プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界   作:MIXEVOL

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愛香と空は翔子達からメダルの話を聞いた後、東堂研究所に向かう。其処にはあらゆる役者達が集っていた


東堂研究所に集う者達

授業を終えて勇佳と瑞希と共にカフェテラスに来た愛香は空と一緒にいたましろからあげはが赤ん坊を保護した話を聞く。

 

その赤ん坊の真相を知る拓也は愛香の後輩の翔子から、昨日彼女が拾った仮面ライダーのメダルの事を相談される。

 

その翔子のクラスメートの英美とレイもまた、それぞれの部室のロッカーにて英美はウルトラマンのメダルを、レイはガンダムのメダルを手にしていた。

 

同時刻、愛香の先輩の詩嶋は両親に前日の出来事を話したが嘘だと頭ごなしに否定された事で負の感情を強く抱き始めていた。

 

そんな詩嶋の様子を新手の悪のプリキュア、キュアトレギアが仲間と共に見ていた。

 

戻って愛香の方では今朝六華の補佐を務める青場が見た動画の情報を担任達に伝えられて愛香のクラスの担任の夢原から伝えられたのを空達に教えていた所で拓也に相談したらどうだと提案された翔子が現れ、愛香と空に自身がメダルを手にした経緯と自身が見たヴィジョンを話す。

 

聞いた愛香はプリキュアの素質を持っているのではないかと考えてる所で斎藤と太田の姿を目撃し、何か遭ったのかと気になった愛香と空は斎藤と太田の所に向かった。

 

斎藤と太田と対面した愛香と空は、2人からトランスジェンダーの男性を主に狙う女怪人とプリキュアに憎悪を抱く者の存在を教えられる。

 

それを聞いた愛香を見たウルトラマンゼロとキン肉マンとウルトラマンダイナは空に愛香の強すぎる責任感に対し危うさを教える。

 

その後に4人の話を盗み聞きをした翔子は謝罪した後、メダルの事を斎藤と太田にも話し、放課後に調べて貰おうと愛香は提案する。

 

その裏で同じ様に話を聞いていた優巳が謎の頭痛に苦しめられていて、そんな優巳に話しかけた拓海は顔を見た優巳に無意識にシナモンの名を呟いた後、自身に起こりし事に戸惑いながら拓海から逃げ出した。

 

そんな事を知らずに愛香と空は翔子に放課後、ある場所に来るよう伝えている中、ヌーベル学園の上空で、アナザープリキュアの一人、アナザーマーチが優巳に憎しみの籠った声で偽りの英雄と呼ぶ。

 

なぜ優巳を偽りの英雄と呼んだのか……今はまだ分からない……

 

────

 

放課後、愛香と空は正面前で太田と斎藤と共に翔子が来るのを待っていた

 

空「遅いですね風森先輩……」

 

愛香「もしかしたら言ってた知り合い2人と一緒に来るつもりじゃないかしら?」

 

待っていて呟く空に愛香はそう推測する。

 

太田「あ、風森ちゃんだ」

 

斎藤「どうやら、愛華の嬢ちゃんの推測通りの様だな(後ろの2人は東堂さんが風森の嬢ちゃんと同じ様にスカウトしようとしてる早光英美と勝矢レイか……)」

 

その後に太田が来る翔子を見つけ、その後ろに一緒にいるレイと英美にを見て斎藤は内心呟く。

 

翔子「月影先輩に晴渡さん、二人を呼ぶのに時間がかかって申し訳ありません」

 

愛香「その二人って、もしかして風森さんと同じ様にメダルを手にしたの?」

 

遅れた事を謝罪した翔子は愛香の問いにはいと頷く。

 

英美「どうも月影先輩、朝の登校ぶりですね」

 

レイ「あの時も含めて今までは偶々しか見れなかったけど、実際に見たらほんと高校生離れにも程があるくらいの美人だな」

 

挨拶する英美の後に愛香の全身を見てから胸へ視線を向けて述べるレイに、愛香は少し恥ずかし気に胸を抑える。

 

こらっと翔子はそんなレイを叱る。

 

愛香「あはは、と、とりあえず2人共どんなメダルを?」

 

英美「私はウルトラマンと言うメダルを……」

 

レイ「こっちはガンダムのメダルが誰がどうやったのかロッカーに入ってたんですよ」

 

確認する愛香に英美とレイは各々に告げてから自身が持っている5枚のメダルを愛香達に見せる。

 

斎藤「英美の嬢ちゃんがウルトラ戦士、レイの嬢ちゃんがガンダムか」

 

太田「どっちとも纏まってるな……」

 

興味深そうに斎藤と太田が英美とレイの持つメダルを見ていると 英美が持つメダルの内、ティガとギンガのメダルが光りだした。

 

─よぉ、ゼロやダイナ!どうやらそっちにいるみたいだな─

 

―無事で良かったよ―

 

―ギンガ先輩にティガ先輩!そちらも無事でよかったでございます!!ー

 

─そこの2人がアナザーブラックを浄化した後、我々はこちらのお嬢さんの元に転移したのだ─

 

―成程なウルトラマンやジョーニアスも一緒かー

 

空の脳裏に気軽にゼロやダイナへと声をかける声と安堵する声の後にゼットの喜びの声が響いた後、落ち着いた声のにゼロが納得した様子の声が響く。

 

空「あの、このウルトラマンさんやティガ先輩、ギンガ先輩と呼ばれたメダル、もしかしてゼロ師匠の知り合いですか?」

 

─知り合いもそうだが、共に戦った仲間だ。まさか4人とも別の奴の所にいたのは知らなかったがな─

 

内容からゼロとダイナ、ゼットのメダルを取り出して聞く空にゼロがそう返す。

 

はたから見るといきなりメダルに話しかけた空に愛香を除いた面々ははい?と言う感じで空を見ている。

 

英美(え、え?今の声は何?)

