「色んな人に何度も言う優巳先輩のやってる事はある意味老害ですよ……おまけに優巳先輩は女なのに、考えが戦前辺りの男かつ男尊女卑に凝り固まりすぎです!愛香先輩が好む作品で言うなら、葛葉紘太さん達平成ライダーに対して本郷猛さんが紘太さん達を仮面ライダーだと認めないと言ってるのと同じですよ!!」
愛香「いやまぁ、あの人も最後の最後で認めてたけどね」
心底分からない様子の優巳に瑞希は強く睨み、勇佳も続いて言った事に愛香が付け加える。
優巳「それでもです!男は女を護る為に存在し、女は男に護られる存在。現実に男は家族を養う為に働き、女は子供を育てるために家に居るのが普通じゃないですか?其れなのに、女でありながら、スポーツに参加したり、ゲーム大会に参加するなんて私は理解出来ません!そんな暇があるなら、ピアノや生け花と言った習い事をしたり、結婚に備えて家事の手伝いをするべきです。そう、詩嶋先輩を見習うべきです!」
そんな2人のに優巳は頑なに考えを変えずに睨み、2人も睨み返す。
険悪な空気に友美とましろはハラハラし、空は3人のを聞いて考えており、愛香も何か言おうとした時……
翔子「白永先輩、登校中に不快な会話をして恥ずかしくないのですか!?」
英美「白永先輩、あんたさっきから女に対する差別的な発言があまりにも酷すぎるわ!」
レイ「女でもいろいろ居るのに、お淑やかで可愛く振る舞う以外認めない……それはあたし達を含む女達に喧嘩を売っているのと同じじゃないか!」
愛香達と同じ様に余裕をもって登校しようとしていたのであろう翔子、英美、レイが近づいて来て聞こえていた会話ので気分を害したのか、優巳に対して怒鳴る。
そんな3人のも加わってのに、なぜ分からないのかと理解できない様に顔を振る優巳に愛香は今度こそ言おうとした時……
空「あの、優巳先輩は
顔を上げた空が優巳に対してそう質問する。
優巳に向けて放たれた質問に言われてみれば……と愛香も空の問いので疑問を抱く。
彼女が何時から先ほど言った考えに固執してるのか、愛香は彼女と最初に出会ってから思い返したが……その切っ掛けが記憶の中に全くなかったのだ。
優巳「何時からですか……物心付く前からうっすらと」
空「うっすらと……ですか?」
首を傾げる空にえぇと優巳は頷く。
愛香「けど優巳、あんたの母親の戦さんはあんたの主張と真逆の人よ。そこんとこどうなのよ?」
空「え?そうなんですか?」
友美「うん。凄い武闘家な女の人だよ。空さんは会ってないの?」
ましろ「空ちゃんが保護された時は丁度戦さんと優巳先輩はいなかったんだよね」
愛香の指摘に対して、聞く空に友美は肯定してからの疑問にましろが答える。
優巳「母については除外しています。と言うより前言った時には、生意気だと言われて足をくすぐられ、悶絶させられました」
愛香「まぁ、あの人ならそうしそうだわ」
きつかったのか体を震わせる優巳に愛香は呆れた顔で続ける。
愛香「優巳。色んな人に反感を買うのはね、自身の考えだけが唯一正しく、他人の考えが間違いだって言うのがダメなのよ。そんな考えを他人に一方的に押しつけようとするからみんなに反感を抱かれるの。もっとも、そう言う考えを押しつける行為自体は私を含めて誰でも起こりえる事だけど」
優巳「……ですが、現実には男が優れて、女は劣っているのが普通……」
愛香の指摘に対してまだ反論しようとする優巳にだから……と愛香や瑞希は頭が痛くなり始めた時……
???「その考えは間違いよ!それでは視野が狭すぎよ!!」
優巳「えっ!?」
その場にいる誰でもない声に誰もが声のした方へと顔を向ける。
その人物は男性でジャケットをマントの様に羽織っている。
優巳「ひぐっ!?」
その男性を見た瞬間、優巳は固まる。
男性(あら?あの女の子、ワタシを見て固まっちゃった?)
