プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界 作:MIXEVOL
後半、意外なキャラが登場する
黒い空間の中でウォズは開いた本を見ながら語り始める。
ウォズ「この本によるとアナザーマーチを倒した月影愛香達が自宅に帰宅している頃、詩嶋喜楽女は昨日の
「今までの人生を振り返り、嘆いていた彼女は敷地内にいる休憩所のベンチに見知らぬ女性が座っている様子を目撃し、その女性が気になった喜楽女は部屋を出て女性の元へ向かう」
「詩嶋喜楽女は休憩所のベンチに座っている人物、キュアトレギアと対面し、彼女に自身が抱えている悩みを吐露し、負の感情を抱えた詩嶋喜楽女をトレギアは仲間にしようと目論む」
「その同時刻、詩嶋家のセキュリティを弄りながら詩嶋喜楽女を探していたキュアアークはトレギアの対面したと言う連絡に愚痴りながら、合流しようと向かってた所、その道中で野犬の爪に引っ掻かれた傷や殴られた傷を負った警備員を目撃し、その際に警備員を襲った少女と犬を目撃するも直ぐさま姿を消されてしまう」
「その後、アーク以外にトレギアの仲間であるシェンロン達が合流するが、そこにシェンロンを尾行していたギルバリスとサルローがトレギア達と詩嶋喜楽女の前に姿を現す」
「トレギア達に接触したギルバリスは自身達が居る組織、キュアイレイズの事を説明し、トレギア達をスカウトし、ギルバリスの申し出を聞いたトレギア達は了承、その際に詩嶋喜楽女も一緒に連れて行って欲しいとギルバリス達にお願いし、許可を貰う」
「ディヴァインが喜楽女が居なくなれば大変な事になると言う事で彼女の幻体を創り出した後にキュアイレイズの本拠地に転移した」
「トレギア達がキュアイレイズの本拠地へ赴いた頃、詩嶋家の敷地内にトレギア達の仲間であるキュアバレットとキュアデュエラーと同じ世界の出身であるキュアファラオが戸惑った様子で歩いていた」
「突然、別世界に跳ばされてしまったファラオは自分がどこにいるのかを調べようと街中に出た所、プリキュアキングダムの一員である愛乃めぐみに遭遇する」
「愛乃めぐみに会ったファラオは自身がこの世界に跳ばされて来るまでの経緯などを話し、愛乃めぐみも自身の過去を話した後、ファラオにプリキュアキングダムに来ないかと誘う」
「誘いに対しファラオは今後の事を考えて誘いを受け入れ、案内されてプリキュアキングダムに移動する中、愛乃めぐみは内心、本来の目的である相楽誠司を見つけられないでいた事に落胆していた」
「そんな彼女が探していた相楽誠司は、キュアイレイズの一員になっている事を彼女はまだ知らない」
一通り語り終えた後にウォズは前を見る。
ウォズ「今回のお話はこれから重要な事に関わる事になる2人の人物に視点を当ててのお話になる。どういう感じになるかは君達の目で確認したまえ」
そう言ってウォズの姿は見えなくなる。
───
時間は喜楽女がトレギアと接触する数時間前かつ愛香達がアナザーマーチと交戦してる頃、加藤が乗る車とすれ違ったツバサは一人の少女と共に白永神社に向かっていた
白永神社に向かっているのは避難もそうだが、メップルの様子をもう1度見に来たのだ。
一緒にいる少女はそんなツバサがどこかに行こうと気づいて付いて来たのだ。
ツバサ(あの時は、将悟さんと話に夢中になって遅刻しちゃったけど、あれからメップル大丈夫かな?それに例の怪物がまた出たそうだから、万が一白永神社に来ないと良いけど……)」
???「ツバサ、そろそろ白永神社ね。やっぱりお昼ごろに話してた人が心配なの?」
考え込んでいたツバサは声をかけられて顔を上げる。
紫髪で青緑の瞳にピンクの星が入っている少女の言葉にツバサはええ、まぁ、と返す。
ツバサ「その人?は保護されたばかりなのでちゃんと過ごせているか見つけた者として気になるもので……エルちゃんも孤児院は大丈夫なんですか?」
少女→エル「あ、また敬語になってる!ホントツバサは他の皆には砕けた感じで喋っているのに、私の時は敬語で喋るのはなんでかな?」
ふくれっ面になり、ジト目で見るエルにツバサはいやぁ、と困った様に目を泳がせる。
ツバサ自身、なんでかエルに対しては年上の人の様に無意識に敬語で喋る感じになってしまうのだ。
当人もどうしてか分からないので指摘されたら直そうとしてはいるのだがなかなか直せていないのだ。
そうやってたわいもない会話をしながらツバサとエルは白永神社に着いた。
ツバサ「将悟さん居ますか!」
境内に入り、将悟に呼びかけるツバサ。
声を聞いてか将悟が来る。
将悟「おぉ、来たかツバサ!今日は彼女を連れてきたんだな」
やるね色男と茶化しはじめる将悟に、ち、違います!!とツバサは顔を赤くして慌てて否定する。
ツバサ「お、同じクラスの星上(ほしがみ)エルさんです。か、彼女じゃないですよ」
エル「どうも、ご紹介に預かった星上エルです。ツバサとはまだそこまで行ってないです」