 

訂正、英美だけはゼロ達の会話が聞こえた様だ。

 

─我々もなぜ彼女の元に来たのか分からないが、なんらかの導きかもしれない─

 

─それは良いけどよぉ、そのウルトラマンは誰?いや俺どっかで見かけた事あるけど、その時は声をかける間もなく行っちまったからな……─

 

先程響いた3つの声とは違う声のにダイナは英美の手にある最後のメダル、ブレーザーのメダルを見て問う。

 

─その、僕も気になって質問したんだけど、唸り声ばかりで分かり難くて……名前はなんとか聞けたんだけどね……─

 

―名前はブレーザーだからウルトラマンブレーザーって事だなー

 

空「―ウルトラマンブレーザー?―」

 

英美「ブレーザー?もしかしてこのウルトラマンの事?」

 

―ルロロロロロロロロロロィ!!―

 

申し訳なさそうに言うティガの声の後のギンガのに空はゼットと共に呟き、英美はブレーザーのメダルを見て脳裏に響いた大声にうっさ!?と空ともども頭を抑える。

 

レイ「ちょ、英美どうしたんだ?」

 

翔子「だ、大丈夫?」

 

はたからみると奇行にしか見えないのにレイと翔子は心配そうに声をかける。

 

英美「だ、大丈夫よ。と言うか何で晴渡さんも反応するのよ;」

 

空「あ、はは、私も波長が合うようです;」

 

頭を振ってから問う英美に空は困った様に笑う。

 

愛香(早光さんの反応を見ると、ウルトラ戦士の波長が合ってるように見えるようね。それから空もウルトラ戦士の波長が合ってるっぽい。けど私には聞こえないのよね……頭を抑えてるって事は誰かが大声を出したのかしら?)

 

そんな2人を見て愛香はそう考えてる時知らなかった……

 

─これは……近くに或人や介人の気配を感じるな……─

 

愛香が持つメダルの一つ、仮面ライダーセイバーのメダルが反応してる事を……

 

英美と空がブレーザーの雄叫びを受けて頭を抑えている様子を見て心配するレイと翔子だが、レイと翔子が持つメダルにも反応があった

 

─まさか別の世界でウルトラマンにまた会えるとはな。まあ俺が会ったのは、巨人じゃなくて等身大の方だが……─

 

反応したのはνガンダムのメダルであった。

 

─アムロ大尉、ウルトラマンとは何か関わりがあるのですか?─

 

─ああ、ただウルトラマンは別の世界では会ってる感がするんだ─

 

νガンダムのメダルに続き、ユニコーンガンダムのメダルもまた反応して聞き、そう返される。

 

─ウルトラマンか……そう言えば俺も何処かでウルトラマンに会った気がします……─

 

─もしかすると、並行世界で会ってるじゃないだろうかバナージ。俺も甲児や竜馬だけでなく色んな人物に関わりを持ったな……キャプテン・ハーロックにネモ船長、古代進に沖田艦長、更に戦部ワタルやアンジュやスパイク・シュピーゲルに獅堂光、他には響裕太君や早田進次郎君に大神一郎隊長や真宮寺さくらさん、後は変なロボット(バーンブレイバーン)も会ったな……─

 

不思議そうに呟くユニコーンに対し、νガンダムがそう言ってからしみじみと呟く。

 

レイ(今の会話、まさかのアムロとバナージか!?いや、あの会話、あたししか聞こえないのか?)

 

空(ああ、また別の人の声が……色んな人がいるんですね……)

 

そんな2人の会話をレイが感知して戸惑い、空は感嘆する。

 

─仮面ライダー1号にνガンダム、まさか彼らとまた会う事になるとはな……感慨深いものだ─

 

その間にウルトラマンがしみじみと呟いていた。

 

─ウルトラマン、νガンダムとまた会う事になるとはな……─

 

翔子が持つメダルの一つ、仮面ライダー1号のメダルもまた感慨深くなっていた。

 

そんな1号の反応に翔子は気づく。

 

翔子(?仮面ライダーのメダルがなんだか震えてる?もしかして、英美とレイが持つメダルに反応してるのかな?)

 

ならば自分もと翔子は仮面ライダーのメダルのを出す

 

英美「いきなり響いた雄叫びのせいで頭が痛い……」

 

翔子「英美、ホントに大丈夫?」

 

むぅぅとまだ痛む頭を抑えてる英美に翔子は声をかける。 

 

英美「何とかね……それより翔子、あんたのメダル光ってない?」

 

翔子「そう言うあなたのメダルだって光ってるじゃない」

 

光ってる事を指摘する英美に翔子も指摘する。

 

その間も仮面ライダー1号とクウガのメダルが光っている。

 

―段々と色んな者達が集まっているな─

 

─ホントですね本郷さん……─

 

しみじみと呟く1号のにクウガはそう返す。 

 

翔子「な、なんですかこれ、私の頭に声がするのは……」

 

愛香「風森さんも聞こえてるのね。私にも聞こえていたわ。たぶん同じ系統のメダルを持っているからね」

 

戸惑っていた所で告げられた事に同じ系統?と首を傾げる翔子に 愛香は仮面ライダーセイバーのメダルを見せた。

 

するとジオウとゼロワンのメダルが反応する様に光る。

 

─飛羽真さん。こんな所で会えるなんて─

 

─お久しぶり!飛羽真さん!─

 

─ソウゴに或人社長か。アスモデウスとの戦い以来だね─

 

すぐさま聞こえて来た会話にほらねと愛香は笑う。

 

空「あの、私にも聞こえます」

 

そんな愛香へと空は手を上げる。

 

愛香「空も仮面ライダーの声が聞こえるの?」

 

愛香は何故空が本郷達の会話が聞こえるのか疑問を抱いた。

 

そんな空へとクウガのメダルが飛んで行き、慌ててキャッチした空に向けて光る。

 

─空ちゃんだったね。君も2人の様に俺達仮面ライダーの力に同調出来るからだと思うよ─

 