なんで?と男性は疑問に思う中で空が愛香に話しかける。
空「あの、優巳先輩どうしちゃったんでしょう?」
愛香「あー……優巳ってさっき私が見せたセーラースターズに出るファージって奴を見てから男の人毛嫌いしてるのもあってか、オネエな人見ると固まっちゃうのよ;」
誰もがなぜ固まってしまったかの理由を聞いてあぁ……となんとも言えない顔になる。
それを聞いた男性も凄く複雑な顔で白目剥いた優巳を見る。
男性「そ、それは災難ね;私も見た事あるから凄くその気持ち分かるわ;」
愛香「あ、そうだったんですか。それで貴方は?」
同情した目で優巳を見る男性に愛香は問う。
これはしつれいと男性は人懐っこい笑みで名乗る。
男性→ローズマリー「ワタシはローズマリー。あなたの事は東堂博士から聞いてるわよ月影愛香さん」
愛香「それじゃああなたは東堂さんと同じ」
そんな所よとローズマリーは頷く。
どういう事?と首を傾げてる瑞希達に友美が昨日の特殊部隊の関係者みたいと返す。
ローズマリー「ええ、東堂博士は仕事が早いからすぐさま本部に報告書を送ってくれてね。報告書の中で勇敢な少女と書かれていたから実際に一目見たくて来たの。それにしても、さっきまで何やら一触即発の事態になっていたみたいだけど、一部部分しか聞いてないから男と女の何かで意見がすれ違ったのかしら?」
微笑んでから訝し気に固まっている優巳を見て聞くローズマリーに愛香達に何故一触即発の事態が起きようとしたのかを話して行く。
それを聞いたローズマリーは気難しい顔で腕を組む。
ローズマリー「ようは男や女には色んな性格や容姿があるのに、この子はは男は強く、か弱い女を護る存在、女は強い男に護られるべき存在、それ以外は認めない考えを持っているのね……」
友美「そうなんです。空さんやお姉ちゃんのような人が居るのに、優巳さんは認めず、女はお淑やかで大人しい存在以外は認めないんです。そう、お姉ちゃんの同級生である詩嶋さんみたいな人しか認めないんです」
依然として固まったままの優巳を見るローズマリーは友美の言った人物の名に首を傾げる。
ローズマリー「詩嶋さん?どういう人なの?」
愛香「詩嶋先輩は優巳の言う、お淑やかで自己主張が控えめな名家出身のお嬢様みたいな人です」
答えた愛香のを聞いてローズマリーは顎に手を当てる。
ローズマリー「お淑やかで自己主張が控えめ。そして名家のお嬢様ね……(そういう子って……多分、ステレオタイプの生き方を強要されたタイプね……それは当人にとって幸せなのかしら……)
愛香の説明を聞いてローズマリーは不安を抱く。
ローズマリー「それにしても、優巳ちゃんは、今時の子にしてはどうして男尊女卑の考えに凝り固まってるのかしら?」
その後に優巳を見て心底不思議そうに首を傾げるローズマリーに愛香はそこは同意と頷く。
愛香「私もどうしてここまでなのかは……それなのに極度の男嫌いの癖して……そんな優巳の母の戦さんは優巳とは真逆の考えの人で、女でも積極的に行動すべきだと考えてる人です」
ローズマリー「女であっても積極的に行動する……現代では寧ろ当たり前ね……親子で逆の考えなのは不思議ね……そんな優巳ちゃんの考えって、ようはトラブルはすべて男に任せて、女は大人しくすべきって事よね……」
考えを聞いてますます不思議そうにしながら纏める。
愛香「そうなります。そして優巳は物心が付く前からうっすらとそう考えていたそうで……」
ローズマリー「うっすらね……(その考え、まるで周りが偏った考えをしている人、それも男性で固められてないと出来ない様な感じよね……ホントこの子、どうしてそんな考えを持ち始めたのかしら?)」
愛香の説明にローズマリーは優巳にますます疑問が強まっていると空が恐る恐る質問する。
空「あの、ローズマリーさんと言いましたね。どういう理由で愛香さんを訪ねたんですか?」