哨戒するツバサにエルも名乗ってお辞儀するのに、おう、宜しくなと返しつつ将悟は内心ある事を考えていた。
将悟(この女の子、もしやシャーリーの言っていた子か……ソラちゃんやシャララさんと関係のあるプリンセス・エルではないかって言う……)
エル「将悟さん、どうかしましたか?」
ライトニアと同じマスター・ブリエの弟子の1人から聞いた事を思い返していた将悟はエルに話しかけられてなんでもないよと笑って返す。
将悟「ところでツバサ、メップルの様子を見に来たのか?」
ツバサ「はい、登校する前に一度様子を見に来ましたが、その時は神社には居なかったようですけど、何かあったんですか?」
まぁ、そうだよな……と頭を掻きながら将悟は申し訳なさそうに謝罪する。
将悟「それについては済まんな。メップルを今、外に出すのはマズいと判断してな……本人にはある場所で過ごして貰ってるんだよ」
ツバサ「ある場所とは?」
そんな所あっただろうか?と首を傾げるツバサに作られたばっかだからなと苦笑して将悟は答える。
将悟「ガーデン的なやつでな。それを作るのに時間がかかって移って貰ったばかりだから朝はいなかったんだよ(いやぁホント、トリスの奴が来てくれたから半日で終わったからな~アイテム生成に長けてる彼女が来てくれて大助かりだったな~)今からそこに案内してやるよ」
ツバサ「お願いします」
エル「私も一緒に行かせて貰っても良いですか?」
お願いするツバサの後に確認するエルへと大丈夫だぜ、と了承した将悟はこっちだと2人を案内する。
将悟を先頭に歩いていると将悟は神社の横の地面を探る様に手を動かし、一部の草を取っ手の様に掴んで持ち上げると四角形の穴が開き、下へ続く階段が現れる。
底が見えない深い階段の続く穴とメップルがいるの場所が地下に出来ている事にツバサとエルは呆気に取られたが、降りていく将悟に慌てて追って階段を下りて行く。
ツバサ「こんな地下にメップルがいるんですか?」
将悟「さっきも言ったがやんごとなき事情でメップルを外に連れ歩くのはマズいからな。本人が不自由なく過ごせる様にこうなった訳だ」
エル「それでも、まだ保護されて1日で出来るって凄いな;」
所々照らされている地下階段を下りながら聞くツバサへ返した将悟のに、エルはそう呟くしかなかった。
もしも足を踏み外した際の危険を避ける為か、螺旋状にゆるやかに続いている地下階段を降りていると扉が見えて来る。
ツバサ「この扉の先にメップルがいるんですか?」
将悟「その通りだ。まぁ、見てのお楽しみだぜ」
そう答えてから将悟は扉を開けて先へと進む。
同じ様に将悟に続いて足を踏み入れたツバサとエルは目の前に広がる光景にわぁと声を漏らす。
そこは、地下にあるとは思えないほどの広さを持つ自然に囲まれた空間であった。
遠くには盛り上がったお山の様な丘に庭園の様な建物が見える。
エル「ここがガーデン……!?地下とは思えない広さに明るいわね……」
ツバサ「これ、広すぎじゃないですか?;」
将悟「あーーー俺の友人の一人が街作りに長けていてな……その技術を生かしてガーデン的な場所を再現したんだよ……ただ、張り切り過ぎて墨村市と変わんない広さになっちゃったってこぼしてたな……」
頬をポリポリ掻いてここの広さについて言及した将悟にいや、それもうガーデンじゃなくて地下都市レベルじゃ……と聞いたエルとツバサは冷や汗を掻く。
しかも地下鉄関連のに干渉しないと言う事にはそれだけ深い所まで出来ていたのと改めて気づいてエルとツバサは驚き続けたせいか疲れが見える。
メップル「ぜえぜえ……や、やっと、着いたメポ……遠すぎメポ……」
ツバサ「あ、メップル」
そんな3人の元へメップルが息絶え絶えで近寄って来る。
将悟「いや~~~悪いなメップル。此処はメップル以外の妖精が沢山いられるのを想定して作ったから広めになっちまったんだ」
メップル「い、いや、これ、絶対空を飛べる子以外じゃ、入り口までたどり着くのに苦労するメポ……沢山の妖精達を保護できる様に考えるのは良いけども、飛べない子もいるのも想定して欲しいメポ……だ、だから、ここや他の場所、それから地上に楽に辿り着けるように空間移動できるようなのを置いて欲しいメポ……」
謝る将悟にメップルは座り込みながら、楽な移動を、とリクエストする。
将悟「あーワープ装置みたいな奴な。解った、後で頼んで配置しておくわ」
エル「えっと、お水飲む?来る途中で買った奴あるんだけど」
お願いしたメップルはありがとう、と礼を述べてからエルから差し出された美味しい水の入ったペットボトルに口を付けて飲んで行く。
メップル「ぷはぁ~~生き返ったメポ~~~~」
ふいーとメップルが一息ついてる間、ツバサとエルはガーデンを見渡し、美しく広がる木々や花畑、果樹園にうわぁと感嘆の声を漏らす。
そんなガーデンを見ていたツバサはある違和感を抱く。
どことなくだが、懐かしさを感じているのだ。
ツバサ「(あれ?どうしてだろう……この場所、初めての筈なのに……
自分が居候してるましろの祖母、虹ヶ丘ヨヨに保護されるまでの記憶をツバサは持っていなかった。