空「えっと、五代さんで良いですよね?」

 

ああとクウガのメダルは肯定する様に輝く。

 

─それと、どうやら俺はソウゴ君と一緒に君の力になれそうだ─

 

空「ソウゴさんと言うと……」

 

ーあ、それは俺!俺がソウゴだよ!仮面ライダージオウ!ー

 

出てきた言葉にジオウのメダルが空の手に渡り、主張する。

 

空「宜しくお願いします!五代さん!ソウゴさん!」

 

―宜しく!-

 

─こちらこそ。あ、これは空ちゃんにだけ聞こえてる様にしてるから他の人に聞こえない様に返事をしてくれるかな?─

 

空「?(こんな感じですか?)」

 

元気よく言うジオウの後にお願いするクウガに空は訝しみながら頭の中で言葉を思い浮かべて聞く。

 

─OK、彼女、愛香ちゃんについてなんだけど……彼女はどうも何かしらの憎しみを抱えているみたいだ─

 

空「(愛香さんの憎しみ……もしかしてゼロ師匠達が抱いた愛香さんの強すぎる責任感と関係が有るのでしょうか……?)

 

告げられた事に空は先程のゼロ、ダイナ、キン肉マンが懸念した事を思い出す。 

 

─どうも、彼女を見ているとあるグロンギと戦った時の俺を思い出しちゃうんだ……怒りのままに拳を振るった時の自分を……─

 

空(……どんな敵だったんですか?)

 

苦く噛み締める様に言葉を搾り出すクウガに空は息を飲みながら問う。

 

─……その怪人は君の様な学生達の命を卑劣な手で次々と奪って行ったんだ……俺はそいつのやり方に怒りを抑えきれず、そいつに怒りをぶつけたんだ─

 

その言葉に空の脳裏を過ったのは黒いオーラを纏い、命を奪おうとしたましろ達の姿だった。

 

─その時、俺にはあるヴィジョンが過った……優しさを捨て去ってしまった姿を……愛香ちゃんを見ていると俺と似た様な感じがするんだ……─

 

空(それって……)

 

クウガの言いたい事を理解した空は戦慄する。

 

そんな彼女のを肯定する様にクウガは言葉を続ける。

 

─彼女もまたそう言う卑劣な相手を見たら、憎悪が爆発する危険性があると思うんだ……─

 

空(愛香さんが憎悪を爆発させる程の相手……もしそんな事態になったら……絶対に止めないといけない)

 

もしも愛香がクウガの言った様な事になり、一線を越えてはならない様に止めなければならないと空はギュっとクウガとジオウのメダルを握り締める。

 

愛香「どうしたの空?」

 

空「!?い、いえなんでもないです!!」

 

無言になっていた空に声をかける愛香に空は慌てて誤魔化す。

 

そう……と訝しみながら愛香は深く聞こうとせず、翔子とレイ、英美に顔を向ける。

 

愛香「まぁ、とりあえず揃った事だし、行きましょうか。斎藤さん、太田さん。東堂さん達の所までの案内お願いします」

 

斎藤「おうよ!任せておきな!」

 

太田「きっとビックリすると思うぞ」

 

ビックリするってどんな所に案内されるの?と翔子達が思う中で愛香と空に続いて斎藤と太田に付いて行く。そんな愛香達を偶然を見ている者達がいた。

 

それは六華と明輝で、帰ろうとした所で待ち合わせしてる空や愛香を見つけ、その傍に怪人のを見つけたと言う事で昼休みの時に顔合わせしていた斎藤と太田がいたので気になった2人は見つからないように正面前の壁の裏に隠れていたのだ。

 

六華「月影さんに晴渡さんに風森さん達、どうして特殊部隊の人と一緒に居るのかしら?」

 

明輝「会長、気になりますか?」

 

当然でしょと明輝の問いに六華は愛香達を見る。

 

六華「ただ特殊部隊の人と一緒に居るようには見えないじゃない」

 

明輝「そうですね……けど、どうして一緒に?」

 

そこは分からないわね……と六華は呟いてから懐から1枚のメダル、アカレンジャーのメダルを取り出す。

 

六華「そこらへんどう思います海城さん?」

 

―……先ほど彼女達から我々の様なメダルの気配を感じた。恐らくメダル関連で接触したのではないだろうか?―

 

問いかけるとアカレンジャーのメダルは輝いてそう答える。

 

六華「それじゃあさっきの早光さんや晴渡さんが頭を抑えたのは……」

 

─おそらく、メダルからの声が大きかったので五月蠅かったのだろうな……メダルに同調出来る者しか聞こえないからいきなり頭を抑えた様に見えたのだろうな─

 

あぁ……と六華は思い当たるのか、懐から別のメダル、クワガタオージャ―のメダルを取り出す。

 

六華「確かにこっちもいきなり頭を抑えた時は明輝にビックリされたわね」

 

―そ、その節はホントゴメン;―

 

呆れ顔で見る六華にクワガタオージャ―のメダルは申し訳なさそうに返す。

 

六華「それにしても、私の頭に浮かんだ変身ヒロインはどうして皆さんの特徴を持っていたのかしら?そこらへんが疑問よね?」

 

明輝「そうですよね……一条寺さん達も私のを聞いた際は不思議がってましたもんね」

 

不思議そうに呟く六華に明輝も疑問に思っているので同意する。

 

─僕もそこが不思議なんだよね……見た目的にプリキュアに近い感じだからプリキュアに関係あるのかな?─

 

―けど、プリキュア以外にもフリフリな恰好をしてる変身ヒロインっていたりするから一概に関係あるかどうか分からないよね?―

 

不思議そうに呟くクワガタオージャーのに対し、六華の懐からキラメイレッドのメダルが出て来て意見を述べる。

 

六華「確かに充瑠さんの言う通り、アナザープリキュアとあの2人が言っていた怪人と対峙した2人組と関係あるかどうか分からないし……」

 