ローズマリー「あらごめんなさい!用事があったのだけど……時間は大丈夫かしら?登校していたのよね?」
問われていっけないとなった後にローズマリーは話せる時間があるのかも含めて確認する。
空「それなら大丈夫です。今日は二時間目から授業が始まりますので……その登校途中で優巳先輩との口論が起きましたが……」
愛香「本当なら余裕を持って登校するつもりがさっきの状況になった訳ですローズマリーさん」
ローズマリー「そうだったの、だったら歩きながらでも良いから行きましょう。それと私の事はマリちゃんで良いわよ」
返事をする空と愛香にローズマリーはそう提案する。
先を行く翔子、英美、レイに続いて友美とましろ、固まった優巳を背負った瑞希と勇佳の後ろで愛香と空はローズマリーと歩いていた。
愛香「それでマリちゃん、私に用事とは何でしょうか?」
ローズマリー「その事だけど、先に質問しても良いかしら?」
改めて自分への用事は何かをローズマリーに問う愛香だったが聞き返されて何でしょうか?と問う。
ローズマリー「愛香ちゃん、今何かで悩んでるでしょ?特に仲間関連で」
愛香「……っ、分かります?」
そう聞かれて愛香は困った様に確認する。
ローズマリー「ええ、私が東堂博士の仲間と言った時に少し安堵した様子を見せていたから」
愛香「……マリちゃんの言う通り、今の私達には戦力が足らないことからそれで不安を抱いてます」
困った様に愛香はそう返す。
ローズマリー「戦力が足りない……確かに、この先もアナザープリキュアがこの世界に襲撃して来たのが複数だったらヤバいわね」
愛香「はい、アナザーブラックでさえ、空や東堂さんがパワーアップアイテムを渡してくれなかったら私一人だけでは倒せなかった強敵でした……」
苦い顔で言う愛香にローズマリーも眉間に皴を寄せる。
ローズマリー「聞いてるわ……確かにアナザープリキュアが複数同時に襲撃をして来られたら勝算が限りなく低くなるわね……しかも、元になったプリキュアにほぼ似た姿のモンスター娘になる形態もアナザーブラックの様に持っているとしたら……」
愛香「……空や東堂さん達が居るとは言え、勝つのは極めて難しいと思います……」
それは悩むわねとローズマリーはさらに眉間に皴を寄せる
愛香「それでセッビィ、私にプリキュアとしての変身アイテムをくれた妖精さんが後2つ、変身アイテムを持ってるからその2つのアイテムの資格者が見つかって、戦ってくれたら頼もしいけど……」
ローズマリー「巻き込みたくない気持ちがあるって事ね……」
空「確かにその気持ち分かります……」
腕を組んで思案するローズマリーは愛香と空を交互に見てから口を開く。
ローズマリー「実はね愛香ちゃん……その不安は今日中に解決出来るかもしれないの」
愛香「……根拠は何ですか?」
そう聞くのは仕方ないと不安そうな愛香にローズマリーは続ける。
ローズマリー「別の所からね、愛香ちゃん達の助けになる戦力を呼んであるの。ある能力が無い以外は、アナザープリキュア相手でも戦える味方よ」
空「ある能力が無い……どんな能力が無いんですか?」
首を傾げる空のにローズマリーはそこは気になるわよねと苦笑する。
ローズマリー「プリキュアにとって重要な力である浄化技よ。アナザープリキュアにとって浄化の力は大敵、ただ、単純な浄化技ではアナザープリキュアには通用しないの。元になったプリキュアと同じ系統の力を持つプリキュアの力じゃないと通用しないの」
愛香「じゃあ、アナザープリキュアの相手は務まらないのですか?」
不安そうな愛香にローズマリーは微笑む。
ローズマリー「そうじゃないわ愛香ちゃん。確かにアナザープリキュアはプリキュアの力じゃないと根本的な倒せないけど、応援で来る人達はアナザープリキュア相手でも互角に戦えるから安心してね。ただね、この応援はアナザープリキュア以外も想定されてるのもあるのよ」