どこから来たのか、どこで生まれたのか、実の親は生きているのだろうか、そう考えた事があった。
そうやって考え込んでいるツバサとは別に見渡していたエルは庭園から少し離れた右側に城が建っているのを気づく。
メップル「それにしても、城を作るなんて凄いメポね」
将悟「ビレッジも作ってはいるが城に住み慣れた奴等の為らしいな。色々と家具も充実してるんだぜ」
ほへぇ~とメップルと将悟のたわいもない会話を横目にエルは城から目を離せなかった。
なぜか、その城の外観に見覚えがあると思った直後、頭に痛みが走る。
エル「っ!?」
ツバサ「エルちゃん!?」
突如頭を抱えたエルにツバサは慌てて駆け寄る中、エルの脳裏にある記憶が映し出されていた。
───
炎上する城と壊れた街で、街から悲鳴が響き渡っていた。
ー助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ー
ーどうしてプリキュアがスカイランドを!?ー
ー逃げろ!逃げろ!!?ー
見える視界から悲鳴を挙げ、逃げ回る人々や鳥達が映る。
その視界の持ち主は小さな手から赤子の様であった。
視界が動くと揺りかごが目に入り、続いてその揺りかごを抱えた少女が目に入る。
揺りかごを抱えた
ーこの世界のプリキュアも
少女の視線を追う様に視界が動くとそこには黒いオーラを纏った
苦悶を浮かべた顔で3人の攻撃を捌き続ける青髪の少女に対し、赤子を抱えた少女は助けようとせず、それ処か背を向けて去ろうとする。
ー世界の殺戮者となった者には、例え英雄であっても傷一つ与える事は出来ない。プリキュアなら対処できるけど、仲間と信じていたキュアスカイには彼女達を倒すと言うのは無理でしょうねー
そんな少女へと赤子は必死に青髪の少女を助ける様につたない言葉で呼びかけるが少女は戦いの場から遠ざかろうとする。
そら~~~~!?
必死に青髪の少女へ叫ぶ赤子を少女は冷たい目で見下ろす。
ー諦めなさい。もう彼女は救われないー
いや~~~!!そら~~~、ましお~~~、ちゅばさ~~~、あげは~~~!!?
赤子の嘆きを切り捨て、少女は作り出した魔法陣を潜り抜ける。
青髪の少女が吹っ飛ばされる光景を最後に視界は暗くなり……
ー……ちゃん……ルちゃん、エルちゃん!ー
───
呼びかけに我に返ったエルの視界に入ったのはツバサの顔であった。
どうやら彼に抱き抱えられている様だ。
エル「あ……ツバ……サ……?」
ツバサ「エルちゃん、どうしたんですか?城を見てから様子がおかしいですよ」
心配しているツバサのを聞きながら、エルは頭を抑えながら城を見る。
エル「今のは、一体……?」
ツバサ「エルちゃん?」
自身の脳裏を過った光景がなんだったのか、戸惑うエルとそんなエルに何があったのか困惑するツバサ。
そんな2人をメップルは心配そうに、将悟は眉を潜めて見ていた。
実は将悟はシャーリーからシャララとソラの故郷、スカイランドで起こった出来事を聞いていたのだ。
将悟(先ほどの城を見てのエルの反応……確かシャーリーやライトニアから聞いた話じゃあシャララの嬢ちゃんや空の故郷
それだったらまずいな……と将悟は思案する。
将悟(もし、本当にそうで記憶が思い出した事をキュアトゥモローに知られちまったら、再び誘拐されちまう可能性があるよな……プリキュアに出来る可能性を持った彼女をライトニア達の言う
ライトニア達に護衛をお願いするべきかと考えていると着信音*1が響く。
将悟(メールか……宛先は……ラビリスタ*2から?)
なんだろうか、と将悟はメールを開く。
以下の内容が書かれていた。
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from:ラビリスタ
久しぶり~用件を言うとそっちにあたし達の世界の人間(人と動物)がプリキュアの助っ人として派遣されるから、着いたら宜しくお願いね。
それと、ファイターパワーメダルって言うんだっけ?
実は此方の世界に教えてくれたメダルと同類のが見つかったんだ。
それらはこっちでも調べてから後で送るんで
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今から2年前、戦関連で知り合ったライトニアに連れられて世界を回っていた際に知り合った人物から送られて来た内容に将悟は首を傾げる。
将悟(魔法少女とかいるのは知ってるが、状況を考えるとプリキュアだよな……はて?あいつの世界にプリキュアは居たのか?もしかして知らないうちに誕生してたのか?)
不思議そうにしながらメールを確認し、添付画像が付いていたので見ると様々な女性が描かれた複数のメダル*3の一覧が映し出される。
これまた色々とあるな……と思っていた所、他にも複数画像が添付されていたので、気になって開けて見て、眼を見開く。
そこには仮面を付けた黒い怪物が
将悟(こいつは!?まさかリスターの話に聞いたガルガルか!?