ううむと唸る六華にじれったくなったのかゴーカイレッドのメダルが飛び出す。

 

―だったらあいつ等について行けば分かるんじゃないのか?こんな所でいちいち考えてても分かんねえなら追いかけた方が良いだろう―

 

六華「まぁ、そうよね……」

 

明輝「会長。マーベラスさんはなんと?」

 

言い分に頬をポリポリ掻く六華に会話が聞こえてないので明輝は問う。

 

六華「私とあなたの頭に浮かんだ奴がプリキュアと関係あるか判明させたいなら月影さんと晴渡さんについて行けば良いんじゃないかって言うの」

 

明輝「……確かに一理ありますね。私達も明かして一緒に行動しませんか?」

 

それしかないか……と呟いた後に行きましょうと明輝を連れて六華は愛香達の後を追う。

 

六華「そう言えばギラさん。あなた、晴渡さんを気にしてた感じだけど、なんでかしら?」

 

─そうだね……あの子が僕の力を上手く使えると思ったんだ。なんとなくだけど─

 

その道中で気になったのか質問した六華はそういう事と呟く。

 

六華(それにしても、高校3年になっていきなり怪人襲来とか……きついわね……)

 

ホント面倒事は勘弁して欲しいわとぼやく六華だが、自分が明輝と共に長い闘いへと足を踏み入れる事になるなど、この時は自分の頭に浮かんだ奴の疑問解明以外に考えもしていなかった。

 

────

 

そんな六華と明輝が後ろから付いて来ているのに気づいていない愛香達は太田達の案内である場所に向かっていた。

 

空「この先に東堂さん達の拠点があるのですか?」

 

斎藤「ああ、今向かう場所なら街全体が見えるから活動拠点を建てたんだとよ」

 

愛香「どんな建物か気になるわね」

 

確認する空に斎藤が理由を答える中、愛香は流石に昨日今日だからそこまで大きいのじゃないわよね……と思っていると着いたぞと言う斎藤の言葉で東堂達の拠点がどんなのか見て……わおうと声を漏らす。

 

そこにあったのは東堂研究所と言う看板が掛けられた立派な研究所があったのだ。

 

愛香「これは、特撮やアニメで良く出て来る研究所のようね」

 

太田「まあね。看板に書かれてる通り、東堂さんはこの研究所の所長と言う事になってて、俺達は特別隊員兼所員と言う訳さ」

 

斎藤「何か職をつけないと怪しまれるからな……ま、とりあえず研究所に入るぞ。2人だけじゃなく、翔子の嬢ちゃん達にの事でも話さないといけないからな」

 

翔子「まさかの研究所とは……」

 

英美「これは本当にどんなのか調べられそうね……」

 

レイ「だな……」

 

研究所に圧倒されながら愛香達は斎藤と太田に促されて入って行く。

 

その数分後に六華と明輝が辿り着き、東堂研究所に驚く。

 

六華「何、この研究所?昨日までこの辺はただの丘だった筈よね……?」

 

明輝「そう、ですよね……もしや、昨日チラリと視えた工事車両はこれを建てる為、けど、出来るのが早過ぎる……」

 

戸惑いながら確認する六華に明輝も戸惑いつつ肯定してから下校途中で見た事を思い出してから信じられない顔で呟く。

 

六華「月影さん達は建物に入ったのかしら……明輝、私達も入りましょ」

 

明輝「それは良いんですが……勝手に入るとまずいのでまずは受付に行って、入っていいか確かめてからにしましょう」

 

早速研究所内へ足を踏み入れようとした六華に対し、明輝はそう言う。

 

六華「明輝って真面目過ぎるわね……まあ不法侵入なんて怪しい場所以外でするのはいけないものね……」

 

肩を竦めた六華は行きましょと明輝と共に研究所の受付と思われる窓口へと向かう。

 

その間、明輝が持つメダルが光っていた

 

─これ程の研究所をたった1日で建てるとは……─

 

─あの特殊部隊はこの世界の住民じゃないみたいだな……となると、慎重に行動しておくに越した事はないな─

 

反応したのはジャンパーソンとギャバンのメダルであり、ギャバンはそう述べてる間に六華と明輝は受付をしていた女性に研究所に入って良いかを聞き……

 

女性「はい、研究所への見学は大丈夫ですよ。どうぞ中へ」

 

見学の許可を貰い、ありがとうございますと礼を述べて研究所の中に入って行くのであった。

 

先に研究所内へと入っていた愛香達は斎藤達の案内されながら歩いていた。

 

愛香「特撮やアニメでしか見たことが無いけど、こういう研究所の内部って改めて実際に見てみると、色んな施設がありますね」

 

斎藤「まぁ、研究施設だけでなく生産工場や整備ドック、他にも訓練場と言ったものだってあるぞ」

 

歩きながら内装ので驚嘆している愛香に斎藤は笑って返す。

 

空「人もたくさん居ますね」

 

太田「そりゃ、実際こういう基地は大勢でいないと色々と大変だよ。他にも外での避難誘導や防衛、警護などなど、色々とやるからには沢山いなきゃな」

 

レイ「確かに人手は大いに越したことは無いな……しっかし、ここを見てるとゲームかアニメしかお見えできない秘密基地を思いだしちまうな」

 

荷物を運んだり、何かを調べてる従業員を見ている空に太田はそう答えてる横でレイはそう言う感想を述べる。

 

そんな中、レイが持つメダルが光だす

 

─この研究所の中を見ると、連邦軍の基地やラー・カイラムの整備ドックを思い出すな─

 

─僕はどちらかというとディアナ・カウンターの基地を思い出しますね。キラはどう思う?─

 

─僕はヘリオポリスの工業ガレッジかモルゲンレーテのドック内を思い出すよ。お互いにそれぞれの基地や戦艦を思い出すね─

 

─感じ方は人其々って事ですね!私はアスティカシア高等専門学院を連想しますね─

 