愛香「どういう事ですか?」
空「……もしや他にもいるんですか?」
告げられた事に愛香は戸惑うが空は思い当たるのかそう聞く。
ローズマリー「えぇ……愛香ちゃん達が対峙するだろう可能性があると東堂博士も同じ考えで……実は私達が危惧している相手の中には……プリキュアがいるの。それも複数」
愛香「私と同じプリキュアが!?他にもいるんですか!?それも敵として来るかもしれないですか!?」
驚いて問う愛香にローズマリーは悲しい顔で頷く。
ローズマリー「居るわ。そいつ等はどこかで暗躍してるかもしれないの……」
愛香「……」
その言葉に愛香や空は言葉を失う。
まさかプリキュアを模したアナザープリキュア以外に別のプリキュアとも戦うかもしれないと言うのだ。
ローズマリー「私達が危惧しているプリキュア達の名前はキュアタルタロス、キュアディアボロ、キュアティターンよ……そいつ等には気を付けてね。とんでもなく強い相手だからね」
空「キュアタルタロス……」
忠告するローズマリーに、空は噛み締める様に呟き、愛香はゴクリと息を飲む。
ローズマリー「それとタルタロス達とは別の悪のプリキュアも居るわ……いずれその連中が来ることも頭に入れて置いて」
更にローズマリーはタルタロス以外にも悪いプリキュアが居る事を伝えられて、愛香と空は真剣な顔になる。
愛香「タルタロス以外のプリキュアが居るのを考えるなら……その為にも戦ってくれる仲間が出来ると良いんだけど……」
空「そうですね。いつ来ても良い様に構えておかないと……(そうなるとゼロ師匠達にもっと鍛えて貰わないと……)」
ローズマリーの話を聞いて愛香と空はできる限り仲間を見つけなければいけないと思案する。
───
そんな愛香と空がローズマリーと話している頃、先に行ってる翔子達はと言うと……
レイ「白永先輩、まだ気絶から治ってないのか……」
英美「いくら男が嫌いだからと言って気絶するなんて……」
瑞希に抱えられたままの優巳を見てレイは呆れ、英美もなんとも言えない顔で呟く。
翔子「しかし、白永先輩って分からない所がありますよね」
英美「確かに、本人は男を持ち上げている癖にその男を毛嫌いしているわね」
レイ「なんと言うか、言ってる事と好き嫌いがちぐはぐしているよな白永先輩って」
確かにとレイの言葉に翔子と英美は同意する。
翔子「不思議過ぎますよね白永先輩は……」
レイ「そう言う意味じゃあ月影先輩も変わった趣味を持って居るっぽいよな」
愛香の方に話が言ったので翔子と英美は首を傾げる。
翔子「変わった趣味?レイどういう事なの?」
レイ「月影先輩はスタイルが良くて、運動神経に優れた美人だろ?けどその割には怖いものを見ても平気だったり、アクション作品を好んでいる感じなんだよな……前、休日でたまたま見かけた時、アクション作品のを見ているのを見かけたんだよ」
問う翔子にレイはそう返す。
翔子「じゃあ月影先輩は特撮作品も好むのでしょうか?」
英美「レイが見た感じだと、おそらく好んでいるんでしょうね。特撮作品って、見た目が気持ち悪い怪人が出る作品があるから、月影先輩はそれによって気持ち悪い物にも耐性があるんじゃないかしら?」
後ろをチラッと見て呟く翔子に英美は推測を述べる。
翔子「そうなると月影先輩ってオネエキャラ的な者や女装男子的な者を見ても平気なのでしょうか?」
レイ「ちょっとそれは偏見過ぎる気がするな……」
英美「けど、平気そうなのは同意ね」
翔子の言い分にレイは頬をポリポリ掻き、英美は賛同する。
翔子(もし月影先輩が特撮作品の知識を知ってるなら、昨日拾った五枚のメダルの正体が何か解るかもしれない)
英美「翔子?」
自分のカバンに入れている昨日の帰宅途中で見つけた仮面ライダーが描かれたメダルを思い返していると声をかけられて顔を上げる。