その怪物の外見の特徴から将悟はありえないと内心叫ぶ。
なぜならガルガルはあるプリキュアと対峙した存在だからだ。
だが、そのプリキュアは今は存在しないと聞いている。
将悟(なんでガルガルが……まさか、
なぜだろうかと思っていて、まだ画像があるのに気づいてそれを見る。
そこにはガルガルと対峙する2人のプリキュアと思われる存在が映っており、次の画像でガルガルを鎮めて浄化しているのが映し出されていた。
将悟(この2人がガルガルを……と言う事は話に聞いたわんだふるぷりきゅあと同じ系統のプリキュアって事か……しかし、この2人の顔、何か見覚えがあるな……誰なんだ?)
将悟(マジで誰だ?あっちに魔法少女はいるのは分かっているが……ラビリスタ、追伸で『詳細は本人達に聞いてちょ☆』と聞かれても答えねえのを付けてるし……)
ツバサ「?将悟さん、スマホで何を見てるんですか?」
なんとも言えない顔をしていた将悟に、落ち着きを取り戻したエルと共にツバサが近寄って問う。
将悟「いや、ちょいと遠い所に住んでる俺の知り合いからメールが来てて、その内容を見ていただけさ」
ツバサ「遠い所に住んでる知り合いですか?」
ああ、とツバサのに頷いた所、将悟のスマホに着信音が響く。
将悟「ん?またメールか?今度は誰だ?」
早速将悟は届いたばかりのメールを見る。
将悟(差出人は……リスターか、となると戦闘記録か……)
今回は何なのやら、と思いながら将悟は添付された動画を再生する。
映し出されていたのはアナザーマーチと戦うメサイアとスカイ達の戦いであった。
将悟「(昨日のアナザーブラックの時より、
メサイアとスカイと共にアナザーマーチへと立ち向かうシュトルム達を見ながら将悟はほうと声を漏らす。
ツバサ「これ、プリキュアの戦ってる様子ですか!?」
エル「ええ!?」
メップル「ホントだメポ!!」
将悟「お前ら、俺だからって結構遠慮しねえな;」
そんな将悟の背中をよじ登る様にしがみ付いて横から覗き込んで彼の持っているスマホで再生されているのに驚くツバサとエル、メップルに将悟は呆れる。
まぁ、将悟が成人男性の標準よりも背が高いので、普通に覗き込めそうにないからこうなってしまうのは仕方がないのだが……
そんな2人の為に見やすくする為に座り込んだ将悟を横目にエルとツバサは映し出されたプリキュア達の中でスカイを見ていた。
エル「なんでだろう……何だか知らないけど、この
ツバサ「エルちゃんも
スカイから目が離せない2人に将悟は目を細める。
将悟(2人とも、記憶を失っているにも関わらず、キュアスカイが気になっているか……しかし、ライトニアに聞いた時は耳を疑っちまったもんだ……
メップル「?」
ふうとため息を吐き出す将悟にメップルは不思議そうに見る。
メップル「それにしてもこの動画を送って来た人、どうやってプリキュアの戦いを撮ってるんだメポ?と言うかどうして将悟に動画を送ってるメポか?」
将悟「い、いやぁ~なんと言うか知り合いはこういうアクション系に目が無くてな~それで俺にこれはどうよとか聞いて来るんだよ」
不思議そうに聞くメップルに将悟は目を泳がせながら答える。
ほーんと半信半疑で将悟を半目で見ていたメップルは再び動画に目を向ける。
メップル「それにしてもこの動画に出てるプリキュア達……
そんなメサイア達の戦いにメップルは気落ちする。
パートナーとなる少女と出会った日から始まった事を思い返し、今どうしてるだろうかと呟く。
メップル(もし、このプリキュアがいたら
寂しそうにもしもを考えたメップルは息を吐き出すのであった。
────
ツバサとエルが将悟の案内でメップルが居る地下に向かってから1時間経った地上では、巫女服を着て、戦の仕事の手伝いをしているシャララの姿があり、今は掃き掃除をしていた。
シャララ「スカイランドではこういう事をしていなかったから新鮮に感じるな……」
あらかた履き終えた後に休憩しながらシャララはある物を取り出す。
それは、将悟から手渡された自分と同じ様に保護された住人が載ったリストであった。
シャララ(私以外にも、この神社に保護されている者がこんなに居るとは……私と同じく、
目を通したリストには、香久矢冬貴、香久矢満佳、カオルちゃん、花咲薫子、プリンス・ホープ・グランド・カナタと様々な者達の名が書かれているが、その中に自分の知人がいない事にシャララは顔を曇らせる。
シャララ(……
自分が所属していた青の親衛隊の一員であるベリィベリーの安否を考え、無事なのか不安を抱いていると……