しみじみと述べるアムロに対し、∀のパイロットのロラン、フリーダムのパイロットのキラが続き、さらにガンダムエアリアルのパイロットのスレッタも乗る。

 

─共通して感じるのは東堂研究所は俺達が居た世界とは違う世界の技術が使われている事だな……これは刹那やフリット司令辺りも同じ事を感じているだろうな……むっ?─

 

そんな若い世代の面々を見てアムロは研究所を見て、戦友たちを思い返しているとある気配を感じとる。

 

─この気配は……?─

 

─アムロ大尉、どうかしました?─

 

レイ「どうしたんだアムロさんよぉ?」

 

訝しむアムロのに思わず立ち止まったレイへ愛香達も止まって振り返る。

 

─レイの後ろ、少し離れた所からメダルの気配を感じる─

 

ー私も感じた。間違いなく君達以外のメダルを持つ者が近くにいるー 

 

ーこれは……スーパー戦隊とメタルヒーローの気配だ!ー

 

アムロの言葉に答えるように英美の持つウルトラマンのメダル、翔子の持つ1号のメダルが光って反応する。

 

すぐさま飛び出した空に、少し距離を取って歩いていた六華と明輝は驚く。

 

六華「うえ!?」

 

明輝「きゃ!?」

 

空「あなた方は……赤城先輩に銀条先輩?」

 

どうしてここに?と思っていると足元に何かが当たったのを感じて見下ろすとクワガタオージャ―のメダルが落ちていた。

 

どうやら先ほどので落としてしまった様で空がそれを拾ってる間に愛香達も近づいて2人を見る。

 

愛香「赤城会長に銀条先輩、どうして此処に!?」

 

翔子「もしかして、正面前に居た私達の会話を聞いたのですか!?」

 

何故研究所に六華と明輝がいたのかに驚く愛香達に六華はええと頷く。

 

六華「その際に貴女達が持っていたメダルに私達が持っていたメダルが反応したの」

 

英美「メダル!?まさか赤城会長も持って居るのですか!?」

 

驚きの声をあげる英美や愛香達のに六華は頷く。

 

六華「その反応からして貴女達もメダルを持っているようね。けどメダルを持っているのは私だけじゃないわ」

 

英美「どう言う事ですか?」

 

空「もしかして銀条先輩も?」

 

疑問を持つ英美は空の言葉にあとなる。

 

明輝「ええ、晴渡さんの言う通り、私も風森さん達が持つメダルを持ってるの」

 

そう言って明輝は六華と一緒に自身が持つメダルの一つ、ギャバンとアカレンジャーを愛香達に見せる。

 

するとνガンダム、ウルトラマン、1号のメダルが光った

 

─なるほど、俺が感じたメダルの気配はこの2人が持っていたのだったか─

 

─ギャバン!君だったのか!─

 

─アカレンジャー、あなたもいたのか─

 

─1号、アスモデウスの戦い以来だな─

 

―ウルトラマン、別の世界で共に戦って以来だな─

 

νガンダム以外の4人は懐かしむ様に言葉をかける。

 

六華「今の反応からして、お互いに知り合いだった様ね」

 

明輝「どうやらその様ですね」

 

斎藤「まさか、六華の嬢ちゃんと明輝の嬢ちゃんまで研究所に来るとはな……」

 

太田「しかもメダル持ちって奇妙な縁だよな」

 

愛香「?どういう事ですか?」

 

驚きの声を漏らす斎藤と太田のに愛香は問う。

 

それに斎藤が答える前に……

 

真田「それはだな。彼女達が()()()()()()()だからさ」

 

真田が現れて告げた事に愛香達は驚く。

 

翔子「え?」

 

レイ「はあ?」

 

六華「私達が……」

 

明輝「プリキュア候補?」

 

英美「え?え?」

 

愛香「真田さん、赤城会長達がプリキュア候補って?」

 

戸惑う愛香達に真田は手を前に出す。

 

真田「聞きたい事は分かるよ。とにかく来たまえ、所長室で東堂さんが君達を待っているよ」

 

こちらだと先導する真田に愛香達は未だに戸惑いを持ちながら斎藤と太田と共に向かう。

 

暫くして所長室と思われるドアの前に真田が立ってノックする。

 

真田「真田です。愛香君達を連れて来ました」

 

ー案内ありがとう。入ってくれー

 

さあ、行こうと扉を開ける真田に促され、愛香達は所長室へと入る。

 

愛香「失礼します」

 

代表で愛香が挨拶し、入って来たメンバーにようこそと東堂は言う。

 

翔子「この人、昨日現れた怪人がヌーベル学院に襲来した時に特殊部隊を率いていた人ですよね?」

 

東堂「ああ、改めてこの研究所の所長を務める東堂大介だ。まさか極秘に調査した時の頃に偶々見かけたが、このような形で本格的に関わるとは……」

 

質問する翔子に東堂は名乗った後に感慨深そうに呟く。

 

六華「それよりいいでしょうか?先ほど、真田と言う方が私や明輝、風森さん、早光さん、勝矢さんを見て言った()()()()()()()とはなんですか?」

 

東堂「そうだな……気になるのは当然の事だ。ある程度答えておこう」

 

質問する六華に対し、東堂は語り始める。

 

東堂「まず君達を()()()()()()()と呼んだのは、愛香君達と出会う前に我々が今居るこの世界で極秘に調査をしていた際、君達を見てプリキュアとしての素質を見出した」

 

レイ「マジか」

 

真田「マジだな。その時我々はある脅威に対抗する為の準備をしていた」

 

明輝「ある脅威?」

 

六華「あの、そのプリキュアってどういう存在なんですか?」

 

戸惑う翔子達を代表してプリキュアについて質問する六華にこれは失礼と東堂は謝ってから説明する。

 

東堂「プリキュアとは、大まかに言えば、妖精の国に伝わる伝説の戦士。謂わば戦う変身ヒロイン系列の戦士の一つだ。プリキュアの衣装の特徴はドレスを動きやすい感じにして、フリルやリボンが多く使われている感じだな」