翔子「何でも無い。そう言えば、月影先輩はお昼はどこらへんで過ごしているのかな?」
愛香と接触する為に翔子は英美とレイに質問する。
今しても良いのじゃないかと思うかもしれないが、ローズマリーと大事そうな話をしているので邪魔をしたくないからなのもある。
レイ「そうだな……確か学園にはカフェテラスがあるから……其処には初等部や中等部、高等部の生徒が集まるからもしかしたら愛香先輩もそこにいるかもしれないが……それがどうかしたのか?」
翔子「あー……実は月影先輩に昨日公園で拾ったメダルの事を聞こうと思って……」
メダル?と首を傾げるレイに英美は聞いていたのかあぁと納得する。
英美「そうね………私も一度、月影先輩と話したい事があったから便乗させて貰おうかしら」
翔子「何で英美も月影先輩に?」
首を傾げる翔子になんとなくよと英美は返す中で思い浮かべるのは昨日の出来事……
英美(私や、翔子、レイが同時に脳裏を過ぎた変身ヒロインのようなもの……先輩と話せばそれがなんなのか分かるかもしれない……)
レイ「2人が会いに行くのならだったらあたしも月影先輩に会ってみようかな~」
翔子「レイも……そうだね。じゃあ昼休みになったらカフェテラスに向かおう。いたら話しかけると言う事で」
賛成と翔子の昼休みにカフェテラスに行くと言う提案にレイと英美は乗った後、軽い世間話に話を映してヌーベル学園に向かった。
暫くして、翔子は愛香とある事で関わる事になるのをこの時は知らなかった。
因みに優巳が気絶から立ち直ったのはヌーベル学園に丁度着いた時であった。
───
ヌーベル学園に向かっている愛香達を少し離れた場所である人物が見ていた。
???(あれがマリさんの言っていた月影愛香と
ローズマリーと話している愛香と空を見ながらその人物は思案する。
???(あの二人なら、訳あって一時的に小泉町から離れている隙に敵に拉致されたゆいを救えるかもしれない……)
思い返すは自分がここにいる事となった切っ掛けの日……
???(あの日、俺はどういう訳か……プリズムセイバーの戦いを覚えていた……それを切っ掛けに俺は妙な黒服達に狙われ、まるでゆい達と見たある映画見たく普通の人間が黒服に変わって俺に襲いかかった。俺がプリズムセイバーの戦いを覚えてはいるのはあいつ等にとって都合が悪いようだった。そんな小泉町の住人がプリズムセイバーの戦いを目撃してるにも関わらず、プリズムセイバーの事を覚えていなかった事と芙羽達がプリズムセイバーの事を覚えていないにも関わらずプリズムセイバーは自分達にとっては無条件で守ってくれる白馬の王子のような存在に見ている事で俺の違和感はさらに増した)
ローズマリーに助けて貰ってなかったらと改めてゾッとしながらその人物はグッと手を握り締める。
???(いつか
とりあえず合流するかと愛香達と話してるローズマリーの元へとその人物、品田拓海は駆け足で向かう。
彼こそローズマリーが呼んだ仲間であり、プリキュアと同等の力を持つクッキングダムを守護する戦士、クックファイター・ブラックペッパーであった。
────
拓海が愛香達の方に合流しようとしてる頃、ヌーベル学園の生徒会室には生徒会の仕事の為に先に来ていた六華と明輝がいた
一通りやり終えて明輝はふうと一息つく。
明輝「今日は昨日の騒動ので二時間目から授業が始まる様にされているのに、私達は早い内に来てますね……」
六華「仕方ないでしょ明輝、私達は生徒会の仕事がある以上、早く来なければならないのだから」
ぼやく様に呟く明輝に苦笑しつつ、書類を選別したり、サインをしながら六華はそう述べる。
明輝「そうですね。それに他の生徒は二時間目から授業が始まる都合上、直ぐに来ませんからね……(ただ詩嶋さんだけは家の都合上早く来ていますが、今日は遅れても大丈夫なのは知らせている筈なのに、何で早く来ているのでしょうか?……)」