???「あんたが昨日から白永神社で働いているシャララだわさ?」
声をかけられて、振り返ったシャララは姿がないのに首を傾げ、下じゃ下と言う声に見下ろして気づく。
声の主は緑色のローブに身を包んだ子供とかわらないサイズの老婆であった。
シャララ「貴女は一体?」
老婆→マジョリーナ「先に言うがあたしは大御所様*5じゃないだわさ!マジョリーナと言う者だわさ」
問うシャララに老婆、マジョリーナは名乗る。
大御所様?と首を傾げるシャララにあ、知らないならスルーして欲しいわさとマジョリーナはお願いする。
シャララ「貴女も私と同じく
マジョリーナ「確かに、あたしも自身の世界が滅ぼされた所をウルフルンやアカオーニ同様保護された者であると同時に、プリキュアに敵対した者だわさ」
なんと!?と返された事にシャララは驚く。
マジョリーナ「あたしは元は妖精だったが、バッドエンド王国って言う組織の最高幹部、ジョーカーの誘いに乗ってバッドエンド王国の幹部としてプリキュアに立ちはだかっただわさ。だけど、あたしが見たプリキュアはバッドエンド王国の連中とは大差ない悪い奴だっただわさ。バッドエンド王国が滅ぼされ、危ない所だったあたしやウルフルン、アカオーニをライトニアが助けてくれただわさ。その際ある真相も教えて貰ったわさ」
シャララ「その真相とは?」
どうせあんたも保護された際に聞かされているだろ?と前置きしてからマジョリーナは言う。
マジョリーナ「本来のプリキュアはバッドエンド王国の連中と同類ではなく、人々を護る正義のヒロインで、そのプリキュアは
シャララ「……プリキュアは最初から存在しなかったと歴史から消されてしまった……」
そういう事だわさとマジョリーナは肩を竦める。
マジョリーナ「そういう事もあって、あたしは自分が対峙した奴がどんな奴でなんて名前だったかも忘れてしまったわさ」
シャララ「そうですか……(だが、私はプリキュアを覚えている……
肩を竦めるマジョリーナのを聞きながらシャララは自身の胸に手を置く。
忘れられなかった……あの時、辺境の地で大火災の消火活動指揮を執っていた時に起こってしまった王女誘拐。
その王女を救ったのが自身がかつて助けた少女だった事。
そうやって話していた時に起きた少女の仲間3人が世界の殺戮者となってスカイランドで暴れ回った事。
分からぬまま、現れたアナザープリキュアによって崩壊するスカイランドからライトニアによって救い出された事……
様々な事を思い返していたシャララはマジョリーナの言葉で意識が浮上する。
マジョリーナ「ん?何だわさ、あの緑の光球?」
シャララ「光球?」
見上げているマジョリーナの視線を追うと神社の空を横切る緑の光球を目にする。
その緑の光球の周りを無数の小さな光が追走する様に飛び回っていた。
あれは一体……とシャララが思っていた時、緑の光球の周りを飛び回っていた無数の小さな光の一部が緑の光球から離れ、シャララへと迫る。
マジョリーナ「な、なんだわさあの光!?早く逃げるだわさ!」
慌てて叫ぶマジョリーナだが、光はその前にシャララにぶつかる直前であった。
咄嗟に目を閉じ、腕を前に突き出したシャララに、光りはシャララの突き出された手へと収まる。
呆気に取られるマジョリーナを知らず、シャララは恐る恐る目を開け、自身の手にある硬い感触に手を見ると、その手には幾つかのメダルが握られていた。
シャララ「今のは、それにこのメダルは……」
様々な戦士の横顔が描かれたメダルにシャララは戸惑う。
今、シャララの手には、ジン・キサラギ*6、ビッグワン*7、デカマスター*8、仮面ライダー斬鬼*9、ウルトラマンアーク*10、曹操ウイングガンダム*11、ジュディス*12、シャークセイザー*13であった。
他にもメダルがあるが、全部見る前にシャララは自身の胸に手を置く。
メダルを掴んでから自身の体から何かを感じるのだ。
ただ、嫌な感じではない、逆に暖かく、心に響く感じであった。
シャララ(この温もり、嫌な感じではない、優しく支えてくれるこの感じ……)
マジョリーナ「ちょ、ちょいとあんた。大丈夫だわさ?」
戸惑いながら声をかけたマジョリーナに大丈夫だとシャララは告げる。
マジョリーナ「ホントに大丈夫なのかい?」
シャララ「この通り、何も問題ない」
安心させる様に微笑んでから身体に異常が無いのをアピールした後、シャララはこれについては後で将悟と相談しよう、とメダルを懐に仕舞う。
シャララ(しかし、先ほどの光球はなんだったのだろうか……?)