 

英美「つまり、大雑把に言えば変身ヒロインの類で良いと言う訳ですか……戦闘スタイルはどんな感じなんです?」

 

当て嵌めてから問う英美のに真田が苦笑しながら変わりに答える。

 

真田「大体のプリキュアは素手で戦う格闘系が多めだが、一部は様々な道具を使ったりするのもいるな」

 

翔子「こうやって聞くと前者は昭和の仮面ライダー、後者は平成や令和の仮面ライダーみたいなタイプみたい……」

 

英美「ウルトラマンの方でも当て嵌るわね」

 

愛香「二人の言ってる事は正しいわね。まぁ、顔とか曝け出してて生身だからドラゴンボールや聖闘士星矢、ストリートファイターやキングオブファイターズ辺りが近いわね……」

 

おぉと声を漏らす翔子と英美のに愛香が例える。

 

レイ「あーーー……なんとなく想像できた」

 

明輝「しかし生身とは、凄い頑丈な人達なのね」 

 

愛香(まぁ、確かに頑丈だったから助かった部分あるわね)

 

驚嘆している明輝のに愛香はアナザーブラックの攻撃を受けた時を思い出してお腹を摩る。

 

東堂「ただな……実は最初に調査した時はプリキュアが存在していた事は全然分かってなかったんだ」

 

レイ「はい!?」

 

翔子「プリキュアが存在していた事を知らなかった?どう言う事?」

 

真田「これは憶測になるのだが……前来た時はプリキュア自体は存在しなかった……だが、何らかを切っ掛けにこの世界にプリキュアの存在が浮上したのではないかと言う事だ。特に愛香君と空君がプリキュアになった事で我々が最初に調べた時に出て来なかったプリキュアに関わる情報が出て来たのだよ」

 

六華「どう言う事なの?」

 

告げられた事に誰もが戸惑った様にざわめく。

 

真田「ここで本題なのだが、君達5人に頼みがある。我々がサポートするから……我々が作り上げた物で()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

この通りだと頭を下げる東堂と真田に六華達は戸惑う。

 

突然の頼みに5人は顔を見合わせる。

 

翔子「どうする?」

 

レイ「どうするってな……」

 

英美「話が話だけに、よく考えないといけないわ」

 

六華「確かに……変身アイテムがあると言っても、一般人の私達が上手く戦えるかよね……」

 

明輝「そうですね……直ぐに決断しても良いのか……」

 

迷いを見せる5人にすぐに返答できないわよね……と愛香は頬を掻く。

 

空「どう思います愛香さん?」

 

愛香「……私は、風森さん達を戦いに巻き込んでいいのか迷っているわ。本音を言えば今はアナザープリキュア達を対処する為に仲間が欲しいけども、だからと言って過酷になるだろう戦いに引きずり込むのは駄目って思う所があるわ」

 

そうですよね……と空もまた似た様な感じか困った顔をしている。

 

誰もが無言になり、東堂も静かに待っていた時……

 

相原「所長、失礼します!!」

 

慌てた様子の相原が所長室に入って来る。

 

東堂「相原、どうかしたのか?」

 

愛香「何かあったのですか?」

 

相原「あ、愛香ちゃんにソラちゃん!実は別行動をしてる南部さんから、アナザープリキュアが現れたって連絡が来たんだよ」

 

なんだと!?とアナザープリキュア出現の報に東堂は驚く。

 

空「急がないと!ショッピングモールや学園の時の様に暴れたら大変です!」

 

愛香「どうなんですか相原さん?」

 

相原「その点については、マリちゃんさんが呼んだ助っ人君がアナザープリキュアを足止めして、南部さんが避難誘導をしているから今の所人的被害はないよ。けど、その助っ人にはアナザープリキュアに対する力が無いから急いで行ってあげないと助っ人君が危険だ」

 

それを聞いた愛香と空はお互いを見て頷きあう。

 

空「ならば急ぎましょう!!」

 

相原「今外の駐車場で加藤さんが車をいつでも動かせるように待機しているから、その車でアナザープリキュアが居る場所へ向かってあげて!」

 

愛香「分かりました!すいません!私達は向かいます!!」

 

六華達へと相違って愛香と空は加藤が待つ研究所の駐車場へと駆け出す。

 

翔子「月影先輩に晴渡さん!?」

 

レイ「なんで2人が……」

 

六華「まさか……あの2人が」

 

所長室に残された翔子達は突然の出来事に困惑する中、六華は今までの出来事や2人の行動のである確信に到り、東堂と真田を見る。

 

六華「東堂さんに真田さん、月影さんと晴渡さんは……昨日怪物と戦ったと言うプリキュアなんですか?」

 

東堂&真田「……」

 

問う六華に対し、2人は無言になる中、六華は続ける。

 

六華「先ほどの2人の行動で確信しました。昨日現れたあなた達の言ったアナザープリキュアと言う怪物を倒したと言うプリキュアは、月影さんと晴渡さんなのですね」

 

明輝「会長、なぜ2人だと?」

 

何故六華がアナザープリキュアを倒したのが愛香と空だと判断したのかを疑問に抱いた明輝は割り込んで聞く。

 

六華「まあ状況のを当て嵌めてね。OBの2人と詩嶋さんを除けばあの2人だと言うのならば後から来たのも納得できるところがあるのよね……所で明輝、覚えているかしら、昨日私達に起きた事」

 

明輝「昨日……それって奇妙な頭痛の事ですか?」

 

突然問われた事にそう述べる明輝に六華はそれよと頷く。

 

そんな明輝の言った事に翔子達もえ?となる。

 

英美「奇妙な頭痛……それ、授業前に私達一緒に頭に痛みが来ました!」

 

翔子「同時に頭痛だなんておかしいから覚えているわ」

 

レイ「他の奴等はそんなのなかったって言ってたからこっちも覚えてるぜ」

 