そう六花に返しつつ、明輝は自分達と同じ位に車で送迎されて来た詩嶋に理解出来ずにいた。
六華「それにしても詩嶋さんったら、2時間目に合わせて登校すれば良いのに……しかも来て早々に自主勉もしてるし……」
明輝「無理もありませんよ。詩嶋家の両親は厳しい人で有名ですから……もう少し余裕を持っても良いと思いますがね」
そんな明輝が思っているのに同意する様にぼやく六華に明輝はそう返す。
六華(詩嶋家ね……彼女の家って名家だけど、何かきな臭い悪い噂があるけど……)
あんまり怪物騒ぎ以外で面倒な事に巻き込まれたくないんだけどな……と六華が内心そうぼやいていると生徒会室に一人の青年が入って来る。
その人物は青場洋一、六華と明輝が所属する生徒会の一員で副会長を務めている青年だ。
青葉「会長、ちょっと良いですか?」
六華「どうしたの青場君?」
少し荷物を整理してから遅れて向かうと聞いていたものの、少し慌てた様子の彼に2人は首を傾げる。
青場「実は、2人のロッカーが光っていたんですよ」
六華「はい?」
明輝「光ってた?」
告げられた事に2人は呆気に取られて顔を見合わせた後に青葉を伴って生徒会所属の生徒が利用する荷物置きとなっているロッカーが置いてある所へ向かう。
だが、ロッカーのある場所に到着して中を見て見た所、ロッカーは光っている様子はなかった。
明輝「……光ってませんけど?」
青場「いや、さっき光っていたんだよ」
六華「ちょっと中を見て見ましょう明輝」
戸惑う青葉の肩を叩いてから六華は明輝にそう言って自身のロッカーのカギを開ける。
明輝も仕方がないと自身のロッカーを開けて中を見て、訝しむ。
自分が荷物を入れる際にはなかった小さな袋があったのだ。
同じ様に見ていた六華も小さな袋を見つけて手に取っていた。
六華「なにこれ?」
明輝「おかしいですね……こんなのを入れた覚えはないのですが……」
中身はなんだろうかと振った事で中身は固い物だと認識して袋の口を開けてひっくり返して中身を出して見る。
するとそれぞれの袋から5枚のメダルが出て来る。
六華のロッカーにあった袋から出たのはアカレンジャー、ゴーカイレッド、キラメイレッド、ゼンカイザー、クワガタオージャーの顔が描かれたメダル。
明輝のロッカーにあった袋から出たのはギャバン、メタルダー、シンクレッダー、ジャンパーソン、ブルービートの顔が描かれたメダルであった。
六華「これって……メダル?」
明輝「絵柄は……人なんでしょうか?ロッカーには鍵をしていた筈なのに、誰が入れたんでしょうか?」
アカレンジャーのメダルを手に取ってしげしげと見る六華の隣でギャバンのメダルを手に取った明輝は戸惑いながら疑問を抱く。
なんだってこんなのが……とアカレンジャーのメダルを見ていた六華は次にキラメイレッドとゼンカイザーのメダルを見て訝しむ。
六華「あれ?」
明輝「会長、どうかしました?」
んんと首を傾げてる六華に明輝は問う。
六華「この、赤い人……スマホで検索してみた所、アカレンジャーって言うらしいけど……このメダルとキラメイレッドとゼンカイザーって言うスーパー戦隊って言うヒーローがね……このメダルで初めて知ったんだけど、どこかで見た様な気がするのよ……」
青葉「どこかで……ですか?」
そうなのよと青葉に答えながら六華は不思議そうにキラメイレッドやゼンカイザーのメダルを見る。
明輝「変ですね……調べた限り、これらは特撮作品に出るキャラですけど……会長は特撮とかは見ます?日曜日の朝にやっているそうですけど」