飛んで行った光球のに疑問を抱く中、敷地内に一人の少年と二人の少女が歩いて来てるのに気づく。
マジョリーナ「おや、女の子の片方は確か、将悟の知り合いの一人でシャーリーって名前の娘だわさ」
シャララ「シャーリー?」
あの娘だわさ、とマジョリーナはピンク色のチューブトップとピンク色のミニスカートを履いた褐色肌の少女を指さす。
マジョリーナ「確か、この近くの孤児院によく遊びに行ってるそうだわさ」
シャララ「成程……っ!?」
説明するマジョリーナのを聞いてからシャララは見ていて、シャーリーと呼ばれた少女と一緒にいた2人を見て驚く。
一緒にいたのはツバサとエルであった。
シャララ(あの少年は!?それに、あの少女……)
なんとか冷静になろうと深呼吸をした後、シャララは3人へと近寄る。
シャララ「失礼する。貴女がマジョリーナ氏の言っていたシャーリーかな?」
シャーリー「そうだけど。貴女は?」
いきなり話しかけられたので少し驚いた様子のシャーリーに失礼とシャララは謝る。
シャララ「私はシャララ。昨日から白永神社で働いている」
シャーリー「ああ、あなたがシャララさんだね!貴女の事は昨日将悟さんとライトニアから聞いてるよ!」
知っていたか……とシャララは将悟とライトニアの知人であるなら当然かと思いながら用件を聞く。
シャララ「ここに来たのは将悟さんに用事があったのだろうか?」
シャーリー「あー……将悟さんとはさっき会って用件はもう済ませてあるんだ……そうだね。シャララさんも関わるから伝えておくね……地下でね、将悟さんとある妖精を保護している場所で重要な話をしてたの」
重要な話?と訝しむシャララに頷いてシャーリーは近づいて耳元で小声で伝える。
シャーリー「実は今私の後ろにいる2人を消そうと目論む輩がこの世界に来ている可能性があるの」
告げられた事にシャララは目を見開きながら、ツバサとエルを見る。
シャララ「この2人を?」
その問いにシャーリーは無言で頷く。
シャララ(夕凪ツバサは、世界の殺戮者関連のだと結び付けられるが、もう1人の紫の少女はどうして……プリンセス・エルに似ているが、プリンセスは赤子の筈……だが、なぜかこの少女を他人の空似だと否定できない自分がいる……)
ツバサ「え、えっと、どうしました?」
エル「私達に何か?」
じっと見られてるのにツバサとエルは少し困惑しながら問う。
先程まで2人は地下で色々と話していた所でシャーリーが来て、設置し忘れていたと言う地上へ帰り易くする為の地下からの一方通行な魔法陣を設置しに来たと言うのを聞いている。
その後、戻る際にまだ地下に残ると言う将悟とシャーリーが何か話をしていたのを見たが何を話していたかは分からず、聞こうとしたらはぐらかされて聞いていない。
シャララ「いや、すまない、君達とは何処かで会った様な気がしてな……」
ツバサ「どこか……すいません、
エル「私も、見覚えがないかな」
いきなりそう言われて困惑するツバサとエルにシャララはそうかと呟く。
シャララ「その、知人と顔が似ていたのでそれで間違えてしまったかもしれないな」
エル「そうなんですか」
ツバサ「僕達と変わらない年齢だったんですか?」
すまないと謝るシャララにツバサは気になって聞く。
少し違うなとツバサの問いを否定して、エルを見る。
シャララ「君の彼女の顔が知人の赤子に似ていてね……」
ツバサ「か、彼女じゃないです!!///」
エル「嬉しいけど、まだなんですよね」
顔を赤らめて慌てて否定するツバサにエルはまんざらでもない様子でため息を吐く。
その様子にシャーリーとシャララはふふと笑う。その様子をマジョリーナは少し離れて見ていた。
マジョリーナ(あの様子からして、あの二人はシャララと関わりがある人間みたいだわさ。しかし、先ほどの反応を見ると二人の方はシャララに対して初対面みたいだね……これもプリキュアが消えた影響によるものかねぇ………それにしても……さっきの緑の光球を見てからあたしの記憶に
様子を見ながら先ほどの緑の光球を見た事で自身が相対した5人のプリキュアの内の1人を思い出した事に驚きながらマジョリーナはそう考える。
そんなマジョリーナを尻目にシャララとシャーリーはツバサとエルに対する会話を続けていた
シャララ「二人共、私の都合で質問をして済まなかった」
ツバサ「いえ、気にしないで下さい」
エル「見間違えるって事はそれだけ大切だったんですね」
謝罪するシャララに対し、ツバサとエルをそう返す。
それを見ていたシャーリーだったが、懐からの音にスマホを取り出す。
ツバサ「シャーリーさん、今の音は?」
シャーリー「ああ、ニュースの通知のだよ……あ、二人共、今ニュースでさ、
問うツバサに返しながらシャーリーは確認してニュースの内容を伝える。
エル「怪物が倒されたの?」
シャーリー「うん。良かったね2人とも、これで安全に家に帰れるわ」
ツバサ「よかった。ヨヨさんに心配させずに済みます」
ホッと安堵するツバサはそう言えば電話してなかった、と先ほどまでの連絡をしなかった事に気づいて頭を抱える。
エル「あ、そろそろ8時だ。急いで帰らないと」
シャーリー「大丈夫だよ~神社の駐車場に送迎用の車が置いてあるから。その車で家と孤児院に送ってあげる」
ツバサ「あ、ありがとうございます!」
慌てるエルにシャーリーは笑って2人とも虹ヶ丘家と孤児院に送ると伝え、2人はお願いしますと頭を下げる。