どういう事?と顔を見合わせる翔子達に真田はこれはまた……と驚く。

 

真田(同時に頭痛、何者かの仕業か?しかも話からして、まさかプリキュアになれる資格を持つ者だけ影響を受けていた……)

 

考えている真田だが、それをやったのがセッビィだと言うのを後々知るのだった。

 

 

閑話休題

 

 

真田が考え込んでいる間に次の話題に移っていた。

 

六華「次に学園で眩い光が発された時、私の脳裏に変身ヒロインのような者が過ったわ」

 

明輝「私も同じ様に、貴方方もそうね?」

 

翔子「は、はい!」

 

英美「もしやあの時見た存在は、私のプリキュアとしての姿?」

 

レイ「マジかよ……こうも共通点があると笑うしかねえな」

 

ホントにねとから笑いするレイに同意しながら六華は東堂へと顔を向ける。

 

六華「東堂室長、私は先ほどの件を受けます」

 

東堂「!良いんだな」

 

ええと六華は覚悟を決めた顔で頷く。

 

六華「2人が戦っているのを知って何もしないなんて出来ません。メダルが私の元に来たのも導きだと思います」

 

東堂「……分かった。真田」

 

真田「はい」

 

声をかけた東堂に応えた真田はここに来るまでの間、脇に抱えていたアタッシュケースを机の上に置くとアタッシュケースを開く。

 

そこにはゼンカイジャーのギアトリンガーに付属するハンドルの様なのが付いた5つのブレスレットと5枚のメダルが納められていた。

 

それを見た六華は導かれる様にアカレンジャーの意匠を持った少女が描かれたメダルを手に取る。

 

するとメダルが輝き、まるで六華に最適化する様に絵柄が色づいて行く。

 

六華「これが……」

 

メダルを見て呟く六華の隣に何時の間にか明輝が来ていて、ギャバンの意匠を持った少女が描かれたメダルを手に取っていた。

 

六華「明輝、あなた……」

 

明輝「会長、先ほどの言葉は私も同じです。だから一緒に戦います」

 

同じ様に色づいて行くメダルを翳しながら微笑む明輝に六華はふっと笑った後に真剣な顔で翔子達に振り返る。

 

六華「3人とも、あなた達はどうする?これから私達が向かうのは長い苦しい戦いが待っている茨の道なのは間違いないわ。その時は死ぬほど痛い目にも遭うことになるかもしれない。それでも月影さんと晴渡さんと一緒に戦うのならば……」

 

言葉を切った六華だが、翔子達にはその続きが何なのか分かっていた。

 

これから対面する恐怖に立ち向かって相乗りする勇気はあるか?最後は目で聞く六華に翔子達は……

 

翔子「英美、レイ。答えは決まってるよね」

 

英美「勿論」

 

レイ「ま、あたしも同じだね」

 

確認する翔子に愚問だとばかりに英美とレイはそう返しながら3人ともトランクケースの前に立つ。

 

翔子「昨日起こった奇妙な頭痛に眩い光を受けて脳裏に浮かんだ変身ヒロインのビジョン、そして私達が手にしたメダル。これだけのものを体験した以上、私達はこの運命から逃れる事は出来ない。分かり切ってるだろうけど敢えて問うわ2人とも」

 

真剣な顔で翔子は2人を見ながら仮面ライダー1号の意匠を持った少女が描かれたメダルを手に取り……

 

翔子「これから対面する恐怖や敵意や悪意に立ち向かって相乗りする勇気はあるか!」

 

自分へと最適化して絵柄が色づいて行くメダルを見せながら問う。

 

レイ「ホント愚問だな翔子!」

 

英美「ええ、私達の意思は変わらない!」

 

同じ様にレイはガンダムの意匠を持った少女が描かれたメダルを、英美はウルトラマンの意匠を持った少女が描かれたメダルを手に取り、絵柄が色づいて行くのを見せながら笑う。

 

翔子も友人2人のに頷いた後に六華へと顔を向ける。 

 

翔子「赤城会長、私達も月影さんと晴渡さんと共に戦います」

 

六華「分かったわ。一緒に戦いましょう翔子、レイ、英美。私達はこれでチームよ♪」

 

宣言する翔子にこれから戦っていく仲間として、六華は3人を呼び捨てし、ブレスレットを装着した左腕を突き出し、同じ様に装着した明輝、翔子、レイ、英美もまた突き出す。

 

六華「さて、結成早々だけど、月影さんと晴渡さんの後を追いましょうか」

 

斎藤「だったら俺達が愛香の嬢ちゃんと空の嬢ちゃんの元に連れてってやるよ」

 

太田「乗る車は最大で四人乗りだから2組に分かれて乗る事になるけど良いかな?」

 

追い駆ける事を言う六華へと斎藤と太田が名乗り上げる。

 

六華「構いませんわ。それじゃあ明輝と私は斎藤さんの、翔子達は太田さんのに乗りましょう」

 

すぐさま指示した後にこっちだと斎藤と太田の案内で5人は外へと向かう。

 

出て行く7人を見送った東堂はふうと息を吐き出す。

 

東堂「まずは、仲間が出来たのは行幸だな……」

 

真田「そうですね……ですがこれからが大変ですよ東堂博士。敵はアナザープリキュアだけでは無く、悪に堕ちたプリキュアや悪のプリキュアも居ります。そいつらに立ち向かう愛香君達を手助けするのが我らの役目ですよ」

 

分かっていると東堂は机に座り、腕を組む。

 

東堂「だからこそ俺はこれだけで済むとは思えない。その為の備えをしなければならんからな」

 

真田「と言うと?」

 

これだと東堂は机の引き出しからある物を取り出し、真田に差し出す。

 

差し出されたのは1つのファイルであった。

 

真田「これは?」

 

東堂「異世界や別世界に存在するプリキュアが載っているファイルだ」

 

なんと!?と驚きながら真田は中を見ていく。

 