六華「んーー……悪いけど日曜日の朝は結構遅めに起きるからあんまりそう言うのは見た事ないのよね~(ただ……キラメイレッドとゼンカイザー……この2人とアカレンジャーを見ると、私の脳裏に浮かんだ変身ヒロインの姿を連想させるのよね……それが見た様な気になったのかな?)……そう言う明輝は特撮作品は見るの?」
確認する明輝に対し、六華はそう返してから問い返す。
明輝「私は……こう言うヒーロー系よりも刑事ドラマですね。両親が警察の関係者なので」
六華「あぁ、成程……ちなみに明輝はギャバンのが気になってる感じ?」
納得してから六華は明輝がギャバンのメダルを凝視していたのを指摘する。
明輝「はい。このギャバンの姿が……私の脳裏に浮かんだものにギャバンの要素を感じたんです。特撮作品はあまり見てないのにも関わらず……気になるんです」
どうしてだろうかと明輝も六華は不思議そうに自分達が感じた奇妙な違和感に首を傾げる。
青場「2人共、メダルの事で考えている所すいませんが、1つ、悪いニュースを見つけてしまいました」
六華「え?」
明輝「悪いニュースとは一体……」
するとスマホを見ていた青葉が顔を青ざめてそう言って自身のスマホを見せる。
青場「昨日の騒ぎと関連するものです……」
六華「それホント!?」
明輝「あの怪人と関わりがあるヤツですって!?」
促されて六華と明輝は青場のスマホの画面に映されたのを見る。
それは動画で、その映像の中で女性用のマーチングバンド系の衣装を着た怪人が映し出されていた。
六華「これ、見た目が昨日学園に襲撃した怪人の様に女物を着てるわね……」
明輝「まさか同族でしょうか?」
昨日ヌーベル学園を襲撃し、キュアメサイアとキュアスカイによって倒されたアナザーブラックを思い出して六華と明輝は息を飲む。
青場「この怪人が目撃された場所は学園に現れたあの怪人が最初に現れて暴れたショッピングモールだそうです……どうやらショッピングモールに来ていた人が偶々画像の怪人を発見、撮影したのがこれみたいです」
明輝「偶々ですか……(動画を撮影した人は良く見つからないで助かりましたね)」
説明を聞きながら明輝は怪物を撮影した人物にそう思った。
六華「と言うか……まだあの怪物と同じ様な奴がこの街にいるって事でしょ……」
勘弁して……と頭を抱えたくなっている六華に青葉は困った顔をする。
青場「す、直ぐには現れないと思いますよ会長。この怪物はその後、直ぐさま姿を消したみたいですから……」
六華「そうかもしれないけども……あの怪物の様に何らかの形でこの学園に来るかもしれないじゃない……もしもの時に備えてあの特殊部隊に連絡を入れるのを視野に入れとかないと……」
あの後、学園側は昨日の特殊部隊、テイルズディフェンドの東堂から万が一と言う事で連絡先を貰っており、それは六華達にも教えられていたのだ。
青場「確かに、何らかの備えは必要ですね……あ」
明輝「どうしました?」
六華のに青葉は同意していた所に声を漏らしたのに明輝は問う。
青葉「そろそろ2時間目の授業が始まりそう」
六華「うわホントだ。時間を取られていた……」
とりあえず、先ほどのニュースのを先生達に伝えてから。六華達は授業に出るべく自身の教室に向かうのであった。
だがこの時の六華達は知らなかった……
青場が見つけたマーチングバンド系の衣装を着た怪人の動画以外に、それに関連する動画が2つあった事を……
ひとつはマーチングバンド系の衣装を着た怪人の近くに顔に不気味に笑う仮面を付けた赤い蝶の怪人がおり、赤い蝶の怪人の背中に生えた蝶の羽には『ROUGE』と『2007』が刻まれていた。
もう一つはその怪人が映っている動画と関連するだろうと言う動画の中にあった。
その動画には、女子サッカー選手の衣装を着た狼の耳や尻尾を持った女性が男性を痛めつける様子が映っていた。
その怪人が六華達……否愛香達に関わる事になるとは、この時の誰もが知る由もなかった
次回 昼休みのカフェで重要な事が