ツバサ「それじゃあシャララさん。さよなら!」
エル「またね!」
シャララ「ああ、私はここで働いているから何か困った事があったら相談に乗ろう」
それではとシャララに手を振ってツバサとエルはシャーリーと共に駐車場に向かう。
3人を見送ったシャララにマジョリーナは近寄る。
マジョリーナ「さっきの様子を見るからに、今の二人は知り合いだわさ?」
シャララ「……片方の少年は前の世界で知り合って間もない間柄で、少女の方は私が仕えていた国の赤子のプリンセスに似ている子です」
成程ね……とシャララの返答にマジョリーナは納得する
マジョリーナ(シャララの関係者……と言って良いか微妙な感じっぽいね……片方は記憶がなく、もう片方は自分の仕えていた奴に似た子みたいだし……)
難儀だねぇ……と少し寂し気な様子のシャララを見てマジョリーナはぼやく。
この時の2人は後に知る事となる。
片方がプリキュアとして復活し、もう片方もプリキュアとして覚醒する事を……
────
シャーリーの案内で駐車場に停車している車に乗ったツバサとエル。
彼女の運転する車は最初に虹ヶ丘邸に向かっていた。
着くまでの間、ツバサは地下にある帰還用の魔方陣で地上に戻り、会いたい人がいるからとシャーリーのに付き合って神社の境内へと向かう際、エルと共に緑の光球を目撃した時の事を思い出していた。
ツバサ(空を飛んで行く緑色に光る球を見た時、僕の脳裏に浮かんだオレンジ系の衣装を纏って怪物に立ち向かう光景……あれはなんだったんだろう……)
緑の光球を見た時、自分の脳裏を過った光景を思い浮かべた後、次に浮かんだのは自身が鳥となり、自分より大きめの2羽の鳥と仲良くしてる光景であった。
ツバサ(……メップルと出会った夜、寝ていた時に見ていた自分が鳥となって必死に飛ぼうとした光景……それに近い感じで自分と同じ容姿の人達と一緒に暮らしていた。あの光球を見ていると、
違和感を拭いきれないツバサはそれを誤魔化す為にパーカーのポケットを探り、ある物を取り出す。
それは複数のメダルであった。
シャララの様に緑の光球の周りを飛んでいた光がツバサの手に収まった結果のであった。
彼女が手にした奴の様に様々なキャラの顔が描かれており、ツバサの手元にはテイルレッド*14、ラ・ピュセル*15、エミヤシロウ*16、雪音クリス*17、エルザ・スカーレット*18、ミィ*19、ホムラ*20、キサラ*21、ジュン*22等のメダルがあった。
ツバサ「ゲームやアニメに出てきそうな人達だけど……何で女性が多いのかな………」
もうちょい男性の人多くても良いんじゃないかなと思わず肩を落とすツバサにエルはくすりと笑う
エル「それにしてもこのメダルはなんなのかしらね?」
その後にエルは不思議そうにバッグからある物を取り出す。
それはツバサが持つのと同じメダルで、こちらはスノーホワイト*23、テイルブルー*24、ヒヨリ*25、レイ*26、ユイ*27、シェフィ*28、キャル*29、鹿目まどか*30、ピーチ姫*31等のメダルがあった
エル「あの光の中から出て来た時はビックリしたよね」
ツバサ「ですね。一体なんなんでしょうね……」
また敬語になってる、とぼやいたエルは謝罪しているツバサのを聞きながらある事を思い返していた。
それは緑の光球を見た時に自分の脳裏を過った怪物に立ち向かうと言う光景。
エル(緑の光球をみた時、私の脳裏を過ったあれ、なんだったんだろう……)
身に覚えのない記憶の次に来たのは、絵本とかで見る様な王と女王が自身へ笑顔を向けている光景。
エル「(次に見えたのは
ツバサ「エルちゃん?」
自分の事で悩んでいるエルにツバサは心配そうに声をかける。
それにシャーリーもまた2人に気づかれない様に堪える様に唇を噛む。
ホントはエルが何者かを伝えたい。
だけど、それをすればエルに危険が迫る可能性もある。
故に他の仲間からはもう少し時間を置いた方が良いと言われたのだ。
特にましろ、ツバサ、あげはが覚醒した位にした方が良いと念押しもされた。
そんな葛藤をシャーリーが抱いてる間に車は虹ヶ丘邸に着く。
シャーリー「!はい、虹ヶ丘邸に着いたよ」
ツバサ「ありがとうございます!それじゃエルちゃん、また学校で」
エル「うん!それじゃまた明日ねツバサ!」
はいと頷いて車を降りて、虹ヶ丘邸に向かうツバサを見送ってシャーリーは車を動かし、今度は孤児院へ向かう。
待ってる間、窓を見ていたエルのバッグに入ったメダルの一つ、クリスティーナ・モーガン*32のが何かに反応していた事をエルは知らなかった。
─む?どういう事だ?なぜ
少し楽し気に考えているクリスティーナの疑問は後に明らかになる。
更にヨヨに帰りが遅くなったのを謝罪していたツバサのパーカーに入っているメダル、麻倉葉*33のメダルもまた反応していた。
─んん?この感じ、オイラと同じシャーマンが居るのか、どんな奴かねぇ……─
少し楽し気に会えるかどうかを待ちわびながら呑気にしていた。
───
虹ヶ丘邸の近くにて2人の人物がいた。
1人はピシッとしたスーツを身に纏った少女、もう1人は動きやすいピンクの半そでと青いオーバーオールを纏った少女であった。
???「ふむ、此処が晶の言っていた墨村市ですか……此処に唯一歴史抹消を免れたプリキュア、キュアスカイとこの世界で生まれたプリキュア、キュアメサイアがいると……」