真田(流石は東堂博士。これからのも考えて調べ上げていたとは……今はさらにプリキュアの手が必要だからな……)

 

ファイルを見ながら真田はそう感じるのであった。

 

───

 

 

愛香と空がアナザープリキュアが現れた場所に向かい、遅れて六華達がアナザープリキュアが居る場所に移動してる頃

 

アナザープリキュアの1人、アナザーマーチを相手に表が白色、内側はパープルピンク色のマントを靡かせた白い銃士服を思わせる紳士服に身を包み、銀色の短髪で頭に内側に花の様な模様にピンクのハート型の飾りが付いたつば広帽子を被って目元に黒い仮面を着けた少年が対峙していた。

 

少年は一般人では動きを視認できないアナザーマーチに対し、動く先を予測して手から光弾を放って動きを阻害する形で相手の行動を制限しながら立ち回り、時たま蹴り飛ばされて来るエネルギー弾に対してはマントを使って防いだり、空中へと反らしたりして対処している。

 

「おのれ、おちょくっているのか!」

 

そんな少年の行動で足止めされている事にアナザーマーチは苛立っていた。

 

勇佳「す、凄い!」

 

友美「あの人何者なの?」

 

南部「2人とも、危ないから早くこの場から離れて欲しいな!!(しかし、流石はマリちゃんさんが呼んだ助っ人君だ。アナザープリキュア相手でも上手く戦えているのには羨ましく感じるな……)

 

セッビィ(けれど、やっぱりプリキュアの力じゃないとダメージを与えられてないビィ……)

 

それを見ていたましろと友美が驚嘆するのに避難誘導していた南部が叫ぶ。

 

なお、なんでセッビィが南部と共にいるのかと言うと……ホントなら帰宅する筈だった愛香と合流する為に向かおうとしていたのだ。

 

セッビィ自身、朝から愛香達と一緒に学校に向かいたかったが、愛香が学園に動物を連れて行くと何か騒ぎになると思い、家で留守番をしていて欲しいと頼んだからだ。

 

流石に騒ぎになるのはセッビィも本意でなかったので不承不承で承諾した。

 

それからしばらく待っていると哨戒任務に出ていた南部が愛香の家に来たのだ。

 

来訪理由はローズマリーが学園に動物を学園内で連れ回しても問題ないと言う許可を貰った事をセッビィに伝える為であった。

 

建前は怪物、アナザープリキュアを見た生徒達の癒しになれる様に、本音は愛香がセッビィと一緒に行動していても大丈夫な様にローズマリーが東堂に提案し、了承されたので学園長に申し出たのだ。

 

話を聞いたセッビィはならばと南部と一緒に愛香と合流する為に向かっていた途中で帰宅する所だった友美達と遭遇したのだ。

 

丁度良かったので友美やましろ、勇佳と瑞希と世間話ついでに情報収集を行っていた所、アナザーマーチに襲撃されたのだ。

 

慌てて応戦する南部だったがダメージを与えられず、自分の身を盾にしてでも4人や近くを通っていた一般人を逃がそうとした時、ローズマリーと共に助っ人が駆け付け、それによって被害は抑えられ、南部はローズマリーと共に避難誘導に徹していた。

 

が、ここで問題が発生した。

 

瑞希「それが出来たらとっくにしてますよ!」

 

ましろ「いやぁ、いやぁぁ……」

 

アナザーブラックを見た時の様にましろが再び発狂し、その場に伏せて動かなくなったのだ。

 

ましろ「いや、いやぁぁ……」

 

瑞希「ましろちゃん、動け!動いてくれ!!(くそ、なんだこれ、全然動かせない!?まるで釘で打ち付けた様にびくともしない!)」

 

必死に引き摺ってでもこの場を離れたい瑞希だが、ましろはこの場にいる全員が引っ張ってもその場で固定されている様に動かせないのだ。

 

それにより南部は動けず、ローズマリーに全面的に避難誘導を任せて、4人を護る様に立ち回らなくてはいけない状況になっていた。

 

南部(くっそぉ、助っ人君だって限界があるのに、早く此方に来てくれ愛香ちゃんに空ちゃん!!)

 

自分では守る事しか出来ない事に毒づきながら南部は愛香達が早く来るのを必死に祈る。

 

「我の邪魔をする者よ!貴様は何者だ!」

 

苛立ちながら自身の邪魔をする少年に対し、アナザーマーチは問う。

 

それに対し、少年は時間を稼ぐ意味を兼ねて敢えて名乗る。

 

少年→ブラックペッパー「秘密に奏でるかぐわしきアクセント!ブラックペッパー!おいしい笑顔は私が守る!

 

瑞希(ブラック……ペッパー……;)

 

勇佳(なんで胡椒……しかも服、白いよね;)

 

名乗り上げた少年もといブラックペッパーのに瑞希と勇佳は呆気に取られる。

 

「笑顔だと……そんなもの、我が踏み躙ってくれる!」

 

だが、そんなブラックペッパーの名乗りにアナザーマーチはさらに苛立ち、黒いオーラを噴き出しながらブラックペッパーに接近してラッシュ攻撃を仕掛ける。

 

ラッシュ攻撃に対し、ブラックペッパーはなんとか捌きながら防戦に入る。

 

ブラックペッパー(っ、やっぱり精々足止めしか出来ないか……早く来てくれよプリキュア!)

 

内心呻きながらブラックペッパーは愛香達が来るまでの時間を稼ぐ為に立ち回る。

 

ローズマリーが呼んだ助っ人、クックファイター・ブラックペッパー。

 

プリキュアと同等の力を持つ戦士であるがアナザープリキュアを浄化できる訳ではない。

 

動けないましろ達を庇う南部がいる状況の中、ブラックペッパーはアナザープリキュアに対抗できるプリキュアが来るまで奔走する事となる。

 

急げプリキュア!

 

 




次回

アナザーマーチとの戦い
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