???2「えっとね、それなんだけど、ネネカちゃん……スマホだっけ?それでニュースで今はどういう感じかを見ていたらね。プリキュアを模した怪人を倒した記事を見つけたんだけど、スカイやメサイアって子以外にもプリキュアがいるみたいだよ」
スーツを纏ったネネカと呼ばれた少女はもう1人の言った事に顔を向ける。
???→ネネカ「スカイやメサイア以外のプリキュア?それは本当ですかリマさん?」
???2→リマ「う、うん。ラビリスタさんが言っていたキュアスカイちゃんとキュアメサイアちゃん以外にも5人の女の子が映っていたの」
ふむ……とリマと呼んだ少女の報告にネネカは顎を摩る。
先程の会話で分かるだろうが、この2人はこの世界の住民ではない。
別の世界から来訪した者達である。
ネネカ「(確か、晶の話ではテイルズディフェンドはプリキュアに変身出来るアイテムを開発していると言ってた。つまり、それが完成し、リマの言った5人がそれを使ってプリキュアに変身したと考えるべきでしょうね……出発前に晶からテイルズディフェンドで働いていたと言うのを聞いたけど……)成程、あらゆる世界を脅威から守る為に動く組織、既にプリキュアに変身出来るアイテムを完成させてましたか………」
リマ「す、凄いねこの子達、皆の為に戦ってるんだね」
感心していたネネカはリマの言葉を肯定する。
ネネカ「そうですね。見える範囲の記事の画像を見ても、全員が覚悟を持って戦っているようですね。少なくとも話に聞いた
そう言って後ろを振り向いて話を振るとは、はい!と言う声と共に足まで届く程の黒髪で赤色の伊達眼鏡をかけている女性が姿を現す。
???「わ、私が知ってる歴代のプリキュアはここに来る前に見せられた奴の様なイキり散らした事はしてないです。誰かを助ける為にその力を使ってました。」
刑部と呼ばれた女性はオドオドしながらもネネカの問いに対して答える。
ネネカ「貴女が話してくれた本来のプリキュアは、映像で見せて貰ったゴロツキと何ら変わらない行い等しない正義の味方と言う事ですね」
刑部「もちろんですよ!私の世界では過去で活躍した英雄ですよ!!私の世界から消えるまで私に力を貸してくれましたし!!」
力説する刑部にネネカは笑う。
ネネカ「流石は対面時にプリキュアオタクと言った人ですね」
リマ「それだけ世話になったのなら、
賞賛するネネカと意気込むリマに刑部はは、はい!と頷く。
刑部と呼ばれた彼女のフルネームは恐山刑部《おそれやまおさかべ》。
彼女こそが葉が感じたシャーマンであり、リマの言うように別の世界で活躍するプリキュアである。
そんな刑部からネネカはメサイアに興味を持つ要因の1つを考える。
ネネカ(それにしても、晶の言うには、彼女にはあらゆる戦士や英雄達の力や記憶を宿すファイターパワーメダルと言うアイテムを所有しているそうですが、なかなか興味深い……報告によると戦士や英雄の記憶や技を記憶し、更に戦士や英雄の魂の一部を宿しているそうですし、もしその戦士や英雄が力を奪われたり、力が失った事を想定し、力を無くした際に力を取り戻す為のバックアップを兼ねている可能性もありえる……この石の様に重要アイテムになりえるのでしょうね……)
ネネカはファイターパワーメダルの事を考えながらスーツのポケットに入っている
リマ「あ、ネネカちゃん、その石を持って来たんだね」
ネネカ「ええ、私達の持つ
仲間が増えると言われてうわぁ~とリマは嬉しそうに体をくねらせる。
リマ「お友達が増えるって事ね~楽しみだわ~」
ネネカ「確定ではないですからね」
想像してるリマに釘を刺したネネカへ刑部が恐る恐る話しかける。
刑部「あの~~~。私達が住むべき場所についての当てはあるんですか?」
リマ「住むべき場所。ああ~~そう言われれば拠点が無いと困るわね。ネネカちゃん、宛てはあるの?」
言われて気づいて慌てて聞くリマにご安心を、とネネカは返してスーツのポケットから手紙を取り出す
ネネカ「宛てはあります。晶の手紙によると白永神社の住職である白永将悟の伝手で私達が住む場所を用意していると書いてます」
刑部「白永神社か~其処が私達が最初に向かうべき場所ですね」
そういう事ですと言ってからネネカは続ける。
ネネカ「ただ、白永神社に着けば終わりではありません。その後にやるべき事がありますからね」
リマ「えっと、あたしや刑部ちゃんが通うべき学校やネネカちゃんが働く場所をみつけなければならないよね?」
そういう事ですとリマのを肯定したネネカは指折りしながら言う。
ネネカ「通うべき学校、現場へすぐに向かえる職場、これらを早めに見つけなければなりません。まぁ、学校に関しては我々をここへ案内したライトニアが言うにはヌーベル学園にプリキュアはいると言う事ですからそこで良いでしょうけど……」
と言う訳で行きますよと歩き出すネネカにリマと刑部も続く。
───
白永神社の近くにある将悟の自宅の周辺にて、チャイナドレスにエプロンを掛け、エプロンには2022とYUM-YUMの文字が刻まれた怪人が居た
「アナザーマーチの報告どおりなら、あそこに
怨嗟の目で向ける怪人の腰に
怪人、キュアヤムヤムのアナザープリキュア、アナザーヤムヤムの中である原作男主人公と原作ヒロインが苦しんでいた。
次回、のぞみが語るアナザーマーチの戦いの裏話